社会人、学生の中でフィリピン留学がブームとなりつつあるものの、留学後のキャリアを描くことができず、再就職、再出発に困るキャリア難民が続出しています。

「フィリピン留学で得た英語力を活かし、いかに世界を舞台に自分らしく生きていくのか?」

海外キャリアコンサルタントで「キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER」代表(CEO)、「キャリアシフト〜人生戦略としてのアジア就職〜(経済界)」の著者である岡本が、留学後のキャリアの選択肢と世界を舞台に働く「アジア・海外就職」という新しいキャリアパスについて解説していくシリーズの第1回目です(著書のURL:https://goo.gl/TaLBm0)。

1.絶対に後悔する!?出口戦略なきフィリピン留学は今すぐ止めよう!

フィリピン留学が世間の注目を集め始めていますが、一体どのような人が、どのような理由でフィリピン留学をしているのでしょうか?また、フィリピン留学後はどのような進路を選択しているのでしょうか?

まずは、データを見ながらフィリピン留学の現実を覗いてみましょう。

①どんな人たちがフィリピン留学をしているのか?

フィリピン留学をされる生徒の属性は、時期によって大きく異なります。7月〜8月(夏休み期間)及び2月〜3月(春休み期間)は大学生の割合が増え、それ以外の月では大学生が少ない分、社会人の割合が増えることになります。

下記は、大手留学エージェント「School With」が集計した、2017年6月にフィリピン留学をした生徒の職業の属性のデータになります。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

社会人が全体の48.7%(40.1% + 転職予定者8.6%)、フリーターが17.8%、大学生は14.5%、その他が19.0%となっています(あくまで2017年6月のデータ)。社会人の割合が半分程度を占めているのがわかります。

②どんな目的でフィリピン留学をしているのか?

続いてフィリピン留学の目的ですが、下記のようになります(大手留学エージェントSchool Withの2017年6月のデータより)。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

データをまとめると下記のようになります。

「キャリアアップのため(19.1%)」
「海外旅行を楽しむため(17.1%)」
「海外で働くため(17.1%)」
「ワーホリの準備段階として(16.5%)」
「仕事で必要なため(7.2%)」

キャリアに基づく目的の合計43.4%(赤字)

社会人の割合が多い為、実に半数近くの生徒さんがご自身のキャリアを充実させるためにセブ留学をしています。

③フィリピン留学の現状と課題

上記のデータから、フィリピン留学生の半数は社会人であり、彼らの留学目的は主に「キャリアアップ」や「海外での就業」であることがわかります。

しかし、フィリピンでの英会話スクールを5年運営している経営者の立場からいうと、フィリピン留学後、これらの目的を実際に達成している生徒さんは、30%に遠く及ばないというのが実情であると考えています。

理由及び対策は下記が考えられます。
ⅰ)留学後の目的がそもそも曖昧であったり十分検討されていない。
 →少なくとも留学後3年〜5年のキャリアについて考えてから留学をする。
ⅱ)留学中、留学後に目的を達成する為のアクションが不十分である。
 →出来れば留学中から情報収集を行い、目標達成につながるアクションを取っていく。
ⅲ)目的を達成する為の英語力、その他の能力が身につかなかった。
 →目標から逆算して必要な英語力や必要な能力を定義する。さらにそれを身につける為の計画を立てて、学習をする。
ⅳ)目標を達成する為のインフラが整っていない(情報提供、就職支援など)
 →必要な支援を得られる英会話スクールや機関(転職エージェント)などに連絡を取り、十分な支援を受ける。

上記4つの理由を十分に検討した上で、フィリピン留学を検討することが重要です。

特に「ⅰ)留学後の目的がそもそも曖昧であったり十分検討されていないこと」は非常に問題です。

ここが曖昧なままだと必然的にⅱ)〜ⅳ)についても十分な検討と対策を取ることができません。その結果、目的がはっきりしないため英語の勉強にも身が入らず、英語力も伸ばすことができないという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

