知っているだけで今日から意識!英語学習に役立つ英語と日本語の違い10選

こんにちは!日本語教師をしているcocoonと申します。

私は、主に欧米のビジネスマン向けに、マンツーマンで日本語レッスンしています。英語と日本語を使いながらレッスンをしていると、自然と二つの言語の「違い」に目が行くようになります。

生徒さんが苦労するポイントは、語順や助詞など、英語と違う部分。英語を学習中の皆さんが苦労しているのも、日本語と違う部分ではありませんか。

違いを知れば、間違えやすい箇所が予め頭に入っているので、学習のコツも見えてきます。今回は、英語と日本語の違いを10個ご紹介します。

1,絶対忘れちゃダメ。【動詞】がないと文になりません!

英語では、あいさつなど一部の例外を除き、文に必ず動詞があります。「何を当たり前のことを」と言われそうですが、次の文を見てください。

私は、教師です。
今日は、暑いです。

動詞がありますか?ありませんね(「です」は動詞ではありません、念のため。)。例外的な文ではなく、ごく普通の文でも動詞を使わないんです。これは生徒さんに最も驚かれるポイントです。英語にしてみましょう。

I am a teacher.
It is hot today.

動詞はどれですか?”am”と”is”ですね。英語はどんなにシンプルな文でも、必ず動詞があります。一般動詞なら忘れる心配はありませんが、be動詞はついつい忘れてしまうこともあるかもしれません。

例えば「すぐ行くよ」を英語にすると”I’ll be there.”ですが、これを”*I’ll there.”と言うことはできません。

英語の文を作るときは、動詞があるかを必ず確認しましょう。

2,誰が誰を追いかける?【語順】を常に意識するべし!

次の英文を日本語にしてください。

Alice followed the rabbit.
The rabbit followed Alice.

上の文は「アリスがウサギを追いかけた」、下の文は「ウサギがアリスを追いかけた」ですね。使われている単語はどちらも同じ、語順が変わっただけで意味が変わってしまいました。では、日本語はどうでしょうか。

アリスがウサギを追いかけた。
ウサギをアリスが追いかけた。

意味が変わりませんね。日本語の語順は、意味の決定に関与しません。そのかわりに、「が」「を」などの助詞が意味を決めます。このような日本語の構造のせいで、英語を話す時にもあまり意識できないかもしれません。

でも、英語で語順を気にしない文は、日本語で助詞がでたらめな文と同じ。正しく意味を伝えられませんので、気をつけましょう。

そういえば、『不思議の国のアリス』でも、アリスがまどろみながら”Do cats eat bats? …Do bats eat cats?”とつぶやく場面があります。英語ならではのナンセンスですね。

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3,印象がガラリと変わる!【助動詞】を使いこなそう。

さて、次に注目するのは動詞です。次の文を英訳してみてください。

私が説明します。
私に説明させてください。
私は(彼らに)説明させられる。

日本語は動詞の「説明し」が「説明させ」と形を変えましたが、英語ではずっと”explain”のままです。そのかわり、”let”や”make”といった助動詞を使ったかと思います。一応解答例を載せておきます。

I (will) explain.
Let me explain.
They make me explain.

ほかにも、可能性を表したい時には”can”や”might”を使ったり、強い意志を表す時には”should”や”must”を使ったりします。これらの助動詞を使わないと、ニュアンスを伝えるのが難しくなってしまいます。

英語上達を目指すなら助動詞を積極的に使いたいところ。文脈によっては”Just let me!”だけで意味が伝わったりもします…おっと、この文には動詞がありませんね。

1つの助動詞に複数の意味があったり、違う助動詞に似た意味があったりと複雑ですが、しっかり整理して使い方を覚えましょう。

4,英語の過去は1つじゃない!【時間の層】を意識して

次の文を見てください。

私は、ジョンがスターウォーズを見たと聞いた。

ジョンがスターウォーズを見たのは、この文の発話時点(今)より前のことなので、2つの動詞「見た」と「聞いた」を過去形にしています。

不思議はありませんね。でも、英語の考え方でいくと、ジョンが「見た」のは私が話を「聞いた」時よりも前なのだから、時制が同じなのはおかしいんです。起こった順に言うと、見た->聞いた->発話した です。英語では、次のようになります。

I heard John had watched “STAR WARS”.

had+過去分詞を使って、過去の過去(大過去)を表しています。日本語では過去は一層ですが、英語ではさらにその下にもう一層あるんですね。では、次の場合はどうでしょう。

