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新型コロナの影響#07 アメリカの大手商社で営業事務 米国で働く日本人が思うコロナ後の生き方

女性42歳、年収約1,000万円、営業事務の方へインタビュー

このシリーズではwithコロナの今「英語を使う仕事」をする方へ、ご自身が働いている業界の新型コロナにおける影響、会社の取り組み、業界の未来、そして何よりその渦中で今後のキャリアをどう見据えているのか、についてインタビュー形式で伺いました。

インタビューを受けて頂いた方の考察が含まれているため、同業種の方はもちろん、異業種でもお役に立つはずです。

新型コロナの影響と取り組み

1. 自身のお仕事を具体的に教えて下さい

大手商社のアメリカ会社にて、営業部の事務職に携わっています。仕事内容としては、営業部隊がスムーズに業務を行えるよう契約書の管理から社内申請手続き、取引計上、支払いなどまで一貫して担っています。

また、新型コロナ以前には営業サポートとして出張や会議にも参加し、客先との関係構築に努めていました。アメリカにオフィスを構えていることもあり、上司や同僚、そして客先もアメリカとヨーロッパの政府や会社が担当のため、日本語ではなく、英語を毎日使っています。

日本の本社の関連部署ともメール上ではほぼ英語でやり取りしています。会社全体がグローバル企業として知られており、日本人同士でも英語でやり取りしているところは、他にまだ余り存在しないのではないでしょうか。

2. 新型コロナは業界にどのように影響を受けましたか?

3月上旬以来、現在もずっと在宅勤務が続いています。業界自体は特に大きな影響を受けていないようで、新型コロナ以前と同様のペース・量で取引や業務が進んでいます。

ただ、営業担当の同僚達は、毎月・毎週のように客先に出張していたのがゼロの状態となったため、その点では交渉や関係構築に影響が出ています。

現在はひたすらメールや電話でのやり取りですが、やはり相手のところまで会いに行き、顔を合わせて食事をしたりする中で取引を進めて行く・・・という強みを使えなくなったのは痛いようです。また、出張中止による経費の調整も大きく変更する事態となりました。

なお、私の所属する業界は連邦政府や地方政府が取引先の場合が多く、日本でも国営企業が多く存在します。彼らの多くは「エッセンシャルワーカー」で、現場で働く人達のため、現在も感染の危険をおかしながら、世界のため、お客さんのために働いてくれています。

まだ実際の体験談などを聞く機会はありませんが、コロナ渦が落ち着いて出張で会いに行くことができた時には、感謝の念を込めるとともに、実体験談を聞いてみたいと思っています。

想像するだけでも相当なストレスを感じますし、彼らの生活や家族にどのような直接的・間接的影響が出ているかと思うと、心が痛むばかりです。

3. コロナ禍での勤める会社の対応

会社の対応は、日本とアメリカでかなり違います。日本の本社ではしばらく全員在宅勤務でしたが、その間も捺印のために管理職が交代で出社するなど、アメリカにいる社員からすると考えられない状況でした。

その後、日本(主に東京)が少しずつ外出自粛要請などを解除していくにつれ、妊婦やその他特別な理由がある社員以外は全員職場復帰となりました。が、更にその後、本社で新入社員が数名新型コロナに感染したことが判明し、現在は再度全員在宅勤務となっています。

アメリカ会社では、本社では現在は40%の社員がチームAとチームBに分かれ、顔を合わせないよう曜日を変えて出社しています。私の所属している地方オフィスでは、3月上旬以来ずっと全員在宅勤務が続いています。

お国柄がここで出てきますが、アメリカでは個人の状況を尊重する傾向があり、会社全般の対応というよりは各オフィスの所長の裁量で対応を決められることが多いです。

都市によっても新型コロナの影響が全く違いますので、この点はアメリカの方が理にかなっているかとは思います。全体的に、会社としての対応は保守的で、社員の安全を第一に考えているとは思えます。

