TOEIC満点講師が教える「使える英語」と「TOEICのスコアアップ」を両立させる勉強方法

前回の記事では、TOEICに対する3つの主なスタンス(姿勢)をご紹介しました。

目的別、タイプ別TOEICに対する姿勢と取り組み方(1)

1. スコアだけ伸ばせればよい(なるべく短期間で)

2. TOEICでスコアアップを目指しながら、使える英語も身につける(長期間じっくり)

3. TOEICの勉強はほとんどせずに、英語力を伸ばす(結果的にTOEICのスコアも上がる)

あなたはどのスタンスが最も近いでしょうか?

この記事では、自分のスタンスを決定する上で重要な2つのポイントについて詳述します。

自分のスタンスを決めるポイント(1)「大学入試で英語が得意だったかどうか」

まず、社会人の方の場合(大学生も同様)、「大学入試で英語が得意だったかどうか」というのが、スタンスを決める上で重要なポイントです。

「大学入試で出題される英文法を一通りやっていて、長文読解も得意だった」という人と、「受験英語でも文法が苦手で、長文読解も嫌いでした」という人とでは、スタート地点で相当な差があります。

もちろん、その後、大学時代や社会人になってからの努力によって多少は変わってきますが、高校時代と大学入試の時点での英語力は一つの大きな指標になります。(大人になってから、英文法の学習を一通りやり直した方は別です)

このバックグラウンドの違いを無視して、全ての人のTOEIC学習を同じように語ることはできません。

澤田塾でも、前者のタイプの生徒さんは、500~600点くらいからスタートして比較的短期間で700~800点くらいまで行きます。

しかし、後者のタイプの生徒さんは、学生時代の積み上げが少ないこともあり、成果を出すまでに時間がかかることがあります。
また、英語に対する苦手意識が強かったり、英語を記憶することにアレルギーがあったりすることもあり、途中で挫折してしまう人も多いようです。

さらに重要なことに、受験英語が苦手だったという方は、「問題で正解するための勘」が養われていなかったりするため、そもそもテストで結果を出すのが得意ではないということがあります。

例えば、定期テストでいつも80~90点だった高校生と平均点ギリギリだった高校生、センター試験で180点以上取っていた高校生と120点くらいだった高校生とでは、英語力の違いだけでなく、得点力、つまりテストで点数を取る能力が違うわけです。

TOEICでスコアを取ることだけを考えた場合、前者のタイプの人は元々テストで高得点を出すのが得意なので、どのアプローチで勉強してもスコアが上がります。

ですが、後者のタイプの人は、「試験で結果を出す」=「問題で正解する」ことが苦手なため、英語力を上げるアプローチだけでは、肝心なスコアアップが達成されにくい場合があります。

したがって、「大学入試で英語が得意だったかどうか」という問いに対してNoな方は、スコアアップだけが目的である場合には、問題演習を優先する1番のスタンスがもっとも合っていると言えます。

当然、英語力を上げるための努力も同時に行う必要もありますが、まずは「問題で正解する」勘を養うことが優先課題になります。

逆に、学生時代に英語の成績が良く、テストで点数を取るのが得意なタイプの人は、2番や3番のアプローチによって英語力を上げながら、TOEICでも結果を出すことが十分可能です。

僕が3番のアプローチによって、英語力だけでなく、TOEICのスコアも劇的に伸ばせたのは、元々受験英語の偏差値も高い方で、テストで点数を取るのは比較的得意だったということが大きいように思います。

あまり語られていないことかもしれませんが、大学入試で英語が得意だった人は、一般的にTOEICで結果を出すのが早く、受験英語が苦手だった人は、高いスコアを取るのに時間がかかることが多いということは、事実として認識しておくと良いでしょう。

とりわけリーディングセクション(中でもパート5)においてこの傾向が強いようです。

自分のスタンスを決めるポイント(2)「留学や海外で暮らした経験があるか」

海外経験があるかどうかは、特にリスニングセクションの取り組み方において、大きなポイントになります。

例えば、1年以上留学した人の多くは、特に対策しなくても、リスニングセクションでは400点以上取れることがよくあります。

450点以上取るとなると、パート3と4の解き方を変えたり、試験慣れしたりすることが必要になるかもしれません。ですが、すでに英語を聞き取る力があるので、リスニング力自体は大幅に上げなくてもよいというのは、大きな違いです。

澤田塾でも、1年間留学して帰ってきた高校生を指導することがありますが、彼らは耳が良いため、シャドーイングなどの音声トレーニングも難なくこなすことができ、リスニング対策は比較的スムーズに行きます。

一方、国内学習派の方でも、NHKのラジオ講座を何年もずっと聞いてきたとか、洋画や海外ドラマを英語音声・英語字幕で見るのが趣味というような人は、留学経験がある人と同様、TOEICで高スコアを取るのに十分なリスニング力がすでに備わっていることがあります。

ですので、TOEIC学習以前にどのような取り組み方で英語と関わってきたかというバックグラウンドは非常に重要です。

しかし、このようなバックグラウンドのない方は、「そもそも英語が聞き取れない」という時点からのスタートになるので、TOEIC以前の問題として、まずは英語が聞こえる体質になるための努力をしなければなりません。

当然、リスニングセクションで結果を出すのにかかる期間も長くなります。

逆に、英語が聞こえないにもかかわらず、根本的な問題には対処せず、ただひたすらリスニングの問題演習だけをしても、スコアは頭打ちになってしまいます。

ですので、英語が聞こえる耳を作るために、シャドーイングや音読などの音声トレーニングも学習に取り入れる必要があります。

次の記事では、「スコアだけ伸ばせればいい」or「使える英語も身につけたい」という目的と、上述の2つのポイントを踏まえた上で、目的別、タイプ別の勉強法について考察していきます。

目的別、タイプ別TOEICに対する姿勢と取り組み方(3)

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TOEICスクール「澤田塾」の代表

ブログ「本当に役立つTOEIC勉強法」 管理人
日英翻訳者(ひらがなタイムズ/NHK)

TOEIC990点(満点)
英検1級(通算13回合格、うち優良賞3回)
2013年ICEE(国際英語コミュニケーション能力検定)優勝
(松本道弘主催の、英語コミュニケーション能力を競い合うトーナメント)

私塾「澤田塾」では、音声トレーニングやスラッシュリーディング、暗唱などを取り入れた独自の指導法で、「使える英語」と「スコアアップ」を同時に獲得するレッスンを行っている。

書籍:TOEICテスト最強攻略PART1&2

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