まるわかり。知っておきたい、欧米英語留学とフィリピン英語留学の違い

国際基準の英語教師向け資格について知っておこう

どの学校でも教師の質はいいと宣伝します。

留学先を選ぶとき、学校のロケーションや施設などとともに、カリキュラムや教師の質が気になりませんか?ロケーションや施設、そしてカリキュラムのように目に見えるものは、写真や内容を確認すれば実態を把握できますが、教師の質に関してはどうでしょうか?

留学先の学校のホームページやパンフレットを見ると、どこの学校では「質の高い教師」「素晴らしい教師陣」「独自の研修制度」などという言葉が散見されます。でも自分が自分の学校の教師がいいというのは当たり前だし、最低限の研修を提供すらしない学校は今時ほぼないと思っていいでしょう。

やはり教師の質は大切。留学先の先生はどんな資格を持っているの?

ではどのように客観的に教師の質を確認すればいいのでしょうか?
いくつか考えられる方法を下記にまとめてみますね。

1、英語関連の資格を確認する

まず教師がどのような英語の資格を持っているのかを確認してみましょう。

よくTOEICやIELTSなど英語力の認定試験のスコアなどを出して「うちの学校の教師は全員TOEIC900点以上です」などと宣伝している学校を見かけますが、そもそも英語が準公用語のフィリピンで英語教師を目指す人がある程度の英語力があるのは当たり前で、それ自体をもって教師としての質がいいとするのはおかしいことです。

重要なのは英語教師としての能力が優れているかということです。例えば国内大学を卒業できるレベルの日本人は日本語運用能力があるのは当然ですが、ではその人が外国人に日本語を上手く教えられるかとなると、それは全く別問題です。

英語テストのスコアが高いだけでは、それと同じことだということがわかると思います。では英語の教師としての能力を示す資格とはどんなものがあるでしょうか?

国際的に認められている、英語を教える資格はいくつかあります。
その中でも一番世界標準に近く実践的な資格といわれているのが、ケンブリッジ大学英語認定機構が認定するCELTAとその上位資格であるDeltaになります。またTKTテストに合格しているということも質の証明になるでしょう。以下がCELTA、Delta資格とTKTテストの概要です。

やはり教師の質は大切。留学先の先生はどんな資格を持っているの?

やはり教師の質は大切。留学先の先生はどんな資格を持っているの?

やはり教師の質は大切。留学先の先生はどんな資格を持っているの?

やはり教師の質は大切。留学先の先生はどんな資格を持っているの?

ケンブリッジ大学英語検定機構のサイトから抜粋

CELTAやDelta以外に世界的に認知がある資格としてTESOLがあります。TESOLは大学修士レベル、学士レベル、8週間ほどで学べる修了証書レベルなど様々なレベルがあります。CELTA、Deltaとの違いは一般的に、TESOLはレクチャー中心で理論よりで、CELTA、Deltaはより実践よりといわれています。

現在のフィリピン英語学校では、一番実践的で好ましいと思われるCELTAの資格を持っている教師は皆無に近いです。Deltaを持つ教師は見たことがありません。最近やっと短期で取得できるTESOLの修了書を持つ教師が少しずつ増えてきているというのが実情です。

2、採用基準やどんな研修をどのぐらいやっているかも判断基準になる

教師の質を確認するのに一番いいのは上記のCELTAやTESOLの資格取得状況を確認することですが、そもそもそれを持っていない教師が多いフィリピンの場合、教師の採用基準や研修内容を確認することが次善の策になります。

一般的な採用基準はTOEICやIELTSなどの英語テストの一定以上のスコア、大学卒業などの学歴、ベテラン教師や教務主任による面談、模擬クラスをやらせるなどでしょう。

研修に関していえば、どんな経験や資格を持つ人が研修を設計し行っているのかが重要になってきます。研修設計者がDeltaやTESOLの修士レベルの資格保持者で英語教育の経験が10年以上であれば目安としては合格です。

欧米の学校の場合
今まで長々と英語教師の質に関して書きましたが、これはフィリピンの学校がグローバル・スタンダードに則っていない極めて珍しい状況にあるからです。欧米の英語学校では、そもそも最低でもCELTAレベルの資格を持たないと、教師として採用されません。

また英語学校も正式に留学生を受け入れることができる認可を公的機関から取得するためには、全教師が資格保持者でないといけないことになっています。フィリピンには欧米留学生受け入れ先進国のレベルで英語学校そのものの質を多面的に審査する公的機関は存在しません。

例えば英国でブリティッシュ・カウンシルが行っている英語学校の審査認定レベルの審査を通過できる学校は残念ながらフィリピンには1校も存在しないと思います。

フィリピン人英語教師の質を向上させるシステムが大切
もちろんフィリピンの学校では、殆どの授業がマンツーマンの会話トレーニングである特殊性があります。つまり「英語の授業ではなく英会話のトレーニング」と考えるなら、そんなに高度な資格を全教師に求める必要もないかもしれません。

ただ、前述したように単に英語が話せるだけでは、いい英語教師にはなれません、いい人材を採用し、しっかりとしたカリキュラムを作り、それを使ってどのように効果的に教えるのかを研修する、きちんとした研修制度を構築し、質のいい教師を育成していくシステムが重要です。

筆者は、フィリピン留学応援団の一員として、是非、より多くの学校が、プールやスポーツジムの施設面や、食事の内容で競争するだけでなく、この教師の質向上のための教育システム作りで大いに競争していってほしいと思っています。

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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