留学またワーキングホリデー先として人気の国、オーストラリア。
留学を考えている人向けに、オーストラリア留学の基本情報、人気都市、留学方法、そしてオーストラリア留学の準備についてご紹介します。
この記事を読んでいただければ、オーストラリア留学の基本的なことは全てわかります。
小林優香
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)認定留学カウンセラー現在留学エージェント会社で働き、入社以来1,400人以上の留学生をサポート。
最優秀カウンセラーとして2度の表彰を経て、現在は留学カウンセラーの育成トレーナーを務めている。
オーストラリア留学を知ろう!
オーストラリアってどんな国?
日本最大級の留学エージェントである留学ジャーナルが発表した「留学白書 2019」で、オーストラリアは2018年の人気の留学先2位にランクインしており、総留学生の約5人に1人がオーストラリア留学を選択しています。
では、オーストラリア留学の魅力はどこにあるのでしょうか?
まずはオーストラリアそのものの魅力についてみていきましょう。
人口 | 2,574万人 |
気候 | 北部:熱帯性気候 大陸中央部:砂漠気候 南部・南東部・西部:温帯性気候 |
言語・人種 | 言語:英語 人種:オーストラリア系 38.7%、イギリス系36.5%、アイルランド系11.1% |
通貨 | オーストラリア・ドル 1オーストラリア・ドル=95円 (2023年9月時点) |
多民族・多文化国家である
あまりイメージはないかもしれませんが、オーストラリアは世界中の国々からやってきた移民で形成された多民族・多文化国家です。
歴史的背景からイギリス、アイルランド系移民の子孫が生活し、第2次世界大戦後に公式の移民計画を開始したあとは600万人以上の移民を受け入れ、現在でも国を挙げて「他民族・多文化政策」を推進し、世界中から多くの移民を受け入れています。
今現在のオーストラリア人でも、海外で生まれた者の割合は総人口の約30%にのぼります。そのためオーストラリアに暮らす人々も外国人の受け入れに慣れており、英語が話せないからといって冷たくされることもありません。伸び伸びと魅力的な生活を満喫できます。
雄大な自然に恵まれている
オーストラリアには数多くの国立公園や世界遺産登録地域があり、世界でも有数の豊かな自然環境に恵まれています。
日本でも有名なエアーズ・ロックやグレート・バリア・リーフ、パースの北にあるシャーク・ベイなど12の世界自然遺産を有し、広い大陸のあちこちに魅力的な自然が広がっています。そのほかノーザンテリトリーにあるカカドゥ国立公園は複合遺産に登録されており、先住民族であるアボリジニの人々が描いた世界最古といわれる壁画が残されています。
個性的な野生動物も多く、コアラやウォンバット、カンガルーやワラビーなどはオーストラリアならではの生物たちです。
特徴的な「オーストラリア英語」
オーストラリアで話されている英語は「オーストラリア英語」とも呼ばれ、独特の発音や綴りがあります。たとえば代表的な発音では「A」を「エイ」ではなく「アイ」と発音します。「Today」は「トゥダイ」、「Face」は「ファイス」となります。
独特の発音と聞いて「訛った英語になってしまったらどうしよう」と心配される方もいらっしゃいますが、短期間の留学であれば幸か不幸か訛りが身につくほど、ネイティブレベルになることはまずありません。
さらに言えば、英語ネイティブ以外の人が英語を話すときには国籍を問わず起こりえることですが、日本人の話す英語はどう頑張っても「日本人訛り」のようなものが残りますからあまり心配はいらないでしょう。
また綴りでは、イギリス英語と少し似たところがあり「Theater」は「Theatre」、「Center」は「Centre」となるように、「e」と「r」の位置が逆になります。
オーストラリアだけの特異な表現などもあり、バーベキューは「Barbie」、フットボールは「Footy」、Helloを「Good day, mate」と表現します。
少ない日本との時差
オーストラリアには3つのタイムゾーンがあり、日本との時差は基本的には以下の通りです。
・西部:日本時間-1時間
・中部:日本時間+30分
・東部:日本時間+1時間
そして、サマータイム(毎年10月第1日曜日から翌4月の第1日曜日まで)を導入している州があります。
・ニューサウスウェールズ州
・ビクトリア州
・タスマニア州
・南オーストラリア州
・首都特別地域
これらの地域では、上記の日本との時差に+1時間となります。非常にややこしいですが、いずれにしても日本との時差は-1時間から+2時間と非常に少ないです。
時差が少ないことで、時差ボケをしなくても済みますし、友人や家族といつでも連絡が取れるというメリットがあります。
世界に評価される住みやすい街
イギリスの新聞エコノミストが発表した「住みやすい街ランキング」の2021年版では、3位にアデレード、6位パース、8位メルボルン、10位ブリスベンと、オーストラリアの4都市がトップ10入りしています。
この調査は、世界140都市の安定性、文化と環境、教育とインフラ、医療の各部門で計30項目を採点したものです。
オーストラリアが住みやすい国として世界から評価されていることが分かるでしょう。短期留学であっても、住みやすい街である点は大いにプラスです。
オーストラリアのビザの種類は?
