日本のミミ・クレア(Mimiclaire)キッチンスタジオでの撮影風景

リスクを恐れずチャレンジできるかどうかで、人生は変わる!

なにかしらの夢を追いかけ成功を勝ち得たとき、人は収穫のときを迎えます。これまで苦労してせっせと種をまいてきたことで、ようやく実りのときを迎えることができたのです。あとはたわわに実った果実を刈り取ることで、楽に暮らしていけます。

しかし、なかには成功したことに満足することなく更なる高みを夢見て、リスクを恐れずに果敢にチャレンジする人がいます。

リスクを恐れて現状を維持しようとすれば、それなりに安定した生活を送れます。一方、自分の可能性を信じてリスクをとれば、今よりもっと大成功を手にできるかもしれない代わりに、逆にすべてを失うかもしれません。

そんなとき、あなたならどちらを選択するでしょうか? フィリピン人写真家であるジャスティン・デ・ジーザス(Justin de Jesus)は、迷うことなくリスクをとって夢にチャレンジする道を選びました。

デ・ジーザスの果敢な挑戦の物語を、今回は紹介しましょう。

キャリアを捨てても、かなえたい夢がある!

4年ほど前にフィリピンで写真家としてデビューしたデ・ジーザスは、その才能が次第に認められ、フィリピン国内の多くの出版社や企業から安定した仕事のオファーを受けていました。

多くの写真家が台頭してきましたが、デ・ジーザスは料理写真家として、あるいはライフスタイルとトラベル関連の写真家として他の写真家とは一線を画する才能を発揮し、クライアントから厚い信頼を受けました。収入も次第に上がっていき、他人がうらやむほどの高収入をデ・ジーザスは手にしていたのです。

デ・ジーザスが立ち上げたウェブサイト「delicious!」も大人気を博し、安定したアクセスを誇っていました。フィリピンを代表する若手写真家として、デ・ジーザスは着実にキャリアを積みあげていました。

クランベリーパイとストロベリースコーン。ミミクレアキッチンスタジオにて

クランベリーパイとストロベリースコーン。ミミクレアキッチンスタジオにて。画像:ジャスティン・デ・ジーザス(Justin de Jesus)

このままフィリピンで写真家として活動していけば、デ・ジーザスの輝かしい将来は約束されたも同然でした。しかし、デ・ジーザスには一つの夢がありました。

それは、幼い頃から憧れていた日本でプロの写真家として活躍することです。

「ずっと日本に惹かれていたんです。ここに住むのは、私の人生の目標でもありました」

小さな頃から日本の文化にインスピレーションを受けてきたというデ・ジーザスは、静かに語りました。

デ・ジーザスはフィリピンでコツコツと築き上げてきた輝かしいキャリアを捨てることに躊躇(ちゅうちょ)しませんでした。自分が本当にやりたいと思うことに向けて、デ・ジーザスは勇気をもって舵を切りました。

日本で仕事をするためにフィリピンを離れるというデ・ジーザスの決断を聞いて驚いたのは、同僚たちです。同僚たちはこぞって言いました。

それじゃ、まるでハラキリ(自殺行為)だ!

当時を振り返り、デ・ジーザスは言葉をつなげました。
「日本へ移住することは大きなリスクでした。料理写真家として名前が売れかけていましたから・・・・・・。苦労して積み上げてきたキャリアと、信頼を築いてきたクライアントをあきらめるなんて、難しい決断でした」

それでもデ・ジーザスは、自分の可能性を信じ、日本で働くという夢を追いかけることを決めました。

「友人たちは『ハラキリだ! 後悔するから行かない方がいい』と言って、なんとか引き留めようとしましたが、私は『そんなことはない、きっと日本でも成功できる』と信じていました」。

若き写真家は、瞳を輝かせて、そう言いました。

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マニラでの料理撮影風景。画像提供:ジャスティン・デ・ジーザス

日本での成功への軌跡

憧れの日本での生活がはじまると、デ・ジーザスはいくつもの障害にぶつかりました。フィリピン生まれのデ・ジーザスがもっていた日本の知識は、日本を訪れた家族旅行での経験と、日本料理や日本で生まれたアニメ・ビデオゲームなどに触れて過ごした時間から得たものだけでした。日本の文化や風習は、デ・ジーザスには馴染みのないものばかりでした。

