スマートコントラクト

前回は、eスポーツの急成長を支える技術であるブロックチェーンについて紹介しました。
▶︎eスポーツ・プロ編(3/4) プロゲーマーを後押し!ブロックチェーンが切り開くeスポーツ市場

最終回となる今回は、ブロックチェーンをより便利に活用する道を開いた、スマートコントラクトについて紹介することからはじましょう。

3-3.イーサリアムとスマートコントラクト

仮想通貨
ビットコイン以外にも、仮想通貨には多くの種類があります。時価総額のトップを走っているのは、もちろんビットコインですが、第二位につけているのがイーサリアム(Ethereum)です。

ビットコインとイーサリアムの違いはいくつかありますが、もっとも大きな違いはイーサリアムでは「スマートコントラクト」という技術を利用していることです。

スマートコントラクトを直訳すれば、「かしこい契約」といった意味になります。なにが賢いのかと言えば、スマートコントラクトは、イーサリアムのブロックチェーン上に契約の細かい条件や履行すべき内容・取引の執行条件などを、あらかじめプログラムできる機能を備えているからです。

ビットコインで使われたブロックチェーンは、世界に革命を起こしました。しかし、ビットコインのブロックチェーンでは、どんな取引が行われたのかという記録しか書き込めませんでした。

そこで、当時20歳だったロシア人の青年Vitalik Buterinは、どうせなら決済取引以外にもどんな情報でもブロックチェーンに書き込めるようにしたら便利じゃないかと考えたのです。

こうして2013年に発明されたのが、スマートコントラクトを組み込んだイーサリアムです。イーサリアムの画期的なアイデアは各界に衝撃を与え、2014年にわずか1ヶ月で18億円もの投資を集め、リリースされました。

今、ブロックチェーンとスマートコントラクトの強力な組み合わせは、世界を確実に変えようとしています。

なぜならこれまで、契約の内容や履行条件について相互に確認し合うために多大な時間とコストを費やしていたのに、スマートコントラクトはそれらを鮮やかにショートカットする魔法を演じて見せたからです。

現在、なんらかの取引を行うためには必ず契約書が交わされ、本人確認のために住民票を取り寄せたり印鑑証明をとったりと、煩わしい作業を段階を追って進める必要があります。お互いに、取引の詳細や執行条件などのさまざまな重要事項に同意したことを証明し合い、契約書の改ざんが行われないように控えを持ち合います。

また、契約が成立した後も、取引条件が守られているか、公正性が確保されているか等々を確認し合う事後処理も必要です。

ところが、ブロックチェーンとスマートコントラクト技術を用いることで、これら一連の作業は大幅に短縮します。

ブロックチェーンによって、本人確認はオンラインで一瞬で済ますことができます。個々の契約に住民票や印鑑証明は、もはや不要になると言われています。

スマートコントラクトによって契約内容を確認でき、ボタンを押せば同意したことを証明できます。契約内容は、そのサービスを利用する不特定多数の人々が監視しているため、改ざんされる恐れはありません。

相手が本当に契約を守ってくれるのかと、疑心暗鬼になる必要もありません。ブロックチェーンとスマートコントラクトが、見ず知らずの他人同士の信頼をがっちりとつなぎます。

その信頼は、政府や大企業が仲介に入るよりも安全で確実です。そもそも不正が入り込む隙間がないからです。

契約の履行についても、スマートコントラクトによって細かなことまで定められているため、心配には及びません。

たとえば、なにかの商品をオンラインで購入することを考えてみましょう。スマートコントラクトに商品が届いてから支払いが実行されるようにプログラムされていれば、詐欺にあうリスクは格段と下がります。

一例として次のようなモデルが考えられます。互いに商品の売買条件で同意したとき、まずあなたは商品の代金を振り込みます。スマートコントラクトのプログラムにより、その代金は特定の口座に保管されます。

あなたが商品が無事に届いたと報告した時点で、スマートコントラクトはあなたから預かっていた代金を、販売者に自動的に振り込みます。これで無事に取引終了です。

現在のところ、これらの一連の作業を行うには仲介業者が必要です。仲介業者を通せば手数料が発生します。ところが、スマートコントラクトによって、これらの複雑な作業はプログラムをするだけで自動的に実行させることができます。販売者や購入者の評価も履歴も、ブロックチェーン上で管理できます。

