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留学すれば誰でも英語を話せるようになるのか?

その答えはネット上に沢山転がっている。

外国人の話す英語が全く聞き取れない。

ひょっとして自分は耳が悪いんじゃないか?

出口の見えない暗闇の中で、「アイキャンスピークイングリッシュ」って堂々と言えるのはいつか。。。

それが11年前の私だった。

しかし、今は堂々と「英語話せます」と言える。

もちろん知らない単語もあればたまに前置詞間違ったりするが、そういう問題じゃない。

今回は私の実体験に基づく”英語が話せます”と言えるためのたった一つの要件を述べてみたいと思う。

私は別に外国語学科を出たとか英語が好きだとか海外に対する興味すら全くなかった。

フィリピンに住み始めたのも東南アジアへの興味云々というものは一切なく、偶然そこに居場所を見つけただけ。

私の人生すべて無計画な成り行きだ。

しかし成り行きの強みは実体験。

机上の空論の入る暇は無し。

今回は英語を含む外国語習得をゼロから目指す方へぜひ共有させて頂きたいことがある。

暫くお付き合い願いたい。

セブ上陸へのプロローグ

フィリピン生活も丸11年。

普段は日本語とビサヤ語とタガログ語と英語を使い分けながら生活をしている。

そう言うと「モトボサツさん凄いですね!」という話になりがちなのだが、実はこうなったのは成り行き85%努力系15%。

私が今までに出会った英語達者な日本人の多くは子供の頃から海外への憧れがあったり、元々洋楽が大好きで歌詞を丸覚えし楽器まで弾きこなすレベルの人ばかりだった。

しかし、私はそのどちらにも該当せず超ドメスティックなタイプ。

海外への憧れも無ければ、生まれ故郷の長崎から飛び出したいとも全く思わなかった。

”AB型あるある”な自分の世界を貫ける場所さえあればどこでも良く、まるでマニヤックな昆虫博士のように誰も興味さえ示さない狭い世界を深く追及したい思考なのだ。

18歳で故郷を出たのは東京への憧れというわけでもなくただの成り行きだった。

大学卒業後も世界へ羽ばたきたいという気持ちは全く無く、まるで隠居爺さんのように片田舎で自分の事だけ考えながらひっそり暮らしたいと若い頃から望郷し続けていたのだが、気が付いたら外国で生活していた。

これも全て成り行き任せ。。。

言葉より気持ち優先


11年前の38歳の時、成り行きでなんとなくセブへ流れついたのだが、元来、緻密に調べたり細かく計画をたてて行動するタイプではないので、英語も現地語も全く話せずセブの情報もろくに知らない状態だった。

フィリピンに行くなら狂犬病には気を付けてね!という情報だけが気がかりだったので、当時住んでいた福岡の博多税関へ連絡してみた。

「フィリピンへ行くんですが、狂犬病の予防接種やってますか?」

「実は狂犬病のワクチンが品薄でどうしても必要な理由がないと出来ないですよ」

「えーーー」

どうやら日本人が狂犬病で死亡したケースがあり、それから殺到したらしい。

「失礼ですがお仕事は?」

どうしよう。。。仕事内容と犬が結びつかなすぎる。。。

「キックボクサーです」

「はぁ?」

博多税関の男性は一瞬フリーズした。

「実は、キックボクシングのトレーニングをフィリピンで計画しているのですが、その集落は野犬が多いらしく、どうしても予防接種をしてから行きたいんです」

熱く語ってみた。

「そうですかぁ 分かりました!! 明日博多港の事務所まで来てください」

ふふふ、九州男児はお熱いのがお好き?

