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危険な火山第8位【フィリピン タール火山】噴火後の最新情報 セブ島への影響はあるのか?

2020年1月12日、フィリピンのルソン島にあるタール火山が噴火したニュースが日本でも流れました。噴火の瞬間を捉えた映像には、大自然の秘めた脅威がまざまざと映し込まれていました。

火山周辺に暮らす多くの住民に避難勧告がなされ、マニラ市街は火山灰に覆われ、マニラ空港も一時的に閉鎖されるなど、フィリピンで大変なことが起きていることは、日本にいても十分に伝わってきました。

数日内にさらに危険な噴火の恐れがあると警告する専門家もおり、ルソン島は物々しい雰囲気に包まれました。

あれから一ヶ月が過ぎた今、現場はどのような状況になっているのでしょうか?

結論からいえば、噴火後に4に引き上げられていた噴火警戒レベルは1月26日に3に下げられました。

噴火直後は火山の活発な動きが認められたため、さらなる噴火が心配されましたが、その後火山の活動は静まり、一部の地域を除けば避難勧告もほとんど解除されています。

もちろん、マニラ空港も平常通り運営されています。

まだ人類の科学は火山活動のすべてを把握していないため、引き続き警戒は必要ですが、ひとまず危機は去ったとみてよい状況です。

現時点でマニラ市街への降灰はほとんどなく、マニラ市内は噴火前と何一つ変わらない平常時を取り戻しています。

未だに火山噴火の悪影響を被っているのは、タール火山のあるバタンガス州のみです。降灰の影響によってバタンガス州の都市機能には障害が出ています。

ですので、バタンガス州に滞在するのでなければ、フィリピンへの滞在を不安に思う必要は全くない状況です。

なお、セブ島はタール火山から距離がはるかに離れているため、今回の火山噴火に際しては火山灰が降ることもなく、悪影響は一切受けていません。

フィリピン留学を検討している方は、安心して渡航してください。

タール火山噴火時から現在までを、振り返ってみます。

1.タール火山噴火

Wikipediaより引用

マニラから日帰りで気軽に行ける高原都市タガイタイは、日頃の喧噪と熱波から解放され、大自然の懐に抱かれるような心地よさを感じられるリゾートとして人気です。

マニラの人々にとってタガイタイは、東京に住む人たちにとっての箱根のような存在の高原リゾートです。年間を通して平地より涼しく、過ごしやすい気候が保たれています。

避暑地タガイタイ市の多くの場所からは、青緑色の水をたたえたタール湖の向こうに島が見渡せます。その島のなかにある標高300メートルほどの山が、タール火山です。

タガイタイからタール火山を見下ろしても見えないものの、実はタール火山の山頂の内側にはもうひとつの湖があります。タール火山の縁まで登り、絶壁の山肌に囲まれた内側の静かな湖を見下ろせば、心地よい風に吹かれながら、人の手が一切入っていない大自然の美に畏敬(いけい)の念を覚えずにいられません。

しかし、大自然は厳かで美しいばかりでなく、ときに大きな恐怖を人に与えます。1月12日の午後、タール火山は突如、噴火しました。

ゴウゴウという大きな音とともにタール火山の火口からは大量の火山灰が噴出され、噴煙は上空1万メートル以上に達しています。

その直後、マニラのよく晴れていた空は瞬時に黒い灰に覆われ、暗くなりました。マニラ南方の高台からは噴煙を立ち上げるタール火山がはっきりと見渡せ、多くの市民が驚きながらも、とっさにスマホを向けては写真を撮っていました。

その際、火山灰などの小さな粒子の摩擦で生じる「火山雷」が発生し話題をさらったことは、日本のニュースでも報道されたとおりです。

突然の火山噴火は、タール火山から見て北方60キロの近郊に位置する首都マニラに暮らす人々の穏やかな日常を奪いました。火山灰が上空を覆ったためにマニラ空港は全便欠航となり、学校などの公的機関も閉鎖されたほどです。

ましてタール火山一帯の地表は灰と岩石に覆われ、大混乱に陥りました。バタンガス州当局は、直ちに「災害事態宣言」を発令しています。地域住民には強制避難が命じられ、13万5000人以上が避難しました。

フィリピンで火山が噴火したのは、1991年6月15日、バギオの南100キロに位置するピナトゥボ山が噴火して以来のことです。ピナトゥボ山の噴火は、20世紀を通じて世界で2番目にあたる規模の巨大噴火でした。

今回のタール火山の噴火はピナトゥボ山に比べると小規模ですが、大自然の驚異を改めて人類に見せつけました。

さらに不気味なことは、12日の噴火は連続噴火の始まりかもしれないと警告する専門家が、多くいたことです。

「最大の噴火が、最初に起こるとは限らない」ことは、地質学者にとっての常識です。

数日内にさらに危険な噴火の可能性があると指摘され、ルソン島は依然として緊張状態に包まれていました。

2.タール火山はなぜ噴火したのか

https://policefilestonite19.com/bulkan-taal-alert-level-3-na-ang-pagsabog/categorised/headline-news/05/より引用

