資金洗浄防止評議会:ビナイが億単位の汚職 フィリピン大統領選挙
副大統領 ジェジョマール・ビナイ

8人のダミー、3つの会社、139の銀行口座から副大統領にたどり着く

マネーロンダリング防止評議会(Anti-Money Laundering Council (AMLC))によりますと、副大統領ジェジョマール・ビナイがマカティ市長だった頃に「何十億」ペソという大金をインフラ整備プロジェクトから受け取り、さらにその額をダミーを通して2010年の選挙運動に使用したという疑いが持たれています。

マネーロンダリング防止評議会の報告は62ページにも及び、そのコピーが月曜日インクワイアラー社(新聞社)の手に渡りました。2014年11月に上院ブルー・リボン分科委員会の最中、ビナイとその家族が20年間に及ぶ支配の間、違法に財力をため込んだという主張があったのを受け、オンブズマン事務局が命じた調査によって明らかとなりました。

フィリピン中央銀行総裁でありマネーロンダリング防止評議会の会長でもあるアマンド・テタンコ・ジュニア(Amando Tetangco Jr.)と、会員のテレシタ・J・ヘルボサ(Teresita J. Herbosa)、デニス・B・フナ(Dennis B. Funa)によって署名されたこの報告には、違法資金の出どころを隠すためビナイと関係者は「階層化し、第三者資金洗浄機関を使い、パイプとして金融機関を作り出した」と述べています。

ビナイ陣営は月曜夜、資金洗浄防止評議会の報告が機密と見られることから「そのような報道は認識していない」と話しています。

しかし、マネーロンダリング防止委員会は「マニラ地方裁判所の前に副大統領は242ではなく、1つしか銀行口座を持っていない」ことを公表しています。この口座にある合計金額は170万ペソであり、何十億という額ではありません。

そしてもっと重要なことに、当該口座は副大統領によって、2010年のSALN(資産、負債及び財産の明細)、SOCE(寄付及び費用の明細)そしてITR(所得税確定申告)内で申告されています」、ビナイのコミュニケーション部長であるジョーイ・サルガド(Joey Salgado)が話しました。

その報告によるとまた、マネーロンダリング防止評議会には法務局を通してしかるべき地方裁判所に、ビナイとそのダミーに対し訴えを起こす権限があり、その訴えは139の銀行口座、保険証券、有価証券、投資、そしてバタンガス州ロザリオにある「ビナイ農園」(Hacienda Binay )と呼ばれる350ヘクタールの土地も含めた不動産も対象となっています。

「調査結果からは、市の駐車場、マカティ化学高校の校舎、高齢者に対する誕生日ケーキなど、マカティ市の様々なプロジェクトから副大統領ビナイが資金を吸い上げ、それらの資金を自身の選挙活動や個人的目的で使用したことがわかる」

とマネーロンダリング防止評議会の報告はまとめています。

ダミー

報告には、ビナイのダミーとしてヘラルド・リムリンガン・ジュニア(Gerardo Limlingan Jr.)、エドゥヴァジス・バロロイ(Eduviges Baloloy)、ミッツィ・O・アスディロ(Mitzi O. Asedillo)、バーナデット・C・ポルトラーノ(Bernadette C. Portollano)、リリー・ヘルナンデス・クリスタル(Lily Hernandez Crystal)、アントニオ・リー・ティウ(Antonio Lee Tiu)、ダニエル・C・スビド(Daniel C. Subido)、マリオ・オレタ(Mario Oreta)、そしてアグリフォーチュナ社、サンチャンプやメイリラスといった民間企業も含まれています。

資金洗浄防止評議会:ビナイが億単位の汚職 フィリピン大統領選挙
報告によりますと、2010年ビナイが副大統領選に出馬した際、彼の個人口座には現金と小切手合わせて223,771,273.70ペソ(2億2千ペソ以上)もあり、彼自身がこれは選挙活動費の一部だと申告していました。

しかし資金洗浄防止評議会は、その資金は他の銀行口座から来ており、ビナイによって選挙活動経費には使われてはいないとしています。

「2010年ビナイの選挙活動費として使用された資金は、リムリンガン、クリスタル、セディロとバロロイの口座から引き出された小切手によるもののようだ」と報じています。

長年の関係

リムリンガンはビナイの長年にわたる会計士で、クリスタルとセディロはリムリンガンのもとで働いています;バロロイはビナイの秘書をずっと努めており、オレタはアルファランドの社長、スビドはビナイの弁護士、そしてティウは「ビナイの農園」を所有していると主張しています。

