No8 セブ島・オスロブでジンベエザメに会える!①~ オスロブ恐るべし!~

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こんにちは、エメラルドグリーンの竹谷です。

前回、前々回に引き続き、セブ・オスロブのジンベエザメ(以後ジンベエと表記)について書いてみたいと思います。

前回の記事はこちら:▶ No9 セブ島・オスロブでジンベエザメに会える!②~ どうしてオスロブに来るの?~

ジンベエとはどんな生物なのでしょうか?

いろいろな観点から簡単に説明させて頂きますね。

まずは名前です。
ジンベエザメは、身体の模様が夏着の『甚平・甚兵衛』に似ていることから付けられました。

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエの上からのどアップです。ジンベエ特有の綺麗な水玉模様が良くわかります。

これは日本魚類学会が定めた標準和名です。

夏着の『甚平(ジンベイ)』、『甚兵衛(ジンベエ)』はどちらを用いても構いませんが、サメの『ジンベエ』は魚類学会が正式に『ジンベ“エ”ザメ』と定めていますので、『ジンベ“イ”ザメ』は誤りとなります。ただし言葉の揺らぎにより『ジンベイザメ』と表記されている場合もありますが。。。

英名は、クジラに似ていることから、ホエール・シャーク(直訳クジラザメ)と言います。

日本でも地方によっては、同じ由来から『クジラブカ』と呼んでいたところもあるようです。ちなみにフィリピンではタガログ語で『ブタンディング』、ビサヤ語で『ティキティキ』と呼ばれています。

大きさは、全長は最大・約13メートル、横幅・約1.5メートル、体重・約6トンになるといわれています。

ジンベエは、世界一大きな生物であるシロナガスクジラと同様にプランクトンを食べています。プランクトン食性のクジラはヒゲにてプランクトンを濾しますが、ジンベエはエラで濾します。

サメのオスには哺乳類でいう男性器のようなクラスパー(交接器)という器官があり、その器官を使って体内受精を行う珍しい魚です。そのため、サメという漢字は『魚』へんに『交わる』と書き、『鮫』となっているとの説もあるようです。(以前の記事でも説明しましたね。)

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエを下から見上げた写真です。腹ビレが進化して出来た2つのクラスパー(交接器)が見えますね。

ダイビングにてオスのジンベエを下から見ると腹ビレの間に2つあるクラスパーを容易に見ることが出来ます。

また、ジンベエは、卵を産むのではなく、哺乳類と同じように自分と同じ形をした子供を直接生みます。

もちろんジンベエは哺乳類ではないので、普通の胎生ではありませんが、卵が体内にて孵化し、ある程度の大きさになってから出産すると言われています。

不思議ですね。この事実は1995年にようやく分かった事のようです。

ジンベエは今だに分からないことが多くある、不思議な魚なんです。

ここオスロブでは、目の前で自然のジンベエの生態や体型を観察することが出来る事です!

ジンベエザメの行動

ここで観察されるジンベエの面白い行動や見どころをいくつかあげてみたいと思います。

1、立ち泳ぎ!?

ジンベエの独特な採餌行動です。

オキアミを与えてるから立ち泳ぎをしているのであって『本来の自然の姿ではない』と思う方がいらっしゃいますが、それは大きな誤りです。

水族館や他の海にいるジンベエなど、ここ以外でも立ち泳ぎをしていることがよくあります。

これは、水面にプランクトンが多い時に、立ちながら水面の水を吸い込むことにより、効率良くプランクトンを食べる為なんです。

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエが立ち泳ぎをしながらオキアミを食べている姿です。2匹が向かいあっていて愛くるしいですね。

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエが豪快に食事中です。口から海水ごとオキアミを食べ、エラでこして海水のみをだします。大きくエラが開いていますね。

2、目玉を引っ込める!?

ジンベエの目は身体のわりにとても小さく、直径3、4センチ程度です。その目には目蓋がないのですが、ぶつかりそうになった時など、目を痛めないように、目を引っ込めることが出来ます。珍しい習性です。

3、腸を出す!?

サメ、エイの仲間には『腸洗い』という珍しい行動をするものがいます。

これは排便時などに肛門近くの腸を裏返しにして体外に出し、海水と周りの小魚などによって、腸の洗浄、そして寄生虫の除去してもらう行為です。

ジンベエでこの行為が確認された事があるかは定かではありませんが、私はその『腸洗い』と思われる行為をここオスロブで見てしまいました。

4、コバンザメ!?

皆さんご存知と思いますがジンベエには大抵コバンザメが付いています。背ビレが進化しコバン状の吸盤になっていて大きな魚などにくっついています。

ちなみに、名前は”ザメ”となっていますが、サメの仲間ではありません。そして、よぉ~くみるとコバンザメのようですがちょっと違う魚もいます。

「スギ」という魚です。

コバンザメのようにくっつき(ぴったりと寄り添う)ながら泳いでいるのですが、コバンがないんです!今度探してみてください。

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエの口のすぐ下にコバンザメがくっ付いています。ジンベエにはちょっと邪魔そうですね(笑)

最後に、いつまでも、ジンベエがここに来る、この素晴らしいセブの海の環境を維持できる事を願っていますし、努力して行きたいと思います。

その為にもルールを率先して確実に守り、皆さんにも守って頂けるように働きかけて行きたいと思います。より多くの方にジンベエを見ていただきたいです。

No10 セブ・オスロブでジンベエザメに会える!③~ジンベエってどんなお魚?~

ジンベエが立ち泳ぎをしているすぐ近くに巨大で綺麗なエビクラゲがふわふわと泳いでいました。珍しい光景です。

そして、これをきっかけに、多くの方が自然環境について考え、そして、以前より自然環境に優しい生活を送って頂ければうれしいです。

我々人間も、地球の一員として地球の生態系を守りながら、ジンベエはじめ全ての生物とずっとずっとうまく共存していきたいですね。

エメラルドグリーン・ダイビングコーポレーション 
代表 竹谷 六未

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エメラルドグリーンの代表

セブ島のダイビングショップ「エメラルドグリーン」の経営者
1968年 東京生まれ
3年弱の森ビル株式会社でのサラリーマン生活を経て、1992年からセブ島へ移住。その後、セブ島の海を多くの方に紹介するために、ダイビングセンターをオープン。

ダイビングインストラクターとしてはもちろん、朝日放送『朝だ!生です旅サラダ』、TBS 『世界ふしぎ発見』などの水中撮影、雑誌、旅行ガイドブックへの画像提供などでも活躍中。

現在は5店舗まで拡大し、セブ島では最も有名なダイビングショップの一つ。また、2つのリゾートホテルを経営もしている。詳しい情報は「エメラルドグリーン公式サイト」で。

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