聞くだけで英語が分かるようになる?
「聞き流し」型の英語学習勉強法があります。
「もしも聞き流すだけで英語がしゃべれるなら・・・」
「でも、そんなに簡単にいくわけないかな・・・」
そんな二つの声が聞こえます。
本当に「聞く」ことで英語が「しゃべれる」ようになるのでしょうか?
今回は、リスニングにポイントを絞って、そもそも「聞いているだけで、英語が聞こえる(分かる)ようになるのか?」について考えてみましょう。
英語じゃなくて、スペイン語なら?!
聞きまくれば、ひょっとしたら分かるかも?
それが本当かどうかを、もっと分かりやすく考えてみる為に、ここで、「英語」を「スペイン語」に置き換えてみましょう。
ある日、スペイン語の知識が全くないまま、「スペイン語を勉強してみよう!」と思って、スペイン語のCDを聞き始めたとします。
そのまま、毎日集中して2時間、1年間。。。。
毎日がっつり勉強しているのだったら、結構な時間ですよね? もちろん、聞いているうちにうずうずして、勉強したくなってしまうとは思いますが、それも一切しなかったら。
スペイン語がだんだんわかってくるでしょうか?
それは、”No”ではないかと思います。
CDを聞いていても、スペイン語の知識がなければ、いつまでたってもスペイン語は、「よくわかない音」のまま。
つまり、英語でも同じ!聞いているだけでは、英語が「分かる」ようにはならない、と考えるのが自然です。
ここで「ブエノス・ディアス(Buenos Dias)」が「おはようございます」である、と言う事を学んだとします。
これはありえますね。
英語に戻ります。
要するに、「聞き流すだけで」は英語は分かるようにはなりませんが、「知っていることを聞くことで、中身が身に付く」ということがポイント。
つまり、まず最初にその音が何かを「知る」事が必要です。
知っていれば気づけるので・・・
言葉の知識を得るには、大まかに分けて二つ
1. 日常のシチュエーションから読み取る。
シチュエーションの中で、見えることと言葉をリンクさせることで、言葉はリアリティをもって身につけることができます。
子供が母国語を理解する時がまさにここから始まりますね。
ご飯を食べる前に、何度も「いただきます」と言っているのを聞く。
すると、「いただきます」は、食べる前にいう挨拶なんだ、と理解していく(ちなみに、英語には「いただきます」にあたる言葉はありません。皆、おもむろに食べ始めます。クリスチャンの家庭では、神様に感謝のお祈りをする家庭もあります)。
動作が伴うものは、より理解がしやすいと思います。「食べる」、「歩く」など。
また、物の名前は、実物でも写真でも絵でも、見て理解できますよね。リンゴを差し出されて、「リンゴいる?」と聞かれたら、「あ、これリンゴか!」って分かる。
こちらの方法で覚えるには、これが可能な「環境」が必要です。一番は、英語を話す国に住むこと。
つまりは留学がこの方法のベストです。
留学に行ける方は、留学中は授業の予習・復習ももちろん真剣に取り組まなければならないでしょう。でも、その時しかないチャンス。現地の方と英語でコミュニケーションが取れる機会を求めて、どんどん外に出てください!
同様に映画やドラマ、アニメなどを「見る」ことを通して、英語の表現を理解していくのも良いと思います。イメージと一緒に頭に入ってきた言葉は、思った以上に記憶に残ります。
2. 意図的に覚える努力をする!
意味を確認して、わざわざ覚える必要があります。
母国語として英語を身につけてる外国の人は、「初めから英語話せていーなー」なんて話を聞いたことがあります。
でも、そうでしょうか。
私たちも小学生、中学生のころ、国語の授業で分からない単語を辞書で調べてくる、なんて宿題ありましたよね。それがテストに出てきても、思いだせない・・(汗)なんて、苦労もありました。
つまり母国語であっても、その言語の知識を増やすには、一定の努力が必要です。
前者の1番目が「自然と入ってくる」だとすると、後者のこれは「取りに行く」ですね。前のめりです。
結局、勉強じゃん。そんな声が聞こえてきそう。
そうなんです。タネも仕掛けもありません。語学を身につけるには、皆さん、勉強なんです。
聞き流しは知っている事をやらないと意味がない
ここまでで、聞き流す前にやることが見えてきましたね!
聞き流しの目的はリスニングの向上にあると思います、その聞き流しを有効に活用するのであれば、英語の中身を知る。これがてっとり早い方法です。
そして、正しく言うと、「聞き流す」のではなくて、「意図的に聞く」のが語学上達への道です。
全く何も知らないスペイン語を聞き流しても、頭に全く入らないように、ほとんど英語を知らない状態で聞き流しても意味はありません。
仮にそれが日本語と英語が交互に入ってきたとしても、ただ雑音のように聞くのではなく、まずは意識的に聞く訓練が必要になってきます。
結局の所、一般的なリスニング学習と違いはありません。
スピードラーニングの効果があるか無いかは、スピードラーニングの教材自体の問題ではなく、本人がどうその教材を使って意識的にリスニングできるか、にかかっています。
ある程度英語を習った後に「復習する」の観点からなら、スピードラーニング式の聞き流し英語勉強法は活躍できそうですね。
聞き流すといえばポッドキャストも便利です。
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