オーストラリアに留学するために必要なビザ・特徴・費用は以下の通りです。(2023年9月現在)
ビザの種類 | 特徴 | 費用 |
ETA (観光ビザ) | 3ヶ月まで短期観光と語学留学ができる | 20ドル(1,900円) |
ワーキングホリデービザ | 1年間オーストラリアで就学と就業ができる | 635ドル(60,300円) |
学生ビザ | 3ヶ月以上の就学に必要となる | 710ドル(67,450円) |
他国と比べたオーストラリア留学の特徴とメリットは?
オーストラリア留学は、以下に該当する方にはとくにおすすめです。
・ワーキングホリデーを検討している人
・いずれオーストラリアの大学留学を検討している人
・時差の少ない環境でネイティブの英語環境に浸かりたい人
オーストラリア留学のメリットについて、詳しく見ていきましょう。
学生ビザ取得の規定がゆるやか
留学する際に気になる学生ビザの規定ですが、オーストラリアの教育機関にて3ヶ月以上の修学を予定している場合には、学生ビザを取得する必要があります。しかし、他国と比べてオーストラリアは取得の規定が比較的ゆるやかです。
取得期間は4ヶ月から数年の申請が可能で、最初に観光ビザやワーキングホリデービザで入国した場合の変更手続きも可能です。また、学生ビザから観光ビザへの切り替えも比較的スムーズで、学生ビザの延長も問題ありません。
ビザ取得の規定が厳しい国では、現地での延長や観光ビザへの切り替えに苦労するという話もありますが、オーストラリアでは現在のところその心配はありません。
学生ビザで就労が可能
オーストラリアではワーキングホリデービザはもちろん、学生ビザでも就労できます。現地での生活費などの助けになるのはもちろん、英語ローカルの環境で就業することにより、さらなる英語力の強化にもなります。
具体的に学生ビザでは2週間で40時間働くことができ、しかも最低時給は日本の約2倍です。さらに祝日に出勤するとさらに2倍になります。大学などに通っている場合には、夏休みや冬休みなどには40時間以上働いてもよいとされており、非常にフレキシブルであることがわかります。
レストランやカフェなどの雇用主などはこちらが学生ということも把握しているため、それほど高い英語力を必要としないところがほとんどです。英語に自信がないからといって怖気づくことなく、チャレンジできる環境が揃っているのです。
語学学校からIELTS免除で大学に入学可能
オーストラリア留学を考えた際に、将来的にオーストラリアの大学への進学を視野に入れている人も多いと思います。
通常であれば日本でIELTSまたはTOEFLを受験し、大学や大学院の英語入学基準等を満たしたうえで大学に直接出願する方法が一般的だと思いますが、これはすでに高い英語力を持っている人向きであり、日本人の一般的な英語力からするとあまりないケースといえます。
オーストラリアで語学学校に通った場合でも、語学学校在学中にIELTSを受験して英語入学基準等を満たして出願するのが一般的ではありますが、オーストラリア語学学校の多くは特定の大学と提携を結んでおり、一定レベルの英語力に達したらIELTS免除で大学に入学可能です。
そのほか「オーストラリア語学学校→ TAFE(州立職業訓練専門学校)/ 専門学校→オーストラリアの大学」というルートもあります。こちらの場合も、ほとんどのTAFE付属語学学校と私立専門学校付属語学学校では、一定レベルの英語力に達した場合には、IELTS免除で付属の専門学校に入学可能です。
TAFE/専門学校と提携する大学の中には、TAFE/専門学校で取得した単位を最高1~1.5年分まで認定してくれる所もあるので、大学の2年に編入することも可能です。
このように、留学生のためにさまざまな大学進学への経路が用意されており、自分のレベルに合わせた進学方法を選ぶことができます。
日本とワーキングホリデー協定を結んだ最初の国
オーストラリアは、1980年に日本が最初にワーキングホリデー(ワーホリ)の協定を締結した国です。現在からさかのぼること30年以上の歴史があり、一般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会が発表した「2017年人気渡航先ランキング」では、ワーホリの渡航先として一番人気となっています。
