短期留学で失敗しない!現地で実践したい7つの英語スキルアップ法

皆さんは、海外の大学進学について考えたことはありますか?

中学・高校でホームステイや短期留学をして、それをきっかけに海外の大学進学を考え始める人も多いかもしれません。私自身も、高校卒業後にニュージーランドの大学進学をしましたが、きっかけは高校生の時に姉妹都市交流で現地を2ヶ月訪れたところからでした。

でも、海外の大学に進学するなんてものすごくハードルが高そう…と感じる方も多いかもしれません。今回は、そんな海外の大学進学事情に迫りながら、ニュージーランド編としてご紹介したいと思います。

海外の大学進学で知っておくべき7の知識

1.海外の大学に行くことはスゴイこと?

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突然ですが、海外の大学に行くメリットって何でしょうか?(あるいは、日本の大学に行かないメリットって何でしょうか?)

もちろんどちらの道を選んでもメリット・デメリットはありますし、その価値観も人それぞれ。しかし、極論を言ってしまえば、海外の大学に行ったからといって何か特別なことに成功できるかといえば、そうではありません。

「海外の大学に行った」という肩書きは、英語が苦手な人や海外に接点のない日本人からすると「とてつもなく凄いこと」のように感じますが、実際に海外の大学を卒業した人から話を聞いてみても、留学をする本人は意外とそんなことは感じていないことが多いというのも現実です。

それもそのはず、日本での大学生活を知らないので、そもそも比較をすることができないからなんですね。多くの日本人が進む道とは違う道を10代のうちに選び、実行に移そうとしている時点で、やっぱり何か「人とは違う突出した価値観、目的、モチベーション」が働いていると言うことは言えるかもしれません。

知り合いもいない、言葉も通じない新しい土地に、たったひとりで旅立つわけですから…きっと本人の中ではそれなりの覚悟や強い意思が働いているはず。

海外の大学を目指す人たちの目的の中には、学生のうちに海外でしか学べないことを学びに行きたいとか、純粋に英語が好きで海外の大学への進学に憧れているとか、 あるいは日本の大学に行くことに意義を感じないとか…本当にさまざまだったりします。

でも、カウンセリングに訪れる高校生と話をしていても、やはり普通の語学留学とは違うため、「英語が喋れるようになりたい」という目的を最終ゴールとして持つ人はいない印象ですね。

2.必要とされる英語力とは?

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海外の大学で学ぶためには、もちろん必要最低限の英語力が必要です。

まず、大学進学の際には英語力を証明するもの(TOEFLやIELTS)が必要ですが、一般的にニュージーランドの大学入学には、IELTSで6.5ポイント(ただしどの分野においても6以上を取らなければいけない)、TOEFL(CBT)では213~250以上が必要とされます。

もちろん専攻分野によって規定が上がったりしますが、これからご紹介する「大学準備コース」を経て大学に行く場合、IELTSのスコアはもう必要ありません(詳しくは「3. 日本の高校生は必須!大学準備コースとは」で紹介しますね)。

さて、ここでの英語力というのは、あくまでも授業を理解して学生同士コミュニケーションが取れることを前提とした「実践的な英語力」と、膨大なテキスト・資料を読んだり、プレゼンをしたりレポート課題をこなすための専門的な「アウトプット力」の2つが必要になります。

異国の地で衣食住をするための「生活のための英語力」とはまたちょっと違ったスキルが求められるんですね。たとえば、大学のレポート課題を提出するためにも、そもそも「どうやって書くのか」を知らなければ手がつけられませんし、プレゼンのやり方を知らなければ発表もできません。

こういったアカデミックなスキルを磨くためには、まず土台となる基礎力を語学学校で徹底的に磨くことが大切です。いくらTEOFLの英語力が規定に達しているからといって、そのまま入学するのはかなり危険。いざ飛び込んでみて「話せない!聞けない!卒業できない!」なんてことになりかねません。

特に海外生活の経験がない人が、現地のネイティブと同じ環境でいきなり結果を出せと言われても、想像するだけで「無理!」となりそうですよね。だからこそ、日本の留学生は「大学準備コース」を通り、本番でしっかりキャッチアップができるようになるための力を磨いていきます。

3.日本の高校生は入学必須!「大学準備コース」とは?