特に社会人の皆さんは目的をはっきりさせた留学をしてくださいね。

2.考えないで本当に大丈夫!?フィリピン留学後のキャリアの選択肢

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

留学の目的をはっきりさせるとは言っても、具体的にはどのようなキャリアの選択肢があるのでしょうか?ここでは、具体的な選択肢を挙げてみましょう。

選択肢① 復学及び復職

大学を休学していたり、会社を休職していたり、自営業の方は元の学校や職場に復帰する方が多いです。こちらのキャリアを選ぶ方は、留学後の進路がはっきりしているため、今後の進路にどのように英語を活かしていくか?を考えることになります。

選択肢② 他の英語圏への留学

アメリカやカナダ、オーストラリアなどの他の英語圏の大学に進学を希望する方も一定数います。こちらも進路がはっきりしていますね。目標に向けて英語の勉強をしっかり頑張りましょう。

選択肢③ 旅&ワーキングホリデー

上記のグラフを見ていただくけるとお分かりのように「海外旅行を楽しむため(17.1%)」「ワーホリの準備段階として(16.5%)」は、合計3割程度はいます。ワーキングホリデーはオーストラリアやカナダに行く方が大半を占めます。英語が出来れば、この体験は素晴らしいものになるでしょう。

ただ、旅やワーキングホリデーの期間は1年〜2年程度です。その後のキャリアについても考えておいたほうが良いでしょう。

選択肢④ 国内転職

国内転職を選ぶ人が一番多い選択肢になると思います。ただ、よっぽど英語力を上げない限りは、英語力を強みにしてキャリアアップを図るどころか、キャリアダウンになってしまいかねません。

そのため、あくまでこれまでのキャリアの延長線上に、プラスαの武器として英語力をアピールすることになります。あまり長い期間を留学に費やしてしまうと、キャリアのストップを嫌厭する企業もあるので注意が必要です。

選択肢⑤ 起業及びフリーランス

国内若しくは海外での起業、及びフリーランスで生きていくことを志す生徒さんも、最近増えてきているように感じます。自由なライフスタイルを求めてこのようなキャリアを目指すことは素晴らしいのですが、リスクや難易度もそれなりにも高くなるため、誰でも目指せるキャリアではありません。

きちんとした事業プランを持って準備する必要があるでしょう。

選択肢⑥ アジア・海外就職

シンガポール、マレーシア、フィリピンなどのアジアを中心とした国々に、海外就職をする生徒さんも最近増えてきています。年齢は22歳〜35歳の方で、日本人である程度英語を話すことが出来る人であれば十分に挑戦可能です。

最近のアジア諸国の経済発展は目覚しいものがあり、今後もそれが続くことが予想されます。5年・10年後を見据えて、グローバル人材としてのキャリアを目指すのも、有力な選択肢であると言えるでしょう。

フィリピン留学後のキャリアという目線で考えた場合、起業及びフリーランスを選ぶ人は比較的少数派であると考えられます。また、これまでのキャリアの常識で考えると国内転職が一般的ではありますが、前述した通り、人によってはキャリダウンになる可能性すらあります。

せっかくフィリピン留学をして英語を学んだのであれば、それを活かしてキャリアを切り開いたり、世界と日本を結んでいく仕事をしたいと思う方もいるでしょう。

このような状況の中、今後日本人のキャリアとして注目していただきたいのが、アジア・海外就職です。次にアジア・海外就職の概要について簡単に説明をしていきましょう。

3.キャリアの可能性を広げるアジア・海外就職という選択肢

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

フィリピン留学の出口として、また新しいキャリアパスとしてアジア・海外就職が注目を浴びるようになってきました。ここでは、アジア・海外就職についての基本を理解していただき、あなたのキャリアの選択肢の一つに加えていただきたいと思います。

①アジア・海外就職とは

アジア・海外就職とは、ASEAN諸国やインドなど、日本人人材の需要が多い国や地域に就職して仕事をすることを言います。特に、近年日本人の人材需要が多い、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、インドが主なターゲットになってくるでしょう。

②なぜ今、アジア・海外就職なのか?

