前回の記事でセブ島と欧米の留学先として人気が高い各都市の治安を比べることで、セブの治安が良好であることを確かめてきました。

そうはいってもセブ島は観光地ですので、観光客や留学生を狙う詐欺・犯罪があるのは事実ですし、実際に被害にあっている方もいます。
ではセブ島観光・留学中はどのようなエリア、物事に気をつけるべきなのでしょうか?

今回の記事では気をつけるべき危険エリア、危険な乗り物、危険な行為、典型的な詐欺・犯罪事例をご紹介します。

セブ島留学で気をつけるべき5つの事

前回の記事や今回の記事を含めて、欧米に比べてセブ島は治安が劣らないどころか良い、とお伝えしてきましたが、もちろんセブ島でも気をつけなければいけないことが、いくつもあります。

① スリ

フィリピン・セブ島 スリに気をつけるべき!
セブ島留学の際に留学生が最も被害にあいやすい犯罪は、スリです。

スリはセブ島だけに限らず、日本人が海外で最も被害に遭う犯罪です(データでは8割以上)。

セブ島では特に、ストリートチルドレンには注意して下さい。

セブには多くのストリートチルドレンがいます。日本人留学生の多くはストリートチルドレンに同情的です。しかし、ストリートチルドレンについては安易な同情だけでは済ませられない複雑な現実が横たわっています。

まず気をつけるべきことは、ストリートチルドレンに取り巻かれないようにすることです。取り巻かれてしまうと、ポケットや鞄の中に手を入れられて、あっという間に貴重品を盗まれてしまいます。

ストリートチルドレンはたいていの場合、大人に管理されています。子供たちはボス役の大人の指示に従って巧妙に標的を取り囲み、スリを働くように訓練されているのです。

ストリートチルドレンによるスリの被害を避けるためには、彼らがたむろしている近くには足を踏み入れないことです。どうしても近くを通らなければいけないときには、早足で歩くなど警戒していることを子供たちにアピールすることです。ボス役の大人にしても、警戒している人をあえて標的にする指示は出さないからです。

スリの対象として狙われるのはスマホが断トツです。スマホはすぐに取り出せるようにポケットに入れていることが多いため、狙いやすいことに加え、換金率が高いためです。

スリを避けるためにもっとも効果的な対策は、余分な物を持ち歩かないことです。鞄を大切そうに抱えている人と、手ぶらの人のどちらをスリが狙うかは、説明するまでもないでしょう。

外出の際は、手ぶらが一番です。理想は必要なだけの現金を持って出かけることです。どうしても財布を持ち歩きたいときは、チェーンなどをつけて衣服につないだり、トラベル用のセキュリティベルトのなかにしまう方が安全です。少なくとも簡単に取られないような所にしまっておきましょう。

アクセサリーや高価な時計なども身につけない方が賢明です。ダウンタウンエリアではイヤリングを無理やりむしり取られる事件も発生しています。

バッグなどの置き引きはカフェやホテル内であれば心配ないレベルですが、発生率がゼロではありません。すられて困る物は、常に目の届く範囲に置くようにしてください。鞄などを椅子の下に置くのはNGです。目が届かないところにあるものは、気がつかない間に消え失せる可能性があります。

② 恐喝

セブでは少ないものの、恐喝や強盗にあった場合のリスクはスリの比ではありません。フィリピンは日本とは異なり、銃の入手が簡単です。そのため銃を使った恐喝事件も発生しています。

大切なことは、危険なエリアには近づかないことです。語学学校があるエリアで恐喝に出くわすことは、まずありません。恐喝にあうリスクが高いのは、夜のダウンタウンなど危険とされるエリアに限定されます。

夜間のダウンタウンは、戦地に迷い込むも同然です。薄暗い道を歩いているだけで突然拳銃を突きつけられ、ホールドアップされる危険が常につきまといます。

問題は危険なエリアの選別をどう行うかですが、当サイトオリジナルの「セブ島の治安ガイドライン」の図を参考にしてください。

セブ島の治安ガイドライン
こちらのグラフはあくまで主観性に基づく安全性のガイドラインです。利用者および第三者に損害が発生したとしても責任を負いかねますので、予めご了承ください。

