まるわかり。知っておきたい、欧米英語留学とフィリピン英語留学の違い

私が毎年注目している調査統計の本年度版が先月リリースされました。それは矢野経済研究所が毎年出している「語学ビジネス徹底調査レポート」です。

このレポートでは語学スクールや学習教材、そして周辺ビジネスである留学斡旋や翻訳など、様々な外国語学習に関わるビジネスの市場の状態を調査しています。

今回はその調査結果を参考にしながら、外国語学習をするために国内学習と海外留学のコスパの違いなどを考えてみたいと思います。

語学ビジネス徹底調査レポートを解析した結果

語学スクールに3,000億円以上使う日本人

矢野経済研究所の「語学ビジネス徹底調査レポート2016」によると、日本における語学スクールビジネス市場は3,440億円(2015年度)で、2016年度は3,500億円まで増加するとの予測が出ています。

日本の人口や物価の高さを考えると、おそらく日本人は世界で1番語学スクールにお金を使っている国民だと思います。(中国は人口が多いが授業料が安いし、スクール通学者もさほど多くなさそう。英語学習に熱心な韓国は人口が日本の半分。)

学習教材にも1,000億円以上使っています!

語学スクールだけでなく、学習教材にも1,000億円使っています。例えば書籍教材市場は386億円、電子辞書市場は532億円、通信教育市場は220億円などになっています。

それで日本人の英語力はどのぐらい?

TOEFLの開発機関ETSが2010年に出した統計を見ると、日本人のTOEFL iBTの平均スコアはアジア30か国の中27位でアフガニスタン、モンゴル、ベトナムよりも低くなっています。

ただアジアの多くの国では、TOEFLは真剣に学部や大学院留学を受けるエリート層が受ける試験なので、日本とは受験者数や層が違います。ゆえにこの数字だけで日本人の平均英語力がアジアで最下位に近いと嘆く必要はありません。

しかし、日本と同じような条件の韓国が9位ということを考えると、日本人の英語力は確かに低いと言わざるを得ないでしょう。

もう少し平均的な日本人英語力の世界での位置を示す統計があります。それは世界最大級の英語学校チェーンを経営するEFが出す「EF English Proficiency Index (EPI)」です。(リンク▶︎http://media.ef.com/epi/ )

世界70か国91万人のデータが元になっています。この統計では日本は世界70か国中30位になっています。

つまり、世界で一番国内英語学習にお金を使っていても、日本人の英語力はこんなものなのです。これは何もこんなランキングを見なくても、皆さんが実感として「日本人って英語力ないよね」と感じていることでもあるでしょう。

「国内英語学習VS海外英語留学」あなたはどっち!?

英語留学のコストパフォーマンスを考える

これらの統計を見て、国内語学学習に世界で1番レベルの何千億円もの巨額のお金を費やしても、語学力が思うように上がらない日本人が多いことが分かっていただけたと思います。

実際、語学スクールに通学した、通信教育に挑戦した、教材を買って独学した人も途中で挫折した人が多いと思います。では語学留学はどうでしょうか?

以前の私の記事「【約1500人の調査統計で見る】海外留学体験者のホンネ」でも紹介した通り留学経験者の92.5%の人が概ね留学前に決めた目標を達成したと回答しています。

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JASSO(日本学生支援機構)H23年度「海外留学経験者の追跡調査」 N:1,506件
この回答でわかるように、留学組は基本的には挫折しないで目標(多くの場合語学習得も入っていると思われる)を達成しているわけです。

国内英会話スクールとフィリピン英語留学コスト比較

ではここで国内学習と海外留学での英語力取得コスパを比べてみましょう。

国内英会話スクールの場合

国内英会話学校に1年間通った場合の一般的な授業料:約40万から50万円
*50分×週2回 12ヶ月の場合
1年は52週間ですから52週 x 2レッスン=104レッスン(全てグループレッスン)で上記の金額になります。

フィリピン英語留学の場合

フィリピン留学1か月の一般的な留学総費用:約30万円
*授業料(1日マンツーマン4レッスン、グループ3レッスンの計7レッスン)、宿泊費、食費、光熱費など現地支払諸経費、LCCでの往復飛行機代含む)
1か月間で授業がある平日が20日間とすると20 日x 7レッスン=140レッスンになります。しかもその内80レッスンがマンツーマンになります。

1年間週2回グループレッスンで英語を習うのと、1か月でマンツーマンレッスン中心に1日7レッスン英語を学ぶのとでは、英語力がつくのはどちらでしょうか?明らかに短期集中学習のフィリピン留学でしょう。

因みに、1年間と1カ月間の期間を考えると、たとえ同じ英語力がついたとしても、1年間かけたということは、同じ英語力をつけるのに11カ月余分にかかったということで、機会ロスも発生したと言え、ここでもコストパフォーマンスが悪いことがわかります。

最後は決断のみ!留学でコスパよく語学力をつけよう

多くの皆さんは経験上、語学学習は週数回の学習だけで長い期間をかけてやるより、短期間でもみっちりやる方が、効果があることに気付いていると思います。

ましてや日本語が通じない英語圏のアウェイの国で、集中的に学習すれば日本国内で語学スクールに通うより、効果的なことも容易に想像がつくでしょう。

そうすると語学学校に支払うお金がある人にとっては、留学の問題はお金というより、留学するための時間が確保できるかということと、あとは本人の決断だけでしょう。

多くの留学先の学校は1週間からでも受講できますから、社会人は会社の休暇を使えば済むことだし、学生なら春や夏の休みに1か月ほど留学するのはさほど難しくないでしょう。となるとあとは「本人の決断だけ」ですね。

留学体験で得られるものは英語力だけではありません。国際感覚や異文化適応能力、外国人の友人など多くのものを得ることができます。是非、多くの方が留学を決断して、素晴らしい経験と効率よく英語力をつけてください。

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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