また、「セカンド・ワーキング・ホリデー」の仕組みがあることも、オーストラリアの人気を後押ししていると考えられます。これは政府指定の場所で指定の業種に3ヶ月間(88日間)就いた場合にセカンド・ワーキング・ホリデーのビザが支給され、滞在期間を1年から2年に延長できるというものです。
さらに、ワーホリの年齢上限が35歳まで引き上げられるといった話もあります。いまだ具体化の動きはありませんが、もしそれが実現すればその人気はさらに盤石なものになることが予想されます。
オーストラリアの人気留学都市7選
それでは、日本人に留学先として人気があるオーストラリアの都市をランキング形式でご紹介します。
1位 シドニー:オーストラリアの商業・金融・文化などの中心地
●人口:約420万人
●気候:晴天が多く、年間を通じて暖かく湿度が低いので過ごしやすい。ただし朝夕は肌寒く、日中は日差しが非常に強い
●見どころ:オペラハウス、ハーバーブリッジ、ザ・ロックス、ダーリングハーバー、ボンダイ・ビーチ、ブルーマウンテンなど
オーストラリアの商業・金融・文化などの中心地シドニー。オーストラリア第一の人口を誇る大都市であり、南半球最大の都市でもあります。2000年にはシドニーオリンピックが開催され、世界中から脚光を浴びました。
世界中から人が集まる多民族都市でもあり、オーストラリア人はもちろん、ヨーロッパ、インド、中近東、アジア、南米、アフリカなどさまざまな人々がいることがわかります。
街はザ・ロックスに象徴される歴史的風景と現代的な建物が調和しているのが特徴です。他都市に比べて交通の便もよく、市内はシティレール(電車)、路面電車、バスなどが走っています。自然の魅力を併せ持っており、少し足をのばせば豊かな緑や青い海、白い砂浜を一望できます。
教育機関も充実しており、学校の数も他都市に比べ数多いです。学生のニーズに合わせたさまざまな特色あるクラスが開講されているので、個人の留学スタイルにフィットしやすい環境があるといえます。
2位 メルボルン:オーストラリアの文化・芸術の中心都市
●人口:約337万人
●気候:春夏秋冬のはっきりとした四季があり、日本は季節が真逆。夏は日本より暑くなく、冬も氷点下にはならないため過ごしやすい
●見どころ:ビクトリア国立美術館、グレートオーシャンロード、ユーレカタワー・スカイデッキ88、フィッツロイガーデンなど
オーストラリア第2の都市メルボルン。世界中からの移民が多い多民族都市で、オーストラリアの文化・芸術の中心都市でもあります。総面積の4分の1を公園が占めており、「ガーデン・シティ」の別称を持つほど緑豊か。
市街地は碁盤の目状になっており、伝統的なビクトリア調の建物と現代的なビルとが調和するおしゃれな街です。市街地から郊外まで路面電車(トラム)が走っており、中心部の指定エリア内での乗り降りであれば無料で利用できます。
雰囲気あふれる石畳の裏路地が数多くあり、カフェや個性的なブティックが集まっています。マーケットも有名で、地元産の農産物からアートや工芸品、ビンテージファッションまで何でも揃います。
また「教育の街」としても知られており、語学学校、専門学校、大学(院)などすべての教育機関において質が高いことが特徴です。メルボルン大学とモナッシュ大学はオーストラリアトップ8大学のうちの2大学となっています。
3位 ケアンズ:世界自然遺産への玄関口
●人口:約12万6,000人
●気候:北東部に位置するため、常夏で1年中快適に過ごせる。冬でも最高気温が25℃前後ある。ただし、朝晩冷え込む時も
●見どころ: グレート・バリア・リーフ、デインツリー国立公園、エスプラネードラグーン 、ケープ・トリビュレーションなど
日本に最も近いといわれるオーストラリアの都市です。東京と大阪以外の空港からも直行便が飛んでおり、飛行機で約7時間というアクセスの良好さも人気です。
真っ青の海に世界最大のサンゴ礁で有名なグレート・バリア・リーフと、クイーンズランドの湿潤熱帯地域という2つの世界自然遺産への玄関口として世界的に知られており、年間を通じて世界中から多くの観光客が訪れます。
内陸部には世界遺産に登録されている熱帯雨林があるほか、南部にはウールーヌーラン国立公園、北部にはデインツリー国立公園が広がる、まさに自然の宝庫です。市内は数時間で回れるほどこぢんまりとしており、慌ただしい都会から離れてリラックスするのにおすすめのリゾートエリアです。