このグラフの色別の危険度を地図上に落とし込むと次のようになります。

フィリピンセブ島の治安エリアマップ
それぞれのカラーエリアとグラフのカラー度数が対応しています。地図上で赤く塗りつぶしているエリアが、危険度の高いダウンタウンです。各語学学校はほぼ上部の青色エリア内にあります。

一般的に危険指数30以下で行動している限り(学校とモール・レストラン・ビーチを行き来するぐらい)、一人であってもセブ島留学で犯罪に巻き込まれる確率は極めて低くなります。この行動範囲に限定するだけでも、セブ島留学を十分に満喫できます。

危険指数30~80の範囲の行動についてはグループ行動をすること、警戒を怠らないことで、犯罪に巻き込まれる率をかなり下げられます。

学生はともかく社会人にとってダウンタウンエリアは、軽犯罪率は高くなるものの日中は十分行動可能な範囲です。好奇心旺盛な方はサントニーニョ教会やカルボンマーケットに行きたい方もいると思います。

事前に周りの人から話を聞くなどして情報を集め、きちんと準備をしてから出かけたほうがよいでしょう。ただし、夜間のダウンタウンエリアには近づかないようにしてください。

その理由はこちらです。

その他の危険エリアについては語学学校ごとに、留学初日に指導が行われています。学校側の指示に従い、危険エリアに近づきさえしなければ、セブで恐喝や強盗に出くわすことはまずありません。

万が一、恐喝された場合
万が一、恐喝・ホールドアップされた場合は、抵抗をせずにお金を全て渡してください。
大抵の場合はお金目的ですので、今あるお金を全部渡すことで穏便に済ます事ができます。逆に抵抗をすると傷害を受ける可能性がありますので、おやめください。

また、全くお金を持っていないと逆上される可能性もあるため、最低でも1000peso、2000pesoは常に持っていたいところです。

③ 移動手段について

危険を避けようと思えばセブ島留学の場合、語学学校によっては敷地内から一歩も出ることなく留学生活を終えることもできます。レッスンも宿泊も食事も買い物も、敷地内で済ますことがきるからです。それが欧米留学では真似できないセブ島留学ならではのメリットであることは、すでに紹介しました。

でも、通常は敷地内から出て街中を散策したり、マリンスポーツや観光に出かけたり、スパ施設やトレーニングジム、大型デパートでのショッピング、レストランでの食事など、せっかくセブに滞在しているだけに余暇を思いっきり楽しみたい方は多いことでしょう。

セブは治安に優れ、安全性の高い都市です。危険エリアを避けることで、思い思いの楽しみ

方を満喫できます。

問題はその際の移動手段です。学校を離れ、どこかへ移動するためには、まず移動手段について考える必要があります。

現地の人たちが利用するセブの代表的な移動手段といえば、バイクタクシー・ジプニー・タクシーの3つです(トライシクルは場所が限定されているので、今回は書きません)。

しかし、セブの事情に詳しくない留学生が現地の人たちに混じってそれらの交通機関をうまく使いこなせるかと言えば、はなはだ疑問です。

結論から言えば、バイクタクシーとジプニーには乗るべきではありません。また、タクシーは出来るだけ一人ではなく複数人で乗るようにしてください。それぞれの移動手段について紹介します。

③-1 バイクタクシーには乗らないこと

ハバルハバル
バイクタクシーとは名前の通り、タクシーのバイク版です。
バイクタクシーは日本にはないため、物珍しさから乗ってみたい誘惑に駆られるものですが、全くおすすめできません。

その最大の理由は、バイクのためクルマよりも交通事故にあうリスクが高く、さらに事故にあうと命さえ失いかねないためです。

バイクタクシーの転倒事故は、けして珍しいことではありません。セブに限らずアジアを旅したり、長く滞在していると、バイクタクシーが転倒している光景を度々目にします。バイクタクシーは見た目以上に危険な乗り物であると意識した方がよいでしょう。

事故の次に、バイクタクシーに安易に乗ることで誘拐されるリスクがあることも知っておいてください。もちろん滅多にあることではないものの、毎年何件か発生しています。

更に危険なのは流しのバイクタクシーです。毎日、同じ場所で客を待つバイクタクシーであれば組合に加盟しているため、素性がはっきりしており、誘拐される危険はまずありません。

