社会人、学生の中でフィリピン留学がブームとなりつつあるものの、留学後のキャリアを描くことができず、再就職、再出発に困るキャリア難民が続出しています。

「フィリピン留学で得た英語力を活かし、いかに世界を舞台に自分らしく生きていくのか?」

海外キャリアコンサルタントで「キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER」代表(CEO)、「キャリアシフト〜人生戦略としてのアジア就職〜(経済界)」の著者である岡本が、留学後のキャリアの選択肢と世界を舞台に働く「アジア・海外就職」という新しいキャリアパスについて解説していくシリーズの第2回目です。

キャリアシフト〜人生戦略としてのアジア就職〜(経済界)

1.フィリピン留学生が考えるべきキャリア戦略の方向性とは?

「仕事をしていても、何か充実していないし漠然とした不安がある。」
「何か大きく一歩踏み出したいけど、どうすれば良いのかわからない。」
「自分の人生を歩んでいる気がしない。周りにチャンスがない。」

これまで海外キャリアの専門家として多くの方々と話をする中で、このような意見をお聞きすることが多くありました。皆さんはこんなことを思ったことはないでしょうか?

もしこのようなことが頭に浮かぶとしたら、あなたはキャリア戦略を持っていない可能性があります!それはハッキリ言ってかなりヤバイ状況です。

① 戦略とは戦いを略く(はぶく)こと

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

キャリア戦略にせよ、会社の事業戦略にせよ、戦略の本質は読んで字の如く以下になります。

戦略=「戦い」を「略く(はぶく)」こと

無用な戦いは避け、出来れば戦わずして勝つのが最上の戦略でしょう。
ではそのためにはどうすべきか?

その方法はいくかあるのですが、私たちが一番簡単に取れる戦略は、、

今後の有望な市場・場所に早いうちから入り、そこで先駆けて自分の陣地を築くこと

これに尽きます。

具体的に言うと(あくまで仮の話です。)、、

仮にIT業界が今後数十年、盛り上がりを見せるなら先にそこでキャリアを積み知識や技術を高める。
仮に少子高齢化が進み、亡くなる人が多くなるなら、お葬式業界に就職。

上記はあくまでただの例ですが、(概ねわかっている)未来を予想し、先にそこに参入し、そのアドバンテージを利用してキャリアを切り開くというのが、個人のキャリアにとって一つの戦略となるでしょう。

このような戦略をとる場合、競争相手が少ないので、容易に先に有利な陣地を作ることができます。また、後からその市場が盛り上がってきた時に、最初にその恩恵に預かることができます。

② 時代の風を受けながら前に進むということ

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

このように、戦略(=「戦い」を「略く(はぶく)」)を持ってキャリアを歩むということは「時代の風を受けながら前に進む」ことを意味します。

周りの人で「うまくいっているな」と思う人は、結果的にこのように時代に合ったことをやっている人ではないでしょうか?

是非、一度この基本的なキャリア戦略の方針について考えてみてください。

もちろん、そこには個人のやりたいことや趣味嗜好を入れるべきだと思います。僕はこの点についてとても重要視していますが、それについては別の機会にお話をしましょう。

2.日本か?世界か?アジアの中の日本の現状とこれから

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

キャリアの基本戦略は「未来を予想し、先にそこに参入し、そのアドバンテージを利用してキャリアを切り開くこと」であることはご理解していただけたと思います。

それでは、アジア海外就職はこのキャリアの基本戦略に則っているのでしょうか?

ここでは、現在の日本と世界の現状とこれからを考えながら、アジア海外就職というキャリア戦略について検討していきましょう。

①本当に大丈夫?日本経済の現状と今後の行方

日本は本当に素晴らしい国です。僕は仕事柄、アジア各国を何度も廻りましたし、世界一周のバックパッカーの旅をして20数か国を訪れていますが、そう断言できます。

でも、一つだけ足りないものがあるとしたら、それは「将来の希望」ということになるかもしれません。

人口が減り、国の財政は傾き、市場も縮小している。特に若年の失業率も高止まりしていて自殺者も多い。

人が希望を持って暮らしていくのに「将来はもっと良くなる」という実感が必要だと思いますが、それが見えないのが、今の日本の現状ではないでしょうか?