「彼らは複雑で洗練された資金階層化システムを使用し、親密で信頼のおける仲間や会社の名前を使って複数の銀行口座を開設ており、それらの会社役員や取締役には同じ名前が使われていた。そして、実質的所有者である副大統領、ビナイの管理・指示のもとに多額の取引を頻繁に行っていた」と書かれています。

マネーロンダリング防止評議会の報告にはまた、当該の口座、特にビナイ個人のものと、リムリンガン、セディロ、ポルトラノとバロロイの共同口座は、「何十億ペソ単位の多額の取引が複数あり、それはマカティ市の新駐車場11とマカティ化学高校の建設時期、そしてボーイスカウトとのジョイント・ベンチャー契約の時期とも一致する」ともあります。

差し押さえ

「当該銀行口座や投資は違法行為や資金洗浄に関連していると思われ、政府に差し押さえを容認させるのに相当する理由は存在する」と報告にはあります。

マネーロンダリング防止評議会の報告にはまた以下のようにあります。

1,複数の銀行口座が個々に、もしくはいくつかの銀行にまたがってダミーによって管理されている。
2,複数の振り込みが、ビナイと彼のダミー名義の口座から同名義の他口座や、同銀行または他銀行の口座に行われ、その後引き出されている。
3,取引、特に預金と入金は主に現金で行われた。
4,これらの金銭取引は法的もしくは商業的な義務・目的または経済的妥当性を示唆するものがない。
5,ここで言われている額は口座所有者の経済的能力に釣り合っておらず、また金銭取引は駐車場、マカティ化学高校の建設中、そしてアルファランドとのボーイスカウトのジョイント・ベンチャー契約導入中に行われている。
6,かつ、駐車場の建設費が高すぎるという申し立てに対する上院の聞き込み調査の時期とその後に、多くの金銭引出と口座停止が行われている。

「上院の調査が始まってから資産や資金を捨てたり、引き出したりするそのような行動は、ふたつのマカティ市の建物建設中における、またはフィリピンのボーイスカウトが関連する疑わしい取引における違法な行動による利益を隠ぺいしようとする意図が感じられる」とこの報告は指摘しています。

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失われた楽園。副大統領ジェジョマール・ビナイが所有しているとされるバタンガス州ロザリオにある「ビナイの農園」の中にある、マンションと贅沢な英国式庭園は今、政府による差し押さえの対象となっています。画像:インクワイアラー・フォト。

報告は、財産が凍結されている被告たちはわざわざその財産を取り戻そうとはしないだろうと結んでいます。
「事実を述べると、名前を挙げられた被告たちは裁判所の凍結命令の効力を解除してもらうことを望んではいません。これは、凍結された口座は彼らのものではなく誰か他人の、つまり主犯者である副大統領ビナイ本人のものであることを意味しています」

凍結された口座

銀行、保険会社、証券会社からの報告によりますと、合計427, 260, 401.44ペソと250,524,.45米ドルが凍結されたとのことです。

ビナイは、個人でまたはリムリンガンやバロロイと共同の口座をまだ複数保持しており、2007年から2014年までに何百もの取引がこれらの口座で行われた記録が残っています。

「これらの口座間の取引パターンは、ビナイが上記のダミーと明らかに関連があることを示している」と報告には書かれています。

マネーロンダリング防止評議会は、その事務局から法務局を通して裁判所に差し押さえ命令を求めることを決めました。

その報告によりますと、資金洗浄防止評議会の調査はオンブズマン事務局と上院ブルー・リボン分科委員会からの照会を基にしているとのことです。

参照元:http://newsinfo.inquirer.net/773669/amlc-binay-got-billions

コメント

大統領候補の一人、ビナイの汚職事件がこのタイミングでインクワイアーに掲載されました。今まで散々そのように言われ続けてきましたが、わざわざこのタイミングで記事がアップされるということは、誰かの陰謀でしょうか。。。

話によるとバングラデシュの銀行がどうだの、香港に送金など色々行っているようで、今後どのように進んでいくのか気になります。

何でもかんでもお金で動いてしまうビナイが大統領になってしまったら、フィリピンと中国の問題もお金で解決、なんてことも考えられなくないので(ビナイ自身は中国との関係改善に積極的に取り組むと話しているが、その裏は中国からお金をもらうことで中国よりの政策を作る可能性が高い)、やはり危険人物なことは間違いありません。

ビナイが大統領→中国との関係改善(ビナイ個人が儲かる)→中国から大資本の語学学校が入ってくる→フィリピン留学が荒れる。

というシナリオも考えられなくはないですので、フィリピン留学関係者も無視はできないでしょう。

それにしても、こんな状況でもまだ大統領選は続けれるようで、不思議です。

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

海外ニュースの翻訳担当
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