みなさん御機嫌よう。

『俺のセブ島留学』は『留学』というタイトルを冠しているため、ご覧いただいている方は少なからず海外留学(特にセブ島留学)に関心を持っていらっしゃるかもしれません。

留学することは人生において結構大きな決断と言えるかもしれません。言語や文化も異なる外国の地で、専門分野や語学を習得することは貴重な経験となります。異文化での経験は視野を広げ、その後の人生を大きく変えるきっかけとなることでしょう。

ところが、最近では留学を躊躇する人、あるいはそもそも留学に興味がない人が増えているようです。セブ島留学を応援している「俺セブ」としては、こうした現状はちょっと寂しい。。。

そこで今回は、日本の留学事情と留学することの意義について少し考えてみたいと思います。

留学希望者わずか1%!国際的引きこもりという衝撃

少し前に週刊ダイヤモンド誌のウェブサイト、「ダイヤモンド・オンライン」に気になる記事が掲載されていました。

そのタイトルはズバリ!『日本で進む国際的引きこもり化、留学したい大学生たった1%!?』というもの。

記事では、同記事の筆者のもとを訪れた大学教授が自身のクラスで学生たちに留学希望の有無を尋ねたところ、ほとんどの学生が希望しなかったそうです。

『海外で勉強してみたい人、手挙げて』と言ったら、200人以上いるクラスで2〜3人だけしか手を挙げなかったんですよ!
(ダイヤモンド・オンラインより引用)

200人のうち2〜3人しか手を挙げなかったことを差して『1%』と言っているのでしょうが、実際にきちんとアンケート調査を実施したらもう少し希望者の比率は上がるかもしれません。それにしても希望者が少ないことには変わりありません。

こちらの記事も参照:
【余計なお世話?】引きこもり日本vs露出好きフィリピン

留学人員減少

では、実際に日本人学生の海外留学人数はどうなっているのでしょうか。具体的なデータを検証してみましょう。

こちらのグラフを見てみましょう。

若者の海外留学を取り巻く現状について(文部科学省)

こちらは文部科学省が平成26年に発表した『若者の海外留学を取り巻く現状について』というレポートで紹介されている、日本人学生の海外留学人員の推移です。

これによると、日本人学生の留学人員は2004年をピークにその後下降線をたどっているのがわかります。特に米国の大学に所属する日本人学生の減少が顕著なのがわかります。

それとは対照的に経済成長著しい新興国は次々に留学生を送り出しています。

グローバル人材育成推進会議(資料4)

こちらのグラフからもわかるように、近年日本が海外への留学生の数を減らしているのを尻目に中国やインドが大勢の留学生を輩出しているのがわかります。

日本人学生は本当に国際的引きこもりになってしまったのでしょうか。

内向き志向と海外志向の二極化

では、実際に日本人の若者は国内に引きこもりがちなのか調べてみましょう。
こちらは能率産業大がまとめた「新入社員のグローバル意識調査」の資料より抜粋したデータです。

これは社会人、特に新入社員を対象にしたデータですが、「海外で働きたいと思うか」との問いに「働きたいとは思わない」との回答が2001年以降増加しており、2013年度にはおよそ6割の回答者が海外で働きたくないと答えています。

グローバル人材育成推進会議(資料4)

また、20〜30代の社会人への生活意識に関するアンケート調査の結果を見ても「新興国での就労」や「発展途上国での就労」を取り組みたいと考えている人の割合が極端に低いのがわかります。どうも日本の若い世代は海外で活躍することに興味がないように見受けられます。

一方で、留学に目を向けた場合、「そもそも少子化の影響で海外留学のメイン世代である18歳人口が減少している」という指摘があります。確かに分母となる人口が減少していれば、留学を希望する人数も自ずと減っていきます。

それに少子化の影響で若者の人口が減少する中、大学をはじめとした高等教育機関の数は依然として多く、数年前から「大学全入時代」と呼ばれています。日本国内で高等教育を受ける機会が充実しているため、海外に行ってでも大学に進学するという雰囲気は薄らいでいます。

ところが、少子化が留学人口の減少を招いているのは自然なことだ、と簡単に評価することもできないようです。「日本人学生の内向き志向に関する一考察 -既存のデータによる国際志向性再考-」(一橋大学国際教育センター教授 太田 浩)では、以下のように指摘しています。