ですが、流しのバイクタクシーのなかには、誘拐や恐喝などの犯罪を目的としている者もいます。流しのバイクタクシーを捕まえて乗ることは、絶対に避けるべきです。

バイクタクシーは運賃がタクシーよりも安く、渋滞に関係なくすいすい進んでくれるため便利な面はありますが、セブ在住歴が長くないのであれば避けた方が賢明です。また、万が一の事故の場合でも海外旅行保険が降りない可能性が高いので、乗るべきではありません。

③-2 ジプニーにも乗らないこと

ジプニー
ジプニーは日本でいう乗り合いバスのことです。タクシーに比べて運賃が安いため、セブの庶民の足になっています。

しかし、留学生にとってジプニー内は、ときに街中よりも危険な空間になります。ことにスリや盗難には警戒が必要です。ジプニーを降りてから財布と携帯がなくなっていることに気がつくなんてことも、十分あり得ます。

ジプニーは降りる際の安全性にも問題があります。日本のバスのように、きちんと止まってくれないこともあります。ときには徐行中のジプニーから飛び降りなくてはいけないこともあるため、慣れていないと危険です。

留学中にジプニーに乗ることは避けた方がよいでしょう。どうしてもジプニーを利用せざるを得ないときは、複数人で利用してください。マクタンのジプニーであれば外国人の利用も多いため、比較的安全です。

ただし、夜間のジプニーへの乗車は絶対に避けるようにしてください。夜間のジプニーを利用することで万が一にもトラブルに巻き込まれた際の危険度は、他の軽犯罪とは比較になりません。文化に溶け込むことは大事ですが、リスクを背負ってまで行うべき事ではありません。

https://www.bworldonline.com/modern-jeepneys-begin-plying-cebu-city-streets/

最近は新しいジプニー(ほぼバスのようなデザイン)がセブ島でスタートしました。初乗り8ペソでその後1km毎に1ペソずつ上がっていきます。値段的にも安全面でも以前より良くなっていると思いますが、現時点ではまだ推奨は出来かねます。

③-3 タクシーは複数人で乗ること

タクシー
バイクタクシーやジプニーに比べてタクシーの安全性は、格段と跳ね上がります。セブでの移動手段として最もオススメできるのはタクシーです。

当然ながらタクシーの運賃は最も割高ですが、日本円に換算すればわずかな額に過ぎません。安全を買うつもりで、タクシーを活用するようにしてください。

日本ではタクシーを使うほどではない歩けるほどの距離であっても、メインストリートから外れた脇道を歩くよりも、タクシーを使った方がよほど安全です。

また、Grab Taxi(グラブタクシー)があれば、スマートフォンアプリから簡単にタクシーを呼ぶことができます。これはUBERやJAPAN TAXIのアプリと同様のライドシェアサービスです。

客待ちしているタクシーや路上で流しのタクシーを拾うよりも、スマホからタクシー配車サービスを利用する方が便利、かつ高い安全性を確保できます。

タクシーを利用する際も一人だけの乗車は避け、仲間と複数人で乗ったほうが、より安全です。
セブ市内は深夜以外ではボッタクリドライバーはまずいませんが、マクタン島では相手の顔をみてイケそうだと思ったら交渉してきます(しかも狙われるのは日本人ばかり)。複数名いると抑止力につながります。

③-4 泥酔に気をつけること

いくら治安が良いセブとはいえ、日本にいるときと同じ感覚で酔っていたのでは、あまりにも無防備です。飲み過ぎには、くれぐれも注意してください。

バーやクラブに飲みに行く際は単独行動を避け、複数人で行動することが基本です。

楽しく飲んでいると現地の人たちと意気投合し、盛り上がることもあります。その際、強い酒を出されたり、もらい酒の飲み過ぎで思いがけずに深酔いしがちです。海外にいるからにはリスクと常に隣り合わせであることを自覚し、自制を心がけたほうがよいでしょう。

実際の事件としては直接知りませんが、睡眠薬強盗も過去に起きた事があるようです。お酒のなかに気づかないうちに睡眠薬を入れられると、アルコールと睡眠薬の作用でたちまち眠りに落ちます。目が覚めたときにはスマホや財布などの貴重品が消えていることでしょう。

