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新型コロナ【迫り来る東京ロックダウン 1/2】隠れクラスターの驚異

「新型コロナ特集」として前回は「新型コロナ【マニラ・セブ ロックダウンの衝撃】今フィリピンで何が起きているのか?」について紹介しました。

引き続き、第2部として「東京ロックダウン」をテーマに、今回と次回の2回に分けて掘り下げます。

3月23日に小池都知事が東京都の封鎖、いわゆる「ロックダウン」の可能性に言及したことを機に、「東京ロックダウン」は日増しに現実味を帯びつつあります。

しかし、はじめに断っておきますが、日本では前回紹介したマニラやセブのようなロックダウン、もしくは欧米各国で実施されている公権力を背景とした厳しいロックダウンを実行することはできない、と考えられます。

東京でロックダウンが行われたとしても、他国とはかなり異なるマイルドなロックダウンになることでしょう。

その理由については、本文中で詳しく紹介します。

今回は「東京ロックダウンが今なぜ必要なのか」に的を絞り、「隠れクラスター」の脅威について追いかけてみます。

1.迫り来る東京ロックダウン

世界を舞台に人類は今、新型コロナウイルスとの戦いに直面しています。各国の主要都市は次々にロックダウンに踏み切っています。

それでも新型コロナウイルスの感染拡大を止めることは適わず、日を追うごとに犠牲者の数は増え続けています。

ことにヨーロッパの惨状は目を覆うばかりです。教会を埋め尽くす無数の棺が連日のようにテレビニュースに流れ、その深刻さを訴えています。

そんな中、世界の先進国のなかで唯一、平時とさほど変わらない日々を送れているのが、私たちが暮らす日本です。

世界は今、日本を奇異な目で見つめています。日本での新型コロナウイルスの感染者数と死亡者数が先進国のなかで圧倒的に少ないことは、世界を当惑させています。

日本はまだロックダウンされていないため、人々は自由に移動しています。

レストランもカフェもデパートも営業しており、東京は相変わらず多くの人の往来で賑わっています(4月7日に緊急事態宣言が下されたため、現在の状況は変わっています)。

地下鉄や在来線の混雑ぶりは平時とさほど変わるわけでもなく、3月20日前後には花見に興じる人々も多く、米「ニューヨークタイムズ」にて「(新型コロナウイルスを)日本人は真剣に受け止めていない」と痛烈に批判される始末です。

緊張感に満ちた世界各国とのんびりした日本とでは、まったく異なる時間が流れているかのようです。

しかし、3月23日に小池都知事が「ロックダウンもあり得る」と発言したことから、日本でも新型コロナウイルスに対する緊張感が一気に高まりました。

小池都知事が指摘したように、じわりじわりと感染者数が増えている今、日本が感染爆発の重大局面にあることは間違いありません。

3月25日の東京の感染者数は212人ですが、この数字は3月11日時点のニューヨーク州の感染者数と、偶然にもまったく同じです。

ニューヨーク州では、その後の2週間で感染爆発に陥り、ついに感染者数が3万2000人を超えています。
関連リンク:新型コロナ、いまの日本は「2週間前のニューヨーク」かもしれない

ニューヨークは今、医療崩壊の瀬戸際に立たされています。油断をしていると、東京都もニューヨークのように短期間で感染爆発に至る危険性は十分にあり、医療崩壊に至る可能性も取り沙汰されています。

感染爆発を防ぐための強行措置として、東京首都圏がロックダウンに踏み切る可能性は日増しに高まっています。

ではなぜ今、東京都を中心に感染者が急激に増えているのでしょうか?

2.なぜ東京ロックダウンは必要なのか

その1.隠れクラスターの脅威

クラスター
3月23日に行われた会見において小池都知事は「この3週間オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」と述べました。

「オーバーシュート」とは「爆発的に感染者が急増する」という意味です。

大規模な感染拡大が認められた場合は首都東京のロックダウン(都市封鎖)もあり得るとして、小池都知事は都民に対して大型イベントの自粛などを求めました。

「ロックダウン」や「オーバーシュート」などの聞き慣れない専門用語をあえて使った理由について、小池都知事は「注意を喚起したかった」からだと述べています。

この会見以降、「ロックダウン」という言葉はすっかり市民権を得たかのようにマスメディアでも頻繁に用いられるようになりました。

ではなぜ小池都知事は、爆発的感染が目前に迫っていると注意喚起を促したのでしょうか?

その最大の理由は、感染経路がわからない感染者が増えているからです。

会見前日の3月25日に東京都で新たに確認された感染者数は41名、会見当日の3月26日が47名ですが、この数字自体にそれほど重大な意味があるわけではありません。

より重要なのは、25日の感染者41名のうちの13名、26日の感染者47名のうちの24名の感染経路がわからないことにあります。

これまで日本では感染者が報告されると、どのような感染経路で感染したのかを丹念に調べ上げ、クラスターを特定し、そのクラスターと濃厚接触した人をしらみつぶしに調べ上げては検査を行うことで、感染の封じ込めを計ってきました。

「クラスター」とは「感染者の集団」のことです。感染者が通常の社会生活を行うことで多くの人的接点が生まれ、クラスターが発生します。

どこでクラスターが発生しているのかを特定できさえすれば、そのクラスターを完全に抑え込むことで感染拡大を阻止できます。

これまで日本での感染者が世界各国と比べて少なかったのは、クラスターの封じ込めに成功していたからこそです。

しかし、感染経路がわからない感染者が十数名も出たと言うことは、東京都が把握していない隠れたクラスターが複数存在することを意味します。

このことは、感染爆発を引き起こす極めて重大な要因となります。

隠れクラスターに対しては、手の打ちようがありません。新型コロナウイルスの怖いところは、感染者の8割が無症状、あるいは軽症者にすぎず、本人が無自覚のうちに感染を広げてしまうことです。

