英語とeスポーツ

子供の頃、テレビゲームに夢中になるあまり「遊んでばかりいないで勉強しなさい!」と親に叱られた経験は、多くの人がもっていることでしょう。

私なんか、小学校3年生の頃にスーパーマリオやロックマンをやりまくっていたお陰で目が悪くなり、ゲーム没収。。。その後親から「ゲーム禁止令」が出たのですが、ゲームの楽しさを知ってしまった私は、内緒で友達の家でゲームをやってはバレるを繰り返し、よく怒られていたものです。

中学・高校生になるとプレステの全盛期を迎えるわけですが、FFのような大作が出た時はなぜか(?)翌日体調不良になり、学校を休み、家でずーーーーとゲームに集中していました。

大学に入ってからはMMOというオンラインゲームが全盛期を迎えるわけですが、これがまた楽しすぎて、大学に行かず1日16時間ぐらいやっていました。食事は手軽に済ませれるコンビニか激安冷凍食品。レベル上げのために、一秒が惜しく、トイレも我慢するレベルでやりこんでおりました。

お陰でその後、オンラインゲームの世界では大活躍したのですが、リアル世界では栄養失調のためかパニック障害になり、精神科に1ヶ月ぐらい通うはめに・・・今思えば、冷凍チャーハンを毎日食べていた事や、人と数ヶ月ほとんど話さなかったのがいけなかったのかもしれません。

とまあ、、、私のケースは行き過ぎとしても、ゲームにのめり込む子供は多いでしょう。宿題もせずにテレビゲームに興じる子供を親が叱るのは、ごくありふれた光景です。親からすれば、当然の行動といってもよいはず。

でも、ちょっと待ってください。

その常識が今、揺らぎ始めています。

「勉強ばかりしていないで、ちゃんとテレビゲームをしなさい!

もしかしたら、そんなふうに子供を叱りつける親が今後は現れるかもしれません。

「そんな馬鹿な!」と思うかもしれませんが、子供がテレビゲームに夢中になっているからといって、必ずしも厳しい目を向けない親が、今や世界的に増えています。

なぜなら将来、テレビゲームのプロになって、それを生計の手段にする可能性が広がっているからです。

「テレビゲームのプロ」と聞いて、首をかしげる人も多いかもしれませんね。

日本では若年層以外にはあまり知られていませんが、このところ「eスポーツ」が世界的に大きなムーブメントになっています。

「e-sports」は「electronic sports」の略で、「ビデオゲームを用いた競技スポーツ」のことです。具体的には、格闘ゲームやサッカーゲーム、あるいはガンシューティングゲームのような対戦型のコンピューターゲームを、サッカーや野球などと同じようにスポーツ競技として捉える際の呼び方です。

そうは聞いても「ビデオゲームがスポーツなの?」「eスポーツにプロがいるの?それだけで食べていけるの?」等々のはてなマークが、頭のなかに点灯しちゃいますよね。

そこで今回は、あなたが知らないeスポーツの世界を紹介します。さらに、英語が出来るとeスポーツが数倍楽しくなる理由についてもご紹介したいと思います!

まずはeスポーツの全体像から入りましょう。

1.あなたが知らないeスポーツの世界

1-1.ビデオゲームがスポーツなの?

スポーツといえば、運動や体育など身体を動かしたり鍛えたりすることを指すものと思っていませんか?

こうした捉え方は日本国内では常識ですが、実は世界の常識ではありません。英語の「sport」は必ずしも身体を動かしたり、運動するという意味を含んでいません。「sport」には、「楽しむ・競技」という意味があります。

つまり競技でさえあれば、身体を動かさなくても「スポーツ」なのです。そのため、欧米ではチェスやビリヤードも、スポーツの一種として定着しています。

もっとも欧米でも、つい最近まではスポーツといえば運動競技のみを指すことが一般的でした。

ところが1996年、教育コンサルタントのトニー・ブザンによって、「記憶能力や判断能力を競うテーブルゲームのバックギャモンは脳の肉体的能力を使う『スポーツ』である」と提唱されて以来、「マインドスポーツ」という言葉が生まれました。