日本からの留学者数は 2011 年 で 57,501 人であったのに 対 し 、人 口 が 日 本 の 半 分 弱 で あ る 韓 国 の 留 学 者 数 は 、同 年 で 262,465 人 で あ っ た( 韓国統計庁、 2012)。 単 純 に 4.6 倍、人口比を考慮すると 11.7 倍も韓国の方が多いことになる。台湾の人口は約 2,300 万人と日本の 5 分 の 1 程度であるが、 2012/13 年の米国への留学者数は日本( 19,568 人)より多く 21,867 人であった(IIE, 2013)。

こうしてみると、韓国や台湾は日本より人口が少ないにもかかわらず、どちらも留学者数は日本を大きく上回っています。(ちなみに両国とも同じように少子化の問題を抱えている)

こうした点を考慮して、同レポートでは「国際的な学生流動化の世界的な高まりという潮流に対する日本の遅れがかえって明確になる」と結論付けています。

どうやら、日本の学生が国際的引きこもりというのもあながち大袈裟ではないのかもしれません。

しかし、前述の「新入社員のグローバル意識調査」のグラフをもう一度よく見てみましょう。
このグラフからわかる通り、海外で働きたいと思わない若者が増えている一方、「どんな国・地域でも働きたい」と回答している割合も2013年度は 29.5% と過去最高を記録しています。

これらのことから、近年では「海外志向の強い人」「海外志向の弱い人」の二極化が進んでいると言えるでしょう。

なぜ?留学に興味のない学生の主張

では、どうして近年の日本の学生は海外留学に対する意欲が以前と比較して低いのでしょうか。実際に大学生が留学に関してどのように考えているのか、学生たちの声に耳を傾けてみましょう。

東京大学や京都大学をはじめとした8大学の工学系学部生、大学院生を対象とした「日本人学生の留学に関する意識調査」(8大学工学教育プログラム・グローバル化推進委員会 第3分科会)という調査報告レポートがあります。

このレポートの中で「海外留学に興味が持てない理由」という設問に対し、学生が自由回答でコメントを残しているので少し抜粋してみましょう。

留学に興味を持つ理由がなかった(東北大工学部2年)
必要性を感じない(名大工学部1年)
日本は技術力が十分ある国だし、海外に行って勉強する合理性がないから(北大工学部2年)
メリットがよくわからない(東大工学部2年)
留学を行うメリット、デメリットがよくわからない(東北大工学部2年)
研究分野によっては日本国内の方が先端的な研究を行っている(東大 共通講義)
将来外国語が必要な環境でないなら、留学しても人生で活かす場が少ない(九大総合理工学府 修士1年)
英語が話せなくても困らないので留学する必要が感じられない(九大工学研究科 修士1年)
日本でそれなりに生活できるのに、海外に行く意味がない(東大工学部4年)

こうしてみると目立つのが、「日本で全て事足りる」という考えや「留学するメリットがわからない」「意味がない」といった言葉が目立ちます。

確かに、インターネットなどの通信技術が発達した現在では、海外の情報をいち早く入手することもできますし、オンラインで外国語のトレーニングをすることもできます。日本で全て事足りると感じてしまうのも無理からぬことかもしれません。

ただ、留学するメリットや留学する意味が見出せないというのは、留学そのものにメリットがないというわけではなく、留学についての正しい情報を入手出来ていないのかもしれません。

留学で得られる3つのメリット

では、留学によって実際にはどんなメリットが得られるのでしょうか。
この点を調べることによって、これまで海外留学への関心がなかった人も留学に対する見方が変わるかもしれません。

ここでは、留学で得られるメリットを簡単に3つに分けて考えてみましょう。

1. 国際理解・知識の拡大


まずは、ありきたりとも言えますが、海外留学を通して異文化への理解、国際理解や知識の拡大を挙げることができます。

日本を飛び出し、まったく環境の異なる中で生活することにより、日本との違いを認識できます。その中で、現地の人々や世界各国から来ている人たちと接することにより、多種多様な文化や物の見方といった価値観を理解することできるようになるでしょう。

また、異文化を日本との比較の中で相対的に捉えることもできるようになります。

2. 語学力の向上


何と言っても海外留学において語学力の向上は大きなメリットと言えるでしょう。
現地において日常的に外国人とコミュニケーションを図り、24時間現地の言語に触れることで、言語習得のスピードも向上します。

また、言語表現はその文化と密接に結びついています。現地でその国の文化に触れることで、その言語の理解もより深まることでしょう。そして、実際に学んだ言葉を使用する「本番」の機会に溢れていることも語学力向上に大いに役に立ちます。

