すべての留学帰国者が自分の希望する企業にすんなり入社できればいいのですが、現実にはそうでない人もいます。(前回の記事はこちら:プロコンサルが語る海外留学後に就職が決まらない人達の4つの共通点
あるいは、なかなか採用まで辿り着けない人達もいるわけです。その方たちにヒヤリングすると、「留学したのに、こんなはずじゃなかった!」という声をしばしば耳にします。
そこで今回は、そのような方たちに共通する「こんなはずじゃなかった!」という状況は、具体的にはどんなことなのかをいくつかご紹介し、そのようにならないためにはどのような対策をすればいいのかについて述べてみたいと思います。
まず、留学帰国者の「こんなはずじゃなかった!」状況を分析すると、もっとも多かった回答は、企業面接の場における面接官の質問や発言についてです。
要するに、面接で留学体験を否定されてしまうケースです。
たとえば、このようにです。

(1)面接官に『海外にはどうせ遊びに行ったんでしょ?』『どうせ逃げたんでしょ?』
(2)面接の場で、海外で身に付けた力を尋ねられ、『英語力です』と回答したら、面接官に『それだけ?』と言われてしまった。
(3)海外でのアルバイト、インターンシップについてアピールしたら、『それがどうしたの?』と言われてしまった。

あなたが留学帰国後の企業面接の場面で上記のように面接官に言われたらどうでしょうか?
貴重なお金や時間をかけ、覚悟を持って挑戦した留学体験をこのように言われてしまったら腹ただしいでしょうし、人によっては留学経験を評価してくれないと思い込んでしまい意気消沈してしまうかもしれませんね。
「あんなに頑張った留学をそんなふうに言うなんて。。」といったように。
しかし実際にこれらは企業面接の場で面接官から留学生に向けて言われた生の声です。ではそれぞれの対応策を考えていきましょう。

(1)『海外にはどうせ遊びに行ったんでしょ?』

まず(1)についてですが、面接官によっては留学生を好意的にではなく、ナナメから見る人もいることを知ることが大切です。
先にこの事実を知っておけば、このような質問をぶつけられたときの回答を予め用意しておくことができるはずです。この手の質問に対しては、決して慌てたり、気落ちする必要はありません。
あなたは海外へ遊びに行ったのでないのですから、感情的になったり、意気消沈したりすることなく、「留学には決して遊びにいったのではなく、●●力を身に付けるために留学した」旨を留学中のエピソードを交えて冷静に話せばいいのです。
現地のエピソードを付けることによって、その話の内容にさらに信ぴょう性が増します。
つまり、このタイプの対応のコツは、決して感情的にならずに冷静に自分の留学目的を話し、現地で身に付いた力を説明することです。それで大丈夫です。

(2)面接官に『それだけ?』と言われてしまった。

次に(2)です。「留学先でどんな力が身に付きましたか?」という質問は留学生に向けた質問の定番です。このように聞かれると、多くの留学生は「英語力です」と回答しようとします。
でも、ここに落とし穴があります。
確かに海外留学したのですから、語学力が身に付いたと実感する人も多いはずです。しかし、面接官によっては留学したのだから語学力を身に付けるのは当たり前だと考える人もいるということです。
語学力を証明するスコアを持っていないと「この人は単なる遊びにいっただけ」とレッテルを貼られてしまう可能性もあるくらいです。
この手のことを言われた際には、「語学力はもちろんですが、●●力です」といったように、語学力習得は当たり前のこととして、さらに『語学力+α』の形で回答することをお勧めします。
たとえば、「英語力はもちろんですが、異文化適応力です。たとえば留学中に・・・」というような流れが良いでしょう。
実際に企業は語学力を持っている人だけが欲しいのではありません。語学力以外に留学先で獲得したヒューマンスキルも一緒にアピールしていきましょう。

(3)アルバイト・インターンのアピールをしたら『それがどうしたの?』と言われてしまった

最後の(3)についてです。
このように面接官に言われた留学生たちにさらに突っ込んで尋ねてみたところ、あることが共通していました。
それは、海外でアルバイトやインターンシップを体験したこと自体を面接官に述べて話が終わってしまっていることでした。この場合は、実はあまりアピールになっていません。
企業が知りたいのは、アルバイトやインターンシップを経験した事実以上に、その活動を通じて何を学び、どんな力を身につけ、それをどう当社に生かしてくれるのか?貢献してくれるのか?です。
最終的に企業は当社で活躍してくれる人がどうかを見極め判断しようとします。
ですから、海外でアルバイトをしようがインターンシップをしようが、そこに受け身の姿勢でただ参加しただけであったり、あるいは上司に指示されたことをしかやってこなかった経験であれば、企業にとっては魅力的な話には聞こえません。
つまり、繰り返しますが、その活動を通じて何を学び、どんな力を身につけ、それをどう当社に生かしてくれるのか?貢献してくれるのか?という内容を絡めて話さないと十分なアピールにはなりません。
(3)の例のように言われてしまったとしたら、単なる体験自慢に聞こえてしまった可能性があります。
面接官によっては、アルバイトやインターンシップを体験した事実を述べたときに、その内容をさらに深堀し、海外で身に付けた力などを様々な角度から確認してくれますが、そのような面接官だけではありません。

もし、海外のアルバイトやインターンシップをアピールする際には、上記のことも踏まえてしっかり考えをまとめておくことをお勧めします。

今回は以上です。是非、帰国後の就活で「こんなはずじゃなかった!」にならないよう十分対策を立てておきましょう。
次回は、帰国後の就活では、一般ルートばかりに頼ってはいけない!
留学生だからこそ勧めたい、隠れた求人の探し方と裏ワザについてです。
お楽しみに!
海外留学キャリアコンサルタント
本橋 幸夫

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