
弱点を利点に変える。これからのフィリピン留学
最近はやりのフィリピン留学。QQEnglishは日本人が一番初めに作った本格的な英会話学校です。前回はフィリピン留学の問題点を上げました。
問題点1.世界第三位の英語公用語国⇒英語のネイティブではない
問題点2.優秀なフィリピン人講師⇒外国人に英語を教えた経験がない
問題点3.マンツーマンで学べる⇒勉強とは言えない単なる話し相手
今回はフィリピン留学の弱点をどのようにして克服して英会話学校を作ったのかお話しします。そして新しく始まった21世紀の学習法についてお話しさせてください。
1,英語のネイティブではない⇒初心者に英語を教えるのが上手い
フィリピン人は英語を学習して話せるようになりました。
ビジネス英語指数BEIでは断トツで世界一位です。TOEICのスコア―もシンガポールと並んで一番だと言う統計もあります。言い換えてみればフィリピンは世界で一番成功した英語の学習者なのです。英語を学習して話せるようになったフィリピン人は英語の学習の方法を実体験として知っています。そしてなによりも英語の学習が大変だと言う事を知っているのです。
生まれた時から英語を使っているネイティブだと英語の学習が難しいとは思いません。そして第二外国語として英語をゼロから学習した経験も無いのです。
「学校にはネイティブの先生がたくさんいるけど、フィリピンの先生の方が英語を間違えても直ぐに分かってくれる。」「簡単な単語や英語を間違えても一生懸命教えてくれる。」
フィピンの先生も子供の頃英語を外国語として習っているので、中学生の間違え方や分からないと言う気持ちがわかるのでしょう。初めから英語が話せる方には向いていませんが、初心者や英語から遠ざかっている方にとって、とても向いている場所だったのです。
2,外国人に英語を教えた経験がない⇒英語を教えるプロが上達をサポート
講師と教師の違いをご存知でしょうか?講師は大学生でもパートでも英語が話せればなれます。しかし教師はライセンスを持ち正規採用されたプロを指します。今までのフィリピン英語の人材は英語が上手に話せる大学生やパートの講師が殆どだったのです。
私のいた韓国の学校はマニュアルを作り、バイトの先生を大量雇用してどんどん入れ替えていました。フィリピン英語の最大の弱点は外国人に英語を教えた経験が無い事です。弱点を補うためには長い目で見て鍛えていくしかありません。
全ての教師を正社員で雇い全員にTESOL(英語が母国語ではない人々向けの英語教授法)を取らせる事にしたのです。習得に150時間と時間はかかってしまいますが、弱点を克服するために決断するしかありませんでした。
マニュアルを使ってパートの講師が教える英会話学校と、トレーニングを積んだプロ中のプロが教える学校では英語の上達がまるで違うのです。
3,勉強とは言えない単なる話し相手⇒マンツーマンに適した教材を開発する
当時の学校はグループクラス用の教科書を無理やり使っていました。それも許可を取らずブックコピーをして生徒に売っていたのです。違法行為である事は間違いないので、下手をしたら生徒が強制送還になる危険性までありました。
世の中に良い教材は沢山あります。しかしマンツーマンを想定した教科書は存在しませんでした。二人の会話だけで教えると言う概念が無かったからです。
マンツーマンに適した教材を開発することにしました。朝起きてから夜寝るまでの会話やショッピングをした時の会話集は簡単にできます。しかしそれでは勉強とは言えない単なるフリートーキングです。
私は中学生で初めて習うレベルから大学に入るまでのレベルを徐々に単語や文法を覚え、会話の中でトレーニングができる教科書を作りたかったのです。TOEICやビジネス英会話の教科書もテクニックだけを教えるであれば簡単です。
しかしせっかく2人の会話で学ぶのですから、話せるようになって文法や構文も学べるマンツーマンに適した教科書が必要でした。フィリピン留学の特徴に合わせた専用の教材を使うと英語の上達スピードまるで違うのです。
フィリピン英語の利点
フィリピン英語の持つ弱点が克服されると利点がはっきりと見えてきました。フィリピンの魅力は安い人件費だけではなかったのです。世界にでるとフィリピン人の看護婦さんや家政婦さんはホスピタリティが高いので有名です。フィリピン人は他人を思いやる気持ちがとても強い国民だったのです。
オンライン英会話でもフィリピン留学でもマンツーマンで行う授業にはフィリピン人の持つホスピタリティが欠かせません。
