皆さんは「コンコーディア国際大学」について耳にしたことがありますか?
コンコーディア国際大学は2002年に設立された新しい大学で、「わずか2年間で海外大学を卒業できること」をウリにしています。このような背景から下記のような疑問を持つ方が非常に多いです。
「コンコーディア国際大学って怪しいの?口コミが全然見つからない」
「本当にたったの2年で海外大学を卒業できるの?裏があるんじゃないの?」
この記事ではそんなあなたのために、コンコーディア国際大学の詳細について徹底解剖します。
ある意味では新しいタイプの留学ができるため、海外留学に興味がある方は読んでみる価値があるでしょう。
大学選びの参考にしてみてください。
>>コンコーディア国際大学公式サイトはこちら(日本語サイト)
目次
コンコーディア国際大学ってどんな大学?
まずはコンコーディア国際大学についてさまざまな観点からご紹介します。
基本情報
下記の表はコンコーディア国際大学の基本情報をまとめたものです。
設立年 | 2002年 |
場所 | バンクーバー(カナダ) |
学期制 | 4学期制 |
在籍学生数 | 年間60-100名 |
国籍比率 | 韓国(40%)、台湾(20%)、ラテンアメリカ(20%)、日本(20%) |
コース | ビジネスコース ホスピタリティコース |
コンコーディア国際大学は4年制の大学への編入を目指す留学生のための大学で、ビジネスコースとホスピタリティコースの2コースを展開しています。キャンパスはカナダのバンクーバーにあります。
ビジネスコースではビジネスコミュニケーションスキルを身につけながら、論理的思考、プレゼン能力、交渉術などビジネスで求められる力を向上させることが目標です。
営業職、経営コンサルタント、または起業家になることに興味がある方におすすめします。
ホスピタリティコースでは、ホスピタリティに関する知識を学ぶことはもちろんサービス業におけるカスタマーサービス、顧客管理や業務管理などについても学びます。
キャビンアテンダント、レストランのマネージャー、またはイベントプランナーなどのホスピタリティ業界に勤めることに興味がある方におすすめです。
コンコーディア国際大学はわずか2年間で海外大学の学士を取得できることが最大の特徴です。
コンコーディアに1年通った後に、海外大学に編入して、そこで1年間学ぶため、海外大学での卒業という扱いになります。
一般的な海外の大学と比較すると就学期間が短い分、学費も安いです。海外留学の選択肢の1つとして近年注目を浴びています。
教育カリキュラム
コンコーディア国際大学の教育カリキュラムは下記の通りです。
1年目
カナダのバンクーバーにあるCNCという語学学校が提供するオンラインレッスンを受講します。そして、チューターのサポートを受けながら課題やレポートをこなしていきます。
オンラインレッスンで受講する授業内容は下記の通りです。
- 専門分野に関する授業
- 専門分野における課題
- 有給インターンへの参加
2年目
2年目は、コンコーディア国際大学と提携関係にある海外の大学の最終学年に編入します。
編入先の大学は下記の4カ国にある50校の大学より選択することが可能です。編入先のカリキュラムをこなすことができたら、現地の大学での卒業資格を入手することができるでしょう。
※2年間海外で授業を受けることが難しい場合は、日本で全てオンライン上で完結させることもできます。
入学条件
コンコーディア国際大学に入学するための条件は下記の通りです。
- IELTSのオーバーオールのスコアが5.5以上であること、または大学入学前に半年間英語コースを受講すること
- 高卒以上または高卒認定資格を持っていること
- 年齢が16歳以上であること
入学に必要な書類
コンコーディア国際大学の入学に必要な書類は下記の通りです。
- パスポートのコピー
- 最終学歴の卒業証明書(英文)
- 最終学歴の成績証明書(英文)
- 英語力を証明するための書類
学費
コンコーディア国際大学に通うために必要な学費や諸経費は下記の表の通りです。
項目 | 費用 |
語学学校の英語コース(6ヶ月)の学費 | $5,000 USD(およそ685,000円) |
コンコーディア国際大学の年間学費 | <カナダ> 入学金:$6,000 USD(およそ822,000円) 学費:$27,000 USD(およそ3,700,000円) <日本> |
カナダの学生ビザ | $235 CAD(およそ23,500円) |
※2年目の編入後の学費やビザ申請費用は編入先の国や大学によって異なるためここでは割愛します。
2年目に編入する大学について
コンコーディア国際大学において編入できる大学は50ほど選択肢がありますが、ここでは特に人気のある下記の3つの大学についてご紹介します。
- コベントリー大学
- グリフィス大学
- ニュージーランドSIT大学
