イギリス語学留学~知っておいても損はない情報6選~

海外の大学と聞くと皆さんはどのようなイメージでしょうか?

ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学のようなエリート、世界を代表するトップ大学のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?テレビの番組で紹介される高いIQを持つ学生たち、まるで自分とは違う異世界の住人のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。

私自身もそのように考えていましたし、海外の大学=すごいくらいの方程式が出来上がっていたといってもいいでしょう。

そして、この「日本の大学は入るのは難しいが、卒業するのは簡単。海外の大学は入るのは簡単だが、卒業が大変」といった言葉を耳にしたことはありませんか?

かなり日本で神話化している定説のように思います。果たして、何人の人がこの真実を立証してくれるでしょうか?あくまで噂の範疇をでない海外大学の様々な情報たちを日本の大学との違いをもとに解説していきます。

筆者は日本の大学を卒業し、(一般的に卒業が難しいと噂される海外の大学の一つである)イギリスの大学院でビジネススクールを卒業しました。世の中にはびこる様々な海外大学の噂について、筆者の経験をもとにひも解いていきます。

日本と海外の大学の違いはここ!

1、海外の大学は入りやすいが、卒業しにくい?

海外大学と日本の大学はここが違う!知っておきたい海外大学の事情4選

日本の大学は入試が難しく、入ってしまえばあとは卒業なんて簡単。しかし欧米の場合は逆なんだと私自身何度耳にしたことでしょうか。筆者の場合は文系出身なので、日本の大学在籍時、理系学生のような研究にいそしむ日々はありませんでした。

そのような観点からいけば、受験戦争をくぐり抜けた後に、大学で卒業するために必死に努力をしたかどうかと問われればNOとなるでしょう。大学によりけりですが、基本的に日本の文系学生は、勉強する必要なんてほぼないようなものです。

高校生の間に一生懸命勉強し、受験を乗り越え、志望校に受かったあとは、単位取得なんて楽勝というイメージが蔓延しているのでしょう。ここでクリティカルシンキングをしてほしい点として、卒業できる奴はするし、卒業できないやつは日本の大学も卒業できないということです。

筆者の経験則ですが、留年、中退率は日本の文系大学でも2割程度いますし、イギリスの大学院でも1割~2割程度でしたので、正直ほとんど変わりません。

日本の学生=アルバイト33%、サークル33%、遊び33%、勉強1%のような図式がなりなっていることを前提として、卒業できない人が2割なのである意味自己責任的な面もあるかもしれません。

しかし、欧米学生=勉強80、サークルorアルバイトor遊び20%といった具合になるでしょう。それで留年もしくは卒業失敗率が2割いるとすれば、確かに卒業が難しいと結論づけることも可能ですね。

一言で言ってしまえば、日本の大学生は1週間での勉強時間が30分以下、一方で、欧米の学生は1週間で10時間以上という統計もあるくらいですので、確かに無事に大学の過程を勉強なしに終えることは難しいですから、“卒業は難しい”といえますね。

2、海外の大学は日本より入りやすい!!本当なのか

海外大学と日本の大学はここが違う!知っておきたい海外大学の事情4選

では一方で、海外の大学は入りやすいのでしょうか?この“入りやすい”を定義することから必要があるので、解説しますね。

おそらく巷の噂では日本人は日本の大学に行くのは難しいが、欧米人は、大学自体にはセンター試験や大学個別の学力試験がないため、そのため入学しやすいと考えられています。そのため“入りやすい”とされているとして、解説していきますね。

まず現地のネイティブ学生も日本のようなセンター試験はありませんが、GREやGMATといった数的思考または論理的思考を問われる試験をもとに、大学に願書を出す必要があるのです。

これは複数回受けることが可能な試験なので、一発勝負じゃないなら楽勝だろと日本人は考えがちですが、過去の受験成績はすべて大学側に送られますし、そうそう点数もとれるものではありません。結局は彼らも非常に勉強しなければならないのです。

日本の場合は、大学受験は国公立受験の場合、願書提出→試験→合否発表といった機械的な合格システムがとられていますので、推薦入試を希望しない限り、どうしてその学部のそこのコースにいきたいかを問われることはありません。

