
こんにちは、私はおよそ1年間イングリッシュフェラの第2キャンパス(通称:スパルタコースキャンパス)に留学していました。
スパルタコースをあえて選んだのは、会社を退職して留学したのでせめて将来につなげるために英語をしっかり習得しようという決意の表れでした。コースはESLのコースを受講していました。
一年間のフィリピン留学を振り返ってみると色々な反省点があります。
もっと初めからこのような情報を知っていれば良かったとか、このように勉強を進めればよかった、もしくはこのように授業を受講すれば良かったなど思い返すだけで後悔する事はたくさんあります。
今回の記事では私が一年間のフィリピン留学を振り返って感じた反省点をまとめてみました。
今後フィリピンに留学される方はこのような事柄を意識しておくとより充実したフィリピン留学生活を送れる事になると思います。ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
1.学費は一括で払わない事
学費を一括で払うと学校とのミスマッチが発生した時に対応出来なくなる
フィリピン留学を振り返って、まず反省したのはお金の払い方です。
仕事を辞めて英語を身に着けるという一大決心をした自分はその決心が鈍らないようにするためにと思い、はじめに一年間の学費を全額払い込んで留学していました。
しかし、正直この学費を最初に全て払い込んでしまったというのは失敗だったと感じています。
まず、語学学校にはそれぞれの学校のカラーが濃厚にあり、実際に入学してみないとその学校が自分に本当に合うかどうかというのはわかりません。
このような問題が発生した場合でも、一年間の学費の払い込みをしてしまっていた場合には学校を移動する事ができません。
基本的に語学学校はいったん払いこまれた学費の払い戻しには応じていないはずです。
つまり、ずっと自分に合わない学校で勉強を続ける事になり、自分の英語学習にとって大きな損失になります。
このような学校と自分のミスマッチが起こった場合に学校を移動できるようにしておくために、学費の支払いは最低限の金額にするようにしておいた方がよいでしょう。
学校を転校して英語学習の中だるみを回避しよう
また、学校と自分のミスマッチ以外にも、特に6か月以上の長期語学留学をする人は意識しておいた方がよいポイントがあります。
それは、語学留学の期間が長期に渡るとどうしても勉強に対してのモチベーションが下がってしまう中だるみの時期が発生するという事です。
中だるみの時期は大体3か月、6か月程度の段階で発生する事多いと思います。
自分もかなり高いモチベーションを持って留学に臨んでいたのですが、このくらいの時期に一時的にやる気が落ちるという事がありました。
最初はドキドキする事や新鮮な驚きにあふれていたフィリピン留学も、徐々に学校や授業のペースにも慣れて、周りのクラスメートや寮で一緒のルームメイトまたは先生についてもある程度どのような人間性なのかも把握でき、加えて学校の周りにある色々な遊び場も一通り見終わった頃には刺激が無くなってきます。
このような緊張感の弛緩は日々の生活が退屈になるだけでなく、勉強についての中だるみにもつながってしまいます。どんなに強い気持ちを持って留学したとしてもこのような中だるみの時期が訪れるのは人間である限りは仕方ありません。
しかし、フィリピンには何年間も英語を勉強し続けている韓国人がたくさんいます。
このような韓国人がなぜ中だるみもせずに勉強をし続けられるのかを観察していたところ、ある行動を行っている事に気づきました。
もっとも、フィリピンから他の国に移動するとか、セブ島からマニラに移動するなどの大きな移動をするわけではありません。あくまで、今通っている語学学校とほぼ同じエリアにある別の語学学校に移動するのです。
こうすると、住み慣れたエリアですがまた新しいクラスメートや新しい先生と接する事になり、新しい刺激を得る事になります。
語学留学をしていて一番感じた事ですが、語学留学中は授業を受けて→家で復習して→眠って→起きて→授業を受けて・・・とある種の単調な日々の繰り返しが続きます。
このような生活の中で一番刺激になるのが、新しい生徒が入ってくる事です。
なので自ら転校して、新しいクラスメートや先生の輪の中に飛び込む事はかなり大きな刺激になります。
自分は1年間でしたが、2~3年程度ずっと英語の勉強をしている韓国人学生もフィリピンには多くいます。このような韓国人学生は転校を繰り返す事で常に新しい刺激を得て中だるみせずに英語の勉強に取り組めています。
長期留学をする人は中だるみした際には転校をする事が英語学習へのモチベーションを取り戻すいい方法である、という事を頭に刻んでおいてください。
そして、その転校を行う自由を確保しておくためにも、学費は一括で支払わない方がいいと思います。学費は一旦三か月程度おさめておけばいいと思います。
三か月経過した時点でまだ継続してその学校で勉強したければまた何か月分か支払う、もし、少し中だるみしたようなら新しい学校に転校してそちらで学費を払うというのが良い方法だと思います。
2.授業を受講する上で重視するのはスピーキングとリスニング
授業はスピーキングとリスニングを中心に構成しよう
フィリピンに留学する事で得られる一番のメリットは何でしょうか?
