FEA新マネージャーは英語劣等生!?「余は如何にしてセブの住人となりしか」

皆さん御機嫌よう。FEA プレミアム校の原山です。

あの頃、私は悩んでいたのです。イギリスに渡って3ヶ月が過ぎようとした頃、早くも壁にぶち当たっていました。

「英語力」の停滞。

渡英した当初は、そもそも十分な英語力を持っていなかったということもあり、毎日新たな英語の知識を身につけているという実感がありました。読めなかった記事が読めるようになり、聞き取れなかったニュースが聞こえるようになり、話せなかったトピックが話せるようになったという実感。

ところが、3ヶ月ほど経過した時にその英語力の成長を感じなくなったのです。いわゆる「伸び悩み」です。

すでに伸び代がなくなるほど高い英語力を身につけた訳ではありません。依然として映画の会話シーンはぼんやりとしか理解できず、英語を話そうとしてもたどたどしい表現しかできない・・・。

決して努力を怠っていた訳ではありません。むしろ私は英語習得に真剣でした。

午前9時から午後3時まで語学学校に通い(やたらアジア人率の高い初級:Elementary Class でしたが)、日本人同士でも英語で会話するよう心がけ、夕食の後はひとりで近所の大学の図書館にこもって、大学所蔵の英語教材を漁っては閉館時間の夜11時まで自習する日々。

こんなに頑張っているのに・・・。

失意の私に初夏のケンブリッジの夜風は冷たく当たります。この頃、身長185センチの巨体の背中がしぼんで小さく見えていたという。

勉強よりも○○だった!語学習得に本当に必要なもの

英語力に伸び悩み今にも水没しそうだった頃の原山氏

実は、私の努力にはあるものが欠けていたのです。

日本の英語力の伸び悩み

ところで、「これからは英語が不可欠」と言われ始めて、果たしてどのくらいの時が経過したでしょうか。

私が高校生だった20年前にはすでに「これからは英語は出来て当たり前。英語以外に更に別の言語を身につけなければならない」と言われていました。

ところが現状はどうでしょう。日本人の英語力が上がったという話は未だに聞きません。英語力を図る指標は幾つかありますが、それらに共通して言えることは「日本人の英語力は諸外国と比較して低い」ということです。

街には英会話スクールが溢れ、小学校でも英語教育が導入され、書店には英語教材が並ぶ。こうした環境にありながら日本人の英語力のが伸びないのはどうしてでしょうか。

その背景として、日本国内にいることで、あるものを経験する機会が決定的に欠けていたのです。そして、それは私がイギリスで英語力の伸び悩みを感じさせていたことと同じ要因だったのです。

スポーツと語学の共通点:◯◯を経験しないと上手くならない

辛口サッカー解説者として、お茶の間でもよく知られたセルジオ越後という人物がいます。彼が次のような興味深い本を出版しています。

『補欠廃止論』(セルジオ 越後 著/ポプラ新書)

勉強よりも○○だった!語学習得に本当に必要なもの

(写真引用元:ポプラ社ウェブサイト

詳しくは本書を手にとっていただければと思いますが、要約すると以下の通りです。

ブラジルはなぜサッカーが強いのか。それは補欠という概念がないから。ブラジルではレギュラーになれなければ、自分のレベルにあったチームやリーグに移籍してとにかく試合に出る。

一方、日本の高校などの学校ではチームを一つしか持つ事を許されない。そのため、スポーツの名門校では100人を超える部員を抱えても、試合に出られるメンバーは一握り。

大半のメンバーが「補欠」として一度も試合を経験する事なく3年間を過ごす。日本のサッカー人口が増加したと言っても、サッカー協会に選手登録した人数が増えただけで、実際に試合で使えるプレーヤーが増えたわけではない。これが日本サッカーが強くならない要因。

サッカーを始め、スポーツは練習しただけでは上手くならない。試合という「本番」を経験しないと強くならないと説いている。

実は、この「本番」を経験する大切さは、語学習得でも全く同様だと言えます。

机にかじりついて勉強するだけでは「知識」は身についても本番での「対応力」は身につかない。中学、高校、そして大学と長年英語を学んでもいざ海外へ行くと英語が話せないのは、この「本番」の経験が乏しいからと言えます。

