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withコロナ#15 30歳、インフラ整備の海外技術提供事業の方へインタビュー「交通機関を利用する数が回復するかしないか」

新型コロナの影響と取り組み

このシリーズではwithコロナの今「英語を使う仕事」をする方へ、ご自身が働いている業界の新型コロナにおける影響、会社の取り組み、業界の未来、そして何よりその渦中で今後のキャリアをどう見据えているのか、についてインタビュー形式で伺いました。

インタビューを受けて頂いた方の考察が含まれているため、同業種の方はもちろん、異業種でもお役に立つはずです。

男性30歳、年収約700万円、公共交通インフラ整備の海外技術提供事業の方へインタビュー

1.自身のお仕事を具体的に教えて下さい

私は職業分類としましては運輸業になりまして、公共交通インフラの業界で働いております。その中で、事業計画・管理をする部署に現在は所属しています。
会社自体は国内を主に対象としておりますが、私の担当業務の海外とのかかわりについてまずご説明させていただきます。

国内の交通の管理は通常業務として社内での料金収入による利益予算を使っているわけなのですが、ここ数年は特に対外から資金を獲得する事業に会社としても力を注いでいます。

具体的には海外(特に発展途上国ですが)が公共設備投資として交通インフラを整備したいという要望に対し、我々が技術提供及び工事・施工管理までするという受注をして、事業を進めております。

多くの発展途上国はそもそも公共設備の整備のノウハウが不足している部分が多々ありますし、その国独自で建設したような構造物についての安全性の不安については想像に易い部分があるかと思いますので、その不足している部分を補う事業を展開しようという試みです。

そんな中で、私は事業管理の部署ですので、海外の発注者様の要望に応えるようさらに我が国が蓄えてきたノウハウを活用し、事業の検討から完成のところまでを力添えすることが主業務となります。

そのうえで、自社としての利益を最大限確保できるように各業務についてコストパフォーマンスを適宜確認・判断しながら進めていくことになります。その際に諸外国に方針の相談や提案などの際に、英語でのコミュニケーションが必須となっております。

2.新型コロナは業界にどのように影響を受けましたか?

今回の新型コロナの流行により、まず国内の事業については、自粛要請・推進の影響から公共交通機関の利用が激減し、料金収入が今までにないほど低減してしまいました。

そうなると、通常の安全にかかわる維持管理のグレードを落とすわけにはいきませんので、まずその分野に優先的に予算をつけてから、各種プロジェクトに割り振るため、当初計画していたより、海外事業推進に充てることのできる予算を削減せざるを得ません。

例えばですが、海外での交通インフラ整備事業については工事進捗前の社内検討等がありますので、人間行動学や人口分布、移動の需要などに基づき、コンサルタント会社へ発注して共に検討を進めるのですが、そのお金などを削るしかないといった判断を検討する必要が出てきます。

ですので、業界としてはやりたかったプロジェクトの推進の目標グレードを今年度は下げざるを得ない、という判断に繋がります。

そうなると事業のスケジュールがその分遅延することにはなってしまいます。私たちの海外事業は受注している側ですので、経費だけが増大してしまうことになり、またその分予算を圧迫してしまうといったような負のスパイラルに陥ることとなります。

といったように、公共事業レベルでの大きな事業規模ですので、仮に今回のコロナ騒動が数か月で収まったものだとしても、多大な影響を受ける形になってしまいます。

3.コロナ禍での勤める会社の対応

新型コロナの流行により、私の勤める会社では在宅勤務を拡充するという対応をとっております。これは感染者がでたのでその感染者からの接触という意味合いではなく、通勤ラッシュ時の電車に乗ってしまうことによる他人との接触機会を減らす、という目的で行っています。

そのほかにも、従前まではほとんど使用されていなかったテレビ会議システムを活用し、同じ建物内であっても極力テレビ通話による打合せを行うこととすることや、決裁については紙媒体で説明し、押印するのが定例となっていた部分についても、電子決裁というシステム整備を固め、直接のやり取りを極力減らしたような取り組みを行いました。

さらには、自宅PCから会社PCにアクセスできるシステムの整備を行い、在宅時の作業効率を向上させるなどの対応をとっております。

今回の主題である海外事業について注目しても、私の会社からは海外に赴任している弊社社員もいるのですが、そちらにもしっかりと同様の体制を適用させ、感染防止に努めるように取り組んでおります。

その際、海外で自宅に自粛と社員によっては精神的に負荷をかけることになってしまっているかもしれませんが、今のところ特に大きな意見は無く、感染防止に努めることができております。

4. ウィズコロナにおける業界の展望を教えて下さい

公共交通を主要にしている会社ですので、このまま交通機関を利用する数が回復しないと次年度以降も予算のやり繰りが厳しい状況が続き、今までのような運営を続けることは一旦見直さなければならなくなると見込まれます。

また、海外事業については諸外国の国家予算状況にも影響されますので、今回のコロナ騒動によるダメージがどれほどのものなのかにより、各国の公共事業への投資方針が変更される可能性もあります。その際には事業規模縮小もやむないですし、場合によっては事業そのものが白紙になる、といった最悪の可能性も否定できません。

コロナ自体は収束したとしても、コロナ騒動の不幸中の幸いといいますか、多くの企業で在宅ワークなどの働き方改革は進んだのかと存じますので、もしより一層在宅ワークが主流となれば、公共交通機関の利用は少なからず低減するのではないか、と考えます。

そうなると当然会社として確保できる予算が減ることになりますので、現在継続している各種事業のスリム化検討を進める必要があると思います。

そうならないために、国内の交通機関利用者が減ったとしても、会社として利益を出せるよう、海外事業などのような対外的なところから獲得してくる利益というものが一層重要度が増すのではないかと思います。

今後海外事業が予算不足により縮小するのか、むしろ予算不足解消のために先行投資として拡大するのか、というのはどちらも理屈はあると思いますので、現段階でどの方向に向かうかは私には判断できておりません。

5.コロナ禍でのご自身の将来への取り組み方を教えて下さい

今回のコロナ騒動で会社としては今までにないダメージを受けました。また、将来が明るいか、と言われると、もちろんそのために善処する予定ですが、何とも言えない部分はあります。

特に海外事業についてはいつ以前ほど往来が自由になるのか、なども踏まえて問題が山積しております。とはいえ、私の勤めている会社は民間会社ではありますが、公務員に準ずるような企業形態ですので、倒産や人員削減の可能性は限りなく低いことは確かです。

ゆえに、このまま安定した仕事を続けることができることを恵まれている方だ、と認識し、会社のために鋭意努力していこうという気持ちが強いです。

一方で、今回のコロナ騒動で頭角を現わしたり、利益を向上させたような業界もあるかと思います。例えば、通信販売やそれを届ける仕事、自宅時間が長くなったことにより、ゲームなどの娯楽をする需要が増えたため、それに準ずる業界などでしょうか。

そのような会社は今を逆にチャンスと捉え、動き出しているでしょう。私自身、今後のウィズコロナの世の中で新しい明るい展望があるような仕事をしていきたいと思っているのも事実ですので、転職ということが頭に無いとは言い切れないのが本心です。実際転職サイトにも登録をし、情報収集には当たっています。

理想としては、今お世話になっている会社で明るい未来を見いだせるプロジェクトを推進していくことですので、まずは今の状況下で出来ることをやり、その上で自分自身の将来については見つめなおしてみたい所存です。

ゲストライター
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