しかし、実際セブへ上陸すると犬よりヤギや鶏の数の方が断然多かった。。。

それ以降「モトボサツさんセブへ来る最初のきっかけは何ですか?」と聞かれるとワクチンを分けてくれた税関の男性に悪いので「修行です」と答えるようにしている。

キックボクサー上がりの無駄に強い体だけを信じ、ヒトという名の生物として強ければ何とかなるだろうという強引なスタートだった。

住所が特定できない山の中(単に調べてないだけ)。

朝から晩まで聞こえてくる謎の奇声(鶏の鳴き声)。

風呂の無い生活(井戸で水浴び)。

裏声交じりの現地語&眉で会話するワイルドな現地民(衝撃だった)。

フィリピンという謎の国へはずみでやって来てしまったアラフォー男にとって人生観が上書きされる毎日。

それと同時にあの人達が一体何を考えながら生活しているのか知りたくなった。

3段階の最後が言語

今振り返るとセブ上陸は自分の居場所探しの旅だった。

外国人として特別扱いされたくない。

対等に生活したい。

現地へ同化したい。

言葉より先に歩き方や顔真似から入り、気分だけでもなりすますことにした。

常に一緒に行動することにより、彼らの生活習慣や行動パターン、つまり動物的思考が徐々にインストールされていった。

限定された生活の中で子供の使う簡単な単語やフレーズを見よう見まねで追加し丸覚えした。

麓の市場で「これ頂戴」は「パパリタコアニ」

もちろん丸覚えなのでどれが主語、動詞、目的語、修飾語そしてスペリングさえ分からない。

しかし理屈抜きで聞こえた音をそのまま忠実に再現するしかなかったのでかえって発音やイントネーションは悪くなかったようだ。

文字情報がかえって発音の習得を妨げるという仮説が実証へと結びつく体験だった。

毎日が刺激的で言葉を悠長に習っている暇など無かった。

すべてが本番の連続。

文法や単語の意味は丸無視のままダイレクトに使っているうちに、気が付けば文法や動詞の変形など頭の中で整理されていた。

最初から知識を駆使して頭の中で構文を組み立てて作文するという習慣がないので未だに条件反射的に話している。

もし私が段取り良く単語や慣用句をまず覚え、文法知識で作文能力を高めてから会話の練習をスタートするやり方をしていたら何年経っても話せるようになっていない気がする。

今までの話をまとめてみよう。

A.同化の欲求

B.動物的思考(行動様式)

C.言語的思考(Bを言語にて記号化)

この仮説が正しければAとBを飛ばしてCからやっても本末顛倒というわけだ。

しかし、その理論に行きついたのは単なる成り行きであり、最初から狙ってやったわけではない。。。

成り行き人生は何が起こるか分からないから面白い。

最近ようやくそう思えてきた。

 

文法はつまりその国の思考マニュアル


英語をはじめ外国語を習得する場合、スクールへ通ったり本を買いこんで勉強したりするのが普通だが、その前に決定的に大事なことがある。

その言語を話す人達の思考回路を知るということだ。

私はビサヤ語を覚えた時に、言葉を覚えたいというより彼等が何を考え何を感じているのかとても知りたかった。

言語への興味とはつまりその国の人への興味。

言語は思考そのものであり、文法とはつまり思考回路マニュアルである。

実際、私は2014年からセブの大学で数年間フィリピン人大学生に日本語を教えてきたのだが、日本人の考え方に馴染める子ほど日本語の上達が速いという結論に達した。

つまり、我々日本人が英語を学ぶ時にアメリカ人やイギリス人の思考回路を理解したうえでスタートしないと、そもそも英語がスラスラ話せるはずは無いだろう。

動詞を言いたくない日本人

文法はいわゆるその国の人の思考パターンの象徴だ。

つまり頭の中が常にこうなっているということ。

日本語の基本構成 主語(S)目的語(O)動詞(V)

英語の基本構成 主語(S)動詞(V)目的語(O)

フィリピン語の基本構成 動詞(V)主語(S)目的語(O)

たとえば、フィリピン。

フィリピン人と話をするといつも質問しなければならないことがある。

「それって誰の事?」

つまり主語が動詞より後に来る思考回路をしているので、誰のことを話しているのか分かり憎い。

さらに、フィリピン語は第三者の事を性別関係なくSiya(シァ)と表現するため、英語で話していてもHeとSheの峻別が曖昧となる。

私も最近うつってきた。。。

日本人に対する特徴の評価も日本語の文法構造が日本人らしさを作っているのが分かる。

日本語のSOVという基本構文は主語と動詞の間にいろんな情報を挿入し、動詞を言う前に既に相手はわかっているというやり方だ。

たとえば、来週有給休暇を取得したいとする。

しかし、権利より義務優先の国ではなかなか上司に言い辛い。。。

たとえば、来週田舎の両親が訪ねて来るので駅まで迎えに行きたいとする。

「あの、すみません課長、来週なんですが実は田舎の両親が急に訪ねてくることになり、初めての東京なので誰か迎えに行かなきゃならないんですよね。地図を渡してもたぶん迷うと思うので。。。すみませんが、来週1日有給休暇使わせて頂けますか?」

私(主語)と休む(動詞)というSVの間に言い訳めいた情報が沢山入る傾向にある。

つまり、これを聞いた上司は田舎の両親が上京して来ると聞いたあたりから、こいつ休みたいんだなって想像はついているだろう。

この日本人らしい奥ゆかしい思考回路を知らずに外国人が日本語を覚えようとしても奇妙なだけだろう。

逆に日本人が英語を学ぶ上でも全く同じことが言える。

田舎の両親が来る来ない関係なく、有給休暇という既得権を行使するという意識が強い。

「Excuse me sir, I will take a day off next week.」

もし上司に「なぜ?」と聞かれた時に初めてその理由を説明すれば良い。

ガイジンの思考回路を意識しつつ英語を話さないと、こいつ一体何が言いたいのかと思われるだけだ。

こうやってその国の言葉を話すネイティブスピーカーの思考回路を意識せずに闇雲に語彙や文法だけを追いかけてもなかなか本当に上達することは難しいだろう。

外国人が奇妙に思う”体言止め”


