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新型コロナの影響#09 IT企業でWebディレクション「コロナ後は優秀な人は国内にいながら海外の仕事をしたり、逆もしかりになる」

女性36歳、IT企業にてWebのディレクション業務の方へインタビュー

このシリーズではwithコロナの今「英語を使う仕事」をする方へ、ご自身が働いている業界の新型コロナにおける影響、会社の取り組み、業界の未来、そして何よりその渦中で今後のキャリアをどう見据えているのか、についてインタビュー形式で伺いました。

インタビューを受けて頂いた方の考察が含まれているため、同業種の方はもちろん、異業種でもお役に立つはずです。

新型コロナの影響と取り組み

1. 自身のお仕事を具体的に教えて下さい

ネット通販などを手がけるIT企業で、主に社内で利用するシステムの開発部署に所属しています。

私の主な仕事はプロジェクトの管理で、インド人、中国人をはじめとした外国エンジニアが多いため、プロジェクトにかかる工数やスケジュールなどを調整しています。色々なバックグラウンドを持っている社員が所属するため、社内のコミュニケーションは英語です。

色々な部署の担当者からヒアリングをして、最適なシステムの企画立案にも携わり、他の部署から依頼される機能追加や変更などを指示するのも仕事のひとつです。

システムを使うのは社員なので、どんなニーズがあり、作業効率化のためにどうしたらいいのかなどをミーティングして企画します。基本的に、複数のプロジェクトが同時に動いているので、必要な人材の確保や依頼も重要な仕事です。

リリース日の前にそのシステムが問題なく動いているかなど、プロダクトの完成までを管理しています。開発拠点は、東京のほかインドもあるため、プロジェクトごとにアサインされたエンジニアたちとよくコミュニケーションを取らなくてはいけない仕事です。

2. 新型コロナは業界にどのように影響を受けましたか?

IT業界自体に影響は多くないと思っています。社内システムの担当のため、直接的な不況で困るということもありませんし、6月の賞与も全く問題なく支給されました。会社自体もEコマース部門は大変好調です。

競合他社も軒並み売り上げをあげているようなので、新型コロナでの影響はなく、むしろチャンスだという雰囲気があります。会社自体、在宅勤務にすることで生産性が上がるか疑問を持っていましたが、むしろ効率的に仕事ができる社員が増えていて結果としてよかったという評価です。

私の部署は仕事をやらなくてもあまり目立たない雰囲気があり、朝10時になってもオンラインにならない社員が多くいました。しかし、毎日やったことをレポートするようになってからは、オンラインにならない社員はいません。在宅でもやるときはやるという雰囲気に変わりました。

今、部署では新しい人材の採用を頻繁に行っており、面接は全てZoomです。今までは海外からの新卒、既卒を積極的に採用していましたが、現状海外からの採用ができていません。

現在面接に来るのは、日本国内にいる在日外国人がメインですが、なかなか最適な人材がいなく、プロジェクトが遅れがちになっています。今までは、人事、部門、部署など最低3回以上の直接面接がありましたが、2回程度のZoom面接で決めている状況です。

書類面接の後にオンラインテストがあるのですが、解答がネット上にあるためなのか、いい点数を取る応募者は多いです。しかし、面接をしてみると、業務に必要な知識が全くなかったり、回答に困ってしまうなど、オンラインだけでの採用の難しさを感じます。

業界としてエンジニアが不足しているのですが、新型コロナで海外と日本の往来が自由にできなくなり、さらに人材不足に拍車がかかっているようです。離職率が高い会社なので、いいプロダクトを作るために良い人材を確保するのが重要な課題となっています。

3. コロナ禍での勤める会社の対応

3月から在宅勤務になっています。私は小学生、保育園に通う子供を持ちながら仕事をしているため、緊急事態宣言時は、子供も家に居ながら家で仕事をするということになりました。保育園からも、在宅勤務が可能ならば基本自粛してくださいと言われてしまったため、子供の世話と仕事が重なり大変な時間を過ごしました。