隠れクラスターは次々に新たなクラスターを作り、感染を爆発的に増加させます。

そうなると最早、従来のようにクラスターを丹念に追いかけて封じ込める対策だけでは、感染拡大を止められません。

つまり東京都も今のまま手をこまねいていれば、ニューヨークやイタリアのように数百人の感染者が数週間で数万人に膨れあがる可能性がある、ということです。

日本の医療体制は世界トップクラスですが、一気に数万規模で感染者が増加したとなれば医療崩壊を招き、多くの死亡者が出ることになります。

そうした最悪の事態を避けるために小池都知事は東京都をロックダウンし、隠れクラスターごと強引に封じ込めようとしていると考えられます。

ではなぜ、これまで穏やかに推移していた感染者数が3月20日頃から増え始め、感染経路がわからない感染者が多く出てきたのでしょうか?

それは「東京都が感染の第2の波にさらされている」からです。

その2.海外渡航者による感染の第2波

渡航者
ひるがえって第1の波は、新型コロナウイルスの感染源となった中国武漢から多くの観光客が入国したことで発生しました。

感染拡大を阻止するために、安倍総理は2月26日に全国の小中高の一斉休校を要請し、国内の緊張感は一気に高まりました。その際、「これから1、2週間が、急速な拡大に進むか、終息できるかの瀬戸際」であるとの専門者会議の見解が改めて示され、日本は2週間の自粛モードに入りました。

一方、欧米では2月20日にイタリアで初の感染経路不明の陽性者が報告されはしたものの、危機感は希薄でした。日本よりも欧米の方がリスクが低いとみられていたこともあり、2月下旬から3月上旬にかけて日本から多くの観光客が欧米に渡航しています。

ところが日本での自粛期間が終わる3月11日頃になると、欧米の状況は一変しました。イタリアやアメリカ・フランス・スペインなど、欧米で感染者と死亡者が一気に増加したのです。

日本での感染者増加の第2の波をもたらしたのは、この時期に海外に渡航して帰国した人々だと考えられています。

その数の比は、中国武漢から日本に入国した観光客をはるかに上回ります。

たとえば2019年11月の1ヶ月間のデータで見ると、武漢から日本に入国する中国人2.4万人に対し、日本から欧米への海外渡航者はアメリカ30万人、ハワイ12万人、ドイツ9.7万人、イタリア4万人、スペイン9.7万人と、膨大な数です。
(出典:アウトバウンド 日本人海外旅行動向:JTB総合研究所

日本は自粛ムードが高まっていたため、例年よりは海外渡航者が少なかったと考えられますが、それでも数十万規模の日本人がパンデミック地域から帰国したことは間違いありません。

さらに観光客とは別に、パンデミック地域に在住していた日本人の帰国ラッシュも続きました。

こうした帰国者のなかに海外で感染した人々が含まれていたため、無自覚のまま多くの人に感染を広げてしまったと考えられます。

そのことを科学的に示すのは、新型コロナウイルスがどこでどのように突然変異を起こして進化したのかを示す「ウイルスの系統樹」です。

Nextstrainによれば、日本でこれまで確認された新型コロナウイルスの系統は4つあり、いずれも中国を由来とするものばかりでした。ところが3月上旬より、新たな系統のウイルスが確認されるようになりました。そのウイルスは中国からヨーロッパに渡って進化した系統であることがわかっています。

つまり、欧米で感染した帰国者が国内での感染を広げたことが科学的にも示されたことになります。

感染者数の推移を表すグラフにも、そのことがはっきりと示されています。

コロナ感染者グラフ
新型コロナ、なぜ今こそ行動抑制に協力すべきなのか」より引用

「感染者数」が意味するのは「検査にて感染が確認された人の数」です。一般的に感染してから感染が確認されるまでに、およそ2週間かかるとされています。

東京都(黒色)の感染者数の推移を見ればわかるように、感染者数が増え始めたのは3月23日以降です。この日は新たな感染確認者数が16名と過去最高を記録していますが、この方たちが実際に感染したのは2週間前にあたる3月10日前後と考えられます。帰国者が増えた時期とぴったり重なります。

自粛ムードが解けた3月11日以降、国内は自粛疲れもあってか全国的に警戒感が後退しました。3月26日に小池都知事がロックダウンについて言及するまでの期間は「失われた2週間」と呼ばれています。

この間、政府から国民に警戒を呼びかける声も弱く、3月20~22日の3連休に多くの人が外出し、人と人との接触が活発化しました。

その結果として、東京では今、感染経路がわからない感染者が激増しています。4月5日に東京都で見つかった新たな感染者は143人、そのうちの92人の感染経路がわかっていません。率にすれば、64%の感染者の経路がわかっていない、ということです。

もはや危機的な状況と言ってもよいでしょう。東京が欧米のように感染爆発を許してしまうのかどうか、まさに瀬戸際に立たされたといえます。

隠れクラスターが発見できない今、ロックダウンによって隠れクラスターごと封鎖し、感染拡大を抑える決断を政府も東京都も迫られています。

次回は日本の法制度の下で実際にどのような東京ロックダウンが可能なのか、世界各国のロックダウン事情と比較しながら探ってみます。

ドン山本
ドン山本
タウン誌の副編集長を経て独立。フリーライターとして別冊宝島などの編集に加わりながらIT関連の知識を吸収し、IT系ベンチャー企業を起業。

その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。

監修サイト:日本とフィリピンの第二次世界大戦

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