フィリピン英語留学協会の発足

2018年5月31日にフィリピン英語留学協会、通称English Philippinesの設立発足会を行いました。

フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
今後、留学生の皆さんにも、語学学校関係者さんにも、教育業界の方々にも直接ないし間接的に関係してくるお話ですので、当サイトでお伝えしたいと思います。

フィリピン英語留学協会の発足の経緯

フィリピン英語留学協会の全体像
フィリピン英語留学協会の全体像

フィリピン英語留学協会を構想し始めたのは2015年からです。

フィリピン英語留学協会
最初は4人でスタート

なぜフィリピン英語留学協会が必要だと考えるようになったのかといいますと、日本人に浸透しつつあったフィリピン留学は、世界基準からすると全くの無名に近い状態だったからです。

世界の留学エージェントがどの国に興味を持っているか?(魅力を感じてマーケティングをしたいと考えているか)という統計データがあります。

よく見てみると、、、

世界中にフィリピン留学の素晴らしさを伝えるために、フィリピン英語留学協会を発足します!
Overall attractiveness of study destinations. Source: 2016 Agent Barometer

フィリピンは下から2つ目。つまり、世界にある留学エージェントのほとんどが、フィリピンでの英語留学に興味を持っていないんですね。

それでもフィリピン留学は、今まで日本韓国のマーケットを中心に集客してきました。最近は台湾、中国、ベトナム、タイ、ロシアなどが加わってきて多国籍化しつつありますが、我々がリーチしているのは各国のほんの一部のパイだけ。

世界への認知度という点では、欧米はもちろんのこと、東南アジア諸国、日本でさえもまだまだイメージが掴みづらいのが現状です。欧米留学に比べて認知度だけでなく、信用性に欠けるという点も否めません。

そこで、私達はフィリピン英語留学協会を作り、世界基準のスタンダードに沿った学校があるということを世界に認めてもらおうと思うに至りました。

紆余曲折はあったものの、何回かのミーティング後、2017年に発足準備委員会を設立。2018年にはセミナーと調印式を行い、正式に活動を始めました。

なぜ国際的にフィリピン英語留学は認められていないのか?

フィリピン留学は世界の語学留学の中でも、独自の差別化が出来ています。

なんと言ってもリーズナブルな価格でマンツーマンが大量に受けられるのは、世界広しといえどもフィリピンだけです(正確にはフィリピン以外もありますが、小さすぎるマーケットなのでここでは割合します)。また、フィリピン人の英語力や人間性、宿泊施設が一体化、食事を3食提供、病気でやトラブル対応などを含めても、初心者が英語を学ぶ上には、安心して留学できる最高の環境があると自負しています。

それでも世界各国にある留学エージェントは、フィリピン留学に見向きもしてくれません。

何故でしょうか!?

それは、端的に言えば我々が国際デビューをしていない、グローバルスタンダードの規則・証明できるものを用意できていないからです。

あまり知られていませんが、英語留学を学ぶことが出来る場所として、世界規模の組織からお墨付きもらわない限り、アジアの一部の留学エージェントを除くほとんどの大型留学エージェント(特に中東、ヨーロッパ、南米)は、その国を留学対象としません。

世界規模の留学組織団体から認められる事は、「その国への送客における最低条件」なのです。

留学業界には世界規模で2つの組織グループがあります。(留学業界のG7やG20みたいなものです)

一つは各国の留学エージェントをまとめている世界留学エージェント組織。

頂点にはFELCAという世界団体があり、その下に各国のエージェント協会が所属し、日本で言えばJAOSがそれにあたります。JAOSは日本国内の大手留学エージェントを束ねています。

主な活動は日本国内の留学マーケットの動向や留学生の増減、政府の動きなどを、各留学エージェントから集めた情報を元に、国内外のメディアへ情報発信すること。
それから逆に、留学エージェントの世界総会、世界の留学情報をキャッチし、国内に流す役目もあります。

もう一つは各国の大学や語学学校をまとめている世界の語学留学学校側の組織です。
イギリス留学、アメリカ留学、オーストラリア留学など主要な留学先には、必ず留学組織があり、その組織の代表同士が会合をしています。例えば、EnglishUK、 EnglishUSA, English Australiaのような組織があります。そしてその頂点にはGAELAという世界団体があります。

souce: JAOS written by Tatsuhiko Hoshino

イギリスやオーストラリアは英語留学市場を国家戦略の一つとして位置づけ(実際にエデュケーションのエクスポートと発言している)、政府からしっかりしたバックアップが入っています。フィリピン英語留学協会の実行部隊である6人(主に語学学校の代表と私)は、無給かつ自分たちの仕事の時間を一部割いて行っているのに対し、他国は留学協会専属のスタッフを雇い入れて動かしています。ゆえに、世界へアピールするチャンスに多く恵まれ、留学生をガッツリ獲得しています。