観光やワーキングホリデー目的で訪れる人が多いため、それらに特化した語学学校が多いのが特徴。自然豊かな土地柄を生かし、勉強だけではなくアクティビティなどが充実している学校も多くあります。
4位 ブリスベン:利便性の高いコンパクトシティ
●人口:約90万人
●気候:冬でも最高気温が15℃前後と、年間を通して暖かい
●見どころ:ローンパイン・コアラサンクチュアリ、シティホール、Q1タワースカイデッキ、マウントクーサ、ストーリーブリッジなど
大陸北東部に位置する、オーストラリア第3の都市。クイーンズランド州の州都でもあり、街の真ん中をブリスベン川がゆったりと流れていることから「川の街」としても知られています。
郊外に位置するコアラ保護区「ローンパイン・コアラサンクチュアリ」では、オーストラリア最大規模の130頭以上のコアラを飼育しており、ギネスにも認定されています。
市内中心部は歩いて30分ほどで1周できるコンパクトではありますが、ショッピングモールやカフェ、レストラン、図書館、美術館・博物館、日本領事館などがあり生活するうえで困ることはありません。
また語学学校や専門学校、大学など多くの教育機関もあります。学生の英語力を高める幅広いクラスレベル、目的に合わせた豊富な種類のコース、アクティビティなども取り入れたユニークなカリキュラムが導入されています。
5位 ゴールドコースト:明るくてフレンドリーな雰囲気の学校が多い
●人口:約42万5,000人
●気候:
●見どころ:サーファーズ・パラダイス、カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリ、シーワールド、ラミントン国立公園など
約42kmにわたって広がる黄金色の美しい砂浜「サーファーズ・パラダイス」で知られる、世界有数のビーチリゾート。ブリスベンから車で1時間半程度の場所にあり、サーフィンをはじめ、オーストラリア屈指のスポーツイベントなども数多く開催されています。
街には高層ビルや高級ブティック、レストランなどが並びショッピングからグルメまで幅広く楽しめます。2014年には新しくトラムが開通し、今までは交通の便が悪かった場所にも気軽に移動できるようになりました。
また、郊外に行けば海だけではなく山もあり、野生の動物たちとの遭遇や、夜には美しい星空を楽しんだりすることもできます。
ゴールドコーストの語学学校は土地柄、明るくてフレンドリーな雰囲気の学校が多いとされています。学校の規模も大きすぎないため、小・中規模の学校でじっくり学びたいという方に向いているでしょう。またボンド大学、グリフィス大学があり一般英語コースも開講しています。
6位 パース:治安のよさで留学生に人気
●人口:約147万人
●気候:年間を通じて温暖だが、冬は雨が多い。冬は最低でも10℃前後
●見どころ: キングスパーク、ピナクルズ、モンガー湖、西オーストラリア博物館、シャーク・ベイ、ウェーブロック、パース動物園など
オーストラリア全土の3分の1の面積を占める、西オーストラリア州の州都。訪れる人々から「フレンドリーシティ」と呼ばれており、明るい日差しと自然豊かな、ゆったりした雰囲気が流れる都市です。
近郊にはオーストラリアならではの雄大で美しい大自然があり、奇景ピナクルズやウェーブロックなど他では見られないユニークな遺産があります。街の規模はこぢんまりとしており、デパート・スーパー・日本食材店・レストラン・カフェ・銀行などが徒歩20分圏内にあります。
今なお英国の面影を残しており、繁華街が少なく街全体に落ち着きがあり、落ち着いて勉強に集中できる環境が整っています。長期の滞在にも向いており、治安のよさでも留学生に人気のある都市です。
7位 アデレード:最も生活費が安い&日本人が少ない
●人口:151万人
●気候:温暖な地中海性気候で年間を通して過ごしやすい
●見どころ:ビクトリアスクエア、バロッサバレー、グレネルグ・ビーチ、ハーンドルフ、カンガルー島、アデレード動物園など
南オーストラリア州の州都、アデレード。ヨーロッパ各地域からの移民を受け入れ、さまざまな文化が混じり合った都市です。街中に中世ヨーロッパ調の建造物が多く建ち並び、歴史を感じられる「芸術と文化の都市」ともいわれています。四方を緑豊かな公園に囲まれており、歩いて散策できるほどよい大きさです。