また、デ・ジーザスがいくら日本を好きだからといっても、日本人が彼のことを外人として扱うという事実に変わりはありません。日本でプロの写真家として仕事をするためには一日も早く日本のことを理解して、日本人に溶け込む必要がありました。そのためにデ・ジーザスは、日本語から学びはじめました。

「日本ではアルバイトで働きながら学校に通い、1年間日本語を勉強しました」

日本語についてわかってくると、彼はすぐに様々なクライアントに履歴書を送りました。しかし、当初は残念ながらほとんど成果もなく、すべて空振りに終わりました。

「何度も提案をしましたが、何度も断られました」とデ・ジーザスは語ります。でも、けして諦めませんでした。そしてついに、ジャパン・ラバー・ミーから仕事をもらい、定期的に撮影を担当するようになったのです!

ジャパン・ラバー・ミー(Japan Lover Me)は、日本の文化を紹介するウェブサイトです。現在、デ・ジーザスは埼玉県に住み、主にジャパン・ラバー・ミーの写真家として活躍しています。この会社に愛着を感じている彼は、ジャケットやアンティークなどの日本製品を販売している子会社、ジャパン・ラバー・ミー・ストア(Japan Lover Me Store)の写真も担当しています。

また、ジャスト・イン・ジャパン(Just in Japan)というウエブサイトにも画像を投稿しており、デ・ジーザスの日本滞在日記のような役割を果たしています。このサイトは、デ・ジーザスの写真家としての腕前を披露するマーケティングツールとしても役立っています。サイトを通して、仕事のオファーが入ることも度々あるそうです。

「ジャパン・ラバー・ミーには、とても感謝しています。ここで最初にブレイクできたのですから!」
デ・ジーザスは満面の笑みを浮かべて、そう言いました。

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京都の風景。画像:ジャスティン・デ・ジーザス

ジャパン・ラバー・ミーの仕事で人気が出たデ・ジーザスは、今はさまざまな撮影の仕事を手がけています。デ・ジーザスが写真家として成功したのは、もちろん彼に才能があったからこそです。

シャイラ・ルナ(Shaira Luna)とマーク・フローロ(Mark Floro)というフィリピンの名高い写真家に教えを乞うことで、デ・ジーザスは卓抜した撮影スキルを身につけていました。だからこそ、フィリピンの編集者たちからの信頼を一身に集めていたのです。

また、有名雑誌を刊行している出版社とも仕事の経験があったため、ストーリー性のある写真を撮影する能力も兼ね備えていました。「delicious!」やジャスト・イン・ジャパンの画像を見れば、それは明らかです。

デ・ジーザスの現在の日本での活躍ぶりは、フィリピンで彼が注目されはじめた頃と驚くほど似ています。もし「歴史は繰り返す」という言葉が正しいのであれば、デ・ジーザスのサクセスストーリーは更に続いていくことでしょう。

周囲の反対を押し切り、積み上げてきたキャリアを打ち捨ててまで日本行きの夢を追いかけたデ・ジーザスのチャレンジは、今まさに実を結ぼうとしています。

あとへ続く者たちへの伝言

ジャパン・ラバー・ミー・ストア用の撮影風景

ジャパン・ラバー・ミー・ストア用の撮影風景。画像提供:ジャスティン・デ・ジーザス

写真をただのアートからビジネスにしたい、と考えている写真家へのアドバイスは? と聞いてみたところ、デ・ジーザスは答えました。
「それはね、ひたすら技を極めること。そのあとは、ポートフォリオを作成すること、そしてなによりも、まずはやってみることさ!」

リスクを恐れないこと、それはビジネスの世界では常識です。巷にはチャンスをつかもうとして失敗した人もいます。そうした失敗談を目の当たりにすると、これから挑戦しようとしている人たちの腰が引けることもあるかもしれません。しかし、賭けに出ることで勝利を収めて成功した人がいることも、また事実です。
リスクを負ってもチャレンジしない限り、成功は永遠にあり得ません。

デ・ジーザスの勇気あるチャレンジがどんな結末を迎えるのかは、まだわかりません。しかし、その結末がどのようなものであれ、インタビューではすでにデ・ジーザスは勝者の風格を漂わせていました。

「すべてを置いてきたことを、後悔はしていません。夢にまで見た国で、好きなことをして生きている。これ以上望むことは、なにもありません」。

デ・ジーザスの浮かべるさわやかな笑顔を見ていると、勝利の女神も思わず彼に味方したくなるに違いないと、そう感じました。

▶ 参照元:
http://www.entrepreneur.com.ph/business-ideas/

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