今年2018年の8月末にロンドンで、留学エージェントと各国を代表した留学組織が一同に会する、世界で2番めに大きな留学フェアが行われました。

5月に立ち上げたフィリピン英語留学協会はここに参加し、留学学校の世界組織であるGAELAに加盟を果たしました。ようやく世界の留学マーケットの一つとして認められたのです。

世界各国の留学業界のトップが集う、GAELAミーティングでフィリピン留学の市場ポテンシャルを説明

フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
そして、世界の留学エージェントの代表の方々(スペイン、トルコ、ロシア、ポルトガル、タイなどなど)にアプローチしてきました。

フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
ロンドンのフェア、ディナーミーティングの様子

1語学学校がどんなにパワーが強くても、こういう場には参加することはできません。なぜなら組織同士が話し合うからです。そして、組織同士で決めた内容は個々の語学学校がリーチ出来ないようなマーケットへと結びつきます。

例えば、世界の留学エージェントが読んでいる情報雑誌やサイトへの掲載、世界各国にある留学フェアへの招待や非公式で行なっている世界規模のミーティング、私達で言えば、フィリピン国内政府へのアプローチ(最終的にはフィリピン留学をPRするためのマーケティング予算の引き出しへ)などを可能にします。

今までフィリピン留学業界はこれを無視してきました。
その理由は別にそんなことをやらなくても、東南アジアを中心に集客は出来ているし、運営しているのは日本と韓国資本の学校ばかりだったためです。

本来であればフィリピン人ないし、フィリピン政府が主導して行う行為をわざわざ外国人が行う理由がありませんでした。

この組織を作ろうとした時もいくつかの語学学校から言われました、「協会を作らなくても、マーケティングは十分できるのになぜわざわざ?」っと。

確かにその通りなのですが、私はこれはいわばミシュランと同じではないかと考えています。

東京にミシュランが来なくてもレストランはたくさんあるし、ぐるなびはあるし、食べログはあるし、雑誌もある。流行っているレストランはミシュラン関係なしに流行っているし、2つ星、3つ星のロブションより美味しい店もたくさんあると思います。

それでも、ミシュランが調査をしに来て発表してくれたほうが、マーケット的には大部分でプラスのはず!
世界から見て東京のミシュランスターの数が多ければ、海外からの集客を見込めるのはもちろんのこと、業界自体が盛り上がります。お店だけでなく、その地域で生活している人たちの人生を変えることさえ、時にはあるはずです。

同様にフィリピン留学も、世界基準の団体に評価してもらうことは、今後の業界にとってとても重要だと判断しました。まずは調査の対象になることです。

語学学校の交流を通じて理解を深める

そのような理由から、ちょうど私が主催する語学学校が集まるセミナー&懇親会を年に2回ほどやっていたものですから、そこで少しずつ時間を取るようにし、各学校の意見を聞きつつ、フィリピン英語留学協会の必要性をお伝えしていきました。

日本人経営の語学学校が集まる会合の様子
フィリピン英語留学協会
セミナーを通じて世界の留学事情、世界から見たフィリピンを知る
日韓合同の会合時の様子
フィリピン英語留学協会
韓国側が今回の協会への理解を示してもらえたのは、フィリンターの代表「チョイ」氏の協力が大きかった。
フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
2018年5月31日の正式な発足イベント
フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
組織の存在意義やマーケティングの方向性を説明
フィリピン英語留学協会の活動 ロンドン留学フェアへの参加
運営方針や参加予定のフェア、会計なども解説

フィリピン英語留学協会の発足
これらを経て、正式に日韓合わせて17校の語学学校が加盟して頂けることになりました。

これらの加盟校は2019年からフィリピン英語留学協会を通じて、グローバルスタンダードを基準にしていくため、いち早く学校の改革が始まると思われます。

つまり、2019年以降にフィリピン留学をする方は、これらの学校から選んでいくのも一つの選択肢になってくるでしょう。

フィリピン英語留学協会が目指していく事

さて、今後のフィリピン英語留学協会ですが、狙いは国際デビューだけではなく、実際はもっと細かくいくつかあります。

1、世界へのマーケティング

これは、フィリピンの語学学校を代表し、各国の政府機関や大学、エージェント協会など、国を代表する機関同士のつながりを強めて、フィリピン留学の地位を向上させるための活動です。これにより世界中の学生からフィリピンが留学先の候補として当たり前に選択肢に入る状況を目指します。

また、今回のように世界各国の留学フェアに出ることで、フィリピン留学自体をアピールしていき、世界中から顧客獲得を目指します。初回はロンドン、次回はタイでのフェアに参加予定です。

フィリピン留学は日本、韓国、台湾だけでなく、多国籍化する事でより魅力的になるはずです。

2、世界基準のスタンダードを適応させる

フィリピン留学は世界の留学エージェントからすると、「先生の英語力は大丈夫なの?」「宿泊施設どうなってるの?」「カリキュラムはどうなっているの?」のような疑問を持たれているのが現実です。