女性の場合はさらなるリスクにさらされる可能性もあります。飲みに行く際は深酔いしないように、十分に警戒してください。

また、飲み屋で知り合った人にどこかに誘われても、素直に付いていくことは男女問わず避けるべきです。

⑤-5 美人局(つつもたせ)に気をつけること

男性の留学生が巻き込まれやすい詐欺犯罪に、美人局があります。美人局といっても、濡れ場に怖いお兄さんが踏み込んできて恐喝するような単純なものではありません。

詐欺グループによってもっと巧妙に、かつ大がかりに仕掛けられるため、フィリピンではセットアップと呼ばれています。

未成年の女性が絡むことが多いです。さらに保護者や弁護士、警官が一団となって標的をはめます。本物の弁護士と警官が絡むことが一般的なだけに、悪質度も高めです。

未成年者との性行為が脅しのネタにされます。身に覚えがなくても、未成年者が襲われたような状況証拠を作られることで、言い逃れできない状況へと追い込まれていくのです。

この時点で標的が犯罪者で犯行グループが被害者の立場に分かれます。巧妙な仕掛けにより犯罪者に仕立てられることで、大金を要求されてもなかなか拒絶できません。

相手が本物の警官・弁護士であるだけに、対応を誤ると刑事事件として裁かれる可能性もあるため、犯行グループの言いなりになってしまうケースが多いのです。

こうした詐欺を避けるためには、甘い誘いには乗らないことです。ことに未成年者が絡む場合は家族ぐるみではめられることが多いため、よく知らない人の家には誘われても行かないように注意してください。未成年者と二人だけで取り残されるような状況は避けた方が賢明です。未成年と性行為があったと判断されると、かなり重い罰になりますので。

それ以外にもトランプ詐欺と呼ばれるトランプゲームを使って賭けをし、大金を巻き上げる手法や、「日本語教えて」と言いながら寄ってきて騙す詐欺集団もあります。これらは連絡先を簡単に交換しないこと、一緒に車で移動しないことで防げます。

セブ島留学が欧米留学よりも安全といえる「安心ポイント」5つ

前回の先進国との治安比較記事と今回の記事でセブ島の治安や安全面での注意点を見てきました。
これに加えて当日学校で行われるオリエンテーションをしっかり聞いておけば、まず犯罪に巻き込まれる事はありません。

ここからはデータを離れ、セブ島留学が欧米留学よりも安全性が高いと言われる5つの理由について紹介します。

① 犯罪に巻き込まれるリスクが低い

セブの治安が良く、安全性が高いことは、すでに紹介した通りです。それに加えてセブ島留学の場合、レッスンを受ける教室と宿泊施設が一体となっている語学学校が多いため、宿泊施設と学校施設が離れていることが一般的な欧米留学に比べて、犯罪に巻き込まれるリスクが格段と低くなっています。

また一体化していないまでも、宿泊施設と学校施設が極めて近い、もしくはシャトルバスによる送迎があるなど、セブ島留学では移動の手間をできるだけ減らす工夫が語学学校ごとに為されています。

欧米留学ではよくあるホームステイもセブ島留学にはありません。もともと物価が安いため、ホームステイによって宿泊費の負担を軽くする必要がないからです。繁華街から離れた一般住宅から学校への往復には、それなりのリスクが潜んでいます。

当然のことながら街中での移動が増えるほどに、犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。

ところがセブ島留学であれば学校の敷地内、あるいはすぐ近くにスーパー、大型モールなどの買い物施設や食事をするための施設、スポーツジムなどが備わっていることが多いため、その気になれば留学期間のすべてを学校の敷地内、あるいは周辺だけの移動で済ませることも可能です。

実際、日本から直行便でセブに到着後、出迎えのクルマに乗って学校まで移動したあとは、買い物から食事まですべて学校内で済ませ、留学期間が終われば再び直行便で日本に帰国を果たす留学生もいるほどです。

