まるわかり。知っておきたい、欧米英語留学とフィリピン英語留学の違い

自らもアメリカ留学を経験し、30年にわたって留学業界にいる私は、欧米を中心に今まで世界の600以上の学校を視察してきました。ここ10年はフィリピンの学校を視察する機会も多くあります。そこで気付いた「フィリピン留学の落とし穴」について今回は書いてみたいと思います。

とことん英語学習に集中できるフィリピン英語留学

以前もここの記事で紹介しましたが、先日視察したセブの日本人経営の学校の日本人スタッフが胸を張って私に説明してくれました。

曰く「この学校では、学生がとことん英語学習だけに集中できるように、日常の生活など授業時間以外でも、不便やストレスがないように日本人スタッフがケアーをしています」。

つまり空港出迎えから滞在、食事、両替、スマホ、買い物など学校以外のほぼ全ての手配を日本人スタッフが日本語でサポートしてくれるということです。確かに異国の地ですべて慣れない英語を使ってこれらのことを行うのは手間だし、ストレスにもなります。

英語習得のためにフィリピンまで来たのだから、英語学習に専念できる環境を作ってくれるということは、一見理想的に感じるかもしれません。

「切れる英語力」をつけたい人は要注意、フィリピン留学の落とし穴

欧米の英語学校のアプローチはどうだろう?

私は世界中の600校以上の学校を視察していますが、フィリピンの学校程日本語サポートが手厚い学校は見たことがありません。

欧米の学校では、基本的に、入学の手続きから、初日のオリエンテーション、留学中の相談まで全て英語です。英語ができないのに本当にそれで大丈夫なのかと思う方もいるでしょうが、私の長年の経験から言うと、どうにかなってしまうものです。

私は以前日本最大手の留学エージェントに務めていて、年間1万人近くの日本人留学生を欧米の学校に送っていました。中には普通の高校生が1人で初めてパスポートを取って夏休みに短期留学するケースも多くありました。

英語力に全く自信のない学生や社会人もたくさん留学をしていました。でも皆さんどうにか留学生活を送っていたし、殆どの方はエンジョイしていました。

私たちが日本人留学生を送っていた欧米の学校は、英語を母国語としない学生を受け入れてきた経験とノウハウを持つプロの集団です。日本人の受け入れも多くしており、日本人の英語力や性格もよく知っています。例え英語がベースで日本語サポートがなくても、留学生が理解できるようにしっかりサポートをしてくれるのです。
「切れる英語力」をつけたい人は要注意、フィリピン留学の落とし穴

英語学校の外でも積極的に学ばせる

オーストラリアやカナダの人気学校を除き、殆どの欧米の英語学校は、日本人スタッフはいません。

例え日本人スタッフがいても、緊急時以外は日本語でのサポートはしないという学校も多いです。

なぜでしょうか?

それは、彼らは、英語はクラスの中だけで学ぶものでないと考えているからです。フィリピンの学校と違って、欧米の学校は通常1週間のレッスン数が20~25レッスンです。つまり1日4レッスンか5レッスンしかありません。しかも全てグループレッスン。

学校としては、学生が授業で学んだことを学校以外の場でどんどん使うことで英語力が上がることを知っているのです。ですから、ホームステイやコミュニティー活動も奨励するし、毎日のようにアクティビティを企画して英語を使う場を提供してくれます。

困った経験から学ぶことも大切

私の経験から言っても、留学中の生活で様々困ったことに遭遇した時に覚えた英語は今でも忘れないし、実践で使える英語になっています。確かに学校にいる日本人スタッフに日本語で相談して対応してもらえれば楽でしょう。

でも、それではせっかく英語圏で生活して、英語を生活を通して学べる機会を逃していることになってしまいます。

私はよく留学で英語力をつけたいという相談者に「本当に切れる英語力をつけたいのなら、英語学校というぬるま湯ではなくて、ネイティブの土俵に上がって生活しないとだめだよ」とアドバイスしています。

本当に日本語のフルサポートを提供することが留学生にとっていいのか?

フィリピン留学の画期的なところは、今まで留学に踏み切れなかった層の人たちを受け入れられるようなインフラを作ったことにあると思います。

それは費用的にもそうですし、日本語フルサポートでの安心感もそうでしょう。留学なんて行く勇気を持てなかった人たちでも、安心して留学してもらえるような日本語フルサポート体制を多くのフィリピンの学校は作っています。このようにフルサポートが必要な人たちは確実に存在するのです。

ただ、そんな人たちでもある程度の留学期間を過ぎると生活にも慣れ、基本的な英語力もついてきます。そこから更に上のレベルの英語力をつけるには、ある面で日本語フルサポートが落とし穴になりかねないと思います。

落とし穴に落ちないために注意すること

本当に更に上のレベルの英語力をつけたいなら、緊急な案件以外では日本語フルサポートを安易に受けないで、自分で解決する努力をしましょう。

一見効率が悪くても、その努力のプロセスを通じて得るものは必ずあります。次のステップとして、欧米の学校に留学をするのも良いでしょう。

出来れば、英語学校ではなく現地のネイティブたちが通う大学や専門学校などに留学すれば、大変ですが必ず英語学校では習得できないレベルの英語力を身に着けることができます。ワーキングホリデービザで現地就労体験することもお勧めです。(フィリピン留学後のおすすめ学校はこちら アメリカイギリスカナダオーストラリア
 
本当に切れる英語力をつけるには、自分にとっていごごちが良いコンフォートゾーンを抜け出して、ネイティブの環境の中で自分を鍛えていくことが大切だと思います。

「切れる英語力」をつけたい人は要注意、フィリピン留学の落とし穴

フィリピン人英語講師に日本の留学事情について講演をする筆者

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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