興味深いことに、語学力が向上する過程で言語に対する認識の変化が現れるようです。
「海外留学の意義とメリットを考える -海外留学によって何が得られるか-」(茨城大学留学生センター教授 池田 庸子)というレポートによれば、実際に海外留学を経験した学生への調査で「留学後、言語がさほど重要だと認識していない」ということがわかったそうです。

留学当初は語学習得が大きなウェイトを占めますが、語学力の向上とともに次第に言語を使って何を伝えるかということの重要性を認識するようです。

3. 人間的成長


そして、海外留学を通して人間的に成長することも見込めます。

慣れない外国の地では、物事がうまく進まずに困難に陥ることもあるかと思います。そうした時も基本的には日本語の通じない中で現地の言葉を使って問題を解決しなければいけません。

そのような経験を通して、多くの留学生は日本にいた時よりも積極性を身につけることができたと語っています。特にシャイな性格が多い日本人ですが、外国の地では困ったことがあれば自分から行動しない限り道は開けません。他人に助けを求めたり、自ら行動を起こしたりといった姿勢が求められます。

こうして状況を打開していくことで「問題解決能力」を身につけることができます。

また、留学先では現地の人や世界各国から来たあらゆる人たちと交流を持つ機会が溢れています。彼らの中には様々な職業の人がいたり、いろんな社会的地位の人たちがいます。しかし、留学先ではお互い外国人同士ということでそのような人々とフラットな関係を築くことができます。

そうした環境の中で、国際的な人的ネットワークを構築することができます。これは、その後の人生で大きな助けとなる場合があります。

このような問題解決能力や国際的な人的ネットワークは日本にいてはなかなか身につけることができません

・グローバル人材

実は、こうした3つのメリットを身につけることは、グローバル人材としての価値を見出せます。

先ほどの「海外留学の意義とメリットを考える -海外留学によって何が得られるか-」のレポートの中では、「グローバル人材に共通して求められるのは、1 通常の社会人に求められる「社会人基礎力」に加え、2 外国語でのコミュニケーション能力と 3 異文化理解・活用力である」としています。

留学を通してこうした能力を身につければ、就職の機会や仕事の幅を広げるチャンスが得られます。

まずはフィリピン留学に行ってみる


こうした3つのメリットを考慮すると、早速留学に対する見方がポジティブなものに変わった人もいるかもしれません。

しかし、せっかく留学に前向きになったにもかかわらず、留学を躊躇させる要因がまだあります。日本の学生にとって留学を阻害する要因として、「費用を捻出できない」「言葉が通じるか不安」という2つの点が大きな比率を占めています。これで留学の機会を逃してしまうのは非常に残念です。

そこで、フィリピン留学を検討してみることができるでしょう。
費用の面で言えば、フィリピン留学は欧米諸国への留学に比べ、費用が約3分の1に抑えることができます。

また、言葉の壁を克服する点でも、フィリピンの語学学校ではマンツーマンを主体とした授業構成のため、自分にあったレベルの授業を他の生徒を気にすることなく受講することができます。

フィリピン人講師は熱心にトレーニングをしてくれるので、少しずつ会話のスキルも向上し、授業のあとには街に出て習った表現をすぐ使う環境が整っています。

海外留学に対して興味がなかったり、ハードルが高いと感じていた方は、ぜひフィリピン留学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

それではまた。

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

CoReDi Connection 代表
・ファイナンシャルプランニング
・企業マーケティングコンサル
moro moro project 代表
・台日友好音樂會「音繋」主催

大手旅行会社で営業職を務めた後、2004年に渡英。英国のホテルで約2年にわたり多国籍のスタッフとともに働く。
帰国後、大手金融機関の新規事業部立ち上げに参加。企業のM&A、海外進出支援、CO2削減の取り組みなど多種にわたる事業に従事。上場企業の社長・役員に直接コンタクトを取り、電話&メールのやり取りだけで3ヶ月で2億円を売り上げ話題に。

その後、検索エンジンで有名な米国大手IT企業の新規プロジェクト立ち上げにスーパーバイザーとして参加。新製品の日本市場導入準備を担当、のちに法人向けクラウドウェアサービスを担当し、再び多国籍のスタッフとともに働く。

2015年に渡比。
2017年までセブ島の韓国系、日系の語学学校マネージャーを歴任。

現在はセブを拠点に東京、台北などで複数のプロジェクトを手がける。

Blog: 【日刊セブ便り】常時更新中ですのでよかったらご覧ください。
https://nikkancebudayori.wordpress.com/

この記事、あなたはどう思いましたか?ぜひご感想をください。

Please enter your comment!
Please enter your name here