フィリピン大統領選、ドゥテルテが未だ支持率No1だが問題もあり
http://www.rappler.com/nation/politics/elections/2016/131477-phvote-wrap-duterte-bank-accounts

ドゥテルテが未だ支持率ナンバーワン

4月18~20日に行われたソーシャル・ウェザー・ステーションズ(Social Weather Stations :SWS)の調査によりますと、選挙活動での論争がいろいろあったにもかかわらずダバオ市長ロドリゴ・ドゥテルテが大統領選をリードしています。

フィリピン大統領選、ドゥテルテが未だ支持率No1だが問題もあり

こちらはwikiの2016年5月6日時点での世論調査データ。

ドゥテルテは33%の支持率で頭一つ出てリードしており、3月30日~4月2日の調査結果である27%から、6%もの伸びを記録しています。

グレース・ポー上院議員は、4月初旬に行われた調査時の23%からわずかに上昇し、24%を獲得しました。

政権の旗手であるマニュエル・マー・ロハス二世と、副大統領候補ジェジョマール・ビナイはそれぞれ、19%と14%を獲得。上院議員ミリアム・ディフェンサー・サンティアゴは2%にとどまりました。

1,800人の有権者を対象に行われた最新の調査は、上下2%の誤差があり得るとしています。

この調査は、オーストラリア人宣教師であり、1989年の強姦殺人事件の被害者であるジャクリーン・ハミルさんについて冗談めかした発言(*下記で解説)をした後に行われました。ドゥテルテはこれにより大衆の怒りを買いましたが、支持率には影響しなかった模様です。

ロドリゴとマルコスが副大統領選でデッドヒート

一方副大統領選では、南カマリネス州代表レニ・ロブレドと上院議員フェルディナンド・マルコスが数字上ではトップタイで争っています。

今回の調査ではロブレドの支持率が脅威的上昇を見せており、前回の19%から7%増加し26%を獲得しています。

一方マルコスは25%でした。そして、上院議員フランシス・エスクデロは3%減少し、21%から18%へとダウンしました。アラン・ピーター・カエタノは16%、アントニオ・トリランとグレゴリオ・ホナサンがそれぞれ5%と2%という結果となっています。

参照元:http://www.sunstar.com.ph/manila/local-news/2016/04/26/

翻訳:ニーナ

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いよいよ5月9日の選挙まで残す所あと1週間もありません。(各立候補者の特徴についてはこちら:【ニュース】誰が大統領になっても危なそうなフィリピン大統領選挙2016の政治家たち
現状の支持率からだとドゥテルテに決まりそうな感じがありますが、そこはフィリピン!ロハスやビナイが政治投票を不正操作する可能性もありますので、誰が最終的に大統領になるかは5月9日、蓋を開けてみないと分かりません。

ところで、上記のオーストラリア人の強姦殺人事件(ドゥテルテがいるダバオ市で起きた)についてですが、実はドゥテルテは被害者がとても美人であったのを見て、今回の演説中に「強姦するなら市長(自分)が一番にすべきだ」など冗談の発言しました。(それを受けて米国とオーストラリアがそれぞれ非難する声明を出しましたが、それについてもドゥテルテは「Shut up, stay out of PH politics」と暴言を吐き、国交を断絶する用意があるとまで述べています。)

そのため、この発言後は彼の支持率が落ちることが予想されましたが、今回の結果を見る限り全く影響がなかったといえるでしょう。

彼のレイプ発言問題はRAPPLERという、フィリピンのハフィントン・ポスト的な役割をになっているメディアでも、ここ2週間ぐらいは超注目されており、多数の記事とそれに相応するコメント数が記事ごとにあります。
http://www.rappler.com/nation/politics/elections/

RAPPLERは他のメディアに比べて比較的オープンです。そのためか、コメントする人たちは若い人たちが多く、彼がこんなとんでも発言をした後でも「既に謝ったんだからもういいだろう」「今回の選挙の争点とは関係がない」「フィリピン国内で一番の問題はレイプ事件ではなく、独裁政治だ」などと、ドゥテルテを支持するコメントが目立ちます。