またフィリピンは日本から一番近い英語圏でもあります。欧米留学だと12時間以上かかってしまうのですが、フィリピンなら4~5時間で行けてしまうのです。
今までの留学だと会社を辞めて一大奮起しなくては行けませんでした。しかし、フィリピン留学だと長期休暇を利用して海外旅行感覚で行けてしまうのです。
21世紀の学習法
フィリピンの利点を生かしたまったく新しい形の英語学習が始まりました。キーワードは「マンツーマン」「オンライン」「LCC」です。今までは英語を学習しようとすると欧米留学や駅前留学が基本でした。これからは違います。マンツーマンの授業を気軽に受けるのです。
駅前に行くまでもなく自宅や、会社の空き時間にスマートフォンやタブレットを使いオンラインで英語を学び、時間ができたらフィリピンに特訓しに行くのです。オンライン英会話なら毎日学習しても6,000円程で学べます。
そしてフィリピン留学なら一日8時間英語の特訓をして1ヶ月いても宿泊、食事、航空券代込みで25万円ぐらいです。1週間なら同じ条件で10万円ちょっとです。最近は連休などを利用して2日、3日など超短期でいらっしゃる方もいます。(参照:2泊3日「超短期フィリピン留学」と言う選択)
英語の学習で一番重要なのは継続です。オンライン英会話だけで目標がないと続きません。しかし半年後、いいえ一年後にフィリピン留学に行くと思うと頑張れます。そしてフィリピン留学だけをして帰国してから学習を続けないと直ぐに忘れてしまいます。しかし同じ先生と同じ教材を使ってオンライン英会話で学べば無理なく継続できるのです。
フィリピンは日本から一番近い英語圏です。直行便で4~5時間で行けます。フィリピンの英語力と立地を生かしたオンとオフを融合させた新しい学習法が始まりました。
本当に英語を伸ばすことができる学習法とは、生活に合わせてオンとオフを融合させ、勉強を無理なく継続させることなのです。
現在のフィリピン英語
去年フィリピンで行われたAPECの構造改革担当大臣会合の合間に、小泉進次郎元政務官がオンライン英会話とフィリピン留学の視察に訪れました。グローバル人材育成を掲げる安倍内閣も、フィリピンの英語力を期待しているのかもしれません。
11年前のフィリピン英語はとても日本人が学べるようなものではありませんでした。オンラインで英語を学ぶ生徒は全くいませんし、フィリピ留学に来ていた日本人も年間で100~200人位だったと思います。フィリピの英語は世間から見向きもされていなかったのです。
私が初めてオンライン英会話、フィリピン留学を作って営業に回った時、企画書を投げられました。ネイティブ信仰が強い日本人には受け入れられない発想だったのです。
しかし今、フィリピンの英語力を使ったオンライン英会話もフィリピン留学も空前の大ブームです。オンラインでは学ぶ生徒は累計で100万人を超えました。フィリピン留学には一年間で4万人が訪れています。
最後に
英語を話せるようになると人生が変わります。
QQEnglishは東京ではQQ便、バイク便の会社なのです。私は単なるバイク好きのバイク乗りでした。それが英語を話せるようになって人生が変わったのです。今では世界7か国にオフィスを持ち1000人を超えるスタッフが英語で働いています。単なるバイク便がグローバル企業になってしまったのです。
人生を変えるのには3つの方法があると言われています。
1番目は時間配分を変える
2番目は付き合う人を変える
3番目は住む場所を変える
フィリピン留学で英語を学ぶと言う事は自動的に全てができてしまうのです。私は人生を変える為にフィリピン留学をしたわけではありません。しかし大きく変わってしまいました。
私が今まで生きて来て一番無意味だと思うのは「決意を新たにすること」です。
決意だけしても人生は変わりません。行動が必要なのです。
私は世界の扉を開くのに40年もかかってしまいました。しかしその扉の先には今まで見た事もない素敵な世界が広がっていたのです。この世界を見ずに死んでしまうのは勿体なすぎます。
言葉を覚える事は時間がかかりますが、難しい事ではありません。子供でも話せるのが言葉なのです。英語は誰でも話せるようになります。
是非、一歩踏み出してみてください。
QQイングリッシュ
代表 藤岡頼光
当サイト内で詳しく解説
参照:QQEnglish ITパーク校(セブ)の詳細はこちら
参照:QQEnglish シーフロント校(マクタン)の詳細はこちら
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