フィリピン、ストリートチルドレンの現状

フィリピンの人口と経済発展状況

成田空港からは飛行機でわずか4時間~5時間ほど、フィリピンは日本人にとって最も行きやすいアジアの国のひとつだと言えるかもしれません。

そんなフィリピンは最近高層ビルが立ち並ぶ街並みやその近代的な様子がイメージとして浮かんでくるかもしれませんが、確かに特に日系企業の進出は年々増加しており、経済でも重要な位置を占めています。

その背景にあるのはもちろん元々親日国家であるということもあるのですが、何と言っても人口増加です!
フィリピン政府によると昨年2014年には人口1億人を突破、このままいくとなんと2028年には日本の人口を超えてしまうのだとか。

つまりこれが意味することはフィリピンは現在、そして将来も若い労働力に恵まれているということなのです。(なお、新大統領ロドリゴ・ドゥテルテは今後もしかしたら、子供を3人までを上限とする政策を行う可能性があります。)

2014年の時点でフィリピンに進出してきた日系企業の数は1260社にも及びます。(ソース:http://www.johoza.co.jp/
こうした先進国のフィリピン進出によってこれからもますます経済の発展につながるのではないでしょうか。

さてこのように発展し続けるフィリピンですが、現在この国の経済を支えているのは約31%が農林水産業、そしてなんと約53%にもあたるのがコールセンターをはじめとしたBPOなのです。(ソース:http://japan.cnet.com/

特に英語を公用語としているフィリピンではアメリカなどの外国資本の企業のコールセンターが設置されていることが非常に多く、英語が流暢なだけでなく人件費も安く、その上他のアジア諸国に比べて通信インフラが非常に安定しているという、この3つの魅力を持つフィリピンは外国企業にとって大変重要な存在でしょう。

しかしこういったフィリピンの経済発展だけを見ていると華やかささえ感じられますが、実はフィリピンは治安の悪さや激しい経済格差など深刻な問題を抱えているのです。

こういった問題はホームレスやストリートチルドレンといった問題へとも発展しています。

フィリピン、ストリートチルドレンの現状

マニラのストリートチルドレンは世界一多い

フィリピンのストリートチルドレンは世界的に見てもかなりその数が多く、フィリピン政府にとって大きな課題の一つ。25 Cities With Extremely High Homeless Populationsという記事ではマニラのストリートチルドレンは、全世界で最も多いというデータも出たぐらいです。

フィリピンへ旅行されたことがある方はよくご存知のように、首都マニラはもちろんのこと世界的に有名なセブ島のようなリゾート地、つまり外国人観光客の集まる地には非常に多くのストリートチルドレンが存在しています。

そもそもストリートチルドレンとはどのような子供たちのことを指しているのでしょうか。

ストリートチルドレンにもいろんな境遇にある子供たちがおり、例えば家族がいるが働いているなどして路上にいる子供たち、家族に依存することなく路上で生活を送っている子供たち、そして捨て子であるという大きくわけて3つのカテゴリーがあります。

このフィリピンのストリートチルドレンが世界的に見ても多い理由は、70年代後半から80年代半ばにかけて起こった経済危機にあるようです。この経済危機から逃れるべく、貧しい農村部から都市部へと大量に人々が移住しました。

特に首都マニラへの移動が多かったのですが、なんと2015年3月の時点でマニラだけでもおよそ3万人のストリートチルドレンが存在すると報告されているんです。(注:数字は各報告書によって異なる)。

こうして貧しい農村部からの大きな人口流出があったことで、必然的に都市部のスラム街は拡大、より良い生活を求めてやってきたはずが、仕事不足となり、さらに経済的格差は大きくなるばかりだったというわけなのです。外国資本が中々入らない、排他的な政府の制度も問題です(参照:外国人投資家に朗報か ドゥテルテ、外資系企業への規制緩和に柔軟な姿勢)。