トニー・ブザンといえば、あのマインドマップを広めた方です。そういえば昔、フォトリーディングやジーニアスコードの講座を受けていた事を思い出しました。確か合計20万円ぐらい払って受講しましたが、悲しいことにさっぱり活かせておりません。今でもあるのでしょうか。。。

マインドスポーツは頭脳スポーツとも呼ばれ、偶然性の入らないチェスや囲碁などが、その代表格です。日本ではチェスや囲碁をスポーツと呼ぶことに違和感を覚えますが、欧米では今や当たり前になっています。

eスポーツもまた、その延長線上にあります。判断能力や反射神経を競うビデオゲームは、スポーツの一種なのです。

スポーツの定義の変化

思えばスポーツの定義は、時代とともに変化してきました。

スポーツは太古の昔からあり、その多くは狩猟に結びついていました。古代オリンピアでは肉体を用いたスポーツが栄え、世界中からアスリートが集うスポーツの祭典オリンピックは、今日に至るまで続いています。

やがて純粋に肉体のみを用いて競い合うスポーツの世界に、バットやラケットなどの道具を使うスポーツが加わりました。野球やテニスなどです。

さらに工業化社会を迎えると、車やバイクでレースをするモータースポーツが誕生しました。

モータースポーツでは、競技に勝つために車の性能が大きくものを言いますが、時速300キロで走る車を寸分の狂いもなく適確に操作するドライバーをアスリートと見なすことに異議を唱える人は、今ではほとんどいません。

このように、時代に応じて新たなスポーツが誕生してきました。こうした流れを考えてみれば、インターネット革命により工業化社会から情報化社会へと移り変わった現代、コンピュータの操作を中心とするデジタルeスポーツが生まれたことも、必然といえるでしょう。

eスポーツではキーボードを華麗にさばくことで、デジタルのなかで信じられないような神業が交互に繰り出されます。そして、プレイヤーの瞬時の判断力や反応速度、そして頭脳スポーツのような読み合いによって勝敗が決まります。

現代の感覚では、eスポーツのプレイヤーもまた純然たるアスリートなのです。ビデオゲームは単なるゲームではなく、世界的には今やeスポーツとして認知されています。まだまだ抵抗があるかもしれませんが、それが世界的な潮流になりつつあります。

1-2.eスポーツにプロがいるの?

ここ数年の間で、eスポーツは突然ムーブメントになったわけではありません。1990年代から何年もの歳月をかけて、少しずつムーブメントが築かれてきました。

海外には、大人が趣味としてゲームをプレイする文化が根付いています。日本とは違ってeスポーツを積極的に受け入れる環境が、海外ではすでに整っていたといえるでしょう。

ビデオゲームをプレイすることを職業のひとつとして認める空気も、自然に広がっていきました。eスポーツにプロが誕生したのは、1990年代の後半のことです。

1997年にアメリカで、eスポーツのプロリーグ「サイバーアスリート・プロフェッショナル・ リーグ(CPL)」がテキサス州ダラスに設立されたのが、その始まりです。

企業がスポンサーとなって資金を提供し合い、プロ選手がその賞金をめぐってPCゲームで競い合うという制度が生まれたのです。

それ以来欧米では、eスポーツの大会が盛んに催されるようになり、eスポーツのプロ選手が賞金の獲得額を競うようになりました。ゴルフやテニスのように、世界中で催されるeスポーツのメジャーな大会を渡り歩くプロ選手も数多くいます。

「海外遠征までして、eスポーツの賞金程度で食べていけるの?」と疑問に思うかもしれませんが、その賞金額を聞けば驚くことでしょう。

規模の大きな大会で知られる戦略ゲーム「Dota2」の世界大会では、賞金総額が2,300万ドル(約25.5億円)を超えています。この大会に優勝するだけで、およそ11億円の賞金を手にできます。