このような至れり尽くせりの便利な環境は、セブ島留学ならではの特権です。

② 人種差別がない

海外に滞在を続ける多くの日本人が悩まされる壁があります。それは「人種差別」です。

日本にいて日本人が人種差別にあったと感じることは、まずないでしょう。ところが海外、ことに白人が多数を占める欧米では、肌の色の違いによる差別にさらされ、言葉を失うことがしばしばあります。

Numbeoのデータにも「肌の色・人種・宗教などによる心的攻撃の標的となることへの懸念」という項目が設けられています。オーストラリアやアメリカ・イギリスの都市ごとに、この項目に「high」が多いことは、これまで紹介してきた通りです。

私たちが考えている以上に肌の色の違いによる差別、人種による差別は、まだまだ根深く存在しています。表面上は親しく接していても、何かがきっかけで剥き出しとなった悪意を向けられて戸惑うことは、海外で暮らせば嫌でも経験することです。

たとえば、あまり表に出て来ない話ですが、白豪主義が残るオーストラリアでは過去に多くの日本人留学生が、理由もなく生卵をぶつけられてきています。何かをしたから差別されるのではなく、肌が黄色いという理由だけでいわれなき差別にさらされることが、実際にあるのです。
欧米留学をするからには人種差別を受ける可能性があることも、あらかじめ知っておいた方がよいでしょう。

一方、セブ島留学であれば現地の人々も同じアジア人ですから、人種差別を受けることなどほぼありません。セブに限らずフィリピン人の大多数は日本人に親近感を抱いています。嫌われていることとは対照的です。

そのため、人種差別についての心配はセブ島留学では不要です。

留学生も同じアジア人が多いため、差別とは無縁です。基本的には日本人であるというだけで、多くのアジアの人々から好意を抱かれることの方が多いでしょう。この感覚はアジアのいろんな国の人たちと交流を重ねてみれば、自然にわかってきます。

セブ島留学では差別にさらされるどころか、日本人で良かったと思える瞬間を度々味わえることでしょう。

③ 麻薬が手に入らない

海外で日本人が犯罪を犯した疑いによって逮捕・勾留されたり、有罪判決を受けて服役することがあります。その際の罪名で決まって一定数あるのが、麻薬関連犯罪です。



海外では、基本的に日本よりも簡単に覚醒剤や大麻を入手できます。日本では一括りで「麻薬」とされますが、実際には麻薬・大麻・覚醒剤・合成麻薬・脱法ドラッグと、違法ドラッグには多くの種類があり、国によって、あるいは州によって合法であるか否かが異なります。

そのため、その国では合法だと思い込み手を出したところ、実は違法のために逮捕される事例が後を絶ちません。合法とはいえ州によって年齢制限など様々な条項が設けられていることも多く、逮捕されて初めて違法だったと知ることも珍しくありません。

薬物使用を安易に考えると、とんでもない目にあいます。薬物の取り締まりに関しては、日本よりも厳しい国がいくつもあるからです。

麻薬所持の場合、日本では罰金や執行猶予付きの軽い刑罰で済むこともありますが、海外では場合によっては死刑になる可能性もあることを知っておいた方がよいでしょう。

語学留学先によっては、大麻などが合法化されているために簡単に入手できる国もあります。ですが基本的に日本人は、渡航した国で大麻が合法とされている場合であっても、手を出せば違法となることを知っておいて下さい。

日本には大麻取締法があります。大麻取締法では大麻所持罪や大麻譲受罪については刑法第2条にしたがうと規定されています。刑法第2条では「この法律は、日本国外において罪を犯したすべての者に適用する」とあります。

つまり、日本人が外国で大麻を所持すると、それだけで大麻取締法が適用されるということです。その国では合法であっても、日本人である限り日本の法律ではあくまで違法なのです。海外においても大麻所持によって逮捕される可能性があることを忘れないで下さい。

大麻が合法化されている国に留学する場合は、十分に注意したほうがよいでしょう。

③-1. カナダで大麻が合法化

2018年10月17日より、カナダ全土で大麻(マリファナ)が合法化されました。国全体で大麻が合法化されるのはウルグアイに次いで世界で二カ国目、先進7カ国のなかでは初めてです。

