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withコロナ#14 生命保険業界で商品企画「ニーズが大きく変わり、無駄のない保険商品が必要になる」

新型コロナの影響と取り組み

このシリーズではwithコロナの今「英語を使う仕事」をする方へ、ご自身が働いている業界の新型コロナにおける影響、会社の取り組み、業界の未来、そして何よりその渦中で今後のキャリアをどう見据えているのか、についてインタビュー形式で伺いました。

インタビューを受けて頂いた方の考察が含まれているため、同業種の方はもちろん、異業種でもお役に立つはずです。

男性47歳、年収1100万円、生命保険会社で商品企画の方へインタビュー

1. 自身のお仕事を具体的に教えて下さい

生命保険業界で、保険商品を企画する仕事に携わっています。医療保険やガン保険などの医療系商品の開発を行っており、商品の販売実績をデータ分析し、営業部門やマーケティング部門と連携しながらお客さまのニーズを確認し、新たな商品企画を検討していく仕事となります。

競争の激しいマーケットなので、たえず他社商品の状況を確認し、常に新商品の開発や既存商品の改定を考えている状況です。商品開発は全社プロジェクトとなるため、各部門との調整や予算の確保、プロジェクトの進捗管理と行った業務を行っています。

また、会社が外資系の保険会社であるため、英語でのレポートやミーティングは頻繁にあります。翻訳や通訳をしてくれる専門部署がありますが、やはり自分でやらなければならないことも多く、一定の英語レベルが求められます。

特に商品企画の仕事ではニューヨーク本社からの承認が必要なので、ニューヨーク本社へのレポートやその説明等で英語を使う機会が多いです。役員クラスは半分以上が外国人なので、役員への説明も英語が必要となります。資料は必ず日本語版と英語版の2つを用意しなければなりません。

2. 新型コロナは業界にどのように影響を受けましたか?

新型コロナの影響で、保険の販売員がお客さまのところに訪問できなくなってしまったため、保険の売り上げは大きく落ち込みました。業界全体でも大きく売り上げが落ち込んでいます。

緊急事態宣言明け後は各社ともに必要な感染予防対策を打ちながら、徐々に営業活動を再開してきておりますが、前年と比べるとまだ戻ってきていない状態です。

ただコロナをきっかけに、医療保険に加入したいというお客さまのニーズが増えてきているので、今後コロナが終息し、営業活動が十分にできて、このあたりのニーズを拾うことができれば、保険の売り上げも回復してくると思います。

一方、保険金や給付金の支払いは減っています。新型コロナを恐れて、病院へ治療に行く機会が減っていることなどが要因と考えられますが、これは一時的な動きで、新型コロナ終息後は支払額も戻ってくると推測しています。

3. コロナ禍での勤める会社の対応

緊急事態宣言が出る前、3月末からほぼ全社員が在宅勤務となりました。在宅勤務での承認方法を早期に導入するなど、会社の対応は早かったと思います。コールセンターも速やかにテレワークに移行し、オペレータたちの感染防止対応も実施しました。

緊急事態宣言明けも段階的に出社人数を拡大していく方針ですが、現時点では第二波の影響で感染者が増えていることから、出社は2週間に一度ということになっています。

本社社屋では入り口で検温があり、エレベーターや会議室は人数制限を行なっています。消毒液も社内の至る所に配備されていますし、一人あたり50枚のマスクが配布されました。パテーションの設置なども行い、徹底した感染予防策を実施しています。

本社がニューヨークにあり、日本に比べてもニューヨークの感染者が多いことから、ニューヨーク本社はかなり新型コロナに敏感になっており、ニューヨーク本社の指示はかなりしっかりしており、徹底した感染予防策が取られていると思います。

一方、お客さまに対してですが、新型コロナで死亡された場合は、新型コロナが指定感染症になったことから災害死亡保険金を支払う対応をしています。また新型コロナに罹患し、医師の指示で自宅やホテルで療養した場合でも入院給付金を支払う対応をしています。

