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社会人のアメリカ大学院留学、経験してわかったメリット・デメリット

この記事は、留学を考えているビジネスパーソン向け(日本の大学をすでに卒業し、海外大学院への留学を考えているビジネスパーソン)です。

私は、日本の4年制大学を卒業し1年間働いた後、アメリカの大学院へ留学しました。

アメリカの大学院で2年間学び修士号を取得し、その後帰国。現在は、英語講師、翻訳家、ブロガー、動画編集者、投資家、経営者として多面的に働いております。

そんな私の経験を通して、「社会人留学のメリット・デメリット」をお伝えいたします。

社会人留学のデメリット3選

最初にデメリットをお話しします。

デメリット1:金銭的負担

留学には、様々な費用がかかります。

英語学習教材費、留学斡旋業者への費用(必要に応じて)、渡航費、現地滞在費、学費、など。

そして、残念ながら社会人向けの奨学金は数が限られていたり、専門性の高い人(理系の特定分野)に限定されたりと、獲得しにくい状況です。

ただ、一般的には大学院は2年間ですので、学部生よりもトータル学費は抑えられますし、生活コストも半分で済みます。

大学選びで州立大学などを中心に検索(college boardなどを活用)すれば、学費もグッと抑えられます。また、米国などの大学は、大学のアドミッションオフィスに出願前にいつでも問い合わせることができますし、すごく丁寧に対応してくれます。

実は、学費の交渉ができる大学もあります。(私は、学内奨学金を獲得することができました。2年目には通常学費の7割ほどに抑えられました。ただし、1年目の成績がある程度優良でないといけません。)

留学先のこだわりがなければ、生活コスト・学費のトータルで計算して、安い国の大学院を狙うのもありです。(意外にヨーロッパのドイツやスイスなどが安かったりします。)

デメリット2:友人や家族との関係

日本国内の友人や家族と、連絡がつきにくくなるのはやむを得ません。時差もあり、電話やチャットはしにくくなるでしょう。

ただ、Zoomをはじめとして、今はテレビ電話の普及もあり、無料で気軽にコミュニケーションが取れる時代になりました。

また、私自身の経験ですが、そもそも日本国内にいた時もさほどこまめに友人と連絡をとっていたわけでもなく、社会人でホームシックにかからなかった(笑)こともあり、寂しい思いは全くありませんでした。

デメリット3:退職・休職

これが一番大きなデメリットかもしれません。

今の仕事を辞めて(あるいは休職して)留学するのは、収入を失うからです。

ただ、後述しますが、復職時に留学経験者は日本市場でもかなり有利なポジションを取ることができます。

2年間のブランクの分以上に稼ぐことができれば、十分なのではないでしょうか。

日常会話以上の英語力ができる人とできない人の差は、年収100万円以上と言われています。(私も留学経験・英語力のおかげで、周囲より年100万円以上多く稼げています。)

また、海外経験のある人材を大手企業も欲していますので、再就職する際にグッとアピールできます。

確かに海外での生活、さらには大学院の勉強は多忙を極めますが、それを生き抜いた人材は日本だけでなく多くの国から引く手数多と言えるでしょう。

社会人留学のメリット4選

先述のデメリットの中でも多くのメリットをお話ししましたが、ここからはさらにメリットを深めてお伝えしていきます。

メリット1:ドル円両軸で稼ぐ(為替変動に対応)

海外経験や英語力を活かすと、様々な仕事を受注できるようになります。そして、海外からの仕事を受注することができれば、その報酬支払いはUSD(アメリカドル)になります。

円安場面では、海外からの受注を増やし、円高場面では日本市場での仕事を多く引き受けるなど、パラレルな収入を得ることができます。

また、ある程度のドル資産を持っておくことは、今後の資産形成ではとても重要になってきます。
(留学の話から外れますので、詳しくは投資系情報を参考にしていください。また、海外ネット系ビジネスは詐欺も多いですので、ご注意ください。)

私も、留学していなかったら「ドルで稼ぐ」ということを考えもしなかったでしょうし、英語で海外の人とやり取りをすることもできなかったと思います。

ですが、円安場面では海外からの翻訳系の仕事を積極的にこなしたり、円高場面では円払いの仕事を多めにするなど、調整するようにしています。留学中に、できればインターンシップや仕事のお手伝いなどをして海外での職務経歴を積んでおきましょう。