オーストラリアの5都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレード)の中で最も生活費が安く、公的な生活費調査では、シドニー、メルボルンに比べ3~4割、ブリスベン、パースに比べ2~3割の生活費を抑えられるといわれています。
日本人にとっては認知度が低く、オーストラリアのそれぞれの都市の人口の中で最も「日本人が少ない」都市です。また、移民の多いオーストラリアで「一般家庭で英語しか話さない家庭比率」がもっとも高い都市のため、英語漬けの生活をしたいという人も満足できる環境が整っています。
オーストラリア留学をする4つの方法
オーストラリア留学をするための4つの方法を、以下で詳しくご紹介します。
語学留学(短期・長期)
オーストラリア語学留学の魅力は、ワーキングホリデーでなくても就労することができる点です。働くことで、より実践的な英語力を身につけることができるでしょう。これはアメリカやカナダへの語学留学では味わえない魅力です。
また、オーストラリア国内だけで173もの語学学校があります。進学・英語力のブラッシュアップができる、楽しい、コストが低いなど、それぞれの語学学校に強みや特徴があるので、自分に合った語学学校を見つけることは難しくないでしょう。
大学・大学院留学
オーストラリアの大学は非常にハイレベルで、高品質な教育を提供していることに定評があります。国内には42校の大学(国公立:39校 私立:3校)しかないのですが、そのうちの5〜8校が毎年世界の大学ランキングトップ100に名を連ねています。
オーストラリアの大学の中でトップ8に入る大学をGroup of Eightと呼び、下記の大学がGroup of Eightに属しています。
- クイーンズランド大学
- シドニー大学
- ニューサウスウェールズ大学
- オーストラリア国立大学
- メルボルン大学
- モナッシュ大学
- アデレード大学
- 西オーストラリア大学
これらの大学は非常に人気があるため、学費が他大学よりも高い傾向があります。しかし、これらの大学出身であると、就職活動で有利になるなどのメリットもあるようです。
2022年QS世界の大学ランキングにおける、上記の8大学と日本の大学のランキングをまとめました。
オーストラリアの大学 | 日本の大学 |
オーストラリア国立大学(27) | 東京大学(23) |
メルボルン大学(37) | 京都大学(33) |
シドニー大学(38) | 東京工業大学(56) |
ニューサウスウェールズ大学(43) | 大阪大学(75) |
クイーンズランド大学(48) | 東北大学(82) |
モナッシュ大学(58) | 名古屋大学(112) |
西オーストラリア大学(93) | 九州大学(135) |
アデレード大学(108) | 北海道大学(141) |
オーストラリアの大学には「偏差値」がありません。学校のレベルについては、このような世界大学ランキングを参考にしながら考えるのが一般的です。日本の大学のレベルと比べながら、自分に合った大学を選びましょう。
ワーキングホリデー
オーストラリアでのワーキングホリデーは18〜30歳が対象です。オーストラリアは世界で最も最低賃金が高い国であると言われています。時給は最低23.23ドル(2023年9月時点)で、これは日本円にすると約2,200円です。
ただその分、生活費も日本より高いので一概にこの時給がいいとは言えませんが、近年の急激な円安により、オーストラリアへの「出稼ぎ」留学が非常に脚光を浴びています。
オーストラリアでワーキングホリデーを1年間体験し、日本帰国時に日本円に替えると、円安の影響でかなりの金額になります。
また、上述した「セカンド・ワーキング・ホリデー」という制度を活用することで、オーストラリアでの滞在を更に1年延長することも可能です。興味がある方はぜひ検討してみてください。
関連記事:オーストラリアワーホリ2024年版 費用・申請・仕事探し完全ガイド
TAFE留学:オーストラリアの職業訓練学校
TAFE(Technical and Further Education)はオーストラリアの職業訓練学校のことを指し、日本では「専門学校」にあたります。
日本の専門学校と同様に、美容や観光、ビジネス、自動車、看護などさまざまな分野を4〜36ヶ月かけて学びます。
オーストラリア留学の準備はいつから?何をするの?