フィリピンにはいくつかのメディア媒体がありますが、おおよそはこんな感じ。
RAPPLERはドゥテルテより
GMAネットワークはビナイより
SUNSTARはどちらかとうと、ロハスより
inquirerは比較的中立
CNN Philippinesも比較的中立

その他ローカルメディアやニュースはロハスやビナイよりだと思われます。
マニラブリテンフリーマンなど。

なお現在、ドゥテルテは自身の口座に「数千万円、数億円」の預金があると、メディアに伝えられてバッシングを受けています(プロパガンダによる嘘の報道だという話もある)。
http://www.rappler.com/nation/politics/

日本側からすると、ドゥテルテはやや日本人びいきなところがあるらしいので、彼に勝ってもらうのが良いかもしれません。

フィリピン留学に関して言えばビナイが仮に大統領になると、中国からの賄賂がビナイ流れ込み、現在の中国とフィリピンの問題(主に島問題)が解決。その結果、中国企業がフィリピンに一気に押し寄せ、オンライン英会話や語学学校の先生たちをこぞって囲い込みをする、日本の英語業界に悪影響・・・なんていうシナリオも考えられなくはないので、やはりお金で動きやすい政治家は怖いですね(あくまでこれはただの推測ですが)。

いずれにしもて、5月9日はフィリピンに関わっている方は注目です。

追記:ドゥテルテについてのもう一つ特徴的なアナウンスがありましたので、掲載したいと思います。

ドゥテルテが出稼ぎ労働者部署の設立を提案

ダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテは4月24日日曜日にパンガシナン州ダグパン市で行われた大統領選討論会で、出稼ぎフィリピン人労働者(OFW:overseas Filipino workers’)部署を設立し、関連する問題に対応していくと誓いました。

この部署は、出稼ぎフィリピン人労働者の全ての懸念を受け入れ調査するとしています。その特徴としては、フィリピン人が労働している国には全て送金用の銀行を設ける、許認可のシステムを中央管理化する、などが挙げられています。

「必要な全ての許認可 を担当する部署になります」と彼は話します。「そして、そのための送金用銀行も設立します」と。

ドゥテルテはまた、全ての大使館に対して出稼ぎフィリピン人労働者の記録を追跡し、不当な扱いを受けないよう義務を課すとも述べています。

「Yung mga nabugbog, bigyan sila ng ticket, mandatory ‘yan, kung sino gusto umuwi …重要なことは、皆がフィリピン人の福利厚生に関心を持たなければならない。」と彼は言いました。

日曜日に行われた大統領選討論会で、候補者は出稼ぎフィリピン人労働者に対する対応策を質問され、ドゥテルテはその中のひとりでした。

参照元:http://www.sunstar.com.ph/manila/local-news/2016/04/25/duterte-proposes-create-ofw-department-469740

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今でこそBPO産業が盛んになりつつありますが、フィリピンは今までマルコス時代の政権の名残から、海外の企業に印象を悪く持たれたため、外からの投資が中々入ってきませんでした。国内の産業は主に農業が中心だったため、自分たちで何かテクノロジーを生み出すことが苦手な文化人だったと言えます(これからは分かりませんが)。それなのに人口は増加する一方なので、失業率は常に高いままです。

そのため、優秀な英語が使える人材はアメリカやドバイ、カナダ、オーストラリアなど海外に出稼ぎに出るのが当たり前になっており、稼いだお金を家族がいるフィリピン国内へ資金をおくるという仕組みがあります。

その金額は実に250億ドル以上。2016年は300億ドルになるかもしれません。GDPの1割になると言われているのですから、無視できるわけがありません。その点をうまく突いて支持率アップを狙った、ドゥテルテの今回の発言になります。

 

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

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