キャリアについて考えるとき、1〜2年といった短期的な視点や、目の前の待遇にばかり目を奪われると失敗します。最低でも5年、出来れば10年といった単位での長期の目線でご自身のキャリアを考え、キャリアをより良い方向にシフトし続けていくという視点が重要になってきます。

下記は、世界の経済に占める地域ごとの経済規模(GDP)の割合の長期予想です。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

ご覧になっていただくとわかるように、現在の世界に占める日本のGDPの割合は5.8%、アジアの割合は27.9%です。これが2050年には、日本の占める割は1.9%に減少し(約3分の1へ)、アジアの割合は48.1%(約1.7倍)に増加します。

このグラフから見ても、日本の地位の相対的な低下と、他のアジアの地位の相対的な向上は明らかです。また、どちらで活躍することが個人、企業にとって将来性があるかは一目瞭然です。

このような状況の中、企業は海外にその活路を求めて海外進出を加速しています。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

上記は、日系企業の海外進出数の増加を示すグラフです。その中で大きく伸ばしているのは、アジアへの進出(赤枠で囲んだ緑部分)です。当然、現地企業は現地で働く日本人を求めています。

今後ますますこの流れは加速すると予想されています。この中長期的な流れに個人のキャリアを合わせていくことが、アジア・海外就職の基本戦略です。

大きな流れの中にチャンスは多く巡ってきます。あなたは5年後の日本と世界の未来を想像したときに、どちらのステージでキャリアを積むことが可能性は広がると思いますか?

4.アジア・海外就職の5つのメリット

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

アジア・海外就職が、有力なキャリアの選択肢であることは理解していただけと思います。ここではもう少し具体的に、アジア・海外就職における個人の代表的なメリットを5つご紹介します。

さらに詳しいメリットは下記の記事をご参照ください。
参照:「海外就職で何を得られる?あなたが世界を舞台に働くべき10の理由」

①仕事でも通用する本物の「語学力」を身につけることができる

日本人は中学・高校・大学と9年間も英語を勉強してきたのに、全然英語を話すことができないと言われます(最近は小学校でも英語教育がなされていますが)。なぜ、日本人は長いこと英語を勉強してきても、話すことができないのでしょうか?

それは実際に英語を使う機会がないからです。そして、英語を話さなくても生きていけるからです。しかし、アジア就職を果たしたあなたはその日から英語を話し出すことでしょう。

なぜなら、そうしなければ仕事を進めていくこともできないですし、生きてくこともできないからです。もし、あなたがアジア就職を果たした場合、仕事でも通用する本物の「語学力」を身につけることができます。

②異なった文化や宗教、言語を持つ国の人と「友達」になれる

海外で仕事をする中で、あなたは様々な人と出会い、心を通わせ、多くの友人を得ることができるでしょう。彼らとの交流は、これまでの日本国内の交友関係とは違い、全く新しい考え方や価値観をもたらすことになります。

彼らとの交友や友情はあなたにとって、とても価値のある宝物になります。

③海外での経験が評価され「グローバル人材」として国内外で雇用機会が増える

これまで見てきたように、海外で働き得た経験はあなたにとって非常に大きな財産になるでしょう。

海外で得た語学力、コミュニケーション能力、業務遂行能力、マネジメント能力、人脈は今後あなたがグローバル人材として活躍する中でとても役に立つはずです。

一度そのような人材になってしまえば、そのまま現地の企業で幹部として仕事をしていくにせよ、別の現地企業に転職するにせよ、日本に戻りその国と関係があるビジネスを行う企業に転職するにせよ、より良い条件で雇用機会を得ることができるようになるでしょう。