3月当初は希望すれば在宅勤務で良いというスタンスでしたが、4月に入ってからは本社勤務の社員でコロナ感染者が出たため、会社に行くには基本上司に許可をもらってからというルールになりました。感染者が出た時は、消毒などを行い、濃厚接触者の特定を行なったようです。

その後、セキュリティの関係でどうしても会社で仕事をしなければいない社員に聞くと、数百人入れるフロアに数名程度が出社している状況になり、多くの社員が在宅勤務に変わりました。

緊急事態宣言が解除されて子供達は在宅ではなくなりましたが、会社は在宅勤務推奨のため、私はリモートワークを続けています。

会社は前々からクラウドに対応していますし、基本パソコンがあれば仕事が完結するため、在宅をすることが仕事をする上で問題になることはありません。

重要なミーティングがある時に、マンションのメンテナンスが入り、ネットがつながらなくなってしまった時は困りましたが、大きなトラブルなく仕事を続けられています。

会社からは、子供が邪魔したり、雑音などがあっても大丈夫というスタンスなので、みなさん子供がカメラに映り込んだり、ピアノの音が聞こえるなど終始アットホームな感じでミーティングをしています。

会社に通っていた頃は、朝夕の通勤時間や大渋滞のエレベーターなどで大変でしたが、在宅勤務に切り替わってからは仕事や子育てで余裕が生まれ、夫婦で協力できるようになりました。

会社もフレックスでコアタイムは11時から15時に変わり、社員の生活スタイルに応じて仕事をすることができるようになっています。私は、保育園に子供を送って8時くらいから仕事をし、ミーティングがなければ16時には仕事を切り上げています。仕事の途中でちょっとした家事をしたり、雑用ができるようになったものよかったです。

4. ウィズコロナにおける業界の展望を教えて下さい

IT業界は、リモートワークが主流になっていくと思います。特にエンジニアや事務職などは会社に出向く必要がありません。しかも、在宅勤務にすると仕事ができなくなるという定説が変わってしまったように思います。

できる人物は働く場所が変わってもしっかりと仕事をしますし、今までパッとしなかった社員は働いてる姿を見せられないので、結果を出そうと努力するのです。残業などで仕事をしているという体裁を取り繕う必要もないので、より効率的な仕事環境に変わっていくでしょう。

私の部署は外国人がほとんどなので、元から残業をしない雰囲気がありましたが、結果が全てということで、より集中して仕事に取り組む社員が増えています。

また、優秀な人物であれば、その国に居ながら海外の仕事をしたり、逆に海外から日本の仕事をすることができるようになっていくでしょう。

現在アメリカは就業ビザが非常に取りにくい状況になっていますが、ビザがなくてもリモート就業ができるため、優秀なエンジニアが全世界から日本に集まってくれることを期待しています。

今までITに疎かった高齢者もネット通販を始めたり、在宅時間が増えることでIT産業でサービスを利用することが増えているようです。外出することでコロナにかかるリスクが増えることはこれからも変わらないため、できることならネットを介したサービスや購入を増やす人が増えることが考えられます。そのため、他業種に比べてIT業界はよりチャンスを得やすい業界です。

5. コロナ禍でのご自身の将来への取り組みを教えて下さい

コロナで私は、仕事の仕方やプライベートも大きく変わりました。余った時間を副業や家族との時間に当てることができますし、今まで毎日費やしていた2時間の通勤時間がなくなるというのは大きなことです。

いまだにコロナへの不安は消えないため、これからも会社が許す限りは在宅勤務を続けていきたいと思っています。

Zoomのミーティングを主催することが多く、エンジニア全員に向けてよりコミュニケーションを円滑にするような会話をしなければならないことが増えました。

インド人の同僚は、インドの家族がコロナにかかり不安の中過ごしています。今まで直接コミュニケーションしたり、ランチで色々会話できていたのもできなくなり、そういう時間は積極的に補わなければならないです。

先週の金曜日には、終業後に飲み会を開催しました。一人暮らしの社員は良い気晴らしになったようです。コロナで出来なくなったことは諦めるのではなく、別の形でできるように模索し、今与えられている時間を将来のために有効に使っていきたいと思います。

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