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新型コロナの影響#13 会計系外資コンサル会社で監査業務、Up or Outの業界で生き抜く方法

このシリーズではwithコロナの今「英語を使う仕事」をする方へ、ご自身が働いている業界の新型コロナにおける影響、会社の取り組み、業界の未来、そして何よりその渦中で今後のキャリアをどう見据えているのか、についてインタビュー形式で伺いました。

インタビューを受けて頂いた方の考察が含まれているため、同業種の方はもちろん、異業種でもお役に立つはずです。

新型コロナの影響と取り組み

1. 所属している業界とご自身のお仕事を具体的に教えて下さい

会計系のコンサル会社で監査業務に従事しています。海外に拠点を置く国内の会社や海外に本社がある日本支社をクライアント先に持っています。

2. 新型コロナはコンサル業界にどのように影響を受けましたか?

基本的には業務拡大を停止し、今持っているクライアント先の対応に迫られています。また、ファームによっては、年次評価の低い社員はリストラが実施されていると聞きます。

社員のプロモーションをストップせざる負えない状況となっており、不満や転職を希望する人が増えたという印象です。

業界全体でみると、明らかに新型コロナは業績悪化の一番の要因として挙げられます。

中国企業と関連の高いファームは、新型コロナが武漢ではやり始めたころ(2020年2月ごろ)からイレギュラーな対応をしていたと聞いています。

業界全体としては2020年3~4月ころから徐々に世界中で感染者が確認されるようになってきて、対応に迫られるケースが多かったです。コンサル業界では常に対応力が求められます。

景気変動に直接的な影響を受けやすい業界であるので、新型コロナの流行により初期段階では慣れない対応に苦戦していました。

特に人の移動の制限により、出張はおろか出社回数が激減したため、今までのようにクライアント先に常駐することが難しくなりました。

2020年9月現在では新規の案件が取りづらい状況において、人員過多になりつつあるという印象を受けますのでより、リストラや減給が進んでいくと予想できます。
 

3. コロナ禍でのコンサル会社の対応

私の勤める会社はアメリカを中心とした世界各国のクライアント先を持つ外資色が強いファームであるので、新型コロナの世界的流行に対応する必要があり、その対応スピードは他のファームより早くて明確であったと感じています。

具体的には2020年3月後半から在宅ワークが推進され、4月には原則出社禁止令が出されました。

リモート会議コンテンツの充実により、対面でなくても今まで通りの仕事効率でできることがわかりました。人の移動が緩和された現在も積極的にリモート会議が推奨されており、出張が極端に激減しました。

また、社員やその家族から感染者が発生した場合はメールで通達があり濃厚接触者はもちろん、少しでも接触、同じ空間で過ごした社員には積極的にPCR検査を実施するよう促す通達があったことから、感染拡大を防止する措置は十分であったという認識です。

採用に関しても例年にはない対応を迫られていたと聞いています。具体的には、新卒採用は3月時点で新たな募集は停止しました。また中途採用に関しては募集こそ継続されているものの、前職での経験やスキルがより重視され、即戦力になり得る人材のみに絞った採用になっています。

人手不足が慢性的に続いている私の会社では、人が入ってこないとなると単純に仕事量が増えるため、漠然と人材面での心配があります。

もとより景気に左右されやすい業界であるので、新型コロナ収束後、景気が回復してくると採用人数も増えるのでそれまでは中途採用中心にまた人材流失を防ぐ方針をとっています。

他の業種で叫ばれているコロナ失業に関しては、現状では問題がないという認識です。

給与面に関しては、基本残業が減りましたので、例年の同時期と比較すると平均して一割程度額面が少ないといった印象です。ボーナスに関しては去年の8割程度の支給額でした。

個人的には給与面に関してはしっかり対応してもらっているという印象を受け、満足しています。

4. ウィズコロナにおける業界の展望を教えて下さい

新型コロナが流行する前から、会議のリモート化であったり、在宅ワークというものが勧められつつあったが、なかなか日本のメンバーファームでは定着が難しい現状でした。

今回の件でそういったことが積極的に推し進められ、実際に実施することができ、作業の効率化、無駄なコスト削減が可能であると身をもって体感できる結果となったので、プラスとなった面も少なくないと感じました。

新型コロナが収束のめどが立たない現在、コロナ対策をしながら縮小していた業務を順次拡大していく必要があり、業界全体としてはあらゆる変化に対応する力が試されるだろうと予想されます。

現在、スペインでの再拡大が報道されるなど、世界中で猛威を振るう新型コロナはコンサル業介の中でも、特に海外ファームをクライアントに多く持つ外資ファームにとっては各国の状況をふまえた上で柔軟な対応が迫られるため、非常に厳しい対応となるでしょう。

世界各国の状況が読みづらい今、国内に焦点を当てて事業を展開していこうという動きもみられ、新規案件はほぼ取れない状況になっていくでしょう。

新型コロナに対するワクチンが開発され世界中で感染が縮小するまでは、業務拡大はおろか、リストラ、減給、採用停止を繰り返し人員コスト削減が拡大していくと予想されます。

5. コロナ禍でのご自身の将来への取り組み方を教えて下さい。

コンサル業界の中でも監査という会計分野を専門とする会計士である私は、不況に陥ろうともなかなかリストラの対象になりにくいことからある程度安定した職業だと実感しています。

自身の強みとなるような資格を保有し、会社から必要とされるような付加価値を持つということが大切だと感じました。

士業は不況に強いとよく言われていますが、実際は会計士や税理士でもリストラにあっている人は少なくありません。特に会計系のファームに所属する場合、同僚や上司のほとんどが専門的な資格や豊富な経験を武器に活躍している人ばかりです。

そういう状況の中、自分が会社に必要とされるためにはさらに+αの強みが必要になると考えています。

この不況がいつまで続くのか、予想はいくらでもできますが、確実とは言えません。将来が不透明な現状において自分のできることとして、勉強が挙げられます。

私はアメリカの公認会計士資格であるUSCPAを保有していますが、日本の会計知識に関しては正直知識が圧倒的に足りないと実務を通して実感しています。

そのため会社で生き残り、活躍するためには日本の会計知識を十分に勉強する必要があります。

現に在宅ワークへの移行が進み、自宅時間が増えた段階で徐々に日商簿記一級の学習を開始しました。

勉強している時、ここはこういうことだったのか、こうすればよかったのかと実務で使用することができる知識が豊富にあることがわかりました。
もっと早く勉強しておけば、効率的にかつスムーズにこなせた仕事がいくつもあるなと後悔しました。

昇進スピードが早い人、管理職の職階にいる人は例外なく自分の強みを複数持っています。裏を返すと、そういう人でないと昇進することはできません。

Up or Outの風潮が根付くコンサル業界において、他との差別化は必須です。

これからの自分のあるべき姿としてはいろんな仕事を経験し、経験から必要だと感じた専門知識をその都度吸収していき、自分の強みを複数保有できるように自分の価値を高める努力が必要だと感じました。

コロナ禍において特に、自分から行動を起こすことができるような人間が会社から必要とされると思います。自分が必要なことを把握し、能動的に動いていくことを念頭にコロナ禍で不況の真っただ中の現在を生き抜いていきたいです。

ゲストライター
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当サイトに不定期で寄稿しているゲストライターさんの記事です。

様々な職業や経験を持ち合わせた方から寄稿頂いているので、ぜひチェックしてみてください。

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