日本で培ったビジネスマインドやスキルは、当然海外でもいかせます。これは社会人上がりの大学院生にしかできない強みかもしれません。

海外で積み上げた人脈が帰国後も活かせる場面があるかもしれませんし、企業側からすれば、「海外で勉強した」のと、「海外で働いた」人材の見方は全く違います。

また、クラウドソーシングなどで、気軽に海外の仕事を探せる時代です。

日本にいながら副業でドル円稼ぎ(月5万円〜)は、正直誰でも目指せる数字です(私も自分のお小遣いは副業で稼ぐ!と決めています)。

メリット2:自分の市場価値が劇的に高まる

留学経験者は、その市場価値がグッと高まります。英語をはじめとする語学力だけでなく、文化背景知識、高いコミュニケーション力、仕事スピード、思考力などが総合的に高まるからです。

海外大学院は、そういったスキルを一気に高めてくれる環境です。

もちろん、自己成長スピードは早いですが、厳しい環境であることも間違いありません。学部生の勉強の比ではない努力が必要になります(少なくとも私はそうでした)。

ですが、そういった厳しい環境をサバイブして成長した人は、とても貴重な人材になるのです。

メリット3:社会人は留学しやすい

海外の大学は、現地学生や世界からの留学生との受験競争があります。いわゆるHYPS(アメリカのハーバード、イェール、プリンストン、スタンフォード)などは、神の領域と言われるほど合格が難しいです。

一方で、ハーバードの大学院は、社会人留学生だと入りやすいと言われています。競争がさほど厳しくないのと、労働経験のある人を大学側も欲していたりするからです。

願書に添えるエッセイの内容も、職務経験を活かした内容で書くことができ、そのユニークさをアピールできます。海外の大学は、ユニークな(個性のある)学生を求めています。いわゆる学校の成績優秀者はゴロゴロいるからです。

メリット4:現地の人の大人な対応

日本の大学生でも、遊んでばかりの人はいるでしょう。同様に、海外の大学でもあまり勉強熱心とは言えない若い学生はいます(もちろん大半は勉強熱心な学生です)。

そういった学部生と、大学院生はある程度の距離をとって生活できます。

私の留学先では、クラスには60歳の院生もいました。そういった様々な年代が入り混じる大学院は、お互いを尊重しながら学んでいると言えます。
また、肌感覚ですが、大学教授も大人としての対応をしてくれます。

生活圏(買い物や近所付き合い)でも、社会人として接してくれることが見込まれます。大学院生はその信頼性も高く、ボランティアや仕事をお願いされる可能性もあります。(私は、地域のアニメ好きの女の子に日本語を教えていました)

まとめ

私は20代の頃に、社会人から大学院留学をしました。ですが、30代以降も決して遅すぎるとは思いません。

先述のように、金銭的・時間的に様々なメリットがありますし、そもそも留学そのものがとても楽しく、そこで身に付くスキルは英語だけではありません。

最も大切なのは、「海外での学びを楽しむ」マインドだと思います。

海外での学びを楽しみ、交流を楽しみ、スキルを身につけ、年収もアップする、そんな社会人からの大学院留学、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

まずは身近な場所で短期留学をして海外に触れてみるのもおすすめです。
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社会人のアメリカ大学院留学に関するQ&A

大学院留学とはなんですか?
大学院留学とは、大学4年間は日本の大学に通い、その後社会人を経験したのちに海外で大学院に入り学ぶことをいいます。海外の大学院で学ぶことで就職や転職にも有利になり、またドル支払いでの仕事を受けられるメリットがあります。
社会人で留学するデメリットは?
一番は退職・休職をしないと留学できないことでしょう。とくに大学院留学では2年間海外へ行くことになるので、ほぼ退職して行くことになります。その間は給料も入りませんので、ある程度貯蓄をしてから行く必要があります。
社会人留学のメリットは?
なんといっても、自分の市場価値がグッと高まることにあります。英語をはじめとする語学力だけでなく、文化背景知識、高いコミュニケーション力、仕事スピード、思考力などが総合的に高まるからです。

就職・転職に有利に働くことはもちろん、海外現地での就職も視野に入れることができます。

ゲストライター
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