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ドン山本 フリーライター

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タウン誌の副編集長を経て独立。フリーライターとして別冊宝島などの編集に加わりながらIT関連の知識を吸収し、IT系ベンチャー企業を起業。

その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。

セブ慰霊の旅(第5回)日本兵に子供を殺されたキリノ大統領の決断

憎悪と「許し」 セブ慰霊の旅も今回が最終回です。最後に紹介するのは、ダウンタウンにある ”MUSEO SUGBO” です。 今回はフィリピン人の視点から、日本軍による占領と日米の戦いについ...

フィリピンとセブ島の歴史【第6話】なぜ中華系フィリピン人が多いのか?

なぜフィリピンには中華系フィリピン人が多いのか!?彼らはいつどこから来たのかをたどります。 フィリピン階級社会の始まりはいつからなのか。 フィリピンを実際に訪ねてみれば、至るところで「貧困」の...

なぜフィリピンは親日なのか?【第2部】布引丸(ぬのびきまる)物語

フィリピンの国民的英雄ホセ・リサールが日本との親善を望んだという事実は、戦後のフィリピンを覆っていた対日憎悪を赦しへと変化させ、今日に繋がる日比友好の礎となったことを前回の記事にて紹介しました。 ...

フィリピンとセブ島の歴史【第4話】なぜスペインによる植民地化がフィリピン貧困の発端になったのか?

フィリピンがスペインの植民地であったことは、観光ガイドに目を通せば必ず書かれています。 でも、「植民地」と聞いても、具体的にどのような統治が行われていたのかをイメージできる人は、けして多くはない...

フィリピンとセブ島の歴史【第11話】 米比戦争~日本占領、そして独立へ

20世紀の初頭から半ばにかけて、フィリピンは激動の歴史を歩みました。武力蜂起によってスペイン軍をフィリピンから追い出し、独立を勝ち得たのも束の間、今度はアメリカの軍事侵略に悩まされることになります。 ...

セブ慰霊の旅(第2回)招かざる征服者。フィリピン人にとっての日本軍

セブ慰霊の旅 2.タリサイの海岸 ~戦時と今を結ぶ絆 その1.米軍上陸前のセブの状況 9月12日の初空襲以来、セブ市への米機の空襲は毎日のように繰り返されました。ことに9月17日には...

セブ慰霊の旅(第4回)観光地サンペドロ要塞近く、名もなき日本軍慰霊碑の秘話

戦場に芽生えた束の間の友情 前回は南方第14陸軍病院の慰霊碑を中心に、民間人で組織された義勇隊の奮闘ぶり、そして北方へ逃れていく途上で生じた13歳以下の子供たちの殺害という悲劇を取り上げました。...

セブ慰霊の旅(第3回)民間人の投降を許さなかった日本軍の罪と子供達の運命

セブの山野に刻まれた悲しみ セブ市の中心に位置するヴィセンテ・ソット記念医療センター(旧サザンアイランド病院)の敷地(駐車場)内には、赤十字のマークが鮮やかな南方第14陸軍病院関係者の慰霊碑があ...

フィリピンとセブ島の歴史【第7話】なぜ貧富の格差は生まれたのか?財閥の誕生

前回に続き、フィリピンの歴史から貧富の格差が生まれた原因についてたどります。 フィリピンでは既得権益を握った一部の富裕層のみが富み栄え、一般民衆の大多数は貧困に喘ぐという不公平な状況が続いていま...

フィリピンとセブ島の歴史【第9話】ホセ・リサールの見果てぬ夢 ~革命はなぜ失敗したのか

東京日比谷の交差点にある公園入口から日比谷通り沿いにしばらく歩いた通路際に、あるブロンズ像が建っています。 ブロンズ像の下には碑文があり、こう記されています。 「フィリピンの国民的英雄 ホセ・...

セブ島観光で必ず役立つ!フィリピンとセブ島の歴史【第1話 ラプラプ像の由来】

現在は南国のリゾートとして、また観光地として栄えているセブ島ですが、フィリピンという国を含め、その歴史は案外知られていません。 セブ島留学の折に街をぶらつくにしても、その地の歴史を大まかにつかん...

フィリピンとセブ島の歴史【第2話 サントニーニョ教会とマゼランクロスの由来】

前回はマゼラン船団がセブ島に到達し、フィリピン征服に乗り出したこと、そのマゼラン軍をマクタン連合軍のラプラプが打ち破ったことを紹介しました。 前回の記事はこちら →セブ島観光がより楽しくなるフ...

フィリピンとセブ島の歴史【第8話】フィリピン人が19世紀に誕生した背景

アジア唯一のキリスト教国であることは、フィリピン人にとっての誇りです。フィリピン人の9割はキリスト教の信者であり、8割はカトリック教徒です。 フィリピンの街角を散策すれば、教会をあちらこちらで発...

フィリピンとセブ島の歴史【第10話】パリ条約、フィリピンを2千万ドルで購入したアメリカ

フィリピンがかつてアメリカの植民地であったことは、多くの人が知識として知っています。そもそもフィリピン人が英語に堪能なのは、アメリカによって英語教育を強制されたためです。 それでも今となっては、...

フィリピンとセブ島の歴史【第5話】こうして教会はフィリピンの土地を手に入れていった

フィリピンの街角を散策していると多くの教会を目にします。今やカトリック教はフィリピンの人々にとって欠かすことのできない生活の一部になっています。 多くのフィリピン人は日曜ともなると教会のミサに足...

フィリピンとセブ島の歴史【第3話 観光地サンペドロ要塞に秘められた歴史】

今回はフィリピンの歴史を語る上で欠かすことのできない「エンコミンダ制」について紹介する予定でしたが、前回の最後に少しだけふれた「サン・ペドロ要塞」について、もっと詳しく知りたいとのリクエストが多く寄せ...

【海外出稼ぎ労働者4/4】統計で見るフィリピン人の移民と海外不法就労者の実態

フィリピン人海外出稼ぎ労働者は国家の英雄か、捨て石か?第1部全4回の第4回目です。 第4章 移民と海外不法就労者 フィリピンの海外在住者は、海外出稼ぎ労働者ばかりではありません。海...

【海外出稼ぎ労働2/4】なぜ海外出稼ぎ労働者は「英雄」と呼ばれるのか?

フィリピン人海外出稼ぎ労働者は国家の英雄か、捨て石か? 第1部全4回の第2回目です。 第2章 海外出稼ぎ労働者はなぜ「英雄」と呼ばれるのか 前回は、フィリピンでは国民の10人に1人が海外に...

【海外出稼ぎ労働1/4】それでもフィリピン人は海外を目指す!

フィリピン人海外出稼ぎ労働者は国家の英雄か、捨て石か? 第1章 それでもフィリピン人は海外を目指す 世界を実際に旅してみると、至る所でフィリピン人を見かけることに驚くかもしれません。 東京はも...

ドイツ留学エージェントおすすめ12選【2024年版】ワーホリも

留学というと英語圏をメインに検討される方が多いかもしれません。しかし、高水準の教育が受けられるドイツも非常におすすめの留学先です。 一部例外はありますが、基本的にドイツの国立大学は学費が無料で、...

ドン山本 フリーライター

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タウン誌の副編集長を経て独立。フリーライターとして別冊宝島などの編集に加わりながらIT関連の知識を吸収し、IT系ベンチャー企業を起業。

その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。