そして、私がイギリスで欠けていたモノ、さらに日本にいるとなかなか経験できないことこそ、この英語で実際に外国人と会話するという「本番」の機会だったのです。

勉強一切なし!わずか6週間でトルコ語通訳を務めた方法

さて、この「本番」の経験がいかに語学力を向上させるかについて、私の経験を一つご紹介しましょう。

あれはまだ私が20代の若かりし頃・・・。東洋と西洋の文化が交錯する魅惑の地、トルコ。バックパック一つでロンドンからイスタンブールに降り立った私は、6週間かけてかつて栄華を極めた小アジアの地をまわる予定でした。

当時、私のトルコ語のスキルはゼロ。高を括っていたのです。「英語で話せばなんとかなるだろう」と。

たしかに、大都市イスタンブールの観光施設などでは、英語どころか日本語で十分コミュニケーションが可能でした。彼らは私に日本語で巧みに商品を売りつける傍ら、側をドイツ人が通りかかるとドイツ語に切り替え、フランス人が通るとフランス語にと変幻自在に言葉を操っていました。

そんな彼らを見て私は「トルコ人は語学の天才か!?」と圧倒されたものです。

ところが、都市部を一歩外へ出ると全く言葉が通じません・・・。

旅を開始して最初の週にこんなことがありました。

イスタンブールからエーゲ海に面した、チャナッカレという街へ移動した時のことです。チャナッカレはあの「トロイ遺跡」への玄関口となる街です。トルコでの長距離移動の手段はもっぱらバス。

この時も、イスタンブールからバスとフェリーを乗り継いで合計7時間の行程。バスの座席に座り、ロンドンで買った Lonely Planet を読みながらその後の計画を練っていると、隣にトルコ人男性が座りました。

一般的にトルコ人は親日と言われています。この男性も日本人の私に興味津々。座るやいなや私に話しかけてきます。トルコ語で・・・。

私がトルコ語を理解しないことなどお構い無し。結局7時間ずっと(!)トルコ語で話しかけられたのです。「わからない」ということさえ伝えられない苦痛。後にも先にも、あれほど人とのコミュニケーションがしんどいと感じたことはありませんでした。

結局、私はトルコ語習得の必要性に迫られました。ただし、ゼロからのスタートは容易ではありません。そこで私は考えました。旅行で必要な会話シーンは「移動」「食事」「買い物」「緊急対応」で十分です。この分野の表現だけを徹底的に覚えることにしたのです。

覚え方はいたってシンプル。
(1)英語を話せそうなトルコ人を捕まえて「◯◯ってトルコ語で何て言うの?」と聞く。
(2)教わった単語・表現を実際にすぐ使う。
これだけ。

しかし、この覚えた表現を本番ですぐ使うという方法は絶大な成果をもたらしました。レストランでの注文、チケットの購入、料金交渉に食中毒で緊急入院など、あらゆる場面でトルコ語を使うことによってみるみるスキルが上達したのです。

勉強よりも○○だった!語学習得に本当に必要なもの

(旅先で出会った人全てが私の講師)

6週間後、わたしはサフランボルという世界遺産の街にいました。そこで親しくなったトルコ人に店番を任され、なぜかお菓子屋さんのカウンターに腰を下ろしています。この頃にはだいぶトルコ語でのコミュニケーションが出来るようになっていました。

そこへ日本のツアー客が訪れました。彼らはトルコ語はもちろん、英語もなかなか話すことができない旅行者。店に並んだ商品を購入したくてもなかなか店員と話すことができません。

私は店員に代わり彼らに商品の説明をし、値引き交渉などの通訳を手伝い、結果として売り上げに貢献してツアー客にも店主にも双方に感謝されました。

FEA5

(トルコで店番をする若かりし日の原山氏)