私は、ジョンがスターウォーズを見ると聞いた。

時系列が、聞いた->発話->見る の場合は”will watch”になりますし、聞いた->見る(見た)->発話の場合は”would watch”になります。現在と過去の間にさらにもう一層あるんですね。

日本語と英語の過去時制を整理すると、以下のようになります。

日本語: 現在 ・・・      過去 ・・・
英語 : 現在 過去から見た未来 過去 大過去

何が先で、何が後か。動詞を複数使うときは、日本語より時間の前後を意識すると、より正しいニュアンスを伝えることができるようになります。

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5,【発音】に神経質になるべき理由

次の文を読んでください。

私は、すずきです。

何の変哲も無い文ですが、実は「すずき」の「す」と、「です」の「す」の発音は違うんです。標準語の場合、最初の「す」は、’su’と発音しますが、2つ目の「す」は’s’と発音します。母音が発音されません。

日本人には同じに聞こえても、ネイティブは違う音と認識します。
実際私も生徒さんに「教科書には”desu”とあるが、みんな”des”と言っている。どっちが正しいの?」と聞かれたことがあります。

日本語は母音が5つですが、英語は20以上あります。また、全体の音の数も、日本語が100くらいであるのに対し、英語は2,000とも30,000とも言われています。

音の数は、数え方が研究者により異なるのではっきりとは言えませんが、いずれにせよ日本語よりも圧倒的に多いですね。つまり、英語話者はそれだけ音の違いに敏感だということ。英語を話す時は、音に神経質になるべきなんです。

英語の耳に近づけるためには、とにかく聴くこと。ニュースでもサッカーの試合でも、好きな女優のインタビューでもアニメでもいいです。できれば毎日聞いて、英語の音に慣れましょう。

また、スマホの音声認識を英語に設定して、話しかけてみましょう。認識してくれたら、正しく発音できている証拠。いつでもどこでもチェックできる便利なツールを活用しましょう。

6,【似て非なる単語】にご注意を

日本語では、すべての動詞は「〜ます」の形にできますし、動詞の基本形は必ず-uで終わるので、動詞かどうか分からないなんてことは、まず起こりません。

でも、英語では動詞の形に決まったルールがありません。名詞と全く同じ形の動詞も多数あります。record, subject, produce, useなどです。表記は同じでも、アクセントの位置や発音が違います。

アクセント位置の場合は、単語の前にあれば名詞、後ろにあれば動詞という基本ルールがあります。でも、アクセントの位置も発音もまったく変わらない単語もあります。

例えば、score。「点数」という名詞だけでなく、同じ音のまま、”score a goal”と、動詞としても使えます。最近ではtextが、「本文」という意味の他に「ショートメッセージを送る」という動詞でも使われるようになりました。

googleも動詞として使えますね。動詞の場合は前に主語が来ることが多いです。名詞の場合は前に冠詞がついたり、うしろにbe動詞がついたりするので、音が聞き分けられなかった時のヒントにしてみてください。

7,ティッシュ1枚で【脱・日本語英語】!

英語話者が日本語を話している時、文法が合っているのに違和感を覚えることはありませんか?なんだかやけに息が強いような…。また、「日本人の英語は平坦だ。」と聞いたことはありませんか。

実は、英語と日本語はアクセントのシステムが違うんです。日本語は音の高低で、英語は強弱でアクセントを表現します。

少し専門的な話になりますが、言語学では、‘t’を「破裂音」といいます。破裂音とは、舌で空気の通り道をふさぎ、瞬間的に舌を離すことで、空気を「破裂」させて出す音のことです。

風船を針でつくようなイメージです。ほかに’k’や’b’も破裂音です。日本語でも、「た」と言うときに破裂しているのですが、強く音を出すという概念がないため、かなり弱い破裂になっています。

英語話者の’t’を聞くと、特にアクセントがあるところは、ツバが飛ぶくらいの強さで破裂させているのが分かります。破裂音だけではなく、ほかの種類の発音でも、アクセントがある部分は息が強く出ます。

でも、意識してもなかなか難しいですよね。そんな時におすすめの練習方法があります。ティッシュペーパーを一枚、顔の先10cmくらいのところに持ってきて、’t’と言ってください。

ティッシュが動きましたか?