②経済力(GDP)の観点から見た世界における日本

下記のグラフを見て下さい。経済大国と呼ばれるアメリカ、中国、日本、ドイツの経済力(GDP)の推移です。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

これを見ていただけると、日本の長期停滞トレンドがわかると思います。一方で、中国の経済力の伸びは凄まじく、既に日本の経済力の2倍を超えています。

③人口ピラミッドから見た日本の現状と今後の予想

以下のグラフはASEAN諸国(左:赤のグラフ)と日本(右:青のグラフ)の人口ピラミッドです。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

若い人がどんどん減っていく日本は、市場として衰退しているがよくわかると思います。

一方で、アジア諸国の人口ピラミッドは奇麗な形をしていて、これからも豊富な労働力と購買力を維持した市場が形成されていくことが容易に予想されます。

④日本の債務残高

以下のグラフは国の借金(一般政府債務残高)が、国の経済力(GDP)に対してどれだけあるかを示すグラフです。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

日本の一般政府債務残高は、200%をゆうに越えています(EU劣等生のイタリアよりはるかに悪い)。これは非常に深刻な状態で、今後国が立ち行かなくなる可能性があるということを示しています。

一時的に景気が良くなっている面もありますが、上記の問題のいずれも解決していません。むしろ悪化の方向に向かっています。

ここまで、悲観的な日本の現状について紹介してきましたが、僕はむやみに不安を煽ろうとしているわけではありません。ただ、現実と今後の長期的なトレンドを知っておくことはとても大切なことだと思います。

なぜなら、個人のキャリアは短期的な視点で考えるべきではなく、中長期的に捉えるべきと考えるからです。

⑤ASEAN諸国の台頭と企業のアジアシフト

先に述べたように、この20年間日本の経済は成長していません。

しかし、一方でASEAN諸国を中心にアジア経済は著しく伸びています。下記は、ASEAN諸国の2007年と2014年の経済力(GDP)の変化を表す表です。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

多くの国々は大きく伸び、2倍ほどになっている国々もあります。例えば、成長著しいフィリピンは約1.9倍になっています。

次はアジアの大国である韓国、インド、日本、中国の経済規模の変化についても見ていきましょう。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

中国、インドは大きく経済力を伸ばしているのに、日本の経済はここ7年間全くといって良いほど変わっていないことが、見てとれると思います

さらに前回の記事でもご紹介しましたが、世界経済における日本を含め各国経済力の過去から未来の予想を示す下記のグラフを見てみましょう。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

現在の世界に占める日本のGDPの割合は5.8%、アジアの割合は27.9%です。これが、2050年には日本の占める割は1.9%に減少し(約3分の1へ)、アジアの割合は48.1%(約1.7倍)に増加します。

このグラフから見ても、日本の地位の相対的な低下と他のアジアの地位の相対的な向上は明らかです。

どちらで活躍することが個人、企業にとって将来性があるかは一目瞭然です。このような状況の中、企業は海外にその活路を求めて海外進出をしています。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

特に、アジア諸国への進出が圧倒的に伸びている状況が見て取れると思います。このように、日本企業もアジアを中心として世界に飛び出していっています。

3.アジア海外就職というキャリア戦略が有望な理由

ここまで個人のキャリア戦略の一つの方向性として「(概ねわかっている)未来を予想し、先にそこに参入し、そのアドバンテージを利用してキャリアを切り開くというのが、個人のキャリア戦略の基本である」ことを見てきました。

また、日本とアジアを中心とした各国の状況及び将来の見通しについて見てきました。

ここまでご覧になって、今現在、アジア海外就職は個人が取るべきキャリア戦略として良いと言えるのでしょうか?

僕は答えは「YES!」であると言えると思います。

①求められるグローバル人材〜日系企業の海外進出の障害について〜

上記でも紹介した通り、企業のアジアシフトは進んでいます。しかし、グローバル人材の確保は十分ではないようです。下の図は、「海外拠点設置の課題」についてのアンケート結果です。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

企業側から見ると、グローバル化にとって最も障害になっているのは「グローバル人材の確保」になっています。

また、新入社員への「海外で働きたいと思うか?」というアンケートの結果を見ると「働きたいと思わない」と答える新入社員の割合が、増加傾向にあることが見て取れます。

②海外で働きたく意欲の少ない日本人

一方で、日本人の若者は海外で働きたいと思う人はまだまだ足りないのが現状です。下記のグラフを見ていただけると日本人の若者の海外志向のなさが見て取れると思います。

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

アデコ株式会社HPより

上記のグラフは、日本をはじめとしたアジア諸国の若者に対して「将来、海外で働きたいと思うか」を聞いたアンケート結果です。

このアンケートに対して肯定的な回答をした人はわずかに12%(どちらかと言うとそう思う7%ととてもそう思う5%の合計)で、アジア諸国の中で圧倒的に最低の結果となっています。

一方で、ベトナム、タイ、マレーシアの若者の50%以上は将来、海外で働きたいと思っていることがこのアンケート結果から読み取れます。

この結果は、海外シフトを加速させたい日本企業にとっては喜ばしくないものですが、これから海外で働きたいと思う日本人にとっては朗報です。

なぜなら、アジア就職を果たす上でライバルとなる相手が非常に少ないことを意味するからです。

③アジア海外就職をしてグローバル人材となる意義とは?