タール火山はもともと、フィリピンで2番目に活発な火山として知られていました。フィリピンは世界で最も活発な活断層といわれる環太平洋火山帯に位置するだけに、日本列島と同様に、火山活動や地震は珍しいことではありません。

タール火山は火山の規模としては世界最小級とされていますが、過去450年間で少なくとも34回の噴火が確認されており、世界有数の火山であることに変わりありません。

2015年に天体物理学の世界的権威であるイギリス・マンチェスター大学のアルバート・ザイルストラ教授が「世界で最も危険な火山10」を選定していますが、タール火山は第8位に選ばれていました。

ランキングの選定基準とされたのは、今後100年以内に噴火の恐れがあり、かつ破局的噴火をもたらす可能性がある火山です。

つまり、タール火山はいつ噴火してもおかしくない上に、小規模とはいえ周辺地域を壊滅させるほどの被害をもたらす可能性がある火山と見なされたことになります。

今回の噴火にあたっては、2019年3月頃から火山の震動が検知されていました。しかし、専門家の間では、これほど早いタイミングで噴火するとは想定されていませんでした。

1977年以来、43年ぶりの突然の噴火でした。

では小規模火山に過ぎないタール火山が、なぜ破局的事態を引き起こす可能性があると恐れられているのでしょうか。

その最大の要因は、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、タール火山から半径14キロの範囲内に45万人以上が暮らしていると推定されているからです。半径17キロまで範囲を広げると、実に93万1400人が暮らしているとされています。

活火山の近くに人口が密集していることは、いざというときに甚大な被害をもたらすことを意味しています。

密集している人口のなかには、非合法で住み着いている人々も相当ふくまれています。火山島自体はフィリピン火山地震研究所によってリスクの高い永久危険区域に指定されているため、本来、人が住み着くことは禁止されています。

しかし、危険と知っていながらも貧困ゆえに、火山島に住居を構える人は後を絶ちません。火山性の肥沃な土壌は農産物の生産にはうってつけです。当局の規制にもかかわらず、農業で生計を立てている貧困者は、火山島に住み続けています。

今回の噴火の影響で彼らの居住区は立ち入り禁止エリアとなっていますが、次第に規制が緩めば火山島に戻る人は多いと考えられています。

実はタール火山噴火に伴い、火山島に暮らす人々を襲う悲劇は、過去にも何度か繰り返されています。

直近では1911年1月30日に発生した大爆発により、火山島の住民のほとんどとなる1334人が亡くなっています。

記録が定かでないものの、貧しいがゆえに火山島に住み着き噴火により壊滅することを、この地域では何度も繰り返してきたと考えられています。

その悲劇は現代においてさえ、再現される可能性を秘めています。

タール火山の噴火で脅威とされるのは、火砕流と火砕サージです。火砕流とは爆発によって噴き出した高温のガス、灰、岩石が高速で斜面を流れ落ちる現象です。日本でも1990年に発生した長崎県普賢岳の火砕流の映像を、記憶に留めている方は多いことでしょう。

1911年に火山島の住民が亡くなったのは、火砕流が原因です。

火砕流より怖いのが火砕サージです。火砕サージとは、火山灰と空気の混ざった高熱の爆風のことです。タール火山の噴火によって火砕サージが発生すると、高熱の爆風が湖面上を滑走し、対岸を含め、通り道にあるものはすべて破壊されると予測されています。人も建物もすべてです。

さらに爆発によって火山島の一部が崩壊しタール湖に落下すれば、津波が発生することで湖岸の町を丸ごと飲み込む可能性があると指摘されています。

火砕流と火砕サージを発生しやすい環境にあるため、規模は小さいながらもタール火山の噴火によって、これまでに推定6,000人の死者が出たとされています。

今回は小規模な爆発に留まっており、火砕サージや大規模な火砕流が発生することはありませんでした。

ただし、噴火直後はタール火山の周辺地域で計75回もの地震が観測されているだけに、フィリピン火山地震研究所は「タール火山は激しい変動の段階に突入した」とし、警戒を呼びかけました。

噴火警戒レベルは「激しい変動あり。数日以内に危険な噴火の可能性あり」とされるレベル4に引き上げられています。

その一方、今回の爆発が最大の噴火であり「少しばかりの降灰と溶岩噴出が確認されただけで再び休眠するかもしれない」との見方もあり、緊張感を伴いながら数週間が過ぎました。

3.ほぼひと月が過ぎた現在の状況

噴火直後は日本のニュースでも流れたタール火山噴火ですが、その後は大きな噴火もなく平穏に時が過ぎたため、テレビで放映されることもなくなりました。

ニュースが途絶えたため、今はどんな状況になっているのか不安に思っている方も少なくないかもしれませんが、心配には及びません。

1月26日の午前8時、フィリピン火山地震研究所は噴火警戒レベルを4から3へと引き下げています。3は「危険な噴火の恐れが減退した状態」を表しています。

かつては頻繁に発生していた地震もめっきり減り、マグニチュードも低下しています。タール火山島の地盤変動も鈍化し、火口から出る水蒸気やガスの量も明らかに減っています。