留学の準備は1年程度前から始めるのがおすすめ。1年〜半年前、半年〜直前までにやるべきことを解説します。
留学する1年〜半年前
この期間にやるべきこと、決めておくべきことは以下の5点です。
- 留学エージェントの選定
- 留学する目的や目標を考える
- 留学する都市を考える
- 語学学校の選定
- 英語の勉強
英語の勉強をするから留学するのであって、留学前は英語の勉強は不要なのではないかと思われる方がいるかもしれませんが、その考えは間違っています。
たしかに、留学して英語しか話せない環境に身を置くことで、英語を勉強せざるを得ない環境になることは事実です。
しかし、ある程度の英語力を事前に身につけておくことで、留学したときにほかの人とコミュニケーションをとったり、友達を作ったりすることが容易になります。
留学の成功は友達作りによって左右されるといっても過言ではありません。そのため、出発までに英語力を少しでも磨いておきましょう。
留学する半年〜直前
この期間には以下7点をおこなう必要があります。
- 語学学校の入学手続き
- ビザの申請
- パスポートの準備
- 留学保険への加入
- デビットカードやクレジットカードの準備
- 留学で必要となるものの購入
- 英語の勉強
語学学校への入学手続きは、入学予定日の約半年前に済ませましょう。
理由は2つあり、1つ目は、留学エージェントを介して少し早めに申し込むことで、特典や授業料の割引を受けられる可能性が高いからです。
2つ目は、人気のある語学学校は入学の締め切りが早く、早めに申し込んでおかないと入学できないということがあるからです。
続いては留学保険についてです。オーストラリアでは学生ビザを取得するとOSHC(Overseas Stuent Health Cover)という海外留学生健康保険に加入することが義務付けられています。この保険でカバーされるのは以下の項目です。
- 医師による治療
- 血液検査などの病理検査
- レントゲン検査
- 公立病院・私立病院での治療費・入院費
- 救急車費用
- 処方箋薬
加入する保険会社によって異なりますが、費用は毎月約4,000〜5,000円です。もしこの保険だけだと心配なら、任意で別の海外旅行保険に加入するのもよいでしょう。
そして、デビットカードとクレジットカードの準備です。オーストラリアをはじめとする海外の多くの国ではキャッシュレス社会がかなり進んでいるため、デビットカードやクレジットカードは必携です。現金ではなくカードを所持することで、盗難に備えることもできます。
また、海外では日本よりもクレジットカードを作るのが難しいので、出発前に最低1枚は作っておきましょう。
オーストラリア留学の費用
オーストラリアへの留学にかかる費用は大体以下の通りになります。
語学留学か、大学に通うのかによって大きく費用は変わってきます。
留学タイプ | 留学期間 | 費用の目安 |
語学留学
|
1週間 | 18-34万円 |
1ヶ月 | 35-70万円 | |
3ヶ月 | 70-85万円 | |
6ヶ月 | 130-150万円 | |
1年 | 250-300万円 | |
ワーキングホリデー | 1年 | 130-200万円 |
大学留学 | 1年 | 300-600万円 |
大学院留学 | 1年 | 200-400万円 |
詳しい留学費用についてはこちらの記事をご覧ください。
>>オーストラリア留学費用【徹底解説】費用を抑える裏技13選もご紹介!
オーストラリア留学のまとめ
オーストラリア留学の基本的な情報をご紹介しました。
もっと詳しくオーストラリア留学について知りたいのであれば、一度留学エージェントに相談しみてることをおすすめします。
オーストラリア留学を扱う留学エージェントは、こちらの記事で語学留学、ワーホリ、正規留学別に詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
→オーストラリア留学エージェント32社【徹底比較】ワーホリも対応