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マルタ留学完全ガイド【2024年版】費用・留学メリット・口コミ

マルタ共和国はイタリアの南、地中海に浮かぶ小さな島国です。

ここ数年、語学留学先にマルタ島を選ぶ人が増えています。
その魅力とは何でしょうか?

「マルタ留学を聞いたことはあるがあまり詳しく知らない」
「最安の留学費用でマルタ島へ留学するには?」
「マルタってどんな国?メリットデメリットは?」

など、マルタ留学を検討していて不安になることもあるでしょう。

この記事ではゼロからマルタ留学の魅力、留学費用、メリットデメリットなどをご紹介します。

この記事の監修者

小林優香

一般社団法人海外留学協議会(JAOS)認定留学カウンセラー

現在留学エージェント会社で働き、入社以来1,400人以上の留学生をサポート。
最優秀カウンセラーとして2度の表彰を経て、現在は留学カウンセラーの育成トレーナーを務めている。

コロナ・入国情報
現在全てのコロナ規制は撤廃され、通常の入国審査が行われています。

マルタの基本情報・特徴7選

まずはマルタの基本情報や特徴を7つ(地理、治安、時差、気候、言語、通貨、世界遺産)紹介します。

地理

まずはマルタの地理についてです。

マルタの地図

イタリアのおよそ93km南、地中海にある小さな島国です。
首都はバレッタ(Valetta)で街が世界遺産です。

人口は約42万人で、面積は東京23区の半分に値する316km²と狭い島国です(バイクでかんたんに一周できます)。
マルタ島とゴゾ島に分かれており、マルタの方がにぎやかな印象で、ゴゾの方が素朴な雰囲気です。

治安

マルタの治安は基本的に、夜に外出しても問題はありません
ヨーロッパの中でも治安は良い方といわれています。

最低限のことをしっかりと守っていれば、必要以上に警戒をする必要はありません。

過去3年間のマルタの犯罪指数

全世界の都市の情報をまとめている「Numbeo」のデータを見てみましょう。
下記のデータは2023年2月に更新されたもので、過去3年間分のデータに基づいています。
マルタの犯罪指数

引用元:NUMBEO
英語から日本語に変換して掲載しています。

図の赤枠内のCrime Index(犯罪指数は)、治安に関する15項目のアンケートの総合点です。

犯罪指数は特定の都市または国における犯罪の全体的なレベルの推定値です。
基本的な犯罪指数の考え方として、下記の表を参考にしてください。

犯罪指数 程度
20未満 非常に低い
20〜40 低い
40〜60 中程度
60〜80 高い
80以上 非常に高い

マルタの3年間の結果を見ても「40.03」と犯罪指数は低いため、マルタ留学を安心して検討することができます。

また、どこの国においても夜の一人歩きには非常に注意する必要がありますが、マルタの日中の一人歩きが安全か図から分かるでしょう。

【2023年】マルタと他留学先の犯罪指数を比較

それでは、他の主要な留学先と比較してみましょう。
下記のデータは2023年4月時点のデータです。

国名 犯罪指数
マルタ 42.5
フィリピン 42.7
カナダ 44.3
オーストラリア 45.5
イギリス 46.9
アメリカ 49.0
日本 23.1

参考資料:Crime Index by Country 2023 (Numbeo)

「Numbeo」の結果として主要な留学先の中では一番安全なことがわかります。
もちろん、都市によって治安は変わるため留学先として安全な都市を選びましょう。

時差

日本との時差は基本的には8時間です。
サマータイムの3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までは、日本との時差は7時間です。

気候

地中海性気候であり、夏は雨量が少なく、冬は偏西風の影響により11月から2月までは雨期です。

夏は雨量が少ない上に、亜熱帯高圧帯にあたるため日差しが強く乾燥しやすいので、お肌のケアが特に大切です。

年間を通して最低気温は10度を下回ることはほとんどなく、厳しい寒さというわけではないのですが朝晩の温度差が激しいため、昼間の恰好のまま夜外出するのはよくありません。

