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新型コロナウイルスの米国航空会社への影響と、ユナイテッド航空社員の私が考える今後の取り組み

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こんにちは。私は、アメリカでユナイテッド航空に勤める社員です。

今、新型コロナウイルスが猛威を奮っているなか、アメリカの航空会社では何が起こっているのか。また、この状況のなか私たちには何ができるのかをお話しますので、今航空会社で働いている皆さんに参考になると思います。

どうぞ最後までご覧ください。

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1. 新型コロナウイルスによる影響のはじまり

ウイルス1

自社で影響が出始めたのは3月末頃です。

3月のフライトスケジュールは、まだフル回転(私の働いている空港はハブではありませんが、アメリカ国内に1日約30~35便)だったのですが、非常事態宣言が発表されたこともあり、各便の乗客数がだんだん減ってきました。

4月に入ると、各州で外出禁止命令が発令され、お客様の予約キャンセルが相次ぎ、1日2~3便、各便の乗客数は5人程度という状態が5月まで続きました。

空港も、人がいない「ゴースト空港」と化しました。

外出禁止命令が解除され、各州のレストラン等のビジネスが少しずつ再開されるとともに6月ごろからフライトが徐々に埋まってきて、7月には1日15便までに回復しました。しかし、また新型コロナウイルスの第2波が来ており、8月のフライト数は少し減少します。

2. 航空会社の大打撃

この影響により、ユナイテッド航空では、2020年4~6月で売上は前年の同時期と比べ9割減り、26億ドルの赤字となりました。これは、ユナイテッド航空の94年の歴史のなかでかつて経験したことのない大打撃です。

3. アメリカ政府の対策

アメリカ

このままでは経営破綻や従業員解雇という危機もあったなか、アメリカ政府はそれを防ぐために、緊急金融支援という方法を取りました。

この支援のおかげで、アメリカ各大手航空会社は支援を受ける代わりに、従業員の雇用や給与を2020年9月30日まで保障するという契約を結んだことにより、従業員の間ではひとまず安堵の声が広がりました。

4. 航空会社の対策

飛行機

政府から支援を受けたとはいえ、根本的な問題が解決されたわけではありません。やはり、需要が減った以上、航空会社がコロナウイルスの困難を乗り越え生き延びるためには、事業縮小をせざるを得ません。ただ、やはり会社としても解雇はなるべく避けたいところです。

そこで、各社が9月30日までにできる対策をそれぞれ取りました。
大手航空会社の例をいくつか挙げます。

デルタ航空

フルタイムの従業員は全員、パートタイムになりました。労働組合がないデルタ航空では、それが可能なのです。

アメリカン航空

従業員の数や便数はあまり減らさずに、航空券の価格を破格にして、より多くの集客、便の予約を埋めることに専念しました。

その結果、ガソリン代や労働賃金などのほうが高くついたり、今まで飛行機に乗ったことのない人や常識のない人をたくさん引きつけてしまい、カウンターで酔っぱらっている、ドラッグをやっている、出発の5分前に来てはなぜ乗れないのかと暴れだす人が続出しました。

ユナイテッド航空

ユナイテッド航空は、アメリカン航空のように航空券の値段を極端に下げることはせず、LCCとの差別化、高級エアラインというイメージは保つことに専念しました。そのかわり、便数は大幅に減らしました。

従業員に関しましては、希望者は自主的に無給の長期休暇(3ヶ月または6ヶ月)を取る、または、短時間勤務にするよう会社は呼びかけました。私の空港では従業員の半分くらいは長期休暇を取っています。

国としても、全国民に与えられた助成金以外にも、失業保険を申請している人にはそれプラス助成金毎週600ドルをもうけましたので、従業員同士でそのことを周知し、会社を守るためにできるだけ長期休暇を取ろうと呼びかけています。

また、一定の年齢・条件を満たしている従業員には、退職パッケージ(退職金や他メリット)を会社は提案し、自主的に退職してもらうよう呼びかけました。自社は勤続30年、40年がかなり多く、勤続50年もいますので、そういった層の大幅退職につながりました。

5. 従業員への影響

人

上記に述べましたように、いくら各社がこのような対策をしても、やはり10月1日には事業縮小をせざるをおえません。ユナイテッド航空に関しては、半分近くの従業員(約4万人)に影響が出るとニュースで7月上旬に発表されました。