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

ここまでご覧になっていただいて、以下のような現状をご理解していただけると思います。

企業=グローバル人材がほしい=グローバル人材の【需要が大きい】
日本人=海外で働きたくない=グローバル人材が希少で【供給が少ない】

もし、あなたが海外で活躍したいと臨むなら、グローバル人材がほしい企業の増加とライバルとなる日本人が海外に行きたがらない現在の状況は、非常にチャンスであると考えられます。

なぜなら、労働市場でのあなたの価値は完全に需要と供給の結果で決まるからです。

グローバル人材の【需要が大きい】一方で、グローバル人材が希少で【供給が少ない】場合、当然グローバル人材の価値は上がります。

また、アジアに進出している企業は、良い人がいれば採用したいと思っていても採用ができないのが現状のため、アジア就職を果たして数年の実務経験を積んだ後は、あなたの人材としての価値はさらに大幅に上がっていることが予想されます。

フィリピン留学で海外経験と英語力を手にした方にとって、アジア海外就職は選択肢に入れるべきキャリアであることはご理解いただけたのではないでしょうか?

4.まとめ

ここまで読んでいただいて、アジア海外就職の可能性をどのように感じたでしょうか?

僕は全員の人にアジア海外就職が向いているなどとは全く思いません。これまでフィリピン・セブで学校を経営してきましたし、この地で多くの日本人の仲間もいましたし、数多くの生徒さんの相談にも乗ってきました。

その中で感じることは、やはり世界を舞台に働くということは簡単ではないですし、大変なことも多いということです。

しかし、一方で可能性に満ちていて、楽しいです。

もし、あなたがアジア海外就職を今後のキャリア戦略として取り得る一つの選択肢であると思われたら、是非、下記のHPをご覧になってみてください。

私たちが経営する「キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER」では、基礎英語からビジネス英語まで幅広く学んでいただきながら、海外キャリアコンサルタントのサポートを受けながら2ヶ月以内のアジア海外就職を目指すコースもあります。

グローバルなキャリアを志す方が集まる学校です。最高の環境で「世界を舞台に働く」というキャリアを手に入れませんか?

フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由(シリーズ第2回)

(HP:https://beyondtheborder.jp/

ここまで読んでいただいた方の中には、アジア海外就職について興味を持っていただいた方も多いのではないでしょうか?

ただ、実際に挑戦するとしたら「どれくらいの語学力が必要なのか?」「果たして自分には可能なのか?」という疑問を持たれる方も多いと思います。

次回はこれらの疑問にお答えしていきたいと思います。どうかお楽しみに!

キャリアデザイン英会話スクール
BEYOND THE BORDER
代表 岡本 琢磨

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アジア・海外就職実践講座
第1回:【絶対に後で後悔する!?】フィリピン留学の目的とその後のキャリアの選択肢とは?
第2回: フィリピン留学からアジア海外就職!このキャリア戦略が熱い○○という理由←この記事

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
岡本琢磨

CROSS×ROAD 代表
フィリピン・セブ・キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER
/旅人達の英会話スクールCROSS×ROAD創業者/最高経営責任者(CEO)
ビヨンド・ザ・ボーダー株式会社 代表取締役

著書に『キャリア・シフト〜人生戦略としてのアジア就職〜』(経済界)がある。

公認会計士、事業再生コンサルタントとして日本で6年間コンサルティングファームに勤務後、夫婦で1年間の世界一周の旅に出る。旅後、旅人たちの英会話スクールCROSS×ROAD及びキャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDERをフィリピン・セブに設立し独立起業。アジア主要都市を回り、現地主要日系人材紹介会社30社以上に取材を実施し、書籍、HPなどで情報発信を続けている。

・キャリアデザイン英会話スクールBEYOND THE BORDER
https://beyondtheborder.jp/
・旅人達の英会話スクールCROSS×ROAD
http://crossxroad.com/
・著書『キャリア・シフト〜人生戦略としてのアジア就職〜』(経済界)
https://goo.gl/TaLBm0

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