ただし、州によって使用できる年齢や購入できる場所、使用できる場所が限定されています。また、実際には小売店が少ないため、未だにブラックマーケットが中心です。

大麻については麻薬ほどの中毒性はないとされており、アルコールやタバコよりも危険性が低いとされるデータもあるだけに、世界的に合法化の動きがあることもたしかです。

しかし、現在の日本の法律ではカナダに滞在していたとしても大麻の所持は違法になります。安易に手を出すと、とんでもない不利益を被ることになるかもしれません。

誘惑に負けることなく、大麻には近づかないように自分を律するよりありません。

③-2. オーストラリアの違法薬物取り締まり

オーストラリアでは近年、コカインや覚醒剤などが若者を中心に広がっており、大きな社会問題に発展しています。それだけに違法栽培や違法薬物の所持・使用に関しては、日本とは比べものにならないほど徹底した取り締まりが行われています。

路上で飲酒運転取締りが行われるのは日本でも当たり前ですが、オーストラリアでは全土に渡って麻薬服用運転取締りが行われています。軽い気持ちで手を出し、逮捕される事態となれば懲役刑もあり得ます。

日本以上に薬物が蔓延しているだけに、入手も簡単です。シドニーでは歓楽街のメインストリートを一歩外れると、明らかに薬物売買をしそうな人をたまに見かける、と知人から聞いています。

日本よりも違法薬物が身近にあるだけに、それらには決して手を出さないように注意して下さい。

③-3. フィリピンにおける違法薬物の現状

フィリピンではドゥテルテ政権になって以来、麻薬撲滅を目指した徹底的な取り締まりが行われています。日本でも度々報道されているため、目にした方は多いことでしょう。

その結果、現在フィリピンでは違法薬物の売人が激減したことで、薬物の入手自体が極めて難しくなっています。なにせ麻薬を所持しているだけで最悪、殺される可能性があるため、多くの麻薬中毒者が麻薬を捨て去りました。

麻薬の蔓延については、数年前までのフィリピンと現在では大きく異なります。少なくとも留学生が気軽に麻薬を入手できる環境にはありません。

カナダやオーストラリアとは異なり、親しくなった現地の友人や留学生仲間から大麻を吸おうと誘われることもありません。命の危険を冒してまで手を出す人など、よほどでなければいないからです。フィリピンでの薬物に関する警戒意識の高さは、欧米の比ではありません。

違法薬物が身近ではないだけに、フィリピンで外国人が薬物関連の犯罪に巻き込まれるリスクはかなり減っています。

違法薬物の入手が困難なことにおいて、現在のフィリピンは欧米よりも安全度が高いといえます。

④ 語学学校は地域に歓迎されている

セブ島留学と欧米留学では、それぞれの語学学校に対する地域の歓迎ぶりがまったく異なります。その理由として、先進国では語学学校が一つ増えたところで地域の活性化にはまったく影響を及ぼしませんが、発展途上国であるフィリピンでは語学学校ができることで、地域の経済が大きく改善されることをあげられます。

語学学校ができれば、周辺の雑貨店や食堂も潤います。地域によっては語学学校によって、一つの新たな産業が立ち上がるも同然なのです。

そのため、セブ島の語学学校のほとんどは周辺地域から歓迎されています。学校側もそのあたりの事情には精通しているため、地域密着型の経営を行っています。

語学学校と地域は、どちらも win-win の良好な関係を築いていることが一般的です。たとえばある語学学校では積極的にボランティア活動を行い、貧困家庭の子供たちへの修学支援・教育支援を行っています。また、ある語学学校では地域貢献のための活動を精力的に続けています。

このような活動を通して語学学校と地域の人々との仲が良くなるため、留学生を大切に扱う文化が自然に育まれています。留学生にとっては、すれ違う地域の人々が笑顔を振り向けてくれること、親しげに話しかけてくれることは、安全性の高い居心地の良い環境にいることを意味しています。

こうした地域の人たちとの心温まる交流は、データで確認できる以上の安心感を与えてくれるものです。欧米留学では経験できない暖かさを、セブ島留学では体験できます。

⑤ 日本語が使える安心感

実際に留学生活を送る上で、いざというときに日本語が通じる環境にあるかないかは大違いです。たとえば突然の体調不良に襲われた際に日本語がまったく通じないとなると、何から何まで英語を使って切り抜けるよりありません。