コベントリー大学
コベントリー大学はイギリスにある総学生数が20,000人の国立大学です。学生全体の40%が留学生なので、留学生のサポートも手厚く安心して大学に通うことができるでしょう。
イギリス政府によって行われる調査によると、教育の質、学生の満足度、進学率、そして就職率などの項目において高い評価を得ています。
特に就職に関してはIBMやゼロックスなど一流企業と提携関係にあり、学生の就職率は94%と高い就職率を誇っているため、卒業後に現地就職することを目指している人におすすめです。
グリフィス大学
グリフィス大学はアイルランドにある名門私立大学です。ダブリン中心部から徒歩20分ほどの場所にキャンパスを構えているため、利便性は問題ないでしょう。
7,700人ほどの学生が通う比較的小規模な大学ですが、ヨーロッパ、サウジアラビア、パキスタン、インドネシアなど世界の約80カ国から留学生を受け入れています。
キャンパス内には、コンピュータルームやレストランといったものから、ラジオ放送スタジオ、撮影スタジオ、学生連合ルームなどさまざまなユニークな施設があることが特徴的です。
ニュージーランドSIT大学
ニュージーランドSIT大学はその名の通りニュージーランドにある大学です。留学生数が全生徒数の10%程度で、現地の学生に非常に人気があります。現地民の友達を作りたい人におすすめです。
コンコーディア国際大学でホスピタリティコースを専攻し、ニュージーランドSIT大学に編入すると、卒業後に3年間の就労ビザを取得することができるでしょう。
ホテル・観光などのホスピタリティ産業はニュージーランドで深刻な労働力不足に陥っているため、3年間の就労ビザを取得できれば、永住権の取得への道が開ける可能性が高いです。
コンコーディア国際大学に通うメリット4つ
コンコーディア国際大学に通うメリットは下記の4つです。
- 2年で海外大学を卒業できる
- 学費が安い
- サポートが手厚い
- 2年間で2カ国を体験できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
1. 2年で海外大学を卒業できる
本来海外の大学に通うと、卒業するまでに3-4年かかることが一般的です。しかし、コンコーディア国際大学に通うとわずか2年間で卒業することができます。その理由は下記の2つによるものです。
- 一般課程を履修せずに専門分野のみに特化している
- 日本の大学のように春休みや夏休みなどの長期休暇がない
そのため、短期集中で学士を取得したい方におすすめです。
2. 学費が安い
通学する期間が2年間であるため、それだけで学費にかける費用が半減します。
一般的に海外の大学に3-4年間留学した場合、留学先の国や大学によっても異なりますが、1,000万円近くかかることが多いです。しかし、コンコーディア国際大学であれば、500万円ほどで済ませることができます。
*学費の比較
3. サポートが手厚い
コンコーディア国際大学では1つの授業で最大15名までの少人数制のクラスを採用しています。少人数であることで、何か困ったりわからないことがあったら講師に質問もしやすいです。
また、人数が少ないことで、講師の目も行き届きやすくなるため、丁寧できめ細やかな指導を受けられるはずです。
他にも専任のチューターが付き、マンツーマンで大学の課題やレポートの書き方、学校生活について相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれます。
日本人スタッフも在籍しているので、言葉の壁について心配する必要もないでしょう。
このように手厚いサポートを受けられる環境であることから、コンコーディア国際大学の卒業率は98.8%と非常に高くなっています。
4. 2年間で2カ国を体験できる
上記の「教育カリキュラム」の項目でも説明しましたが、コンコーディア国際大学に入学すると、カナダ + アイルランド/ イギリス / ニュージーランド / スイスの2カ国留学を体験することができます。
2カ国留学を通して、短期間でさまざまな国や地域の文化や慣習について学ぶことで、あなたの価値観や視野も大きく広がるでしょう。
コンコーディア国際大学に通うデメリット3つ
コンコーディア国際大学に通うデメリットは下記の3つです。
- ビジネス学か観光学しか選べない
- 課題が多い
- 長期休暇がない
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
1. ビジネス学か観光学しか選べない
日本を含め、大学には多くの専攻やコースがあることが一般的です。
しかし、コンコーディア国際大学の場合は、ビジネス学か観光学の2つのコースしか展開されていないため、その他の分野について海外で学びたいという人には残念ながらおすすめすることができません。
2. 課題が多い