つまり、もはや仲介業者は不要ってことです。プログラムが自動的に複雑な処理を実行してくれるため、あらゆるプロセスに人の手を介す必要がなくなります。

こうして、スマートコントラクトによって契約手続きは大幅に短縮され、管理者を必要としないためにコストも大きくダウンさせることができるのです。

ブロックチェーンとスマートコントラクト技術は、これまでのビジネスモデルを根底から覆す可能性を秘めています。それを「革命」と呼んでも、差し支えないでしょう。私たちの暮らす社会は今、大きく変わろうとしています。

その先駆けともいえる動きを示しているのが、eスポーツ市場で起きている変革の大波なのです。

4.トークン・ICOがもたらすe スポーツの可能性

ICO(新規仮想通貨公開)と仮想通貨

4-1.eスポーツ関連のICO

現在、世界で最も急成長している業界はなにかと問いかけたとき、多くの人がeスポーツ市場を上げます。まだまだ無限の可能性をもつeスポーツ市場が、投資の対象になることはごく自然な流れです。

そのため、eスポーツ市場を狙ったICOが、このところ急激に増えています。ICOとは Initial Coin Offiering の略で、新たに仮想通貨を発行して資金調達することを指します。

これまで、まだ上場していない企業が新たに資金調達をする際には、証券取引所に新規で株を上場し、投資家の誰もが株取引できるようにする手法が一般的でした。いわゆる、IPO(新規公開株)です。

しかし、IPOだと集めた資金に対して配当を支払う義務が生じてしまいます。銀行から資金を借りれば、もちろん利子が付きます。また、起業して間もないなど企業の信用度が低い場合は、満足のいく資金調達ができないことのほうが多いでしょう。

これらの欠点を補うために、株ではなく仮想通貨の新規発行で資金調達を図るのが、ICOです。ICOで発行される仮想通貨のことを「トークン」と呼びます。

活況を呈するeスポーツとゲーム市場では今、新たに事業を興す企業が急増しています。その際、スタートアップの資金調達のために利用されるのがICOです。

ICOはさまざまな業界で利用されていますが、なかでも最も活気があると言われているのが、eスポーツ市場です。eスポーツ市場関連のなかには、今後大化けするかもしれないICOが含まれていると考えられています。投資家を巻き込むことで、eスポーツ市場はますます巨大化しようとしています。

先に紹介したDreamteamも、ICOのひとつです。ここでは、eスポーツ関連のなかから、注目されたICOを紹介しましょう(すでに新規募集が終している ICOも含まれていますが、この記事では話をわかりやすくするために、すべて「ICO」として表記しています)。

1.Unikrn

eスポーツ
https://unikoingold.comから引用

Unikrn(ユニクーン)は、e スポーツのみに照準を絞ったギャンブルプラットフォームです。イーサリアムの共同創業者であるマーク・キューバン氏が手掛けたICOだけに、その反響もすさまじく、瞬く間に3,100万ドル(およそ35億円)を超える資産を集めました。

トークンとして使われるのは Unikoin(ユニコイン)です。トークンはプラットフォームへの参加費として必要になり、プラットフォーム内で販売されるe スポーツの観戦チケットや賭け金を払う際にも利用されます。

Unikrnを利用することで、世界中の誰もが安全にeスポーツの試合に賭けることができます。

Unikrnが市場の予想をはるかに上回る資金の調達に成功したことで、eスポーツのギャンブルに目をつけたプラットフォームがいくつも後に続いています。

Unikrn 公式サイト

2.AETHERunited

ゲーミングのプロチームを立ち上げるために、ゲーミングチーム設立プロジェクトとして発足したのが、AETHERunitedです。

トークンを購入することで資金援助した見返りとして提供されるのは、ゲーミングチームの運営にかかわる決め事に投票する権利です。

オーナーがチームの運営に口を出すことは、どのプロスポーツチームにも見られることですが、投票という行為を通して、あたかもオーナーとしての体験を味わえる仕掛けになっています。

参加者全員で対象となるチームを世界トップレベルのゲーミングチームへと育て上げ、実際に運営に関わることができます。

AETHERunitedは、ICOの新たな可能性を切り開いたプラットフォームとして注目されています。

3.LEAP

eスポーツ
https://leap.ggから引用

ワールドカップの主催者であるFIFAが、サッカーに対して絶大な力をふるっているように、LEAPはeスポーツのFIFAになることを目的に立ち上げられた ICOです。

隔年ごとにeSports World Cupを催し、世界中のプロチームが競い合う計画も立てられています。壮大な夢を掲げることで、他のeスポーツ関連のICOとは一線を画しています。