通常であれば病院での入院が必要ですが、特別対応という位置付けでよりお客さまよりの対応をとるようにしています。

その他にも保険料の払い込みが困難となったお客さまに対し、保険料の払い込み期間を延長してあげたり、給付金や保険金の請求手続きも必要書類を簡素化し、早期に支払いできるよう対応しています。

契約者貸付の利息も一定期間免除しており、経済的困難な状況にあるお客さまをフォローする態勢をとっております。その他、医療機関や自治体などへの寄付などの経済的支援も行っております。

4. ウィズコロナにおける業界の展望を教えて下さい

これまでの生命保険の営業は、お客さまの自宅などに訪問するか、お客さまに代理店などに訪問いただく必要がありましたが、今後はテレビ電話などを利用した面談が増えてくるものと思われます。

生命保険業界は他の業界に比べてIT技術の浸透が遅れてきましたが、今後はIT技術を駆使した対応が求められてくると思います。紙の申込書などはなくなり、申し込みもデジタル化していくものと思われ、その対応に出遅れた保険会社は生き残れないかもしれません。

また、対面での面談を嫌がるお客さまも多くいることから、通販での申し込みの仕組みの構築も必要だと思われます。今回多くの生命保険保険会社で売り上げを落としていますが、通販専門の保険会社が売り上げを伸ばしており、通販での申し込みニーズが今後さらに高まっていくことと思われます。

他社では新型コロナなどの感染症に感染して入院した場合に、手厚い保障が受けられる新商品が発売されたりしているので、今後はそういった商品開発も増えてくると思われます。

営業部門以外の仕事は在宅勤務でもできることがわかったので、コロナが終息した後でも、在宅勤務が一般的になると思います。コールセンターもテレワーク対応をしたことから働き方が変わり、保険会社で働きたいという人も増えてくるのではないかと考えています。

保険会社の役割も、保険金や給付金の支払い業務だけでなく、新型コロナ関連の情報提供や相談業務など、お客さまの健康支援につながるサービスもより一層求められてくるのではないかと考えます。

5. コロナ禍でのご自身の将来への取り組み方を教えて下さい

今回の新型コロナにより、生活様式などの変化、お客さまの保険に対するニーズも大きく変わるものと推測しています。より無駄のない保険商品が求められていき、お客さまの目もいままで以上に厳しくなると思います。

新型コロナ終息後のマーケットやお客さまニーズの変化を見極め、新たな商品開発につなげていきたいと思います。

自身の仕事に対するモチベーションも在宅勤務により、その維持が難しくなると考えているので、いままで以上に上司や同僚とのコミュニケーションをとり、アンテナを張って情報収拾につとめ、自分の仕事の意義を確認して、モチベーションの維持に努めていきたいと考えています。

また在宅勤務により通勤時間が無くなった分、自分の時間が増えました。これを機会に新たに資格の勉強をしたり、副業であったり、新たな趣味というものに挑戦したいと考えています。

資格の勉強は現在の仕事に役立つものだけでなく、退職したあとに役立つものも勉強したいと考えています。

具体的には行政書士や介護関連の資格はいまの仕事にも役立ちますし、退職後にも役立つので興味を持っています。副業は現在の会社では禁止されているのでお小遣い程度を稼げるものをやりたいと思います。

趣味は運動系以外のもので何かひとつ挑戦してみたいと思います。父親がやっていた囲碁や盆栽などに興味があります。いままで挑戦してこなかっことにも新たに挑戦するチャンスだと思っています。

また、コロナの影響で経済が長期にわたり停滞すると思われるので、節約や貯蓄をいままで以上に意識して行っていきたいと思います。先が見えにくい不透明な時代に突入してしまったからこそ、先手先手を打って、自ら動き出す努力をしていきたいと考えています。

ゲストライター
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