こうしたことを踏まえ、直近の噴火の可能性は遠のいたと判断が下されました。

半径14キロ以内の地域に出されていた避難指示範囲は半径7キロ以内の地域へと縮小され、多くの住民が家に戻っています。

一時は欠航していた航空便もありましたが、現在は国際・国内線ともに全便が通常運行されています。

噴煙を噴き上げていたタール湖の景観は、絵に描いたように静かで美しい以前の状態に戻っています。

タール火山周辺の20市で発生していた停電も、全市で復旧しています。

心配されていた更なる噴火の可能性が消えたことで、マニラ周辺はすっかり噴火前の日常を取り戻しました。マニラへの降灰も、現在はまったくといってよいほどありません。

フィリピン留学や観光を予定されている方は、今は平常時と同じ状態ですので、安心して渡航してください。

ただし、タール火山周辺には足を踏み入れない方がよいでしょう。

タール火山周辺で生活する人々には、噴火の爪痕が重くのしかかっています。農産物のほとんどは降灰によって全滅しました。居住区がなくなったことにより、およそ12万人の人々が職を失うとの予測も出ており、経済的損失は計り知れません。

多くの人が一日でも早く、これまでの生活に戻れるように祈るばかりです。

4.今後も火山噴火があり得るフィリピンは危険か?

最後に今後の火山噴火に関するフィリピンの危険度についても検討しておきましょう。

今回噴火したタール山や1991年に噴火したピナトゥボ山など、フィリピンには84もの火山があります。フィリピンが世界有数の火山国であることは間違いありません。

これまで人類は火山噴火や地震を予知することに長い間、取り組んできました。しかし、現代科学をもってしても、未だに完全な予知は実現できていません。

予兆を捉えられる場合もありますが、多くは突然の噴火によって少なからぬ犠牲者を出しています。日本では2014年に発生した御岳山の噴火が、まだ記憶に新しいことでしょう。

フィリピンには、いつ噴火してもおかしくない状況にある活火山が複数存在しています。その意味では危険といつも隣り合わせであるようにも感じられますが、火山を完全に避けて居住区を作ろとしたならば、そもそもフィリピンに人が住み着くことさえできなくなってしまいます。

フィリピンに限らず、いかなる天災にも遭わないと約束されている場所など地球上には存在しません。明らかに危険なエリアを避けることは当然としても、多少のリスクを受け入れることは致し方のないことと言えるでしょう。

しかも、日本にいながらフィリピンの火山噴火を心配したところで、あまり意味がありません。なぜなら日本列島は、フィリピンを上回る火山列島だからです。

日本列島には、いつ噴火してもおかしくない活火山が108山あります。これは世界の活火山の7%を占めています。日本の面積の割合は世界全体の 0.28%に過ぎません。それだけ狭い国土に世界の活火山の7%が集中していることになります。日本列島における火山噴火の危険度がフィリピンをしのいでいることは、明らかです。

先に「世界で最も危険な火山10」のなかで、タール火山が第8位にあげられていたことを紹介しました。では、世界で最も危険な火山の第1位に選ばれたのは、どこだと思いますか?

正解は、東京都の硫黄島です。小笠原諸島のなかに位置する硫黄島は、かつて第二次世界大戦において日米両軍が死闘を尽くした島として有名です。

Wikipediaより引用

硫黄島では4年に1メートルにも及ぶマグマの隆起が確認されており、硫黄島の戦いが行われた1945年と比べると、現在は 17メートルも隆起しているそうです。

専門家によると、近い将来、硫黄島で超巨大噴火が起こる可能性はかなり高いと懸念されています。

硫黄島で大噴火が起きた場合、東京都や香港を大津波が襲うと予測されています。

さらに第4位には熊本県の阿蘇山があげられています。阿蘇山は日本の活火山のなかでも、現在最も活動的なことがわかっています。阿蘇山で起きる噴火は巨大なカルデラ噴火であり、もし本当に噴火すれば破局的な事態を招くといわれています。

過去にも阿蘇山は4回、カルデラ噴火を起こしたことが判明しています。直近の「阿蘇4」と呼ばれる噴火は、日本最大級のカルデラ噴火とされています。そのときは火山灰が江戸にまで達し、火砕流が九州のほぼ全域を襲ったと記録されています。

かつてNHKスペシャル「巨大災害」にて、阿蘇山でカルデラ噴火が起きた際のシミュレーションを公表していました。それによると火砕流によって九州全域が壊滅し、日本列島全土に大量の火山灰が堆積するという結果でした。

そのとき、鹿児島県にある川内原子力発電所がどうなるのか、想像も付きません。

日本列島には硫黄島や阿蘇山以外にも危険な活火山がいくつもあります。

今回フィリピンで起きたタール火山の噴火は、日本にとってけして対岸の火事でないことは肝に銘じておく必要がありそうです。

ドン山本
ドン山本
タウン誌の副編集長を経て独立。フリーライターとして別冊宝島などの編集に加わりながらIT関連の知識を吸収し、IT系ベンチャー企業を起業。

その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。

監修サイト:日本とフィリピンの第二次世界大戦

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