まるわかり。知っておきたい、欧米英語留学とフィリピン英語留学の違い

1か月ほど前に、ロンドンの英語学校が突然倒産したニュースが流れました。学校名はLanguage London、イギリスの英語学校業界の中でも、この学校の突然の倒産は驚きとショックを持って受け止められたようです。

学校が倒産すると学生はどうなる?

実は、学校の倒産は珍しいことではありません。残念なことに、毎年どこかの国でどこかの学校が倒産しています。学生や先生がいつものように朝学校に行くと、入口が閉まっていて倒産を知ったというようなこともあります。

そんな突然の学校の倒産の場合、学生はどうなってしまうのでしょうか?当然つぶれてしまった学校から授業料などの費用の返金は受けられないケースが殆どです。

また、学校経由でホームステイなど滞在先の手配をしている場合は、お金の問題だけでなく滞在先の問題も生じてしまいます。そしてせっかく留学に来たのに授業を受けられないということになってしまいます。

学校倒産の場合の救済システムは?

ここで非常に重要なポイントは、その学校が救済システムを持つ学校協会に加盟しているかどうかです。

例えば冒頭に挙げたロンドンの英語学校Language Londonはイギリスの英語学校協会English UKに加盟していました。

English UKはSTUDENT EMERGENCY SUPPORT FUND(緊急時学生支援基金)制度を協会として持っています。ですからこの学校にいた学生は、この支援制度のサポートで新たな費用負担なしで、留学を継続できます。

世界の語学学校協会連合会GAELA

上記で挙げたEnglish UK(英国英語学校協会)のように、主要な語学留学先各国は、自国内に業界団体である協会を作っています。各協会は業界の健全な発展のための様々な活動を行っています。

その活動の一つに、留学生が安心してその国のその協会の学校を選んで、学んでもらえるための制度やルールを作ることがあります。

協会によって内容は変わりますが、具体的には学校施設、カリキュラム、教師などの品質基準の設定や今回紹介したような緊急時の支援体制についての取り決めなどを行っています。

そのような各国の語学学校協会の連合体がGAELA(世界語学学校連合会)です。

下記が現在のGAELAのメンバー協会です。

学校が倒産しても大丈夫?
http://www.gaela.org/GAELAMembers/tabid/1142/Default.aspx 

こちらのページから各国の協会のホームページを確認でき、そしてそのホームページで協会加盟の学校リストも見れます。

全ての協会が、English UK並みの緊急時支援制度を持っているわけではありませんが、何らかのサポートは協会として行ってくれる場合は殆どです。

学校が倒産しても大丈夫?

筆者が参加したGAELAとFELCA(世界留学エージェント協会連合会)のロンドンでの年次連絡会のあとの集合写真。

安心して学べる学校選びの基本のキ

留学先である海外の学校をどのように選ぶのかは、留学希望者にとっては大きな問題です。

学校のロケーションや環境、施設の充実度、カリキュラムの良さ、先生の質、学生の国籍割合、授業料などなど選ぶ基準はたくさんあり、特に品質関連に関して一つ一つを詳細に調べて検討するのは実際には難しいと思います。

ましてはその学校が倒産する可能性や、その場合の救済措置など調べようにも調べ方も不明です。そこでお勧めは、今回ご紹介したGAELA加盟の語学学校協会に所属している学校から留学先を選ぶことです。

前述したように、各協会は留学生受け入れに対しての様々な活動をしており、メンバー校になるためには会費の支払いは当然ですが、協会の定めた入会基準をクリアしなくてはいけないため、ある程度の品質基準を持つ学校しかメンバーになれないのです。

つまり協会のメンバー校であればある程度安心であると言えるでしょう。

今回のロンドンのケースのように、協会メンバー校であっても倒産することは稀にあるので、最終的には自己責任ですが、先ほど説明したようにEnglish UKのような協会の加盟校であれば、なんらかの支援措置を講じてもらえるのでやはり安心ですね。

フィリピン英語学校協会は存在しない

2016年10月現在、フィリピンにはGAELAに加盟できるような国レベルの英語学校協会は存在しません。

フィリピン留学を考えている人にとっては非常に残念なことです。

イギリスやアメリカのような留学生受け入れ、経験豊富で世界から一定の信頼を得ている国でさえ、このような協会活動を通じて、留学生に自国で安心して学んでもらえる体制づくりを行っているのに、まだまだ歴史も経験も信頼もそれらの国とは劣るフィリピンで、英語学校協会がないのは本当に残念です。

フィリピンはまだまだ、国レベルで留学生受け入れの環境整備を行う時ではないのでしょうか?

私はフィリピン留学が韓国以外に、日本や他の国にもやっと知られてきた今だからこそ、フィリピン英語学校協会を作り、単体の学校だけではできない留学生受け入れ環境を向上させる大きな活動を、フィリピン政府などと連携を取り、進めていっていただきたいと以前から思っています。

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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