これに対して我々は世界基準のスタンダードを徐々に適応させることで、世界から認められる留学国にしていく予定です。
具体的には以下です。

①世界的な教授法CELTAの導入

教師の資格として世界的に認められている「CELTA」があります。

CELTA (Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)について
英語を母国語としない人に対する英語教授法資格のうち、世界中で広く受験されているTESOL/TEFLのサーティフィケート。英語母語話者または同等の英語力を持つ方を対象とした資格で、最も国際的に知られており、世界中で英語教師として採用される条件に用いられています。
引用:Cambridge English

フィリピン英語留学協会に参加している語学学校は、この取得を必須にします。幸いな事に何度もの交渉の結果、ケンブリッジの許可をもらい、CELTAをセブ島で取得できるようになりました。

とはいえ、マンツーマン主体のフィリピン留学でCELTAを全先生に取らせるのは現実的ではありません(受講料が高く、研修も時間がかかるため、すぐ辞められると学校側は割りに合わないためです)。そのため、各学校の定員数に対してパーセンテージを決め、各学校何人かの先生に取ってもらい、その先生たちを中心にこのCELTAの教授法を浸透させる予定です。

既にいくつかの学校では実際に取得した先生が、CELTAを応用したマンツーマンレッスンの研修プログラムを作り、それを各先生に伝える事で一気に教師の評判が良くなっているのを、協会としても認知しています。

フィリピン英語留学が世界の留学エージェントに認知されていけば、今後はCELTAを導入している学校とそうでない学校で、大きく差が出てきます。なぜなら、CELTAを持っている学校は世界の留学エージェントからの送客先の一つとして、確実に候補に上がるからです。

日本国内の中高・大学・法人向けへのマーケティングを考えた場合も、国際的資格がある学校とない学校では、営業力に差が出てくるのではないかと考えています。

②安全面や宿泊施設、危機管理などのスタンダード作成

教授法だけに限らず、安全管理や宿泊施設、未成年や個人情報の保護に関するスタンダードなども含みます。
これは2019年から正式にスタートさせていきます。

3,統計を取る

これは加盟校だけに限りませんが、フィリピン留学の現時点でのデータを世界に向けて発表したいと思っております。

そのため、留学者数、英語力の向上、満足度などの統計を来年から取っていく予定です。統計データについては既に世界的に有名な留学の統計を取っている法人から連絡があり、フィリピン観光省とこの協会で統計を取る方法や時期について現在話し合っているところです。

4,フィリピン観光省とのタイアップ

フィリピン英語留学業界
先日、フィリピン英語留学協会としてマニラにあるフィリピン観光省(の留学部門)に訪問し、正式に政府から認められた組織になりました。

今後はフィリピン観光省が主導行うイベントに協会として参加したり、特定の案件への参加・不参加を加盟校から募ったり、政府の規則変更や関心事、安全対策などを伝達していく予定です。

フィリピン英語留学協会の組織メンバーについて

今回携わる組織メンバーは以下です。

代表:斉藤淳(俺のセブ島留学)
副代表:本多(ファーストイングリッシュ代表)、韓国側から1人参加予定
代理:森田(3Dアカデミー代表)、平田(IDEAアカデミー代表)
会計:海仲(HLCA代表)
広報:KIM(CIAマネージャー)
アドバイザー:国内外から数名

発足した初回は、語学学校のオーナーでも、留学エージェントでもないという点から私が代表になりました。

今後は、当サイトの中でも協会がどのような動きをしていくかも、お伝えできたらと考えております。

最後になりますが、フィリピン英語留学協会は「世界へのマーケティング」と「世界に通用するスタンダードの作成」「統計データの取得」を当面の課題として、そこに多くの予算を使っていく予定です。今後も加盟校を募集していきます。

あくまで「フィリピン留学業界の向上」を目指すマクロマーケティングのため、現時点で参加したことによる各学校への直接的なメリットはありません。現在加盟している17校はそれを理解した上で、先陣を切って頂けました。

もし、私たちの理念・活動主旨にご理解いただける語学学校様が他にもありましたら、以下のフィリピン英語留学協会の公式サイト内からお問い合わせください。
https://english-philippines.org/
 

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斉藤 淳
俺のセブ島留学の管理人 2012年に初めてセブ島に留学。以降、今までに複数の語学学校に留学&訪問。フィリピン留学を通じて「英語が伝わる楽しさ」をより多くの方に体験してもらいたいと思い、このサイトを立ち上げました。
英語留学前の方はもちろんの事、留学中の方、留学後の方にも役に立てる情報の提供を目指しています。

株式会社レミニス 代表
セブ日本人会 理事
フィリピン英語留学協会 会長

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