このように良質な生活ができないことで大人のストレスは拡大し、それが次第に暴力、虐待、育児放棄へとつながります。

この悪循環がストリートチルドレンという深刻な問題を引き起こしてしまったのですね。

フィリピン、ストリートチルドレンの現状

さてこういった状態は首都マニラに見られることが多いのですが、先ほども触れました通り今語学留学で注目されているリゾート地、セブ島にも同じことが言えます。

セブ島では小さな子供たちが物乞いし、また犯罪に走るというそんなケースが日常茶飯事のように起こっています。(とはいっても、我々が滞在する地域や語学学校周りにあふれているわけではなく、主にダウンタウンですのでご安心を。)

しっかりと教育を受けていれば、セブ島のようなところでは観光産業や語学学校の講師として活躍できた可能性があったかもしれません。

フィリピン・セブ島コロンストリートのストリートチルドレン

しかし実際は生きるために犯罪に手を染めたり、また寂しさや空腹などを紛らわすためにシンナーなどの薬物に溺れ、さらに性教育の欠如によるエイズや薬を購入できないことによって様々な病気の感染も深刻な問題となっているのです。

特にダウンタウンエリアでは売春婦が非常に多いです。下記の記事でも書いていますが、自分たちの体を怖いぐらい安い価格で提示してきます。いわゆるKTVなどのバーにいる女性の6割、7割は麻薬をやっていると言われているので、ダウンタウンエリアも同様でしょう。

セブ島で最も危険なダウンタウン!本当に危ないのか『夜』調べてきました。

彼女たちも売春婦になりたいわけではないでしょうが、それ以外の稼ぎ方を知らないんですね。もしくはそれ以外の稼ぎ方もあるでしょうが、あまりにも入ってくるお金が少なく、自分たちの家族を養うためには売春業をせざるを得ない状況があります。

セブ島の貧困層の現状を知ろう!

自分自身がインスパイアされるかどうかは別として、せっかくフィリピンに行くのだったら華やかな部分のみならず、こうした悲しい現実にもしっかり目を向けたいものです。

セブ島に関して言えば、語学留学している最中にストリートチルドレンを見かける機会は、たまにあると思います。でも残念ながら我々が見ているのはそのごく一部。

・なぜフィリピンではこのような貧困層と裕福層の差が広がってしまうのか?
・貧困層が貧困層のままで居続ける理由は何なのか?
・フィリピン人によくある気質や文化がどのように、仕事に影響を受けているのか?

もし、世の中の社会問題に目を向けることで何かを得たいと考えている方や、これから発展途上国でビジネスを行おうとしている方がいるのであれば、ぜひ、現地のスタディーツアーなどに参加してみるのがおすすめです。

例えばセブ島の国際協力ボランティア団体にはcec(http://www.cecj.net/cebu/npo.html)のように貧困層の子供たちとの交流として家庭訪問を行っているものや、セブンスピリット(http://seven-spirit.or.jp/studytour/)のように音楽教育プロジェクトを主体としたボランティア活動を行っている団体、誰でもヒーロー(http://daredemohero.com/)のように教育支援をしているボランティア団体などがあります。

特に誰でもヒーローではただ、貧困層と交流するのではなく、事前にきちんとしたフィリピンの社会問題に関する解説があります。システムを知り、ぜひ知見を広げて頂ければ幸いです。

国際協力ボランティア団体のスタディーツアーの様子はこちら

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【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

当サイトの管理人
2012年に初めてセブ島に留学。以降今までに複数の語学学校に留学&訪問。フィリピン留学を通じて「英語が伝わる楽しさ」をより多くの方に体験してもらいたいと思い、このサイトを立ち上げました。

英語留学前の方はもちろんの事、留学中の方、留学後の方にも役に立てる情報の提供を目指しています。なお、基本的にはセブ島ではなく、東京(高田馬場)にオフィスを構えて働いています。

何かご質問ございましたら、コメント欄かinfo@ceburyugaku.jpまでお願いします。

・TOEIC(R):805点(L 430 R 375)
・TOEIC SW:280点(S 130 W 150)

2 コメント

  1. フィリピンの現状を目の当たりにして孤児の救済目的で一般社団法人アバンダントを立ち上げました。
    現在、孤児院建設の募金を行ってます。

    (2)

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