4. ウィズコロナにおける業界の展望を教えて下さい

今後「ウィズコロナ」の世界として正直なところ、業界がどのように変わって行くのかは予想がつきません。

私が所属する業界は、政府が管理する取引先も多く存在します。そして、その中の多くの働く人達はいわゆる「エッセンシャルワーカー」で、新型コロナの影響をおそらく一番大きく受けているかと思います。

例えば、発電所や工場などで働く人達は現場で働くことを止められ、給与も出なくなり、今どのように生活を保っているのか・・・想像しただけで心が痛くなります。

そんな中、ウィズコロナの世界がそのような人達に対し、どのような待遇を与えて行くのかが今後の成功の鍵になると思います。私のような家でも全く支障なくオフィスと同じ仕事をできる人達には、せいぜいマスクを着用する面倒さや、旅行やパーティを控えないといけない気遣いが増える程度です。

これから秋、冬と寒い季節がやってきて、インフルエンザも猛威を震わすかもしれません。ウィズコロナはまずはワクチンの開発と普及、それからだと思います。

ワクチンが一般市民に均等に(決して裕福な有名人だけに手に入るのではなく)行き渡るようになってから、やっと「ウィズコロナ」の時代がやってきたと言えるのではないでしょうか。

これまで世界中を飛び回っていた同僚達も、今後少しずつ国内出張から復帰させて行くとは思いますが、年内にそれが実現するとは思えません。まず今できることを個人個人できちんとやって行く、それはマスク着用であれ、不要不急の外出自粛であれ・・・。

アメリカでは、マスク着用さえも敵意を見せて大反対している国民がおそらく半分はいます。彼らの言い分は「(政治的に反対している派)に負けを見せる行動だ」とか、「自由を奪っている」だとか、おかしなことばかりです。

日本人からすると、次元が低すぎて呆れてしまいますが、原点に戻って「他人に迷惑をかけない」ということ、また、「個人個人でみんなが小さな努力をすれば、大きな結果が得られる(=新型コロナの現象につながる)」ということに気付いて欲しいものです。

そうでなければ、マスク文化がもともと浸透しているアジア圏の国だけが、毎年コロナを防ぐことができるかもしれません・・・。そのような状況になったら、海外旅行は思うようにできないし、結局グローバル社会が消えてしまいます。

5. コロナ禍でのご自身の将来への取り組み方を教えて下さい

コロナ渦で在宅勤務を強いられて早半年が経ちました。元々の性格上、家にいることは苦ではないし、いつも大勢の人に囲まれていたいというタイプでもないので、この状況になってから一切ストレスを抱えずに済んでいます。

とてもありがたいことですが、仕事も通常通りこなせて、お給料やボーナスも通常通りに出て、出張が多かった主人が家にいることで一緒の時間が増えて、これまで以上に仲良くなりました。

そして、一緒にいる時間が増えたことで、自分達が今後どのようなライフスタイルで生きていきたいのかを十分に考え、何度も話し合う機会と時間を設けられています。

その結果、毎日出勤して残業で帰るのが遅くなり夕食も遅くなり、睡眠を削られたり、ドタバタと出張の間のスケジュールのやりくりをしたり、そんな急ぎすぎた生活にはもう絶対戻らないようにしようと決めました。

それが仕事を辞めて若年リタイア生活に入るのか、今住んでいる都市から引っ越して、もっと自然の多いところでのんびりとした生活を送るのか、まだ分かりません。2人で定期的に旅行をすることが仲良しの秘訣でもありましたが、今はそれもできません。

コロナ渦が落ち着いた後も「ウィズコロナ」は一生消えないと思います。自分が同じ仕事を続けるとしても、今のような在宅勤務を100%続けることは許されないとしても、バランスよく出社と在宅勤務を調整し、さらなるワークライフバランスを目指して行きたいです。

そして、日本、アメリカ、そして世界中の政府や企業が、新しいスタイルでの働き方や生き方を探りながら奨励していって欲しいものです。

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