自社に関して影響が出る人は2パターンあります。

1.55歳以上で勤続年数が30年以上等長い人
2.年功序列が新しい人(1999年以降に入社した人までさかのぼる可能性あり)

ただ、実際に何人に影響が出るのかや、誰に影響が出るかは、これからの長期休暇や自主退職を申し込む人の数、これからの乗客数、10月のフライトスケジュール等によりますので、先がどうなるかは誰にも分かりませんし、この状況下で確実に安全な人は誰もいません。

どのような影響が出るのか

ユナイテッド航空は労働組合契約により、事業縮小の場合は、逆年功序列順に「自宅待機」となっており、リコール期間は、年功序列順に最長6年以内となっています。

航空会社というのは社会の影響を受けやすく、9.11後やSARS、8年程前にコンチネンタル航空と合併したときにも、自宅待機、リコールを経験している従業員は珍しくありませんが、その時は数週間で乗客は戻ってきましたので、今回は今までとは全く違う影響が出ると思われます。

アメリカにおいて従業員を自宅待機させる準備について

アメリカでは、労働基準法に基づき、従業員を自宅待機させるのに踏まなければいけないステップがあります。

それは、

「従業員に最低60日前には文書で知らせる」

ということです。

そして、通知には2種類あります。

1.The Worker Adjustment and Retraining Notification (WARN notice)
→こちらは、法のもと従業員に知らせるというもので、おそらく「55歳以上で勤続年数が30年以上等長い人」のような人のもとに届いたと思われます。

2.Reduction in Force Notification (RIF notice)
→こちらは、労働組合契約に基づいて従業員に知らせるというもので、おそらく「年功序列が新しい人」に届いたと思われます。

どちらの通知も、受け取ったから必ず自宅待機になるのではなく、なる可能性があるというものです。何万人もの社員に1週間程前に送られました。その後、会社としては、これから実際に自宅待機になる対象者、人数などを決めていきます。

6. 今後の航空会社の目標

新型コロナウイルスは、誰もが予想していなかった初めての出来事です。会社としても、多くの従業員に影響が出ると、その家族にまで影響がおよぶのは重々承知ですし、できるだけ避けたかったことです。

ただ、今は会社を守り乗り越えていくためには、皆で一致団結して乗り越えらなければいけません。将来がどうなるか、回復までにどのくらいの時間がかかるのかは誰にもわかりません。完全に回復するまでには数年かかるかもしれません。

ただ、アメリカは国土も広いですし、日本のように新幹線や車でどこでもいけるわけではないので、飛行機は国民の必要不可欠な移動手段のひとつなのです。ですから、私たちはワクチンが開発され落ち着いたら、乗客は必ず戻ってくると信じています。

そして、戻ってきた時には以前にも増して多くの乗客が飛行機を利用し、その時には私たちが再び一致団結し、また世界有数の航空会社になれると信じています。

7. 一個人としての取り組み

英語文

さて、このような影響を受けるかもしれない従業員として、私がどのような対策をしているのかご紹介します。

私は幼少期から英語をやってきて、外国語大学で英語専攻、留学経験もあることより、英語がネイティブレベルになりました。そこで、英語を生かす仕事をしたいと思い、今はフリーランスで翻訳や英語教材の作成、英語にまつわるライティングなどを承っています。

航空業界というのは予想外のことが起こります。今、航空業界で働いている方やこれから目指している方は、そういう時のことも考え、英語を生かせる道はないのか、ということを軸に考えられたらよいと思います。

今の時代は国際化社会になり、ますます英語が必要な時代で英語に関するニーズは高くなってきています。日本の英語教育では、義務教育を経て「書くことや読むこと」はできても「話せない」日本人がほとんどなので、英語が話せる人材はとても重宝されます。なにより、英語が不自由なく話せるのはとても楽しいことです。

英語を習得するには根気がいりますし、一朝一夕にできるものではありません。

しかし、語学を学ぶためにはその言語だけではなく、文化背景なども知る必要があるので視野が広くなりますし、毎日新たな学びや発見があるので、とても奥の深いものです。

私は英語を1からネイティブレベルにする過程をとても楽しみました。

将来の可能性を広げ、これからの人生をより豊かにするために、毎日少しずつでもよいので、ぜひこれからもあきらめずに英語を学んでいってください。

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