【Vol1-2 青年海外協力隊】応募から合格まで。エントリーシート、英語対策など

こんにちは、Steveです。もちろんニックネームで、生粋の日本人です。

私は2011年にJICA(国際協力機構)青年海外協力隊に参加し、キリバス共和国にてPCインストラクターとして活動してきました。

前回は、平凡な家庭に育って平凡なサラリーマンだった私が、青年海外協力隊に参加してみようと思ったきっかけをお話しました。
1/4「決心から説明会まで」

今回は、実際に青年海外協力隊に応募し、合格するまでのことをお伝えしたいと思います。

国際NGOに参加して海外ボランティアをしてみたい、青年海外協力隊に興味があるという方はぜひお読みになってみてくださいね。

青年海外協力隊の健康診断

青年海外協力隊は、春募集と秋募集とで年2回の参加者募集をおこなっています。私が参加募集説明会に参加したのは10月で、11月が秋募集1次選考の締め切りでした。1次選考は書類での選考となります。

1次選考の最初の関門が健康診断です。

JICAは、青年海外協力隊参加者の健康状態を最重要視しています。食生活環境や住環境、医療体制が日本のように整っていない開発途上国で活動するには、ほぼ完全な健康体であることが要求されるからです。

また、派遣国は厳しい環境の熱帯気候であることが多く、充実した活動をするためにはある程度の体力も必要となります。

幸い私は健康状態に問題がなく、自信を持って健康診断書を提出することができました。以前はアレルギーなどでも落とされたそうですが、現在ではある程度のアレルギーならば許容されているようです。

青年海外協力隊のエントリーシート

エントリーシート
続いて、応募者調書に取り掛かります。就活でいうエントリーシートです。履歴書・職務経歴書的なこと、志望動機や豊富、希望業務に関する経験などを記入していきます。これは就活とは違って本音というか、想いを正直に記入しました。

そして、一番重要となる希望案件を3つ選んで記入します。

これは例えば「ベトナムのXX病院に勤務する看護師」といったように、あらかじめJICAのWebサイトで募集案件が多数公表されており、この中から希望する案件を選択するのです。就活で例えるなら求人票ですね。

私は「PCインストラクター」の案件から、自分に合っていそうなものを3つ選んで記入しました。そして私は第2希望の案件で合格することになります。

合格後の派遣前訓練のときに参加者たちの話を聞くと、第1~第3の希望案件で合格した人は半分といった感じでした。希望案件での競合に敗れても、応募がなかったり少なかったりした同じ職種の別案件で合格することもあります。その場合は、希望外の案件で参加することもできるし、断って次回また応募することもできます。

しかし、よほどのこだわりがある人でなければ希望外の案件だったとしてもそのまま参加する人が多いようです。次回の応募まで半年待つのは長いし、次回にまた希望の案件が出るとも限らない。それならば、いま合格している案件に身を投じてみるのがベターと考えるのでしょう。

青年海外協力隊の1次選考合格

応募してから約1ヶ月、1次選考の合格発表日がやってきました。当日の決まった時間にJICAのWebサイトで合格者番号が発表されます。会社で仕事をしていた私は、トイレでこそこそと携帯(当時はまだスマホが普及していなかった)をチェック。自分の番号を見つけたときは本当に嬉しかったです。

1次選考に合格したということは、健康状態、そしてその職種(PCインストラクター)に関する基本的な技術力が参加基準に達しているということです。

さて、次の2次選考は英語試験と面接試験になります。現在はTOEICや英検などで事前に語学力をチェックする仕組みに変わっていますが、2010年当時はJICAが1次選考合格者全員に対して独自の英語試験を実施していました。

青年海外協力隊の英語試験対策


2次選考の英語試験はTOEIC形式といわれていましたが、JICAが管理しているため過去問題は世に出ていませんでした。そこで、私はとりあえずTOEIC対策本を購入してやってみることにしました。

しかし、私は試しにTOEIC過去問題をやってみて俄然としました。全くできなかったのです。ライティング問題は知らない単語がたくさん出てくるし、リスニング問題に至ってはほとんど聞き取ることができませんでした。

これはまずいと方向転換を決意し、1ヶ月ほどしかないけど基礎から英語に取り組むことに。

まずは中学校レベルの文法を復習することからはじめました。大学入試を終えてから15年以上が経過し、恐ろしいことにDoとDoesの違いすら忘れてしまっていたのです。英語は得意科目だったのに・・・。仕事では全く英語を使わず、英会話を習うこともなかったツケが回ってきたのです。

文法の基礎はなんとか思い出していきましたが、なかなか勉強がはかどりません。そこで、友達がやっていたニンテンドーDSの「えいご漬け」を試してみることに。キャラクターが発音する音声を聞き取って画面に書いていくディクテーションという勉強法は、私に合っていたようです。

それからは仕事が終わってから、そして休日にとまさに”えいご漬け”な毎日を過ごしたのです。また、リスニング対策としてNHK英会話をウォークマンにダウンロードして通勤時に聞いていました。

あれから約10年が経過し、スマホアプリやオンライン英会話、セブ島語学留学などが安価で提供されるようになり、英語学習環境は目覚ましく進化したなと感じています。現在はまた別な理由で英語力アップに取り組んでいるので、機会があればセブ島留学にも参加してみたいなと思っています。

青年海外協力隊の2次選考合格

短期間ながらも必死で英語学習に取り組み、TOEIC形式にも慣れてきた頃に2次選考に挑みました。リスニングも落ち着いて聞き取ることができ、合格ラインには達しているんじゃないかなという感触は得られました。

面接試験では技術的な質問は少なく、参加するにあたっての想いや帰国後の進路について確認されました。当時はあまり帰国後のことまで考えていませんでしたが、いま思うとかなり重要ですよね。

参加者を帰国後に路頭に迷わせたくないというJICAの親心もあったし、実際の就職率などが思わしくなかった現状があったのだと思います。

そして運命の合格発表の日。恐る恐る自宅でJICAのWebサイトを開くと、なんと自分の番号が合格者一覧にあったのです。その翌日、JICAから合格通知が送付され、そこで始めて派遣国がわかります。私の派遣国は、第2希望だったキリバス共和国に決まりました。

キリバス共和国ってなんだ?国なの?どこにあるの?

キリバス

Wikipediaより引用

正直言って第1希望に受かると思っていた私は、第2希望と第3希望はあまり深く考えずに似たような案件を選んで応募していました。

そのため、希望しておきながら合格してみて初めてキリバスについて調べるという有様。キリバスはほとんどの日本人にとってあまり馴染みのない国だと思いますが、私もそれまで名前を聞いたこともなかった国でした。


キリバスは太平洋上に位置しています。

2次選考合格後、参加者は実際にその派遣国で活動に参加するかどうか決めることができます。スケジュール的に現在の仕事と折り合いがつかなかったり、家族や恋人の反対が強かったりしてこの時点で辞退する人も少なくないそうです。

私はそれからキリバスについてWebで調べてみたり、キリバスに関する数少ない書籍を入手したりしているうちに、ぜひキリバスで活動したいという気持ちが固まりました。写真で見た美しい海、子どもたちの笑顔にとても魅力を感じたのです。

次回は、長年お世話になった会社を退職し、青年海外協力隊の派遣前訓練に参加したときのことをお伝えする予定です。

こちらも読まれてます