『Dota 2』公式世界大会「The International 2017」

テニスのウィンブルドンの優勝賞金が約3億円であることを考えると、eスポーツのプロはメジャースポーツ並み、あるいはそれ以上に稼いでいることになります。

他にも Dota2の世界大会はアメリカやドイツ、フィリピンなどで開催されており、賞金総額3億円、優勝賞金が1億円を超える大会も複数あります。

Dota2の大会の賞金総額が大きいのは、Dota2では大会の観戦チケットをゲーム内で販売しており、その売上げの一部が賞金額に加算されるためです。

Dota2に続いているのは、世界最大のオンラインゲーム「League of Legends(LoL)」です。LoL-World Championship 2016の賞金総額は500万ドル(約5.5億円)、優勝賞金は200万ドル(約2.2億円)に達しました。

Dota2 と LOL のふたつのゲームが、現代のeスポーツの中核を為しています。

eスポーツ
http://m0bilecenter.org/archives/3134

しかし、その他のゲームの大会にしても、eスポーツは軒並みスポンサーに恵まれています。格闘ゲームの世界最高峰といわれるアメリカの「Evolusion chanpionship series」の賞金総額は、2015年で30万ドル(3,300万円)を超えています。

2016年に開催されたeスポーツの全大会の賞金総額は、100億円を超えると言われています。それに伴い、eスポーツのトッププロの年収は2億円を軽く超えています。年収1億円を上回るプロゲーマーも少なくありません。

eスポーツ
https://gameholic.net/2838

欧米をはじめ、eスポーツが盛んな韓国の子供たちが選ぶ憧れの職業の上位にプロゲーマーが入っていることも、十分に納得できます。

eスポーツのプロの収入は、大会の賞金だけではありません。トップアスリートの多くが、スポーツ用品メーカーのスポンサー収入を得ているように、eスポーツのプロもゲーム用の周辺機器メーカーなどから多大なスポンサー収入を得ています。

スポーツ用品メーカーに比べて、PCやゲーム用の周辺機器を扱うメーカーの規模は大きいため、スポンサー収入の面でもeスポーツのプロゲーマーは恵まれています。

1-3.eスポーツの二つの楽しみ方ープレイと観戦ー

https://www.engadget.com/2017/04/12/esls-24-7-esport-channel-is-coming-to-playstation-vue/

どんなスポーツであれ、大きく分けて二つの楽しみ方があります。自らがそのスポーツでプレイする楽しみと、人のプレイを観戦する楽しみのふたつです。

さらに、プレイには2つの方向性があります。技術力の向上を目指し、大会での優勝やタイトルを競う「チャンピョンシップ・スポーツ」と、技術は二の次で生涯を通して楽しむ「レクリエーション・スポーツ」のふたつです。

チャンピョンシップ・スポーツとレクリエーション・スポーツの両方を足せば、そのスポーツの競技人口が出てきます。競技人口が多いスポーツほど観戦者も多く、いわゆるメジャースポーツと呼ばれます。

野球やサッカー、ゴルフやテニスなどは競技人口も多く、メジャースポーツとして定着しています。では、「eスポーツの競技人口は?」と聞かれれば、直感的にかなり多いと想像できると思います。

少なくとも野球やサッカーをプレイする子供たちよりも、ビデオゲームを夢中でプレイしている子供たちの方が多いだろうことは、容易に察しがつきます。

実際のところ、eスポーツは圧倒的な競技人口を誇っています。大人気を博している「League of Legends(LoL)」の月間のアクティブプレーヤー数だけで、1億人を超えています。

メジャースポーツの野球の競技人口がおよそ3千万人と言われていますから、eスポーツの競技人口がどれだけ多いかがわかります。

しかも、「League of Legend」は eスポーツのなかのひとつの競技に過ぎません。他のゲームタイトルのプレイヤーも加えれば、eスポーツの競技人口はメジャースポーツの競技人口をはるかに上回ります。

たとえば「Overwatch」のプレイヤー数は3千万人、サッカーゲーム「FIFA」は2,100万人を超えています。

競技人口が多いだけに、eスポーツの観戦も大人気です。eスポーツのメジャーな大会の様子は、ネットを通して世界中に配信されています。アメリカのシアトルで開催された「DOTA2」の世界大会の決勝戦は、1,400万人が同時に視聴しました。

