マナビジン 英語勉強法ブログ 「転職のためにTOEICで高得点を取りたい」という相談に私ならこう答える

「転職のためにTOEICで高得点を取りたい」という相談に私ならこう答える

「転職のためにTOEICで高得点を取りたい」

これは、実際に最近私が受けた質問です。

そして、フィリピン留学に来られる社会人の動機として最もポピュラーなものの一つでしょう。

ということで、この記事ではこの質問について幾つかの視点で真剣に回答したいと思います。

企業の採用者側の視点

企業の採用者側の視点
私は2012年まで上場企業で役員として働いていました。明確に覚えているのですが、最後の1年で目を通した履歴書の数は約550通。面接の実施は約100回。

つまり、平均週2回は面接していたことになります。そして、ほぼ私が最終決定を下していました。私の上司(社長)はほぼ追認する形でした。

そんな私からの最初の一言。

TOEICよりも、それまで自分がやってきたことを正確に伝えることの方が重要です。

なぜなら、あなたの大半の時間とパワーを注いできたのは仕事であって、TOEICではないはずだからです。「面接」とは相手を知るプロセスです。

そして、知りたいのは「本当の相手」であり、それはやはり「本業」にこそよく表れると思うのです。

ですから、良い転職をしたいのなら今の仕事をもっと頑張れ!と私は言いたいですね。

逆説的に聞こえますが、私の本音です。他社で頑張れない人が自分の会社で頑張ってくれるとは思えません。

次に、
TOEICスコアを履歴書に書くなら、中途半端なスコアでは意味はない。というか、逆効果です。

私の場合、TOEICのスコアはほぼ無視していました。その理由は後で説明します。例えば、TOEIC500点と履歴書に書いてあったとします。その履歴書を読んだ私の感想は、

「たった500点しか取れないのね。
500点取る程度しか努力できない人なんだ。」

特に2番目が重要です。どんなことでも勉強するのは素晴らしいことです。私も勉強は大好きです。

そして、企業の上層部って比較的勉強してる人が多いと思うんです。そうでないと、このご時世きっと出世できません。ですから、彼らは「TOEIC500点を取る難しさ」を知ってるはずなのです。言い換えれば、

「TOEIC500点なんて少し勉強すれば取れること」を分かっているのです。

もし、いまTOEICでもがいている方で気を悪くされたらご容赦下さい。でもね、ほんと、そんなに難しくないですよ。単語帳1冊丸暗記すれば、取れるスコアなんです。

ですから「TOEIC高得点=転職成功」という構図は成立しません。少なくとも、私はそう信じています。

幸い、アベノミクス効果で失業率は史上最低水準を記録し、有効求人倍率はあのバブル期の数値を上回っています。そう、いま日本は空前の好景気なのです。

ですから、「TOEIC700点以上ないと足切り」とか言ってる会社は、こちらから願い下げくらいの気持ちで良いのではないでしょうか?

自分と自分のキャリアを相手に分かるように整理し、自信を持って面接官の目を見て熱く語れば、かならず良い企業と巡り会えると思います(あなたが、これまで頑張ってきた人なら)。

少なくとも、良い転職をゴールとするなら、TOEICが最優先事項でないことは明らかです。

もう一度言います。

TOEICの点数を求める会社なんかいっても、あなたが幸せになれるとは限りません。

英語学習者&英語講師の視点

英語学習者&英語講師の視点

次に、「転職のためにTOEICで高得点を取りたい」という相談に対して、英語学習者&英語講師の視点でお答えします。まず、結論。

英語力をつけたいのであれば、TOEICは「手段」としては賛成ですが「ゴール」としては賛成できません。

その理由。

1. TOEICには、基本的にリスニングとリーディングしかない。
*TOEIC SWという試験もありますが、受験者は圧倒的に少ない。
2. TOEICのリスニング試験のスピードは遅い。おそらく、あれが全部聞こえるようになっただけでは「現場」では対応できない。
3. TOEICのリスニング試験は、すべて聞き取れなくても正答できる。やはり、3択・4択といったマークシートだからでしょう。

私は具体的に下記のような人にあったことがあります。

(1) TOEIC 900点台なのに、英会話はさっぱり → 2名
(2) TOEIC 800点台なのに、少し早い英語教材を聞かせたところほとんど理解できない → 2名

おそらく、転職のためにTOEICを勉強する人にとっての「英語力をつける」ことの定義は、「仕事で英語をつかえるレベルになる」ことだと思うのです。

つまり、相手の言うことが理解できて、それに対して「話す」なり「書く」なりで、的確に返すことができること。そう考えると、やはりTOEIC高得点とこの定義はどうしても結びつかないのです。

一方で、手段としてTOEICを勉強することは大賛成です。最近TOEICを教える必要があり、一通りの問題に目を通してみました。なるほど、よくできた試験ですね。

TOEICを勉強することで、基本的な語彙や文法は十分におさえることができるでしょう。また、TOEICの音源のスピードはあまり早くないので、リスニングの勉強を始める方には最適だと思います。

日本の英語の参考書は、本当に素晴らしいものが多いです。文法の参考書とか、これ以上分かりやすく説明するのは無理ってくらい丁寧で親切です。ですから、私は『文法は日本の参考書で独学で勉強するのがベスト』と思っています。

断言します!

フィリピン人講師による『英語での文法授業』よりも数倍分かりやすいです。

一方で、それらの参考書についている音源CDは最悪です。理由は一つ、英語の音声後に日本語訳の音声が続いていること。これでは、せっかく脳を英語に晒そうとしているのにそれを阻害してしまいます。

ということで、「適度なスピードで、日本語訳のない英語の音源」を探し続けていたところ、最後に辿りついたのがTOEICのリスニングのCDだったのです。

以上より、TOEICの勉強をすることは賛成です。

しかし、TOEICの勉強だけでは、スピーキングやライティングの直接のトレーニングにはならないのです。そこで、『皆さんがゴールとする英語力』をつけるためには他の勉強が必要になります。

この辺については、また別の記事で解説したいと思います。

青木啓次(セブ英語倶楽部 共同オーナー/英語講師)

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青木啓次 セブ英語倶楽部代表
青木啓次 セブ英語倶楽部代表
セブ英語倶楽部 共同オーナー/英語講師千葉県出身。

早稲田大学法学部&英国サウサンプトン大学MBA卒。

世界で最も認知されている英語講師資格『ケンブリッジCELTA』を保有。また、NSCA認定パーソナルトレーナー資格を待つ体作りのプロ。ベンチプレス100kg。訪れた国40カ国以上。

セブ在住は6年、2016年に共同経営者と共にセブ英語倶楽部を創業し「セブで一番親切な学校」を目指しています。

著書に『37歳/半年でIELTS 6.5  42歳/英国MBA留学 を実現した英語勉強法』、『フィリピン留学の成功者たち』(いずれもAmazon Kindle電子書籍)。

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