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英語を使う仕事【外国人研究者の生活サポート】海外経験なしでも英語を使う仕事に就けた理由

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帰国子女でもなく、留学経験もありませんが、某国立研究所で世界50か国以上から来日した外国人研究者の生活サポーターとして9年半勤務した経験をもつ「まえゆみ」と申します。

英語を使う仕事をしている人は皆、帰国子女や留学経験者ばかりだと思っていませんか?

確かにそうした経歴を持つ人が多いのは事実ですが、「帰国子女でもなく留学経験もなし。英語は日本で勉強しただけ」という経歴でも、英語を日常的に使って仕事をしている人はたくさんいるのです。

英語を使う仕事に就きたいけれど英語力に自信がない、日常英会話はある程度できるけれどビジネスの場で通用するかどうか不安という方へ、私の経験が少しでもお役に立てればと思っております。

変わった職種ではありますが、「外国人のためのよろず相談役」のようなポジションでしたので、街の外国人向け観光案内所のスタッフや、ホテルのコンシェルジュを目指す方にも参考になると思います。

私が英語を使う仕事に就けた理由

英語堪能な母親に憧れて

そもそも、私が英語に関心を持ったのは母の影響です。母は日本の大学を卒業後、アメリカの大学へ留学。帰国後、海外の顧客を多く持つ日系企業で外国人対応専任のスタッフとして勤務していました。

結婚、出産後は母の実家の家業を手伝っていたのですが、外国人のお客さまが多く訪れることから、ここでも英語力を生かして仕事をしていました。

流暢な英語で外国人のお客さまの対応をする母の姿を幼いころから見て「かっこいいな、私も将来英語を話せるようになりたいな」と思ったのです。

英語が身近にある環境で育ちましたが、小さい頃に英会話教室に通ったことはありませんし、その他特別な英語の教育を受けたことがありませんでした。中学生になって初めて英語の勉強をスタートするという、ごく普通の流れで英語の勉強を始めたのです。

私が中高生の頃は洋楽ブームで、マイケル・ジャクソンやマドンナの歌を好んで聞いていました。私は歌詞を覚えて歌えるようになるまで繰り返し音楽を流して口ずさんだのですが、今思えばこれが効果的な英語の発音練習になっていました。

後に外国人から「きれいな発音だね」と褒められること多かったので、好きな洋楽の歌詞を追って、発音をまねしたのが良かったのだなと思っています。

「使える英語」を学んだ大学時代

大学進学を考えるにあたり真っ先に考えたのが「英語を勉強できる学部」でした。

母は日本の大学は英文科卒業、アメリカの大学では心理学を学んだのですが、「英文科で勉強しても英語が話せるようになるわけではない。使える英語を学べる大学に進学しなさい」と私にいつもアドバイスしていました。

英語ができるようになりたいとは思っていたものの、私も英文学には興味がなかったので、国際関係学部のある大学に進学しました。

帰国子女や中学、高校のときに海外留学した経験のある同級生に囲まれ、それまで学校で学んだ「受験用の英語」ではなく、英語圏で生活するときに使える英語を学ぶことができました。

ここで感じたのは、ごく普通の英会話レベルなら中学生で習う単語やイディオムをしっかり習得しておくのが大事だということです。受験のための難しい英文法や構文は使う場面がなく、中学生レベルの基本的な単語やイディオムを日常会話ではよく使うのです。

英会話ができるようになりたいと思ったら、まずは中学生レベルの英語の復習をおすすめします。この基礎が英語で仕事をする上でもとても重要だと思うからです。

大学では英語での授業も多く、英語で書かれた文献を読む機会も多かったので、アカデミックな英語に触れる機会にも恵まれました。今でも本当に役立つ授業だったと思うのが「英語音声学」という、大学内でも評価が厳しいと評判の授業でした。

母から「もし大学で英語音声学の授業があったら絶対取ったほうがいい」と言われたこともあり、「簡単に単位が取れる授業よりはやりがいがあっていいだろう」と迷わずその授業を取りました。

英語がネイティブでない人が聞き取りにくい、英語の発音を聞き分ける訓練をする授業で、授業中ずっとヘッドホンをつけながら発音の聞き分けをするという、まるで通訳養成学校のような授業でした。

その授業で「ディクテーション(音声で流れてくる英語をすべて聞き取って文字に書き起こすこと)」を毎回やっていたのですが、これがリスニング力向上に非常に役立ったと思っています。

人から「どうやったら英語が聞き取れるようになるの?」と聞かれると、私は今でも迷わず「ディクテーション」をおすすめしています。

関連:英検1級講師が教える【ディクテーション】英語勉強法 効果を出すやり方とは?

