予防接種

前回に引き続き、インターナショナルへルスケアクリニックの福岡です!

最近当院では、新しく海外駐在の辞令を受けられた会社員の方や、短・中期留学の方からの渡航ワクチン接種ご希望のお問合せが増えております。

また、話題になりました麻疹ワクチンについてもご質問を頂くことも多いです。ということで、今回は予防接種についてです!

予防接種について

予防接種

セブに行かれる方の中には、留学される方、留学後世界中に旅に出られる方、駐在される方等々、目的はそれぞれあるかと思います。セブもリゾート化してきているとはいえ、日本とは環境が異なる東南アジアの国。渡航前には予防接種が推奨されている地域です。

ところで、基本的な予防接種を受けられていますか?と聞かれて確実に答えられる方はほぼいらっしゃらないと思います。

まずは幼少期の接種記録を母子手帳で確認してみましょう。何らかの理由で接種していない場合は、ポリオや日本脳炎の追加接種など、渡航ワクチン以外に受ける必要がある場合があります。

外務省のホームページでは、フィリピン渡航にあたりA型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病・日本脳炎の予防接種が推奨されているかと思います。これに加えて、日本国内でも重要な麻疹(はしか)や風疹(3日はしか)も推奨します。

特に麻疹については、現在20~30代の方は、小児期の定期接種時期に麻疹ワクチンが不足していたため、通常2回の定期接種を行うところ、1回のみ摂取されている方がほとんどです。

かつ麻疹に罹患されていないため、抗体価が十分にない方が多くおられます。つまりは麻疹に罹患する可能性が高いということです。

渡航前にはぜひ、この抗体検査(血液検査)をされることをお勧めします。麻疹の抗体があるのに麻疹ワクチンを接種しても無意味になり、またワクチン自体も不足していますので、まずは検査をされる方がよいかと思います。

ちなみに麻疹はフィリピンでもよくある疾患です。しかし症状で判断することがほとんどで、日本のような詳細な検査はしないので、麻疹なのか風疹なのかはっきりとはわからずじまい…ということもよくあります。

また、セブでは抗体検査という概念があまりありませんので、たとえワクチン接種を済ませていても実際に麻疹の抗体ができているのか否かはっきりとはしません。

これらすべてのワクチンは、セブの病院でも接種が可能です。しかし、フィリピン国内でのワクチンの供給に偏りがあるため、不足している時期によっては供給不足で手に入らないこともあります。

小児期に定期接種するもの(麻疹や風疹、日本脳炎)は、多くの小児科医が自身のクリニックに置いていますので、予約電話時に在庫の確認ができます。また、A型肝炎やB型肝炎は、日本でも輸入ワクチンとして流通しているブランド(日本国内で接種する場合も、海外渡航される方へは輸入ワクチンを推奨することが多いです)が流通していますのでご安心下さい!

ちなみに、なぜフィリピンでも日本でも、輸入ワクチンは同じブランドのワクチンがメジャーに流通しているのかというと、それらはWHOが国際的に認定をしているからなんです。

特にインドや中国で、他のブランド名のワクチンが安価で流通しているのを見かけましたが、これらはWHOから認定されていないため、たとえ接種していても、他国でその接種歴が認められないなんていうケースがありますのでご注意を!

WHOから認定されていないと接種し直しに?

実際、セブに新たに駐在に来られた某有名企業の社員さんたちが、日本でのワクチン接種が間に合わず、(そのワクチンは暴露前接種は3回でコンプリートとされているものでした。)続きをセブで打ちたいとお越しになられましたが、接種されていたのが日本国産ワクチン(WHOの認定は受けていない)ものでした。

*予防接種で言う暴露とは、症状が発症していないことを指します

セブの担当医師にお願いはしましたが、最終的にはWHOで認定されている輸入ワクチンを始めから打ち直すという事態になりました。

一般的に、ブランドの異なるワクチンは、たとえ同じA型肝炎に対するものでも、ブランドをミックスして接種することはできません(例えば初回は日本国産のA型肝炎ワクチン、2回目は輸入のA型肝炎ワクチンといったように)みなさん注意してくださいね!

ちなみに、接種後は下記のような証明書を発行しますので、海外に行く際にはパスポートに挟んでおく、写真を取っておくことをおススメしています!

予防接種

なぜなら、狂犬病のように、暴露前の予防接種をしていても、噛まれたりなめられたりした後の暴露後接種が必要なものは、暴露前の予防接種でどのブランドのワクチンをいつ、何度接種したかが重要な情報となりますので、その際にこの証明書を見れば、どの国の医師でもすぐに理解ができ、早期の治療開始につながります!

意外と知られていないことですが、狂犬病は犬からのみうつる病気ではなく、コウモリやネコでも狂犬病菌を保菌している場合は感染する恐れがありますし、噛まれた際にのみではなく、キズのある部分を舐められたり引っかかれたりしても感染する恐れがあります。さらに発症すれば致死率はほぼ100%です。正しい知識を持ちましょう!

尚、狂犬病の輸入ワクチン(verorab)の世界的供給不足により、つい最近、暴露前接種は3回から2回でよい(暴露後接種を1回増やす)という情報がWHOから出されました。詳しくは当院のホームページにも掲載しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

ワクチンは決して安価なものではありませんので、はっきりいって、つい節約したくなるものだと思います。また渡航先によっても推奨されているワクチンは異なります。

しかし知らないことで招くかもしれない事象は、取り返しのつかないような大きな傷跡を残す可能性もあります。

予防接種は、自分の身を守るだけでなく、周囲大切な人へ移すことを防止できます。風疹は大人がかかっても
治りますが、もし奥さんが妊婦さんで旦那さんが移してしまった場合は、その胎児に重篤な後遺症が発生する
こともあります。

皆さんまずは情報を収集し、ご自分に必要か否かを判断されることを私は強くオススメします!

予防接種

当院ではどのようなワクチンを接種すべきなのか、ご相談のみでも承っていますので、お困りの際はお気軽にお問合せ下さい!

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次回は、留学を始め海外渡航をされる上で必ず必要な海外旅行保険について、看護師の視点から書かせて頂こうかと思います!

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福岡 愛巳
2010年兵庫県立大学看護学部を卒業後、大学病院の集中治療室で、新生児から高齢者まで幅広い年齢層かつあらゆる疾患の看護に携わりながら3年間過ごす。
病院を退職後2か月間のセブ島留学中、現地での病院通訳及び保険代行手続きの仕事へ応募し、約3年半、ジャパニーズヘルプデスク(JHD)のセブエリアマネージャーとして勤務。インドのバンガロールでのJHD新規立ち上げにも携わる。
セブ在住時の海外旅行保険会社や日本領事館からの依頼で、エスコートナースとして患者の国際搬送に携わる機会を通じ医療搬送に興味を持ち、2017年日本に帰国。
帰国後は市中病院の集中治療室で非常勤をしながら、海外医療搬送に継続して携わり、現在は外国人診療・予防接種や渡航外来、海外医療搬送も請け負う、インターナショナルヘルスケアクリニックで看護師として従事。

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