2015年に行われた「Intel Extreme Masters 」のポーランド大会では、3日間で約10万人が同時に視聴しています。

2017年のLoLの世界大会では、中国の北京国家体育場に4万人以上の観客が集まり、ネットで決勝戦を観戦した人は6000万人を超えました。

2017年度のeスポーツ全体の観戦者は、全国で3.8億人を超えたとされています。現在もうなぎ上りで増えており、2020年には6億人を超えると見られています。

日本では格闘ゲーム、特にストリートファイターシリーズが有名です。昨年にラスベガスで行われたEVOという世界大会では、日本人のときど選手が優勝しました。

競技人口でも観戦者数でも、eスポーツは従来の「スポーツ」を超える人気を獲得しつつあるといえるでしょう。

1-4.eスポーツが世界的に流行している理由

なぜ、eスポーツがこれほどまで世界的に、大きな盛り上がりを見せているのかといえば、その理由は簡単です。

eスポーツではゲームをプレイしたり、ゲームをプレイしている人を応援することが、巨大なビジネスにつながっているからです。

野球やサッカーなどのメジャースポーツも同じです。プレイして楽しむ人もいれば、それ以上にプロの試合を応援しながら観戦して楽しむ人もいます。

試合ごとに野球場やサッカー場に詰めかける人たちから得られる観戦料もあれば、テレビの放映権やグッズの販売も収益につながっています。

eスポーツでも、はじめはプレイをする人たちが主役でしたが、最近では多くの観戦者を動員することでビジネスの舞台が広がっています。

思えば私も、今年行われたEVO JAPAN2018の大会はランニングマシーンで走りながら「ときど」選手と「ウメハラ」選手の対戦をスマホ越しに見ていました。

こういった過程で重要な役割を果たしたのが、Youtubeを中心とするゲーム動画の配信です。ゲームの実況中継をするYouTuberが増えたことで、ゲームのプレイを見ているだけでも十分に楽しいことに多くの人が気づいたのです。

ゲームの動画配信が、欧米でのeスポーツの盛り上がりに大きく貢献しています。世界的に人気の高いYouTuberによるゲーム実況は、たしかに見ているだけでも楽しいものです。

とはいえ、そのほとんどは英語で配信されています。実況動画を見ているだけでも面白さは伝わりますが、英語がわかれば、もっともっと楽しめます。

eスポーツのプレイや観戦は、そのほとんどがパソコンを通して行われます。そのため、eスポーツ観戦は有料配信との相性がよく、動画配信に伴う収益は莫大です。

ディズニー映画でおなじみのアメリカの娯楽メディア大手ウォルト・ディズニーが、同社系列のケーブルテレビチャンネルにてe スポーツの放映を始めるなど、大手各社も e スポーツの動画配信に並々ならぬ興味を示しています。

多くの動員数を確保できるとなれば、広告効果も大いに期待できます。そのため、自動車メーカーや飲料メーカーが、eスポーツの大会や選手のスポンサーとなり、巨額のマネーが動いています。

eスポーツの市場規模の伸び率は圧倒的です。2015年には370億円、2016年には520億円を超え、2019年には1240億円規模に達すると見られています。

eスポーツ関連ビジネスは、プロの投資家の関心も集めており、いずれは1兆円ほどの市場規模になるとの予測も一部にはあります。

さまざまな業界を巻き込みながら超巨大ビジネスへと成長する下地ができているだけに、eスポーツは世界的なムーブメントへと押し上げられているのです。

さらに、eスポーツにとってビッグなニュースが、もたらされようとしています。それは、eスポーツが五輪種目に加えられる日へのカウントダウンが、すでにはじまりつつあるという事実です。

近い将来、ビデオゲームが柔道やレスリングのように、国の威信をかけてメダルを争うオリンピック競技になるかもしれません。

続く・・・

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斉藤 淳
当サイトの管理人 2012年に初めてセブ島に留学。以降、今までに複数の語学学校に留学&訪問。フィリピン留学を通じて「英語が伝わる楽しさ」をより多くの方に体験してもらいたいと思い、このサイトを立ち上げました。 英語留学前の方はもちろんの事、留学中の方、留学後の方にも役に立てる情報の提供を目指しています。 ・TOEIC(R):805点(L 430 R 375) ・TOEIC SW:280点(S 130 W 150)

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