快適なワーホリ生活のために、ブラックな会社を見破れ!

ワーキングホリデービザで1年間の就労の旅を!

ワーキングホリデーでカナダ留学を検討している人は、たくさんいることでしょう。

カナダに限らずどの国でも、就労ビザをとることはけっこうたいへんです。海外から就労ビザを取得しようと思えば、それなりに手間がかかります。

たとえ就労ビザを申請しても、一般の外国人では取得できないことも多々あります。厳格な審査が行われるため、就職する会社が決まっていたり、その国にとって有益な技術を身につけたりしていないと、なかなか発行されないのが現実です。

しかし、カナダの場合、就労できるビザを簡単にとる方法があります。

それは、ワーキングホリデービザを取得することです。

ワーキングホリデービザがあれば、1年間だけという期限はあるものの、就労経験を積めます! 保険にも入れます。

ただし、カナダで就労経験ができるワーキングホリデービザを取得できるのは、30歳以下の若い層に限られています。

しかも、ワーキングホリデービザを手にできるのは、人生で一回だけのチャンスです。

ワーキングホリデービザを取得できる定員は毎年定められています。定員オーバーでない限り、申請するだけで簡単に手にできます。

ワーキングホリデービザを取得して、1年間の就労の旅に出ましょう。

ワーキングホリデーを楽しむ女性

でも、気をつけていただきたいのは、ブラック企業で働かないようにすることです。

せっかくワーキングホリデービザを取得したのに、ブラック企業に捕まって貴重な時間を費やすのはもったいないことです。

そこで今回は、カナダ留学のスペシャリストが、ブラック企業の見分け方を教えちゃいます!

その1 賃金が最低賃金よりも低い

よくあるブラック企業の典型は、法律で定められた最低賃金よりも低く賃金が設定されている企業です。

最低賃金は州政府によって多少は異なります。たとえばオンタリオ州では、時給$11.40以上と定められています。

ところが11ドルや10ドルなど、最低賃金よりも低い時給しかもらえない会社も、実際にはあります。特に個人経営のお店などは、この傾向が強いようです。

ただし、雇用側が必ずしも悪意があるとは限りません。個人商店の場合は単純に、最低賃金を知らない場合もあるからです。

また、よくあるケースとして、「最初の1か月だけは、経験がないため最低賃金以下になる」と会社から説明されることがあります。

これは、違法ですので覚えておいてください。日本で言うところの試用期間の最中であっても、カナダでは最低賃金が適用されます

試用期間中だからと言って、最低賃金よりも低い時給にすることは許されません。

オンタリオ州政府が公開している労働基準法のサイトを調べてみると、学生の場合は最低賃金が一般人に比べて少し低いことがわかります。

でも、ワーキングホリデービザを取得しているのであれば、学生ではありませんから間違えないでくださいね。日本では学生の身分であっても、ワーキングホリデービザを取得している以上、カナダにおいては学生ではありません。

さらにレストランなどでサーバーの仕事をする人も、最低賃金が低く抑えられています。これはサーバーの仕事をすることで、チップを多くもらえることを考慮しているためです。

英語の勉強にもなりますので、オンタリオ州政府のwebページにぜひ目を通してみてください。
https://www.labour.gov.on.ca/english/es/pubs/guide/minwage.php

職業による最低賃金が、細かく書かれています。

その2 労働時間が基準以上

日本と同様にカナダでも、会社が従業員に働かせてよい労働時間が決まっています。基本的に1日8時間、最大1週間で48時間までしか働かせることができません。

さらにオンタリオ州では、「従業員を週に44時間以上働かせると、45時間目より時給を1.5倍にしなければいけない」と法律で定められています。ですので、ちゃんと法律を守っている会社であれば、44時間をめどに従業員を働かせないようにすることが普通です。

しかしながらよくあるケースとして、50時間働いていても44時間しか働いていないことにして、政府に申請する会社があります。これはもう完璧にブラック企業です。

日本と同様に、カナダにもブラック企業は存在しています。とくに飲食業はこの傾向が多少強いため、ご注意を!

カナダでは、同じ会社で週に7日間連続で働くことはできません。就労時間がこれ以上になる場合は、労働省からの特別の許可が必要になります。

下記のwebページにはオンタリオ州の労働基準法に照らし合わせて、労働時間の詳細が書かれていますので参考にしてください。
https://www.labour.gov.on.ca/english/es/pubs/hours/infosheet.php

その3 チップが払われない

カナダのピザ屋さん一般のレストランでは最低賃金以外にも、チップが従業員に支払われることが一般的です。

ですので、レストランのサーバーやバーテンダーなどは、一般の仕事よりも最低賃金が低いことがあります。

実際の話、これらの職種の最低賃金は約$10のため、キッチンヘルプなどの仕事と比べると賃金が低くなっています。

賃金が低い部分は、お客からのチップで穴埋めするのが一般的です。そのことを前提として、最低賃金が設定されているのです。

ところが、お店によってはこのチップを、会社の利益として計上しているところがよくあります。つまり、本来は従業員に払われるはずのチップが、実際には従業員に払われていないのです。

この問題は今に始まったわけではなく、かなり昔からよく繰り返されてきたことなのです。

このような不公平を修正しようと、州政府もようやく重い腰をあげました。2016年の6月からは、新しい法律が施行され、それまでは認められていた多くのことが違法となりました。

たとえば、レストランが忙しいときなどにレストランのオーナー自身が店の手伝いをした際に、そのチップをオーナーが持ち去ること、従業員のミスでグラスや皿が割れてしまった際に、その損害をチップから徴収すること、客が食い逃げをした際に、その食費をチップから徴収することなどが、違法行為として認められなくなりました。