しかし、欧米の大学もしくは大学院の場合(筆者の経験上イギリスの大学院について書きます)、志望動機書、推薦状2通もしくは3通、成績証明書(大学院の場合GPA3.00(最高評価4)以上)、GMATやGREなどの試験成績、学部によってはポートフォリオや職務経歴書の提出が求められます。

ここに願書提出者が英語を母語としない場合は、語学力証明が求められます。なんだ、書類メインの審査かよと思った皆さん。これらの条件を思ったようにパスすることは難しいですよ。

まず志望動機はなぜこの学部を志望するのかといったものから、あなたがこの学部に入学することで、学友にどのようなメリットがあるか、同クラスに貢献するのか、今までのあなたの経歴とどう学部選択が結びつくのかといった深い質問まできます。

これを1校ずつ用意する必要があります。就職活動の企業研究ではないですが、大学研究が必要なわけです。さらに推薦状はあなたの性格や学業面を知っている人から書いてもらわなければなりません。

自分で代筆しようにも、推薦人の名刺や、履歴書の提出も求められますので、偽証はなかなかできません。さらに、GPA3.00の成績と述べていますが、これはあくまで最低ラインであり、いわゆる足切り的な意味合いを持つものです。

日本のようにテスト一発のみで大学合格にはならず、日々の努力までしっかり精査されるシステムといえます。さらにGREといった試験の成績を取得しなければなりません。ここまで複雑なプロセスを踏んで、勉強もしてとなれば海外の大学に入るのもなかなか大変ですよ。

実際に筆者も上記の条件を満たし、5つ程度の大学院に願書を送りましたが3校はすぐに落とされました。書類審査といえ、すごく厳しいものなんです。テストの点数ならば、頑張ればなんとかできますが、書類審査もありますので、自分の力ではどうしようもない部分もあります。

そう考えれば海外の大学=入りやすいなんて言えません。

3、論文の剽窃(plagiarism)に気を付けろ!コピー&ペースト作戦は犯罪行為!

海外大学と日本の大学はここが違う!知っておきたい海外大学の事情4選

日本でも数年前に論文の盗作、偽装疑惑で話題になったケースがありましたが、欧米の大学でコピー&ペーストをすることは自ら退学しますと申告しているようなものです。

なぜなら、著作権やだれが論文を執筆したのかという点が非常に厳しく、他人の書いた文章を引用なしに使用するものなら、即犯罪となるためです。

私が日本の大学にいた頃には、大学教授がインターネットからコピペをした論文は不可とすると言っていましたが、実際に不可を言い渡された学生を見たことがありません。ネットから引っ張った知識をもとに、一部だけ言葉の書き換えをして、自分の作品として提出をしている学生が非常に多かったと思います。

しかし、これは欧米の大学ではれっきとした犯罪行為(もしくはモラル違反)であり、厳しい厳罰措置にかけられます。

まずは剽窃調査委員会にかけられ、単位認定が先延ばしになり、その後の処分として、再執筆が命じられるケース、論文不認可のケース、単位取り消しのケース、退学といった対応が剽窃の度合いによって決められます。

例えば、著者Aが「日本は現在高齢化社会に瀕しており、今後の対策として政策案Bを早急に実行する必要がある」と述べた論文の一筆があるとしましょう。そこで皆さんがエッセイで「日本は高齢化社会に瀕しているため、今後の対策として政策案Bをなるべく早く実行する必要がある」と文章を書き換えて、提出したとしましょう。

これは9割が同じ文章で、おなじ文体、順序をとっていますので明らかに元の文章をコピーしたものとみなされ、引用符がなければ100%盗作となり、懲罰委員会にかけられます。

皆さんが著者Aの文章をそのまま使いたい場合は“”直接引用符を使用して、著者Aとその著書の執筆年を明記しなければなりません。もしみなさんが文章の一部を編集し引用した場合は、(著者A, 2017)といった引用表記を残す必要があります。

