英会話スクールで学ぶ
英会話スクールで学ぶ方法
自習(オススメ度:★☆☆☆☆)
■ 特徴:すべての学習の基礎。自身の力、ペースで英語学習を行う。
■ 対象者:自習をするためのモチベーションを維持でき、自己管理できる人。
■ メリット:英語学習においては全て自由なので、好きな時間に好きな科目を好きな分だけ勉強することができる。教材も自由なので自分に合った参考書を選ぶことができる。また、金銭的コストが非常に低いのもメリットの一つで、始めるも辞めるも自身の自由なので、自己管理できる人ならまずは自習から始めることをオススメする。
■ 備考:自由には責任がトレードオフとなるため、自習が上手くいかなくても自己責任となる。自身で目標設定からカリキュラムの作成、教材選び、進捗管理、モチベーション管理をする必要になる。また、教材やアプリを買った際、初めはモチベーションが高いが次第に低くなってくるのも注意が必要。多くの人がやってしまいがちなのが、モチベーションが下がってきたら、続かない理由を教材のせいにして、また別の教材を買うという負の連鎖。
別の教材はまたゼロからスタートするので、金銭的なコストがかかるだけでなく、実は時間的コストもかかっている事に気づきたい。
また、客観的に自身を評価できる能力も必要。スピーキングも独学となるので、英会話という側面での勉強が難しい。結果が見えやすい資格試験の学習との相性は抜群だが、結果が分かりづらい英会話を伸ばし続けるには、相当な覚悟の継続が必要。
つまるところ、実は自習とは数ある学習方法の中で一番むずかしい英会話勉強法である。マナビジンでは「自分のモチベーションを当てにしないのが成功の秘訣」だと考えているため、自習はあくまでメインではなく、サブとしておすすめしている。
通学型英会話スクール・カフェ(オススメ度:★★☆☆☆)
■ 特徴:決まった時間に決まった場所で英会話をして英語学習をする形式。レッスンは週2~3回程度。
■ 対象者:スピーキングやリスニングの能力を高めたい人。クラスメートと一緒に切磋琢磨したい人。
■ メリット:決まった時間に決まった場所で英語学習ができるので、習慣化しやすい。英語学習にとって習慣化は非常に重要なので、メリットの一つといえる。
講師もネイティブの人が多く、生きた英語を勉強できるのも特徴。また、通常少人数制のクラスとなるので、クラスメートができ、近い目標を持った人がいる環境で勉強することはモチベーションの維持に繋がる。
■ 備考:固定の時間、場所なので柔軟性という意味では近年のトレンドとは逆行する。新型コロナ禍でビジネスマンは出勤回数が減ったり、3密を避ける中、従来の「駅前」という価値が薄くなっている。
英語ネイティブは必ずしも「英語を教えるプロ」ではないので、レッスンの質が担保されているかどうかは確認が必要である。また、英会話中心の学習になるので、英文法などは個別で学習が必要。グループクラスはもちろん、マンツーマン授業でも圧倒的に英会話の量が足らないため、別の学習と組み合わせたい。
コーチング(オススメ度:★★★☆☆)
■ 特徴:英語講師とチューターと共に効率的に英語を学習していく。レッスンは週二回自習(スクールによって異なる)。
■ 対象者:自己管理ができないと自覚している人。短期集中型で英語力を上げたい方。
■ メリット:目標設定、カリキュラム作成、教材指定、進捗管理、授業内容などを全て包括的にチューターが管理してくれるため効率の良い英語学習方法である。
そのような管理はできないと初めから分かっている人はそれらを全てチューターに任せてしまうことで、自身は英語学習のみに専念することができる。
そのような環境では絶対的な学習時間も増えるので、忙しい人にもオススメ。相談できる相手がいるという精神的な強みもメリットの一つ。
■ 備考:数十万円単位のコストがかかることがネックだが、それよりも理解しておきたいのが、ほとんどの時間を自習で過ごすという点。つまり、英会話量が絶対的に足らないため、自分で必要であれば補足しなければいけない。
また、勘違いしてはいけないのは、コーチングを受けたからと言って英語学習量の絶対量が下がるわけではないということ。
英会話を身につけるのに必要な時間が仮に500時間だとしてたら、それがカリキュラムやコーチがつくことで400時間や300時間にもなるわけではない。いくら高いお金を払ったからと言って、やらなければいけないのは自分である。どんなにすごいカリキュラムでも、コーチングでもやらなければ意味がなく、学習方法は「自習」がメインであることを忘れてはいけない。
英会話より目標設定が明確なTOEIC、IELTS、英検などの資格試験には無類の強さを発揮するので、ビジネスマンですぐに点数を上げたい方には特にオススメ!逆に英会話習得としてはおすすめではない。