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基本的に日本の高校を卒業した学生がニュージーランドの大学に進学するためには、「大学準備コース(Foundation Course)」というものを受けなければいけません。

これは日本とニュージーランドの教育制度が異なる為、日本の高校を卒業しただけでは、現地の大学に行くのに1年足りないというのが理由です。通常、海外の大学進学を目指す日本の高校生は、語学学校で英語力を底上げし、大学準備コースに入り、その後希望する専攻が定める規定をクリアすれば入学が認められます。

日本のように、センター試験とかはないんですね。語学学校付属で受けられる準備コースもありますが、お勧めは大学付属の準備コースに行く事。

やはり大学付属ということもあり、カリキュラムや講師陣がしっかりしていたり、大学選定についても付属となっている大学のみでなく、他のさまざまな大学に申請することが可能な場合もあります。このあたりは事前に調べておきましょう。

また、準備コースで学ぶ科目は、文型と理系によって違います。何を学ぶかは各準備コースのプログラム内容によっても異なるので、こちらもしっかりチェックしておきたいですね。

【文型の一例】
・Academic English(大学でのエッセイやプレゼン、リサーチの仕方の勉強)
・Economics(経済学)
・Maths E(文型向けの数学Ⅰ・Ⅱ)
・New Zealand Studies(文化、歴史、政治、林業、産業、教育など)
・Current Issues(社会学・時事問題など)
・Computing(ワード、エクセル、プログラミングやHPの作り方など)

 

【理系の一例】
・Academic English
・Economics
・Maths C(理系なので難易度は上がり、応用の数学まで)
・New Zealand Studies
・Accounting(会計学)
・Computing

 
ちなみに学習量はかなりのもので、心しておきたいところ。準備コースだからといって侮っていると痛い目を見るというのが個人的な感想です…。

まず、毎日朝から夕まで長時間ネイティブ(先生)の英語を絶え間なく聞き、理解しながらノートをとったり発言したりという状況に慣れていないので、常に意識を集中しながらの脳みそフル回転!という状況になります。

授業が終わればクラスメイトとまた英語での会話となり、とにかく英語に浸りっきり――こういった環境にいることが英語力の底力を一気に上げさせてくれるので、自然と耳と口が鍛えられます。

そして、1日が終わってもまた予習復習での膨大なリーディングと課題…というスパイラルになるので、実際の大学の授業に入る前にかなり鍛えられ、余裕を持って大学生活を送ることができるようになります。

年間2回行われるEXAM(試験)が基準点に達しなければ、もちろん大学に入学することはできませんが、この難関な門を突破したあとの自信は大学生活で大いに活きますよ!

4.まずは「入学条件」をチェック!

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ここでの「入学条件」ですが、まず大学準備コースに入るための条件からご紹介します。入学条件として必ず提出しなければいけないのが、高校の成績証明書(英文)と、自分の英語力を証明するためのIELTSスコアです。

成績証明書は自分が通っていた高校に行くと英文で作ってもらうことが可能なので、先生にお願いしましょう。そしてIELTSですが、基本的に5.5~6.0以上が必要です。おすすめは、語学学校のIELTS試験対策コースのようなものを短期間で取って、集中的に勉強すること。

今は日本でも書店に行くと対策本が置かれていますが、日本人にポピュラーなTOEICのようなマークシート方式ではなく、すべて筆記のテストとなるので、1文字でも間違えたらアウト!本当の意味での実力が分かる試験になっています。

また、大学準備コースの中でもアカデミックな英語を学ぶ科目がありますが、ここでも大学入学にあたって規定を超えたスコアを取得していないと、他の科目がどんなに規定を超えていてもアウトになりますので、注意しましょう。

ただし、この準備コースでの英語レベルが規定に達していれば、別途大学入学用にIELTSを取り直す必要はありません。そして、大学入学にあたっては、準備コースで定められているGPA(Grade Point Average)――つまりは準備コースで受ける2回の試験の結果が、入りたい専攻の入学基準値に達しているかどうかが重要です。

難易度の高い専攻(医学・歯学など)は、やはりそれなりのGPAが必要。事前にチェックしておけば、目標となる点数が分かるので、試験対策の勉強もしやすくなりますよ!

5.ニュージーランドの大学の種類

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実は、ニュージーランドの大学は全て国立で、全部で8つしかありません。Polytechnic(ポリテクニック)と呼ばれる、いわゆる専門学校は多数あるのですが、私立の大学と言うのは存在しないんですね。そして各大学とも得意分野があります。

・オークランド大学(オークランド)建築、設計、工学など。
・オークランド工科大学(オークランド)工学、科学、デザインなど。
・ワイカト大学(ハミルトン)経営学など。
・マッセー大学(パーマストンノース)航空学、農業、獣医学など。
・ヴィクトリア大学ウェリントン(ウェリントン)建築、行政学、社会学など。
・カンタベリー大学(クライストチャーチ)林学、工学、芸術など。
・リンカーン大学(リンカーン)農業、園芸など。
・オタゴ大学(ダニーデン)医学、歯学など。

 
北島であればオークランド大学、南島であればオタゴ大学が有名で、ニュージーランドのツートップと言われている大学になります。何を学びたいのかもそうですが、やっぱり大学独自の雰囲気であったり生活面でイメージができるかどうかもポイントになるので、事前に調べておきたいところですね。

6.入学・卒業の難易度って?

