最近はロンドンやパリなど、一般人を狙ったソフトターゲットに対するテロなどが起きていて、留学を希望する人たちも不安になることがあると思います。

そのような情勢を受けて、近年増加傾向にある日本人留学生に対しても、国では安全対策や危機管理を呼び掛けています。今回はそんな国の留学生に対する安全対策についてお話しします。

日本人留学生が事故に巻き込まれるケース

ここ数年、日本人留学生が増加傾向にありますが、残念ながらそれに比例するかのように、日本人留学生が事故や事件に巻き込まれることも増えています。

残念なことに亡くなってしまうケースもあり、留学の仕事に携わる者として、本当にもっと注意喚起をしていかなくてはならないと思っています。更なる注意喚起のためにも、ここでいくつかの死亡事例を挙げておきます。

・2012年8月にルーマニアで海外インターンシップのプログラムに参加するためにやってきた20歳の大学生(女性)が到着日に誘拐され殺害
・2013年3月アメリカで24歳の男性大学生がパトカーにひかれ死亡
・2014年2月に韓国で21歳の男性留学生が溺死
・2016年9月にカナダで30歳の女性留学生が殺害
・2016年12月にフランスで女性留学生行方不明
・2017年1月にオーストラリアで男性留学生が事故死

ただ、実際海外で日本人が犯罪被害にあうケースの約95%が窃盗などの財産犯だそうです。ですから基本は、窃盗などに合わないようにする手立てを行うということが大切です。

留学生の安全対策は国の重点施策

北米で危険な場所を察知する7つの方法

先日、私が事務局長をする一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の総会で、外務省の方から国の安全対策に関しての講演をお聞きしました。その中で邦人安全対策の中でも「留学生の安全対策」は、4つある重点施策の中の1つに入っているとのことでした。

国の安全対策な主な取り組み

講演の中で、国として行っている安全対策の取り組みをいくつか紹介してくれました。

先ずは、先ごろ発表されメディアにも取り上げられた、国が初めて国内大学に向けて策定した「大学における海外留学に関する危機管理ガイドライン」です。

このガイドラインに関しては後で詳しく説明します。大学に向けて作られたものですが、留学プログラムを運営する留学エージェントや、留学生本人にも参考になるガイドラインになっています。

残りの取り組みは、ラマダンの時期などの注意喚起等の「留学生への注意喚起」、外務省による「安全対策セミナーの実施」、新聞や留学雑誌名での「広報・情報提供」、そして「在外公館もおける現地で学ぶ留学生を対象にした安全対策セミナーの実施」などがあります。

海外での安全対策セミナーは既に、ブリスベン、ゴールドコースト、中国の青島、シアトルなどで実施されています。

国の安全対策

留学生個人でも参考になる、国が初めて出した留学生の安全に関するガイドライン

では先程触れた、「大学における海外留学に関する危機管理ガイドライン」の中身を紹介します。

国内の大学に対して示しているガイドラインですが、それぞれの項目は留学生個人にも大変参考になることが多いですね。特に一番初めにある「自分の身は自分で守る」という基本原則に関しては、皆さんもくれぐれも肝に銘じておくべきことです。

とても安全な日本とは違うということを自覚して、現地の常識や情報をよく知り、危険な行動をとらないということです。そのためにも、留学エージェントが行う出発前のオリエンテーションや、現地到着後に学校が行うオリエンテーションでは、よく安全対策の情報を把握するようにしてください。

国が提供する海外の安全情報について知っておこう

英会話のヒント

ここでは留学希望者や留学中の方がチェックしておくべき、外務省が提供する海外安全情報について紹介します。まず外務省の海外安全ホームページをご覧ください。「海外安全ホームページ」で検索するとすぐ見つけられます。

国の安全対策

▶︎外務省の海外安全HP

まず真ん中にある世界地図の、自分の留学先の国のある地域をクリックしてみましょう。ここではフィリピンを見てみることにして、クリックしてみてください。その後、その地域の広域地図の画面になるので、そこでフィリピンをクリックします。そうすると下の画面になります。

国の安全対策

ここではフィリピンの危険情報などが詳しく見ることができます。残念ながらフィリピンは現在(2017年6月19日現在)、全ての地域でレベル1(十分注意)以上の注意喚起がされています。

次にページの上のタブにある「安全対策基礎データ」をクリックしてみましょう。

国の安全対策

ここではフィリピンの①犯罪発生状況、防犯対策、②査証、出入国審査等、③滞在時の留意事項、④風俗、習慣、健康等、⑤緊急時の連絡先、という5つの情報がまとめられています。

次に「安全の手引きに」のタブをクリックしてみましょう。そうするとPDFで「フィリピンにおける安全対策(安全の手引き)」を見ることができます。この手引きでは犯罪の特徴や、防犯対策、テロや自然災害に対しての対策などがまとめてあります。参考までに目次を下に付けておきます。

国の安全対策

外務省「たびレジ」の登録は忘れずに

最後に「たびレジ」の紹介をします。海外渡航をする際は必ず外務省の「たびレジ」に登録しましょう。何かあった時に、在外公館等から緊急時情報提供を受けられます。下記のページで簡単に登録ができます。

国の安全対策

▶︎たびレジのページへ

今回見てきたように、留学生や海外渡航者に向けて、国として様々な情報提供や注意喚起をしています。是非、今回紹介した外務省の海外安全ホームページなどを活用して安全な留学生活を心がけてください。

セブ島留学に関する治安の関連記事はこちらからどうぞ
▶︎【図解でわかる】フィリピン・セブ島の治安と安全の一般基準
▶︎マクタン島の治安状況を徹底解析!(2017年度版)

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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