前回はマレーシアの基礎情報と英語留学について紹介しましたが、今回は最近日本でも徐々に注目されてきた、ユニークな特徴を持つマレーシアの大学留学について、先日私が視察した大学を紹介しながら解説します。

なぜマレーシアの大学留学が注目されてきているのか?

マレーシアの大学留学が注目されている理由はいくつかありますが、分かりやすくまとめると以下の5つになります。

①安い留学費用
②今後が発展する東南アジアで学べる
③留学生受け入れの体制が整っている
④海外の提携大学の学位も一緒に取れるデュアルディグリープログラム
⑤将来海外の提携大学に編入するためのツイニングプログラム

1.マレーシア大学の授業料と一般的な海外留学先の授業料

海外大学進学といえば、日本ではアメリカの大学への留学が最も一般的です。その他にもイギリス、カナダやオーストラリアの大学に進学する人もいます。

ただ、それらの国の大学の授業料は高騰しています。特にアメリカの授業料の高さは異常なほどで、留学生であれば州立大学でも年間約200万円以上の授業料がかかります。私立だと授業料が年間約300万円以上の大学も多いです。

イギリスでも年間約250万円、オーストラリアのでも年間約280万円ほどの授業料がかかります。これらの国は物価も決して安くないので、留学費用はとても高くなってしまいます。

それに比べマレーシアの大学の授業料は、私立の大学でも多くの大学は年間約70万円ほどで、日本の大学より安くなる場合が多いのです。

その上、寮滞在などをすれば生活費も年間40万円ほどで済むので、日本の都市にある大学に地方から入学してアパートに住んで通うより、よほど安く学位を取得することができます。

2.東南アジアの大学に留学するメリットは大きい

マレーシアの大学留学のメリットは、費用が安いだけではありません。現在、日本は実質的な大学全入状態にあります。つまり、日本は少子化で18歳の年齢が減少しているので、選ばなければ大学入学希望者ならどこかの大学には入学できる状態になっています。

ただ、国公立や早慶・6大学などのトップレベルの大学を国内卒業しない限り、国内のブランド企業に入社することは非常に難しくなります。普通のレベルの大学でも、まずエントリーシートの段階でふるい落とされてしまう学生が殆どです。

では欧米大学はどうでしょうか?アメリカの大学に通う日本人だけでも2万人前後いる状況を考えると、そこでもアイビーリーグなどのブランド大学を卒業しないと、大きな差別化にはなりません。

しかし、マレーシアの大学を卒業する日本人は年間100人にも満たないので、希少価値はとても大きいのです。単なる希少価値だけではありません。日本が積極的にTPPに参加したことでも分かるように、今後日本はより一層東南アジア(特にASEAN諸国)との関係を密接にしていく国の方針を持っています。

経済、教育、文化すべてにわたっての繋がりが大きくなるのです。中国の人件費が高騰し、日中関係が難しくなる中で現在、日本企業も東南アジアへの進出を加速させています。

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そのような状況の中で、今後ますますASEAN諸国の大学を卒業した日本人学生の採用ニーズは高まってきます。

3.留学生受け入れに積極的なマレーシア政府と大学

マレーシアは現在13万人以上の留学生を受け入れています。これは留学生受け入れ国としては世界9位に位置します。マレーシア政府は2025年までに25万人の留学生を受け入れる目標を掲げて、そのための体制整備や広報に力を入れています。

実際、私立の大学では全学生の半分以上が留学生だという大学もあります。英語が準公用語のマレーシアでは当然ほとんどのクラスが英語で授業を行っています。マレー系、中国系、インド系など多くの人種が平和に共生するマレーシアだから、留学生の受け入れもスムーズにこなせるのです。

4.イギリスやオーストラリアの大学の学位もとれるデュアルディグリープログラム

マレーシアの私立大学は、イギリスやオーストラリアの大学と協定を結んでいる大学が多くあります。

例えば私が今回視察したクアラルンプール郊外にあるAPUという大学は、イギリスのStaffordshire Universityと提携をしていて、マレーシアにいながらAPUとイギリスのStaffordshire Universityの2つの学位を取得することが可能です。

5.マレーシアの大学で基礎科目を取って、提携海外大学へ編入するツイニングプログラム

前述したように、マレーシアの大学は海外の多くの提携大学を持っています。将来それらの大学の学位を取得するために、マレーシアの大学に入学し、そこで単位を取って、その単位を海外の提携大学に認めてもらうプログラムをツイニングプログラムといいます。

2年間マレーシアで学び、最後の1年間を提携大学で学んでからその大学を卒業するパターン(2+1)や、1年間マレーシアで残りの2年間を編入先の提携大学で学ぶパターン(1+2)、そして3年間全てマレーシアで学ぶのですが、それで提携先大学の学位を受けるパターン(3+0)の3つのパターンがあります。(マレーシアの大学はイギリスやオーストラリアと同様3年間で学士号を取得できます)

マレーシア大学基礎知識

・大学数: 国立大学20校、私立大学50校、私立カレッジ400校以上
・学士取得コースは通常3年制(イギリスとオーストラリアと同じ)
・入学審査は書類選考(高校卒業証明、成績証明、TOEFLやIELTS)
・入学時期は年に複数回
・英語コースを持つ大学も多い

星野が視察した大学紹介

今回私が視察した2つの大学を紹介します。

大学名: APU 正式名はAsia Pacific University of Technology and Innovation
場所: クアラルンプールから車で約30分のテクノロジーパーク(IT特区のような場所)内にある。
設立:1993年
学生数:約11000人 内6000人が留学生
学部:学士取得コース
・Computing, Technology & Games Development
・Engineering
・Business, Management, Marketing, Tourism & Media
・Accounting, Banking, Finance and Actuarial
他に修士コース、進学準備コース、英語コース、インターンシップ等もあり
ITやビジネスが強い大学です

学部授業料:年間約6000米国ドル~6500米国ドル(コースによって異なる)
その他:デュアルディグリープログラム、ツイニングプログラム有

大学ビデオを見てみよう!(現在、新キャンパスは8割がた完成してます)

実際私が視察した時の写真

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講堂

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図書館と学生のラウンジスペース

APUの公式Webサイト ▶︎http://www.apu.edu.my/

私が視察したもう一つの私立大学はKDUという大学です。

大学名:KDU University College
場所: クアラルンプールから車で30分ほどの郊外の住宅地近郊 ペナンにもキャンパスあり
設立:1983年
学生数:約2600人 内留学生約600人
学部:学士コース
Business, Computer & Creative Media, Hospitality, Tourism & Culinary Arts, Communication & Creative Arts, Engineering
ダブルディグリープログラム、ツイニングプログラム、英語コースあり
授業料: Businessコースの場合、年間授業料が約10000米国ドル

KDUのキャンパスをビデオで見てみよう。

私が撮影した写真

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KDUの公式Webサイト ▶︎http://university.kdu.edu.my/

今回、2つの大学の概要を紹介しましたが、どちらの大学も留学生専用の対応スタッフを置いて、熱心に留学生募集をしています。

キャンパスも新しく、きれいで教室やラボなど素晴らしい施設を持っていました。様々な国から留学生も多く学んでいました。

皆さんも、フィリピン留学の後の留学先の一つとしてマレーシアを考えてみてはいかがですか?

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
国際教育事業コンサルタント 1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。 著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。 2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長 一般社団法人JAOS留学協議会事務局長 日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事 国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表  ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ ▶ http://ryugakuth.blog.fc2.com/詳しいプロフィール

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