「英語を使った仕事に就きたい」と思ったものの・・・

大学時代はファーストフード店でアルバイトをしていました。私が働いていた店舗は外国人のお客さまが多く来店し、簡単ですが英語でやり取りをする機会がありました。

ある程度決まったフレーズしか使わないのですが、それでも「Thank you!」と言ってもらえるのがうれしくて、「大学卒業後は英語が使えるサービス業に就きたい」と将来の仕事について考えるきっかけとなりました。

そして希望したのは、航空会社のグランドホステスかホテル業界での仕事。しかし、私が就職活動をした時代は「就職超氷河期」で、どの企業も新卒採用を大幅に減らした時代でした。憧れの航空会社もホテルも、一部の職種を除いて新卒採用がなく、内定を頂いた商社の一般職の仕事に就くことになりました。

勤務した商社は海外との取引があったため、一般職でも英語ができれば仕事の幅が広がりました。私は役員の秘書業務を担当したので、英語での電話の取次ぎやお礼状作成、上司に代わって海外のクライアントと英語で連絡調整をする機会があり、ここでビジネス英語の基礎を学ぶことができました。

また社内で週一回、外国人講師による英語教室が開催され、「こんな時は英語でなんといえばいいのか?」という疑問を積極的に相談し、ノートに書き留めていました。

これは後々まで本当に役に立ち、この商社を退職する頃にはノート数冊分になっていました。

学生時代に身につけた「日常会話には困らないレベル」の英語力ではビジネスの場では通用しないことが身に染みてわかり、失敗もありましたが恵まれた環境の中、ビジネス英語の基礎は確実に身につきました。

結婚、出産で休職期間中も英語力をキープ

3年ほど勤務した商社は結婚のため退職。夫の転勤や出産もあり、休職していた期間が3年ほどありました。子供が少し大きくなったらまた仕事をしたいと思っていたので、育児期間中も可能な限り英語の勉強を続けていました。

ここでやったことが、またもや「ディクテーション」。教材はNHKラジオの「ビジネス英会話」(現「実践ビジネス英語」)でした。

杉田敏先生のやわらかい語り口調が「ビジネス英語」という堅苦いイメージを払拭し、取り上げるトピックもその時代のビジネスシーンに合ったものでとても取り組みやすかったです。

最初はテキストを見ずに放送を聞き、ディクテーションをしました。放送の中での解説やテキストを後で見直して答えあわせというシンプルな方法でしたが、英語力のキープには本当に役立ったと思います。

また、自身の英語力を測るためにTOEICも積極的に受験し、常時850点前後のスコアを取れていました。

念願の仕事復帰。英語力をさらに鍛える必要が

子供が3才になり少し子育てが落ち着いてきたので、思い切って仕事復帰しよう!と就職活動を開始。

子供を保育園に預けて働くのは初めてでしたし、なるべく職住近でと考えていたので、まずは人材派遣会社にいくつか登録をしました。

すると運よくすぐにお仕事紹介の連絡があり、それが9年半も続けることになった「日本で働く外国人のための生活サポートをする」という仕事でした。

自宅の近くに国立の自然科学系の大きな研究所があり、そこには外国人の研究者が多く働いていました。その研究所の存在は知っていたものの、文系人間の私にはどんなことをしているのか?さっぱりわからない場所でした。

当時、研究所は外国人研究者の割合を増やそうと、世界中から多くの優秀な研究者をリクルートしているところでした。彼らが日本での生活に早く慣れるようサポートする人材を募集していたのです。

特に家族で来日する研究者にとっては子供の教育環境や、病気の際どこの医者にかかるのがよいか?など、言葉がわからない国で生活していくための情報を必要としていました。

子育て中、そして研究所近隣に住んで地元情報を持ち合わせている私は、研究所にとって好都合な人材だったわけです。

採用はあっという間に決まり、久しぶりの職場復帰となりました。

しかし、商社勤務時代に使っていた英語とはまた違う英語力が必要でした。

例えば日本の銀行口座開設や役所での外国人登録など、日本語でも普段あまり使うことのない単語を目にすることになり、「これって英語でなんていうのだろう?」ということが多々ありました。

職種が違えば使う英語も違うことを痛感し、さらに英語力を鍛えなければいけないと新たに勉強をスタートしました。

休職期間もあり子供を持つ主婦にとっては、英語ができるというだけで簡単に仕事は見つかりません。

しかし「英語+アルファ」があれば、思ったよりスムーズに仕事を見つけることができます。この「+アルファ」は人によってさまざまです。スキルもそうですが、置かれている環境など、自分自身をアピールできる要素を常に確認することが大事だと思います。

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