動かないなら、それは日本語の発音。ティッシュを吹き飛ばす意識で練習してみてください。’t’ができたら、ちょっと難易度が高い’k’で、それもできたら’s’や’n’などほかの子音でもやってみましょう。

さらに単語で、文で、アクセントを意識しながら練習してみてください。最初はかなり疲れると思いますが、慣れてくると自然とできるようになりますよ。

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8,【ジャパナイズされた単語】は間違えやすい!

もっと基本的なところ、単語でももちろん違いがあります。

例えば、「ファンシー」という単語、どんなイメージですか?キキララやきゃりーぱみゅぱみゅなど、ポップで可愛らしい印象ではないでしょうか。ファンシーで画像検索すると、パステルカラーがずらっと並びます。

でも、英語のfancyは、派手な、装飾的な、高級感のあるという意味になります。”fancy hotel”と検索すると、高級ホテルがたくさん出てきます。

英語のfancyには「空想的な」という2つ目の意味もあり、日本語ではこちらの意味でのみ使っているんですね。

日本語は英語からたくさんの単語を「輸入」し、カタカナに変えて使っています。輸入されるタイミングで、もしくは使われ続けていくうちに、英語本来の意味とはかけ離れた使い方になった単語がたくさんあります。

claimとクレーム、handleとハンドル、これらは意味だけでなく、品詞も違っています。それから「がんばって!」の意味で”Fight!”というとびっくりされてしまいます。英語では、「戦え!」という意味なので。

カタカナと英語は違うもの。出来れば意味を推測せずに、調べてから使いましょう。

9,先輩にも上司にも【カジュアル】対応!?

ある日、生徒さんが1人の男性と英語で話していました。
「なんだ、来てたの?最近どう?」なんて話していたので、同僚かなと思ったんですが、後で話を聞いてびっくり!

なんと社長さんだったんです。

私たち日本人は、いくら社長と仲良くなっても、友達と同じような言葉遣いはできませんよね。

日本語には敬語という複雑なシステムがあり、ビジネスシーンでは敬語を使うことを要求されます。敬語は話し手に敬意を表すだけでなく、その場にいない人物を敬うこともできます。

また、同じ人の話をする場合も時と場合によって謙譲語と尊敬語を使い分けます。

例えば、自分の会社の社長の話をする場合、部長に話す場合は尊敬語を使いますが(「社長がおっしゃいました。」)、取引先に話す場合は謙譲語を使います(「社長が申しました。」)。

英語にも丁寧な表現はもちろんありますが、敬語のような複雑な仕組みはありません。また、上司と話す場合にもそこまでかしこまった話し方をしません。

つまり、心理的バリアさえ解消できれば、これは英語の簡単な部分と言えるんです。

欧米人は、ビジネスでは分かりやすさが命だと考えています。回りくどい言い方は嫌われます。カジュアルすぎるかな?と心配せずに、シンプルな言い方を心がけましょう。

10,本社・唇・パジャマ…共通点はなんでしょう?

英語にすると答えがわかります。headquarters, lips, pajamas…そう、すべて語尾に’s’がついているんです。唇とパジャマは上下で一対だから、複数形を使います。

でも、本社は1つしかないのに’s’をつけるんです。日本語にも、複数を表す「達」「等」などの表現がありますが、特に日常会話ではあまり使われていません。

複数形の’s’は、物/人が2つ/2人以上の時につけます。two apples, two girls…ですね。それから、主要な部分が独立して2つ以上になっている(見える)時にもつけます。

pants, scissors, hipsなどです。日本語で1つとか1枚と数えるので、頭を切り替えなければいけないところです。次の文を英訳してみてください。

このパンツは高いね。

できましたか?答えは、”These pants are expensive.”です。複数形なのでbe動詞を”is”から”are”に変えて、指示代名詞も”these”に変えます。

変えなきゃいけないところがたくさんあるので、うっかり”*This pants are…”なんて言ってしまわないように気をつけなければ。

では、「1枚のパンツ」と言いたいときはどうしますか?”a pants”ではなく、”a pair of pants”といい、これは単数形に変わります。複雑ですね。

ちなみにheadquartersですが「’s’がついているけど常に単数で受ける」「文脈によって使い分ける」と、ネイティブの間でも意見が分かれています。

 
いかがでしたか?相手を知るにはまず自分から。英語学習につまずいたら、一度足元を見てみましょう。

日本語がヒントを与えてくれるかもしれませんよ。違いを知って、他の学習者と差をつけちゃいましょう!
 

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

当サイトに不定期で寄稿しているゲストライターさんの記事です。

様々な職業や経験を持ち合わせた方から寄稿頂いているので、ぜひチェックしてみてください。

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