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大学の入学の難易度はもちろん易しいものではありませんが、大学準備コースを突破できれば入学ができますので、まさに「準備コースを卒業すること」これに尽きます。ここでの修行(!?)に耐え抜けることができれば、大学生活は大分楽になりますよ!ただし、もちろん大学進学をした後が本番。

卒業するにあたっては、膨大な課題や試験をクリアする必要があります。単位を取るためにはInternalとExternalの評価があり、Internalとはいわゆるエッセイや少テストなどを意味します。

Externalはいわゆる最終試験を意味します。文系の科目は単位取得の点数を100とすると、Internalに全体の60%以上を課しているところもあります。圧倒的にエッセイなどの英語を書く提出物が多くなるのですが、課題で良い点数を取っておくと、試験の際に気持ち的にも余裕が生まれます。

逆に理系は実験やレポートが多くなりますが、Externalに全体の60%以上を課している科目も多く、文系とは真逆ということも。つまり、試験でコケると痛手を負うということですね(汗)ちなみに、日本の大学と比べると、ニュージーランドを含め海外の大学というのは点数や時間にとてもシビアです。

私の通っていたオタゴ大学は、期限を1分でも過ぎると提出物は受け付けてもらえません(ただし特例として、熱があるなど体調不良で止むを得ない理由がある時には、お医者さんから診断書を書いてもらって提出すれば、提出期限を延ばしてもらえることもあります)。

なので、ちょっとでもサボると簡単に単位を落としますし、実際に現地で何度も浪人している人を沢山見てきました。皆さんも「海外の大学は入るのは簡単だけど出るのは大変」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにその通りなんですね。

7.卒業後の就職事情とは?

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日本であれば、ある一定の時期になれば「就活」の二文字が浮かび上がってきますが、実はニュージーランドの大学はそういうものはありません。というのも、世界各国から留学生が来ていたりすると、自国に帰国する人もいれば、お隣のオーストラリアに行く人など様々なのです。

もちろん、日本人だってそのうちの1人。現地就職する人もいれば、日本に帰る人もいます。

日本の大学生の場合、大学や企業がいっせいに新卒採用の時期に合わせてあれやこれやと動き始めるため、自動的にその「ムード」に乗りやすいですし、周りの友人や先輩と一緒にノウハウを磨くことも可能ですが、海外の場合はそれがない――となると、「自分で気付いて、自分で行動するしかない!」のです。

大学の勉強で頭がいっぱいになっていたら、実はただ井の中の蛙だった…なんてことは珍しくありません。なにより、自分でネットサーフィンをしながら情報収集をするしか術がないのです。

たとえば、一時帰国をしたタイミングで海外大生を中心としたフォーラムやキャリアフェアに参加したりする人も多いですね。そこに参加して大勢の各国から集まる日本の海外大生に囲まれ気持ちを引き締めることで、就職モードに自分を追い込む必要もあるかと思います。

こういったフォーラムは年に2回ほど(主に夏と冬)行われ、様々な企業が自社に新しい風を入れようと、海外大学生の価値観の広さやフットワークの軽さ、英語力、行動力を求めて集結しています。

海外大学に行けば夢のような未来が広がっているというのは大間違い。むしろ就職活動は日本人の大学生より期間が短い分不利だと言えることだってあるんです。つまりは何事も行動あるのみ。自分次第なんですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は海外の大学進学~就職活動までをご紹介しました。

皆さんもフィリピン留学を経て将来は海外の大学に進学しようと考えている人や、今まさに日本の大学生で、海外大学への編入を考えている人も多いかもしれません。この記事が少しでも役に立てたら幸いです。がんばりましょう!

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【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

2万人見てきた留学カウンセラー
高校卒業後、単身でニュージーランドに渡航し、語学留学、IELTS取得、大学準備コース、大学進学を経て、5年間滞在。

挫折を多々味わいながらも、世界中の人々との交流を通してさまざまな価値観に触れ、人生の宝となる経験を得る。大学卒業後は、日本の留学エージェントに就職。

これまで2万人以上の海外留学希望者とカウンセリングを行い、自らの体験を活かしてアドバイスを行っている。

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