海外の大学は日本と比較すると、入学は容易でも、単位の取得や卒業は非常に難しいです。
日々勉強に励む必要があります。さらに、コンコーディア国際大学の場合は、本来3-4年かけて学ぶことを2年間に凝縮して学ぶことになるため、課題が多く非常に忙しくなります。
働きながら通うことは難しいでしょう。
3. 長期休暇がない
長期休暇がないことで、在学期間中は常に忙しいという状態が続くでしょう。そのため、友達と遊んだり、旅行に行ったりといった余暇の時間を取ることが難しいというデメリットがあります。
コンコーディア国際大学に通う学生による口コミ
口コミはマイナーな大学(?)のためか、ほとんどリアルな受講生は見当たりませんが、公式サイトには体験談がありますので、そちらを参考にしてみるのが良いかと思います。
>>コンコーディア国際大学公式サイトはこちら(日本語サイト)
入学申し込みから入学までの流れ
コンコーディア国際大学への入学の申し込みからカナダの語学学校への入学までの流れは下記のようになります。
↓
7ヶ月前 入学日の決定
↓
6ヶ月前 1ヶ月以内に入学金の支払いをする
↓
5ヶ月前 入学許可証の取得
↓
4ヶ月前 学生ビザの申請
↓
3-2ヶ月前 学費の支払い
↓
2ヶ月前〜直前期 直前準備
↓
カナダに渡航し、入学する
コンコーディア国際大学に通う学生の1週間のスケジュール
下記の表はコンコーディア国際大学に通う1年生の方の1週間のスケジュールです。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | |
9:00 | インターン | 課題 | インターン | 課題 | インターン | 課題 | 課題 |
10:00 | |||||||
11:00 | |||||||
12:00 | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み |
13:00 | 課題 | 授業の予・復習 | 課題 | 授業の予・復習 | 課題 | インターン | 自由時間 |
14:00 | 講義 | 講義 | 講義 | 講義 | 講義 | ||
15:00 | |||||||
16:00 | |||||||
17:00 | |||||||
18:00 | |||||||
19:00 | |||||||
20:00 | |||||||
21:00 | |||||||
22:00 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 |
朝から晩までみっちりと予定が詰まっており、忙しい様子が見てとれるでしょう。
コンコーディア国際大学が向いている人
下記はコンコーディア国際大学が向いている人の特徴です。
- 留学のコストを抑えたい人
- 短期間で海外大学の学士を取得したい人
- ビジネスかホスピタリティを学びたい人
- 在学期間中はしっかりと勉強に集中できる環境を作ることができる人
- オンライン授業と対面授業の両方に適応できる人
- 大学卒業後に海外就職をしたいと考えている人
上記に当てはまる項目が多い人ほど、コンコーディア国際大学に入学することをおすすめします。
コンコーディア国際大学が不向きな人
つづいて、下記はコンコーディア国際大学に不向きな人の特徴です。
- ビジネスかホスピタリティ以外の分野を学びたい人
- 海外の名門大学に留学したい人
- 現地の生活、異文化体験や現地の観光もしっかりと楽しみたい人
- 大学に入って思い切り遊びたい人
上記の項目に当てはまる項目が多い人ほど、コンコーディア国際大学には向いていません。別の方法で海外留学を実現するか、別の大学を探すことをおすすめします。
コンコーディア国際大学に関するFAQ
最後にコンコーディア国際大学に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
(1)英語コースを受ける場合:2/4/7/11月
(2)英語コースを受けない場合:1/5/8/10月
- ニュージーランドでの3年間の就労ビザ
- イギリスでの2年間の就労ビザ
- アイルランドでの1年間の就労ビザ
就労ビザに関するルールは変更されることが多いのでよく確認してください。
まとめ:コンコーディア国際大学も「留学」の選択肢の1つ!
コンコーディア国際大学に関して詳しく理解し、イメージを具体化させることはできましたか?
コンコーディア国際大学に入学することも留学の手段の1つです。
しかし、英語力を上げたいということであれば、短期留学でもできます。フィリピンやマレーシアを留学先に選ぶことで留学の費用を抑えることが可能です。
そして海外インターンに興味がある場合はカナダのCoop留学という選択肢もあるでしょう。
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