ちなみにカナダでは、客が食い逃げすることは、よくあります。日本ではほとんど見かけない光景でしょうね。

この法律によって、従業員の給料が守られることになりました。良いことです。

下記のwebページにオンタリオ州のチップについての詳細が記されています。
https://www.ontario.ca/page/new-laws-employees-tips#section-0

その4 ランチブレイクがない

カナダのランチブレイク

カナダではお昼休みについての法律も、ちゃんと決まっています。カナダの法律では5時間以上働かせる場合は、必ず30分以上のランチブレイクを従業員に与えることが義務づけられています。これは労働基準法で決まっていることのため、例外はありません。

このランチブレイクですが、職場から離れる必要があります。そのため、オフィスなどの机の上でランチをとることはできません。

この法律があることで、会社の都合で従業員を職場につなぎとめたまま食事をとらせることが、できなくなっています。

職場でランチブレイクを過ごしていると、結局仕事をする羽目に陥ることが多々あります。この法律はそれを防ぎ、従業員がしっかりとランチブレイクをとれるように作られたものと思われます。

ランチブレイクについての詳細は、下記のwebページに記されています。
https://www.labour.gov.on.ca/english/es/pubs/guide/hours.php

その5 面接時の質問が違法

カナダと日本では、面接時の対応に大きな違いがあります。

たとえば日本では履歴書に生年月日を書くことは当たり前ですが、カナダでは違法です。カナダで履歴書にうっかり生年月日を書いてしまうと、その程度の知識もない志願者として、面接前に落とされかねません。生年月日は絶対に記載しないようにしてください。

なぜそんな法律があるのかといえば、「カナダでは年齢の低い高いで仕事のパフォーマンスは変わらない」といった考え方が、一般的なためです。

またカナダでは、志願者の人種を聞くことも違法です。たとえば履歴書に「I am a hard working Japanese」と書くことは、感心しません。

あからさまに国籍を履歴書に書くと、人事の人が見た際に、あまりいい印象を受けないはずです。つまり履歴書を見ただけで落とされる確率が、高まってしまいます。

日本人であることをアピールしたい場合は、特技の欄に「日本語を第一言語として話す」などと書いておくとよいでしょう。

さらにカナダは移民国家のため、履歴書に宗教などの情報を書くことも禁止されています。

世界ではまだ宗教間の対立が根深い問題になっている地域も、かなりあります。履歴書に信仰している宗教が記載されていると、もし人事課の職員がその宗教に嫌悪感をもっている場合、面接が公平に行われない可能性があります。

そのため、履歴書に宗教を書いてはいけないと、法律で定められているのです。

ところがブラックな企業になると、面接時に国籍や宗教などについて質問してくることがあります。これは明らかに違法行為です。注意してください。

面接時におけるダメな質問の例は、下記のwebページに詳しく載っていますので、目を通してみてくださいね。
http://talentegg.ca/incubator/2010/07/16/8-types-of-illegal-interview-questions-and-how-to-avoid-them/

その6 一回の勤務時間が3時間未満

「通勤に片道30分もかかるのに、実際に仕事に行ってみたら1時間しか仕事がなくて、帰宅を命じられた!」

これだと通勤にかかる交通費だけで、赤字になってしまうかもしれませんよね。

カナダでは、これはアウトです。いつもは3時間以上働いているのに、その日だけ1時間だった場合は、雇い主が違法責任を負うことになります。

オンタリオ州の法律では、一回のシフトで3時間以上の仕事を与えることが定められています。もし、仕事が3時間より少ない場合は、少なくても3時間分の最低賃金を払うことが義務付けられています。

これをオンタリオ州では、一般に「3時間ルール」と言います。

ただし、学生などは3時間ルールの対象外です。でも先にもふれましたが、ワーホリは学生ではありませんから、3時間ルールが適用されます。

また、いつも3時間働いていない人には、このルールは適用されません。

実は3時間ルールは、意外と経営者も知らないことが多いのです。もし、自分が3時間ルールに当てはまるときには、きちんと主張した方がよいですよ。忘れないようにしてくださいね。

オンタリオ州の3時間ルールについては、下記のwebページを参照してください。
https://www.labour.gov.on.ca/english/es/pubs/guide/minwage.php

まとめ

カナダの紙幣

さて、ブラック企業にだまされないための6項目について説明してきましたが、いかがでしょうか?

実際のところ、カナダの会社でもランチブレイクがなかったり、残業時間が法律上の制限よりちょっと多いことは、よくあります。

その際は、「それが良識の範囲内なのか? それとも度が過ぎているのか?」を考えることが大切です。

もし違法な会社を訴えるとなると、それなりの証拠が必要になることは、説明するまでもありません。

少なくてもカナダは、労働基準法で労働者を守っていることは、わかっていただけたことと思います。

もちろん、守られているのはカナダ人だけではありません。ワーホリで働く外国人労働者である皆さんも、法律によって守られています!

ですので、基本的な法律の定めについては覚えておいて損はありません。ブラック企業に当たって留学生活が質の低いものにならないように、最低限の知識はつけておきましょう。

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カナダメープル

カナダ留学・ワーホリ全般
カナダ現地で働く通関士
カナダ在住10年目、2006年にワーホリでトロントに来てからレストラン、携帯ショップなどのワーホリ生活を体験。その後、語学留学後に2008年からトロントにある大学に通い2012年に卒業。

大学在学中は、トロントにある2つの留学エージェントへの勤務経験、日本人留学生向けの英語教師などを行う。
2013年より「通関士」として貿易関係の仕事に従事。

ワーホリ、語学留学、正規留学、正規社員までをカナダで経験してきた、言わばカナダ留学のスペシャリスト。

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