なんだ!そんなことくらい簡単だ、全部直接引用符をつければ問題ないだろ!と思われるかもしれませんが、直接引用符を用いた引用の文字数は一般的に全体の文量の5%以下に収まることといったさらに細かいルールもあります。

またどの著書を引用したのかを論文の最後に巻末として添付する必要があります。なおかつそれにも細かいルールがあり、一つ字体やスペースが違うだけで減点対象にもなります。

筆者の経験から言えば、必死に論文を書くのに10時間かかったとすれば、そのうち6時間は引用部分の編集と正しい引用ルールを適用させること、そして末尾の添付資料の作成といった具合です。正直地獄ですので、もう二度とやりたくないというのが私の正直な感想です。

4、海外の大学の試験ってどんな感じなの?

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日本の大学の試験と、海外の大学の試験は何が違うのかについて、まず試験時間の長さが違うことが挙げられます。日本の大学では多くは60分から90分(授業時間と同じ)の試験時間が設けられていると思います。

試験の形式としては、記述式、穴埋め式、選択式が主だと思います。なかにはラクタン(単位取得が楽勝)と呼ばれる科目もあり、すべて選択式の場合も驚くべきことにあります。

そもそもテストの意義は何なのだということにはなりますが。基本的には通年で40~50の単位つまり、一年で20科目程度の授業があることになります。1学期に10個も科目があるとテストも大変になるという、学生の状況も鑑みての措置ともいえなくもありません。

テストの数自体は多いが、試験時間は短い、なおかつモノによっては非常に楽に単位が取れるものもあります。

では一方で、欧米の大学では多くとも通年で10科目しかありませんので、1回のテスト期間で3つ程度の記述試験があるといった具合です。レポート提出が試験の代替となっているケースも、日本よりは欧米のほうが多いですので、1学期に3つのテストがあるくらいが平均でしょう。

試験時間としては100分から180分が平均ですので、正直なところかなりの長丁場です。特徴として、8問の設問から2問選択して回答といった形式であっても、180分の試験時間が設定されることがあることです。

その設問も「昨今の経済事情についてマクロ視点から述べよ」といった非常にざっくりしたものがあるだけであり、そこから自分で設問に沿ってテーマを決め、問題提起から結論まで導く必要があります。

最初から最後まで自分で、考えて回答していくこととなりますので、180分といえども十分な準備なしでは乗り切ることはできません。

参考文献や持ち込みが可能ということはまずありませんから、膨大な量の情報と、自分の論拠をサポートする論文やジャーナルの著者名、及びその著作の発表年月まで記憶する必要があります。

単なる暗記だけでもだめ、暗記をしなくてもダメといった非常にタフなものが欧米の大学の試験と言えます。試験時間が同じであれば、違う授業の学生と同じ会場でテストを受けることがありますので、一つの教室に1000人規模の学生が一斉にテストを受けるケースもあります。

プレッシャーと人の多さで緊張はMAXになんてことも筆者は経験しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?筆者の実際の経験をもとにして、日本の大学と海外の大学の違う点をまとめてみました。

海外の大学は卒業しにくいのか、または入りにくいのかについて皆さんが持っている先入観について少し切り込んでみました。具体的なプロセスについて触れましたので、なるほど!だから海外の大学についてそんな認識があるのか!となっていただければ幸いです。

今から海外留学に挑戦しようとする方には、しっかりと段階を踏んで目標を決めて挑戦してほしいですし、噂や不確実な情報のせいで無意味に海外留学のハードルを上げてしまわないようにしましょう。

海外留学は事前の情報収集と下準備が成功のカギと言えます。そのため、皆さん自身も留学実現に向けて、精進し、常に最新の情報を仕入れるようにしてくださいね!

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【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

イギリスの大学院生
とあるイギリスのビジネススクールに大学院生として在籍。
英語学習歴(高校生以降の自主学習のみの期間)は6年ほど。

当サイトでは英語学習のみならず、独学で勉強してイギリス大学院への合格を取り付けた経験、イギリスでの生活の様子、イギリスで就職活動をし米系企業の日本法人への勤務を決めた経験などを活かした記事を寄稿予定。

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