④世界中どこでも生きていけるという「自信」を持つことができる

もしあなたがアジア就職を果たし、数年の実務経験を積み、語学を習得したとしたら、大きな自信を手にすることになるでしょう。

あなたが自分らしく生きていこうと思ったら、新しいことにチャレンジしようと思ったら、絶対に必要なのは自分に自信を持つことだと思います。

逆にその自信さえあれば、あなたは別の国に就職をすることも、国内で生きていくことを選び起業することにしたとしても、その一歩を踏み出すことができるはずです。

⑤自分らしい「オリジナリティ」豊かな人生を歩むことが出来る

SNSやブログなどで個人が気楽に情報発信をできる現代において、自分らしくオリジナリティあることは、そのこと自体、非常に価値があることだと思います。

人は違いがあるからこそ、その人に惹かれ、またそのような経験や生き方をしている人にこそ、チャンスが巡ってくるからです。

もし、あなたが人とは異なる自分らしい「オリジナリティ」豊かな人生を歩みたいと思ったら、海外で勝負することを選択肢に加えてみても良いでしょう。人とは違う希少性の高い面白い経験をした人になることは、一つの目指すべき方向性だと私は思っています。

5.アジア・海外就職を実現させて、世界を舞台に活躍しよう!

ここまで、フィリピン留学の現実と課題、留学後のキャリアについて考えることの重要性、さらに新しいキャリアの選択都市としてのアジア・海外就職の概要について話をしてきました。私はセブに2つの英会話スクールを設立して運営してきました。

1校目は、私たちが夫婦で世界一周をした後に作った「旅人たちの英会話スクールCROSS×ROAD」です。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

▶︎CROSS×ROAD公式HPへ

そしてもう1校が、「キャリアデザイン英会話スクール BEYOND THE BORDER」になります。

【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?

▶︎BEYOND THE BORDERの公式HPへ

この2つの英会話スクールにいらっしゃる生徒さんの多くは、明確な目的を持って留学をスタートさせます。そのため、英語の勉強にも身が入り、英語力を大きく伸ばす生徒さんが多いです。

また、同じビジョンを共有する仲間とともに語り合い、寝食を共にする経験はさらに勉強のモチベーションを高める事になるでしょう。

さらに、自分の方向性を模索している生徒さんも、このような環境に身を置くことで大いに刺激を受けることでしょう。是非、皆さんも目的を明確にした留学をして、出口のない留学ではなく、選択肢を広げる留学にしていただきたいと思います。

ここまで読んでいただいて、下記のような疑問がわかないでしょうか?

「アジア・海外就職にはどの程度の英語力が必要なの?」
「自分の年齢やキャリアでも挑戦できるの?」
「給料や待遇はどの程度なのか?」
「具体的な就職活動のステップはどうすれば良いの?」

今後、このような疑問を一つ一つ解消していただくための記事を執筆していきます。

次回は、「なぜ、今アジア・海外就職なのか?」というテーマで話を進めていきたいと思います。
お楽しみに!

アジア・海外就職実践講座
第1回:【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?←この記事
第2回: フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由

キャリアデザイン英会話スクール
BEYOND THE BORDER
代表 岡本 琢磨

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
岡本琢磨

CROSS×ROAD 代表
フィリピン・セブ・キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER
/旅人達の英会話スクールCROSS×ROAD創業者/最高経営責任者(CEO)
ビヨンド・ザ・ボーダー株式会社 代表取締役

著書に『キャリア・シフト〜人生戦略としてのアジア就職〜』(経済界)がある。

公認会計士、事業再生コンサルタントとして日本で6年間コンサルティングファームに勤務後、夫婦で1年間の世界一周の旅に出る。旅後、旅人たちの英会話スクールCROSS×ROAD及びキャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDERをフィリピン・セブに設立し独立起業。アジア主要都市を回り、現地主要日系人材紹介会社30社以上に取材を実施し、書籍、HPなどで情報発信を続けている。

・キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER
https://beyondtheborder.jp/
・旅人達の英会話スクールCROSS×ROAD
http://crossxroad.com/
・著書『キャリア・シフト〜人生戦略としてのアジア就職〜』(経済界)
https://goo.gl/TaLBm0

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