2015年3月。
私は6年間勤務した会社を退職し、フィリピン留学を3ヶ月間経験後、ワーキングホリデーでオーストラリアに1年間の滞在をしました。
海外が好きでこれまでにも旅行で10カ国以上渡航経験はありましたが、留学に関しては初めてのことで、行く前はたくさんの不安があったことを覚えています。
実際に経験したからこそ断言できますが、ワーホリ前にフィリピン留学をしておいて本当によかったと思います。
英語力の向上はもちろんですが、海外生活に慣れるという点でも、ワーホリ前のフィリピン留学はとてもおすすめです。
では、その理由についてひとつずつ解説していきます。
目次
ワーホリ前にフィリピン留学がおすすめな理由
なぜ、ワーホリ前にフィリピン留学がおすすめなのか?順に説明していきましょう。
①マンツーマン授業が多いため、英語力が伸びやすい
フィリピン語学学校の特徴は、マンツーマンの授業が多いことです。これは英語初心者にとって、とても大きなポイントになります。
グループ授業だと、英語に免疫のある生徒の発言が多くなりがちで、初心者だとなかなか発言するタイミングがつかめなかったり、勇気が出ず発言できないことが多くあります。
マンツーマン授業の場合、先生と生徒が1:1なので英語に自信がなくても発言することにチャレンジでき、先生も会話を引き出してくれます。
生徒一人一人のレベルに合わせた授業で、発言や質問も気軽にできるので、圧倒的にグループ授業よりも英語を伸ばしやすい環境です。
もちろん、欧米の語学学校でもマンツーマン授業を受けることは可能です。
しかし、費用がフィリピンの倍以上かかってしまうことが懸念点です。
私は、ワーホリでオーストラリアに行きましたが、最初の1ヶ月間、現地の語学学校にも通ってみました。
授業は1日に2コマのグループ授業のみ。
英語に親しみのある方が勢いよく発言をしていて、英語に馴染みのない方は静かだった印象が強く残っています。
話すことができる環境の大切さをとても感じました。
②低価格
フィリピン留学のおすすめ理由として、「格安で語学留学ができること」もポイントのひとつです。
みなさん、欧米語学学校の費用を調べたことはありますか?
1ヶ月間の短期留学でも30〜50万円が相場です。
フィリピン留学では、30〜50万円の費用で約3ヶ月間の留学が可能な語学学校もあります。
これにはフィリピンの物価が安いことも大きく関係しています。
日本の3分の1〜5分の1くらいの物価のため、授業料はもちろん、食費や現地での宿泊費(寮の滞在費)も抑えることができます。
③フィリピンは基礎英語を学びやすい
フィリピンは、アメリカとイギリスに次いで3番目に英語話者が多い国です。
母国語として「タガログ語」があり、多少のフィリピン英語(訛り)もありますが、他の国もそれぞれ英語の癖があることには変わりません。
フィリピン留学をおすすめする理由として、基礎英語を学びやすいという点が大きくあります。
マンツーマン授業で話す機会が多いため、主にスピーキング力とリスニング力が向上しやすく、英語初心者なら文法からしっかりと学ぶことができます。
また、話すスピードも欧米人よりゆっくりなため、初心者でも安心な環境です。
④フィリピンの語学学校は、サポートが手厚い
おすすめの理由として、サポートが手厚い点も挙げることができます。
ほとんどのフィリピン語学学校には日本人スタッフが常駐しています。学習面だけでなく、生活面やビザ取得も対応してもらえるので、初めての海外でも、ビザに関する知識がなくても安心できますね。
中には、日本人経営の語学学校もあり、日本人が生活しやすい環境を提供している学校もあります。
⑤週末の息抜きもできるリゾート地
やはり四六時中、勉強続きでは疲弊してしまうこともあります。
フィリピンにはセブ島をはじめ、ボラカイ島やエルニドなど、有名なリゾート地がたくさんあります。自然に囲まれた空間でジンベイザメと泳いだり、ジップラインを体験したりと非日常的な生活を送ることも可能です。
勉強だけでなく、たまに息抜きやリフレッシュも必要です。
平日は学業に専念し、週末の息抜きに学生仲間で旅行にいくこともできるので、フィリピン滞在中にいろいろな島を回ってみてはいかがでしょうか。
私がフィリピン留学をした理由
何故、私がフィリピン留学を決意したのか?上記に関しても詳しく説明していきます。
①留学前の英語力が中学生レベル
当時、長年勤めていた会社を退職したこともあり、普段できないことに挑戦したいと考えた際に、ワーホリが頭をよぎりました。
ワーホリには年齢制限もあるので、やるなら今しかない。
そう考えた際に、今の英語力でいきなりワーホリにチャレンジするのはかなりの不安がありました。
もともと海外旅行は好きだったものの正直英語力には自信がなく、旅行の際もジェスチャーや単語で一生懸命伝えることが多く、英語力としては中学生レベル。