もう一つ日本語と英語のマインドの違いをご紹介したい。。

日本語の独特な言い回しでよく外国人から奇妙に思われるのが体言止め。

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

和歌・俳諧などで、句の最後を体言で終えること。言い切った形にしないために、余情・余韻をもたせることができる。 コトバンクより引用

この文章をアメリカ人が読むとまったくもって意味不明。

「So What?? だから何だんだ!?」と言われてしまうのだ。

つまり日本人は体言止め、動詞を言わず名詞のところで中途半端に終わらせるのが大好き。

相手はその中途半端な余韻を元に色んな事を想像し阿吽が生まれるのが日本人らしさなのだ。

ちなみに英語ネイティブがこれを英訳するとこうなるらしい。

Eat a persimmon and the bell will toll at Horyuji.

彼等の理解では柿を食えば自動的に法隆寺の鐘がなる不思議なシステムなんだという理解になる。。。

外国語を学ぶということはその国の人の思考回路が分からないと文法や語彙がいくらわかっても本質の理解は困難だ。

ガイジンは肉食動物、日本人は草食動物

日本人は演繹法が好きで英語人は帰納法が好きだと言われる。

まず分かり易いのが住所の表現方法。

日本だと住所は、県→町→番地→建物→部屋番号というふうに大枠から自分の部屋へと徐々に具体化させるが、英語は真逆で部屋番号からスタートさせる。

まず、結論を先に伝えたがるのが英語的思考回路。

一方、相手に察して貰いたがるのが日本語的思考回路。

言語思考は私がセブで体験したように動物的思考が根底にあるので、肉食獣と草食獣では全く回路が異なる。

狩猟民族であったガイジンは肉食獣の回路。

農耕民族である日本人は草食動物の回路。

だから、日本語の達者なアメリカ人が日本語に切り替わった途端妙に腰が低くなり、逆に英語が上手い日本人が英語になった途端自己主張の塊みたいに豹変する。

羊は狼を演じられない

https://www.flickr.com/photos/evelynsaenz/6716652525

羊の皮をかぶる狼という言葉があるが、日本人にとっての英語はその逆。

狼の皮をかぶる羊だと例えよう。

いずれにせよ肉食獣の言葉である英語を草食動物の思考回路のままでは演じられない。

狼の皮をかぶるのではなく、本当に狼になりきることが求められる。

つまり英語を学ぶ心得として絶対必要なことは脱日本人思考。

まとめ

日本人の気持ち(思考回路)のまま英語をやろうとしても辛い。

まず、単語や文法を覚えるまえに意識すべきはこのことだ。

そして、英語が話せるということはつまりこういうこと。

英語の国の人の思考回路にスイッチングできるとうことだ。

私はこの思考回路つまりキャラ切り替えのスイッチが自分の中に出来たときに「英語話せます」と堂々と言えるようになった。

英語モードでは思考回路のみならず身振り手振りもトータル的に変わる。

このスイッチが無いまま、つまり日本人モードのまま英語を話そうとしてもまるで鉄棒の蹴上がりを腕力だけでやろうとするくらい辛いものとなるだろう。

英語を日本語に無理やり近づけるのではなく、日本語を英語に近づけなければならない。

英語を始めるまえにぜひ英語ネイティブの考え方そのものに興味をもち、知りたい気持ちが芽生えたらしめたもの。

1同化欲求
2行動パターンを模倣
3身振り手振り表情を真似してなりきる
4ぶっつけ本番でガッツリとスキル化

1〜4を全部こなすにはやはり留学するのがよい。

ぜひセブでお待ちしています〜

参考動画もぜひご覧ください。

 

以上、

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
モトボサツ

FEAマーケティング担当
■Rich Island Consultancy services 代表 
・税務会計コンサル
・会社設立、営業許可取得
・現地調査、通訳

■セブノーマル大学
・日本語クラス担当

■語学留学アドバイザー

■タガログ語、ビサヤ語堪能

中央大学法学部法律学科卒。
司法試験2度落ちた後、上海へ。
職歴:某ゼネコンにて会社員歴あり。
脱サラでキャバクラ経営、老人ホーム経営。
諸事情によりフィリピンへ流れつく
お水系&シニア留学生に定評あり

モトボサツ勝手にブログセブ島編vol2

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