それはすなわち膨大な量の生の英語に触れられるという事です。
具体的に言うと、たくさんの英語を聞く時間があり、そしてたくさんの英語を話す時間があるという事です。つまり、極力授業の内容をスピーキング及びリスニングを中心に組み立てる必要があるという事です。
自分はこの点について意識していなかったため、序盤の授業で無駄な時間をたくさん過ごしてしまう事になりました。
具体的に言うとせっかく先生と1対1で話せる授業の時間があったのに、その時間を文法やリーディングに割いてしまったという事です。
なぜそのような事になったかと言うと、自分が先生に文法やリーディングの力に不安があったので授業で扱ってほしいと伝えてしまったからです。
文法は母国語で勉強した方が効率的
しかし、はっきり言って、文法については日本語の参考書で勉強した方が近道です。日本人は文法についてはかなり大学受験などで鍛えられている事もあり、高い知識を持っています。
留学先で使う教科書は英語の文法を英語で説明している問題集であり、正直そのレベルは日本で大学受験をした人間にとってはかなりレベルが低いものになります。
自分にとっては文法の時間はほとんど分かり切っている事ばかりだったので、無駄な時間でした。また、文法を教えてくれる先生はフィリピン人です。
日本語を意識してもらえば分かると思いますが、私たち日本人は基本的に文法を意識して日本語を話すという事はありません。生まれてからずっと日本語に触れてきたために自然に日本語の文法が身についてしまっています。
そのため、外国人から細かい日本語の文法についての説明を求められても何となく違うというようにしか答えられず、論理的に回答するという事はかなり難しいと思います。
なぜなら日本人にとって日本語の文法というのは当たり前の知識であり、意識して学んだものではないからです。
つまり、文法というのは基本的にはその言語を母国語としない人間がその言語をより早く学ぶために身に着けるべきものであるという事が出来ます。
そのため、文法というのはその言語を母国語にする人よりもその言語を外国語として学んだ人に聞いた方がしっくりくるはずです。
実際、フィリピン人の先生に文法について聞いてもしっかりとして回答が返ってくる事はほとんどありませんでした。
そういう決まりだからというような回答が返ってくる事が多かったです。
しかし、そういう時は日本から持参した大学受験用の分厚い文法の参考書の解説を読むと目からうろこと言った感じでした。このような経験から文法に関しては自分自身で日本語で学んだ方が近道であると思います。
リーディングの勉強は日本でもできる
また、リーディングの授業です。
リーディングというのは日本に居ても楽に取り組める英語の学習になります。
英字新聞を読んだり、英語の小説を読んだり、はたまた大学受験の時の参考書や資格試験のリーディングの参考書を準備しても良いでしょう。
日本でも英語の教材がたくさん手に入る現在では、日本にいてもフィリピンの語学学校で受けるリーディングの授業レベルの学習を行う事は可能なので、わざわざ貴重な留学中の時間をリーディングに割く必要はないと思います。
このリーディングについても自分自身で取り組む事が可能な学習であり、フィリピン人の先生との貴重な授業の時間を割いて取り組むものではないと思います。
留学している時間にもっとも伸ばす事が出来る能力はリスニングとスピーキングの能力です。フィリピン人の先生との貴重なマンツーマンレッスンの時間は極力リスニングとスピーキングの練習に充てるようにしましょう。
3.授業を受ける上での意識するポイント
授業の受け方にもひと工夫が必要
留学中に意識して伸ばすべき能力はリスニング力とスピーキング力だと伝えました。
このリスニング力とスピーキング力を伸ばす上で大きな力を発揮するのが、フィリピン留学の魅力である準ネイティブの先生とのマンツーマンレッスンです。
しかし、準ネイティブの先生とのマンツーマンレッスンの効果を最大限に引き出すためには授業を受ける際に意識しておく必要がある事柄があります。
準ネイティブに文法の誤りを指摘してもらおう
それは準ネイティブの先生にあらかじめ自分が会話した内容が文法的におかしかった場合には、適宜指摘してくれるように伝えておく事です。
間違った文法で話していてもいつまでも会話力は向上しません。間違った時は適宜その間違いを指摘してもらう必要があります。
とはいえ、話している時に文法の誤りを指摘されて流れを中断されるのは嫌なものです。
実際それで気分を害してあまり話さなくなる学生もいるようで、フィリピン人の先生でも学生が積極的に会話しなくなる事を恐れてあまり文法誤りを指摘しない先生もいました。しかし、それでは意味がありません。
しっかりと先生に自分は会話で文法の誤りがあった場合には指摘してほしい、という事を何度も伝えておく必要があります。
そして、先生が文法の誤りを指摘してくれた場合には、その誤りの内容と先生が正しく言いなおした文章を覚えておきます。
その後、自習の時間に先生が正しく言いなおした文章を繰り返し復唱する事で、頭の中に叩き込んでしまいましょう。
マンツーマンレッスンを受けた後に、このような復習を加える事でよりマンツーマンレッスンの効果は高くなります。
使ってみたい表現や知りたい表現について準備しておこう
また、マンツーマンレッスンに臨む前にはあらかじめ先生との会話の中で使ってみたい表現や、日々の生活の中で感じたこういう場合にはどういう風に言うのがいいか、というような疑問点をまとめておくようにしましょう。
そしてこれらのポイントについて、マンツーマンレッスンの中で解決するようにしましょう。
このような予習・復習を意識する事でマンツーマンレッスンを最大限に生かす事が出来るでしょう。
4.フィリピン留学を振り返っての反省点まとめ
上記の文章でフィリピン留学を振り返ってもっとこうすれば良かったというポイントを振り返ってきました。
これらの反省点については決して一人よがりなものではありません。
ぜひ、これらのポイントを意識して生活する事でフィリピン留学を最大限に有意義なものにして下さい。