「もっと英語力があったらきっと幅が広がるのになぁ」と感じていました。
その頃、たまたまフィリピン留学が話題になっており、低価格で基礎英語をマンツーマンで学べるという点に魅力を感じ、留学を決意しました。
結果的に、レベル4(10段階)だった英語力が、卒業時にはレベル7に伸びていたので、英語力を身に付けるには、本当に最適な環境でした。
※入学と卒業時に英語力を確認するテストがあります。
②フィリピン留学をしてからワーホリする人が増えている
厳しい話ですが、英語力ゼロでいきなりワーホリにチャレンジして成功することはなかなか難しいです。
仕事を選ばなければ、日本食レストランなどで働くことは可能です。
しかし、物価の高いオーストラリアやカナダでは、日本食レストランの賃金では生活が厳しいことも事実です。
特に2022年以降、円安の影響でワーホリ希望者が増えているため、ある程度の英語力がないと仕事に就くことが難しい状況となっています。
事前の英語力アップのためにフィリピン留学をする方も増えていることから、私も事前留学を決意しました。
フィリピン留学+ワーホリに必要な費用
さて、気になるフィリピン留学とワーホリ費用です。必要な項目を下記にまとめます。
フィリピン留学(例:3ヶ月留学)
※語学学校により異なります
フィリピン留学3ヶ月 | |
授業料(入学金込) | 40〜50万円 |
教材費 | 5千〜1万円 |
飛行機代(往復) | 5〜7万円 |
ビザ、SSP代 | 3万円前後 |
その他 | お小遣い代 |
基本的に、授業料に「食費」「光熱費」「寮費」は含まれています。学校や、選択する部屋のタイプにより異なりますが、上記金額が妥当です。
私の場合は、3ヶ月間すべて含めて60万以内でした。
ワーホリ(例:1年間滞在)
ワーホリに関しては、早く仕事を見つけることができれば初期費用のみで貯金も可能です。初期に必要な費用としては以下にまとめます。
ワーホリ1年間 | |
授業料 | 60〜100万円(3ヶ月通った場合)※なしでも可 |
飛行機代(往復) | 13〜15万円 |
ワーホリビザ代 | 4万円 |
宿泊費 | 月/6〜8万円(シェアハウスの場合) 月/10万円前後(ホームステイの場合) |
ワーホリは、18〜30歳の青年を対象に、一定期間海外に滞在ができる特別な制度です。また、働くことができるビザなので、語学学校に通うか否かは個人の自由となります。
参考に私の場合ですが、初期費用としては、
- 1ヶ月の授業料…19万円
- 片道飛行機代…6万円
- ワーホリビザ代…4万円
上記を事前に支払い、現地で使う費用として20万円だけを持ってオーストラリアにいきました。
そのため、すぐにシェアハウスや職を探す必要がありましたが、フィリピン留学のおかげで2週間ほどで現地の仕事を見つけることができ、ワーホリ1年経過後には多くの貯金をつくり帰国することができました。
やはり、ワーホリでスタートからつまずかないためには、事前の英語力が大切だと感じますね。
どんな学校があるの?
フィリピンには様々な地域に語学学校があり、その数は約400校です。
日本人経営の学校から、韓国人経営など色々な学校があり、学校によりシステムも変わります。
平日の外出禁止のスパルタ学校や、門限付きのセミスパルタ学校。
もちろん他にもたくさんの学校があるので、自分に合った学校選びをすることが重要です。
>>フィリピンセブ島留学【全語学学校一覧】おすすめTop3もご紹介
まとめ
今回は自身の経験も踏まえ、ワーホリする前にフィリピン留学をしておいてよかった理由をまとめて説明してきました。
余談ではありますが私がワーホリに挑戦したときは、仕事探しの手段として、
- 求人サイトから応募(cheersや日豪プレス)
- 履歴書を直接配りに行く
この手段を併用しておりました。
オーストラリアの物価の目安として、ラーメン1杯1,200円程度。
つまり日本の倍くらいの物価です。
しかし日本食レストランは時給が1,000〜1,200円程度なので、やはり生活が厳しくなると考え、現地レストランへの応募を中心に、英語力を向上させるため接客業を中心に履歴書配りをしていました。
結果、履歴書配りから面接につながった一つの現地レストランで、ホールスタッフとして初めての仕事をいただきました。
時給は日本円で1,800円程度で週に5日程度勤務をしていたため、生活に支障は出ませんでした。
他にも、カラオケ店のバーテンダーの仕事や農業を行ったりと、常にダブルワークをしていたため、帰国時にはある程度の貯金をつくることができました。
これも、ワーホリ前のフィリピン留学のおかげだと感じています。
これからワーホリを検討している方は、ワーホリでより良いスタートを切れるよう、ぜひ事前のフィリピン留学を検討してみましょう。
>>2023年オーストラリア・ワーホリ事情! 仕事を見つけられる人、見つけられない人