この間、机上の勉強は一切していません。すべて「本番」を経験したことで身に付けることができたのです。

留学のメリットは「本番」が溢れていること

机上での勉強はもちろん必要です。特に日本語を母国語として身につけている場合、きちんと文法などを体系立てて学習することが大切です。

それにTOEICなどの試験対策には、本番での会話よりむしろ机上の勉強のほうが有効でしょう。ただし、試験対策の勉強はあくまでテストの点数を上げることに主眼をおいているため、言葉を操る能力を高めるものではないということを覚えておきたいものです。

勉強よりも○○だった!語学習得に本当に必要なもの

(どうでもいいけど日本人ってやたらTOEIC好きだよね・・・)

さて、留学のメリットは「本番」が日常に溢れていることです。学校で昼間勉強したことが、放課後外へ出ればすぐに試すことができるのです。このチャンスを逃す手はないでしょう。

セブ留学ではよく「スパルタ」と称して、平日外出禁止にして学校や宿舎での勉強に集中させることがあると聞きます。しかし、考えてみるとこれは非常に勿体ないことです。

せっかく海外へ来たのに「本番」の機会を自ら手放しているのですから。施設に「缶詰」状態で勉強するならわざわざ留学せずとも日本でできるでしょう。

私はイギリスで「本番」の重要性に気づき、図書館での勉強を打ち切って友人と積極的に街に繰り出すようにしました。その結果、伸び悩んでいた英語を伸ばすことに成功し、通っていた語学学校も「 Advanced Class 」で卒業できました。

 

FEA プレミアム校で「本番」を経験しませんか

FEA プレミアム校では、生徒の皆さんにもっと「本番」を経験していただきたいと思い、オフィスではなるべく私のような日本人スタッフにも英語で話しかけるよう薦めています。

また、放課後にカフェなどで英語で注文出来るように「 STARBUCKS ROLE PLAY 」と題した簡単なフレーズ集を希望者に配布しています。

勉強よりも○○だった!語学習得に本当に必要なもの

(簡単なフレーズを覚えて実際に使ってみよう)

かつて寺山修司 (1935〜1985)は言いました。「書を捨てよ、町に出よう」と。

皆さんも実際に外へ繰り出して習った英語を使ってみると自分なりの発見があるかもしれませんね。

FEAマネージャー
原山 雅行
 

FEAの公式サイトはこちら

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CoReDi Connection 代表 ・ファイナンシャルプランニング ・企業マーケティングコンサル moro moro project 代表 ・台日友好音樂會「音繋」主催 大手旅行会社で営業職を務めた後、2004年に渡英。英国のホテルで約2年にわたり多国籍のスタッフとともに働く。 帰国後、大手金融機関の新規事業部立ち上げに参加。企業のM&A、海外進出支援、CO2削減の取り組みなど多種にわたる事業に従事。上場企業の社長・役員に直接コンタクトを取り、電話&メールのやり取りだけで3ヶ月で2億円を売り上げ話題に。 その後、検索エンジンで有名な米国大手IT企業の新規プロジェクト立ち上げにスーパーバイザーとして参加。新製品の日本市場導入準備を担当、のちに法人向けクラウドウェアサービスを担当し、再び多国籍のスタッフとともに働く。 2015年に渡比。 2017年までセブ島の韓国系、日系の語学学校マネージャーを歴任。 現在はセブを拠点に東京、台北などで複数のプロジェクトを手がける。

2 コメント

  1. ご無沙汰しております。鍋山です。
    仰る通りです。興味深く読ませていただきました。
    原山さんのような海外での経験は私には有りませんが
    学校の隣の食堂では適当に?学んだ事を喋らせていただいてました。
    「隣の食堂は閉鎖されたようですね?」
    御身体ご自愛ください。参考になりました。

    • 鍋山さん
      ご無沙汰しております。鍋山さんがよくビールを召し上がっていたお店は残念ながら閉店してしまいました。
      でも学んだフレーズをすぐに実践されていたのはさすがです。またセブへお越しの際はどんどん英語を使ってくださいね。

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