オンライン英会話(オススメ度:★★★★★)
■ 特徴:ネット環境さえあれば好きな場所で英会話を受けることができる。深夜に対応しているオンライン英会話スクールも多々あるので、実質いつでも授業を受けることが可能。スクールによっては全ての講師がTESOLを取得しているなど、質にこだわる学校もある。
■ 対象者:環境に左右されずに英会話を勉強したい人。
■ メリット:ネット環境と端末の普及により近年急速に話題となったオンライン英会話。好きな場所で好きな時間に英語学習ができるので、自身のライフスタイルに合わせてスピーキングやリスニングの勉強ができる。
一回の授業は25分ほどと比較的短く、隙間時間に英語学習ができるのもメリットの一つ。費用も比較的安く、一回のレッスンは安いところで数百円程度となっている。
■ 備考:自由が売りのオンライン英会話だが、一般的なシステムでは毎回授業を予約する必要があり、授業が終わってからでしか次の授業の予約がとれないため手間がかかる。
また、格安オンライン英会話では先生の質のバラツキが目立ち、回線速度も定期的にトラブルが発生するなどが生じている。結果としてオンライン英会話を受けることが億劫となってしまうのが問題点である。
逆にそういった問題点が解決しているオンライン英会話もあるが、値段が格安スクールよりは高い傾向にある。
1回25分の授業と比較的短いので、最低でも1年は続けたい。クラスメートがいないことはデメリットとは言えないが、通学型英会話のようなメリットは享受できない。
お気に入りの先生を捕まえると続けやすく、1日のルーティーンにしやすいのは他の学習方法と大きく異なる点。楽しんで授業を受けれるので、ストレスも少ない。コロナ禍では一番オススメの学習方法。
英語でオンライン学習(オススメ度:★★☆☆☆)
■ 特徴:オンラインで公開されているスキル系のコースを英語で受講することで英語力を高める。
■ 対象者:特定の技術を高めたい人。何らかの分野で趣味がある人。
■ メリット:ある特定の分野を英語で学習するため、英語力のみならずその技術力も同時につく。有名なオンライン学習では、UdemyやSkillshareなどが挙げられる。有料のオンラインスクールに通い必要は必ずしもなく、自身が勉強したい分野が明確であるならばYOUTUBEでも勉強が可能。
自身が興味のある分野を勉強するためモチベーションを維持することが容易である点もメリットの一つといえる。
■ 備考:有料スクールに登録すると月数千円ほどの出費がかかる。特定の分野を英語で学ぶことになるので、ある程度リスニング能力があることが前提になるが、主に表情やジェスチャーも読み取れる映像での学習となるため、そこまで難易度は高くない。
課題はほとんど聞く側に回るため、リスニングの練習にはなっても、英会話の練習にはなりづらいこと。スキル習得がメインになるため、掘り下げて学習しようと思わないこと、加えてほぼ自習と同じように一人で行うため、ルーティーンにしづらいことなどが上げられる。
ビジネスマンは時間のある時に自分の専門分野を中心に、英語で学習する癖をつけたい。英語への学習意欲ではなく、スキルへの学習意欲があれば続けられる点が、通常の英会話学習と大きく異る。長期的に見れば、自分の専門分野を英語で慣れる事ができるため、一石二鳥が狙える。
オンライン留学(オススメ度:★★★☆☆)
■ 特徴:オンライン留学とは日本にいながら海外留学と同じ授業を受けるオンライン語学プログラムのことを指し、公式の語学学校や大学がレッスンを提供している。
■ 対象者:留学したいが海外に行けない事情がある人。オンライン英会話より集中的に語学を学びたい人。
■ メリット:語学学校の講師は英語を教えるプロなので授業の質が担保されている。1コマ50分の授業を3コマ行うコースからあり、一回25分ほどのオンライン英会話とは英語に触れる絶対的な量が異なる。
実際の学校と同じスケジュールで平日に学習をし、休日は休みという形をとるので、英語学習が習慣化しやすい。期間も1週間からと短期での学習から数か月という長期でのプランも用意されている。
日本にいながら世界各国の授業を受けることができるので、学校によっては現地で留学をするよりよりインターナショナルな授業を受けられるという側面がある。日系が提供するサービスではマンツーマン+グループクラスのハイブリッド型のため、練習と実践の両方が行える。
■ 備考:期間は自由に決められるが、あくまでも留学という観点での英語学習法なので、それなりにまとまった時間が必要。時差があることも考慮しなければならない。
オンライン英会話に比べ費用が高くなる(月4万~15万円ほど)。2020年の新型コロナ発生以降にサービスが登場したため、現時点では受講できる語学学校が少なく、生徒やカリキュラム、ウェブサービスが整っていない学校も多い。