もちろん、困ったときでも英語を使って対処するよりない環境に自分を追い込むことで、英語力が短気で身につくメリットもあります。ですが、本当に追い詰められた際、対処できずに詰んでしまう可能性だってあるのです。

欧米留学では日本語の通じるスタッフが常駐している語学学校は、ほとんどありません。留学先によっても異なりますが、周囲に日本人留学生がまったく見当たらない学校もあります。

しかし、セブ島留学では日本資本の語学学校が多いため、日本語の通じるスタッフが常駐していることが一般的です。また日本からの留学生が多いため、なんらかのトラブルに巻き込まれた際には気軽に頼ることができます。

イザと言うときに日本語の通じる安心感がセブ島留学にはあります。

安易に日本語が使える環境に身を置くことで、英語脳への切り替えが邪魔されるデメリットを心配する声も聞かれますが、それは自分自身の心構えでどうにでもなる問題です。大切なことは1日8時間以上、英語を使い続ける環境を意識して作ることです。リスクを負ってまで日本語がまったく通じない環境に身を置く必要はありません。

ことに初めての海外留学や英語力ほぼゼロであれば、困ったときには日本語が使える環境を選んだ方が無難です。トラブルに巻き込まれても英語を使って切り抜けられる自信が付いてから、ハードな環境を選んでも遅くはありません。

欧米留学がセブ島留学より安全という神話

欧米留学とセブ島留学を比べた場合、より安全なのは欧米留学と思いがちですが、実際は異なることを紹介してきました。

セブは治安が良く安全度が高いエリアですが、発展途上国フィリピンのもつ負のイメージから欧米よりも危険との先入観をどうしてもぬぐえませんでした。そのため、セブ島の語学学校は安全性を高めるための工夫に積極的に取り組んできました。

授業施設と宿泊施設を一つの敷地内にまとめたり、ホテルを丸ごと買い取り改装することでレッスンルームと宿泊施設を兼ね備えた一体型としたり、シャトルバスで送迎をしたりなど、各種の工夫を重ねることで、セブの語学学校はどこも極めて高い安全性を確保しています。

その結果、セブ島留学は欧米留学以上の安全性を実現できたのです。

もはや、欧米留学の方がセブ島留学よりも安全だとする神話は、完全に崩壊しています。

むしろ治安の良さと安全性を求めるのであれば、セブ島留学の方に軍配が上がってもおかしくない、それが現状ではないでしょうか。

まとめ セブの治安と安全性

ここまで2記事を使ってセブの治安と安全性について紹介してきました。海外留学先として人気の高い諸都市と比べてみても、セブの治安の良さと安全性の高さは全く劣っていません。

少なくとも、治安についてことさら心配するようなレベルにはありません。逆に「セブの治安が心配でたまらない!」のであれば、世界中どこへ留学しようと不安がつきまとうことになります。

どこであろうと海外に出る以上は、日本よりも治安が悪いのは仕方ないことです。大切なことは必要以上に恐れることなく、事前に情報を集め、また現地でも情報を集め、きちんと備えることです。

いつも以上に警戒心を引き上げ、危険なエリアに足を踏み入れたり、軽はずみな行動を慎むことで、快適で安全なセブ島留学を実現できます。セブ島で起こっている最新の治安情報、身近で起きた事例などは語学学校のオリエンテーションでも教えてくれます。

しっかりルールさえまもれば、欧米留学であろうとセブ島留学であろうと、トラブルはほぼ回避できます。

どうぞ安心してセブ島留学を楽しんでください。

セブ島留学 完全網羅シリーズ
完全網羅#1 セブ島留学ってどんな留学?
完全網羅#2 セブ島留学の費用
完全網羅#3 セブ島の基本情報
完全網羅#4 セブ島の治安ガイドライン

完全網羅#5 授業施設&宿泊施設
完全網羅#6 学校選び&コース選び
完全網羅#7 セブ島留学がある1日
完全網羅#8 留学相談&申込方法

完全網羅#9 セブ島留学中の食事
完全網羅#10 セブ島観光客を狙う犯罪行為
完全網羅#11 セブ島でかかりやすい病気
完全網羅#12 食事ガイドライン