GameLeapが作り上げた、DOTA 2攻略のためのオンライン教育コンテンツには定評があります。eSports大学のプロジェクトも進行中です。

LEAP 公式サイト

eスポーツ関連のICOといっても、その内容は大きく差別化されており、今後もユニークなICOが続々と立ち上がりそうです。

eスポーツ市場にはまさに、無限の可能性が広がっているといえるでしょう。

4-2.ICOを活用して賞金を稼ぐ方法

eスポーツ

ここまで、eスポーツのプロになるための方法と、ブロックチェーンがもたらしたeスポーツ市場の急成長ぶりについて紹介してきました。

最後に、スポンサー契約を得られるほどのプロゲーマーとはいえないまでも、ICOを活用することで賞金を手にできるチャンスがあることについて紹介しておきましょう。

ICOのなかには、eスポーツの対戦相手をマッチングし、その際互いに賭け金をかけあったり、eスポーツのトーナメントを主催し、成績によって賞金を獲得できるプラットフォームがあります。

eスポーツのスキルが際立っているのであれば、こうしたICOを活用することでそれなりの賞金を稼ぐこともできそうです。

一例として、次のようなICO(この二つのICOは、すでに新規の募集を終了しています)があります。

1.FirstBlood

eスポーツ
https://firstblood.io/#/homeから引用

個人が自分の実力を試したり、競い合うために開発されたプラットフォームが、FirstBloodです。League of Legends、Dota 2、Counter-Strike など、チーム対チームの人気のあるオンラインゲームをプレーできます。

ゲームへの参加や対戦相手は完全自動化で行われます。これまでの対戦成績は、データとしてブロックチェーンに蓄積されており、データに基づいて最適な組み合わせが行われます。ゲームサーバから取得したデータに基づき、勝者には自動的に報酬が支払われます。

分散化により不正を弾くシステムがとられているため、金融機関や胴元を必要とすることなく、ゲームへの参加から報酬の支払いまでが自動で処理されます。

FirstBlood 公式サイト

2.Eloplay

eスポーツ
https://ico.eloplay.com/ja.htmlから引用

プレーヤーや主催者が手軽に、eスポーツのトーナメントを開くためのプラットフォームです。プレーヤーが持ち寄ったり、主催者によって提供された資金を管理し、各試合の結果に基づいてプレーヤーに賞金を自動的に支払います。

また、プレーヤー同士で賭け金を積んで対戦することもできます。その際の支払いも全自動で行われるため、のちのちトラブルが起こることもありません。

Eloplayを使ったトーナメントは、世界中で盛んに催されています。

Eloplay 公式サイト

このほかにも、同様の趣旨で運営されているICOが、数多くあります。ただし、ICOであればなんでも安全というわけではありません。なかには資金が集まらず、正常に運営されそうにないICOもあります。

さらに、日本国内で賭け金を募るタイプのICOに参加して賞金を得ることには、法律にふれる可能性もあることに注意が必要です。

オンラインカジノを国内から利用することと同様に、法的にはグレーゾーンとしての扱いを受ける可能性があります。

当サイトでは、ICOを活用したギャンブルを、けして薦めているわけではありません。あくまで自己責任で利用の可否を決めてください。

なお、ICOを利用するにも見極めるにも、ここでも英語力が重要になります。日本語に対応しているICOは、ほとんどありません。

ブロックチェーンに契約内容のすべてが記載されていると言っても、英語がわからなければ意味を為しません。すべてのサービスは、普通に英会話ができ、普通に英語の読み書きをこなせることを前提に成り立っています。

eスポーツでチームを組もうとしても、契約時にカンタンな英会話が出来なければスムーズに運びません。対戦後にレビューし合うことも出来ません。国内だけでチームを組むのであれば必要ないかもしれませんが、それだけではこれから来るeスポーツの大きな流れに乗ることはできないのではないでしょうか。

英語を制するものがeスポーツを制す、それは嘘偽りのない真実です。eスポーツのプロを目指したり、eスポーツ市場に活路を見出したいのであれば、まずはなんとしても英語力をつけることが急務といえるでしょう。

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斉藤 淳
当サイトの管理人 2012年に初めてセブ島に留学。以降、今までに複数の語学学校に留学&訪問。フィリピン留学を通じて「英語が伝わる楽しさ」をより多くの方に体験してもらいたいと思い、このサイトを立ち上げました。 英語留学前の方はもちろんの事、留学中の方、留学後の方にも役に立てる情報の提供を目指しています。 ・TOEIC(R):805点(L 430 R 375) ・TOEIC SW:280点(S 130 W 150)

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