また、基本的には朝から夕方にかけて行うため、日中仕事がある社会人は中々参加が難しい。
ワーホリ(オススメ度:★★★☆☆)
■ 特徴:提携を結ぶ国に一年(国により最大2年)ほど身を置き、現地で労働をしながら文化や言語を学ぶ制度。
■ 対象者:現地で働きながら語学を学びたい人(30歳以下限定)
■ メリット:現地で労働をするため、最低限の賃金をもらいながら生活ができる。働くことを通して語学向上や異文化理解を深めることができる。年単位での滞在になるので、生活の中で英語を使う場面が多く、総合的な英語力の向上に繋がる。
英語力が驚異的に伸びる方もいる。
■ 備考:仕事の種類は自身の英語力によって決められるため、あまり英語が得意でない人は農業など英語が必要とされていない仕事につく傾向にある。あまり仕事を選べないのでキャリアアップはあまり望めない。あくまでも英語力向上と異文化理解が目的だということを前提に選択をしなければならない。
そのため、事前にフィリピン留学をしてからワーホリに行く方も少なくない。成功の鍵は事前の英語力と、現地についてからの行動力。
現在は新型コロナ禍で渡航が難しい。
欧米留学(オススメ度:★★★★☆)
■ 特徴:イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに中長期の留学に行くこと。留学の種類は語学留学や正規留学などがある。
■ 対象者:短期間に集中的に英語を勉強したい人。英語の環境に身を置きたい人。
■ メリット:英語中心の生活になるので否応なく英語と触れ合うことになる。そのため短期間に集中的且つ包括的に英語を学習することができる。留学は短くて1か月からとなり、長ければ2~3年学生として滞在することも可能。幅広い表現の英語力をつけるという観点では一番といえる。
■ 備考:生活費を含めたまとまった費用が必要なので計画的に資金繰りをする必要がある。少なくとも数か月の滞在となるので、キャリアを中断する必要があることも事前に覚悟が必要。英語力の側面から言えば、その分見返りが大きいのでオススメ度は高い。自身の人生プランと相談して選択をしたい。
また、語学留学はグループクラスであり、ほとんど学習効果を見込めない。そのため、現地で友達を作ったり、ホームステイ先のホストファミリーと仲良くなったり、カフェやレストラン、その他イベントに参加したりなどして、英会話をする機会を積極的に増やさないと英会話力は伸びにくい。
そのため、短期留学としては初心者が中級者になるスピード感はフィリピン留学に劣る。幅広い英語表現も短期留学生にとっては、逆に覚える表現の幅が膨大になり、消化不良になりやすい。おすすめ度は星3つ程度。
しかしながら正規留学であれば、上級レベルまで英語力を磨けるため、星5といえる。
こちらも現在はコロナ禍で渡航が難しい。
海外留学では英語が身につかないイメージを持っている人も多いが、アンケートを見る限り海外留学は強い。貴方の周りでも、英語ができる人は留学してませんか?
フィリピン留学(オススメ度:★★★★☆)
■ 特徴:フィリピンに中長期滞在をして英語を学ぶ。
■ 対象者:留学をしたいが金銭面コストを下げたい人。語学だけを学びに行きたい人。
■ メリット:欧米留学との相違点は金銭的コストが断然低いことである。フィリピン人は英語を母語とはしないがかなり流暢に話す人が多く、留学先として近年人気が高まりつつある。観光地に学校があることも多く、観光と語学を同時に堪能できることもメリットの一つ。
また、欧米留学ではグループクラスだが、フィリピン留学はマンツーマン中心のため、人前で英語を話す事にためらいを感じやすい日本人にはぴったりの学習方法。
1日8時間の学習をするので、真剣に学習すれば3ヶ月で大きく成長ができる。しかも、授業施設と宿泊施設が一緒(もしくは近く)で、食事3食付くなど時間の無駄がない。
海外留学ではあるが、日本人経営の語学学校も多数あるため、初めての留学では安心。
■ 備考:あくまで語学留学がメインとなるので、正規留学(大学)のような語学以上の勉強はのぞめない。ネイティブ圏ではないのでスラングや、ネイティブらしい言い回しは学べない。
また、フィリピンはあくまで発展途上国なので、先進国のようなサービスを受けることができない。食事、インフラ、交通、ネット環境、政治経済などで日本と見比べるとどうしても劣ってしまうため、期待していくとがっかりする。
フィリピンは日本から近い分、留学生もアジア人が固まりやすく、国際交流の点ではイマイチ魅力がかける。留学というよりは英語短期集中合宿に近い。
こちらも現在はコロナ禍で渡航が難しい。