ジャケットなどの防寒具が必要です。

夏は30度を超えることが多く日差しも強いため、サングラスや日焼け止めを準備するようにしてください。

言語

マルタの公用語は英語で、地中海周辺の国では珍しいです。
これはマルタがイギリスの統治下であったことが影響しています。

またマルタ語を話す人も多くおり、イタリア語も通じます。

通貨

2008年1月1日より、通貨がこれまでのマルタ・リラからユーロになりました。

マルタではほとんどの商品を購入すると、IVAと呼ばれる18%の付加価値税がかかります。

条件はありますが、手続きをすれば税金が還付されるシステムがあります。
領収書を保管しておいて、帰りに空港で手続きを忘れないようにしましょう。

世界遺産

マルタ島にはハル・サフリ二エ地下墳墓という世界遺産があります。

紀元前2,500年前に建築されたといわれ、面積は500平方メートルの大変大きな地下構造物です。

なぜマルタ留学なのか

次に、マルタ留学のメリット、デメリットをご紹介します。
ぜひマルタ留学を検討されている方は参考にしてください。

マルタ留学のメリット6選

ここでは、マルタ留学のメリット6つを紹介します。

90日未満の語学留学はビザが不要

マルタは、90日未満の語学留学であればビザは必要ありません

パスポートと航空券があれば留学をすることができます。

90日以上の留学の場合は、学生ビザが必要になります。

コロナの影響で変動が大きいため、ビザの取得条件や方法については留学エージェントに相談してみてください。

生活環境の良さ

マルタ留学エージェント

首都ヴァレッタは、街全体が世界遺産となっているなど見どころが多い点もその理由の一つですが、住むという点では気候の良さと治安の良さがあげられます。

落ち着いた環境で気候も夏は日本と同じくらい冬も10度を下回ることなく、治安もよい環境で英語を勉強することができます。

公用語は英語のため、英語を勉強する人にもおすすめです。

他にもマルタ語やイタリア語も通じるため、イタリア語も勉強をすることができます。

マルタの食事は、イタリアの影響からかパスタやピザがメインです。
価格もヨーロッパの中ではあまり高くないため、生活費を抑えられます。

ヨーロッパの食事はなかなか日本人の口にあわなかったり高価なところも多かったりする一方で、マルタは食生活の面でもあまり心配する必要はありません。

物価の安さ

マルタの物価は、アメリカやヨーロッパ、特に近隣のイタリアと比べても安いです。

ベーカリーでパンを買うと100円以下、スーパーで購入すると30円から50円ぐらいです。

ミネラルウォ―ターなら2リットルが6本で2ユーロととても安いです。
何を買うかによっては日本よりも物価が安い物もあります。

ピザやパスタを食べに行っても、1,000円越すことはほとんどありません。
マルゲリータピザは大きいものが多く、二人でシェアしてもよいくらいです。

ヨーロッパの中でも授業料や生活費が比較的安いため語学留学には最適と言えるでしょう。

また、普段はのんびりとした環境で勉強をし、休みなどを利用して周辺のヨーロッパや中東の国々へ遊びに行くのも良いです。

ただし、マルタは留学目的以外の場合、ヨーロッパ内のバカンスとして選ばれるリゾート地のため場所やサービスによっては観光価格もあるため注意してください。

長い歴史

マルタ島

首都のバレッタは街全体が世界遺産に登録されており、先史時代の建造物やローマ時代のモザイクなど、遺産がそのまま残っています。

バロック式の建物も多く、マルタの歴史を学ぶだけでも有意義な時間を過ごすことができます。

未成年や女性にもおすすめ

マルタは治安がよいため、女性や未成年でも安心して留学をすることができます。

日本人があまりいないので、英語を話す環境が揃っており、気候や治安が良いので勉強に集中することができます。

ヨーロッパは色々な国の人が集まっているため、色々な国の生徒に会う機会があります。

ヨーロッパからはもちろん、中東からも近いため中東出身の生徒と会うことができるかもしれません。

またマルタ島の人たちは皆フレンドリーなため、安心して生活をすることができます。
未成年には優しい物価の安さもマルタの魅力です。

他にもアメリカとは違い車社会ではなく公共交通機関だけでも島内を移動することができるので、移動に困るということはないです。

自然に囲まれた環境

マルタ

マルタはダイビングなどのマリンスポーツが豊富にそろっています。

歴史のある銀細工体験乗馬などのアクティビティも豊富であり、休みに友達と行くだけで英語の練習になりますし、仲良くなる良い機会でもあります。

マルタ大学へ留学

マルタへ語学留学をする場合は、マルタ大学の付属の語学学校かもしくは民間の語学学校への留学となります。

マルタ大学の付属の語学学校であれば、大学の施設は全て使うことができ、大学の学生との交流もあるのでおすすめです。

この語学学校は1592年に創立された歴史のある学校で、優秀な教師陣が集まっていることでも知られます。

大学施設のパソコン室や図書館も利用可能で、実際に大学に留学をしている雰囲気を味わうことができます。

レベルが初級から上級まで9段階に分かれており、自分にあったコースで英語を勉強することになります。

また通常の英会話コースだけでなく、ビジネス英語、医療、看護、航空、金融、経済などそれぞれ専門の言葉や知識が必要となるコースもあります。

1クラスは8人から多くて15人の少人数制で、クラス内の発言機会が多く先生とのコミュニケーションも取りやすいです。

観光プログラムやダイビング、ワインテイスティングなどのアクティビティーも豊富です。

宿泊施設はホームステイキャンパス内にある大学寮大学から歩いて行ける範囲のキッチン付きのホテルなどの提供があり、自分にあった環境で過ごすことができます。大学寮は送迎バスで毎日学校へ通います。

24時間コンシェルジュがおり、売店、クリーニング、カフェ、プールなどの施設も充実しています。

ホームステイを選べば、地元の人たちの実際に生活に触れあう機会が多くなりますし、大学寮であればより友達ができやすいです。

コースは一般英語コースが週15時間で165ユーロ(21,450円)です。
15週コースの一般英語コースだと321,750円です。

他にもビジネス英語コース、IELTS準備コース、マンツーマンレッスンなど様々なコースもあります。
詳しい料金は留学エージェントに確認してください。

マルタ大学は語学留学だけでなく、正規留学をすることができます。

3年制大学か大学院留学の2種類あります。
学年は10月に始まる2学期制です。

ちなみにEUの大学では共通の単位制度があり、途中で他のEU諸国の大学へ編入することもできます。

卒業すると、学士号、修士号、博士号の学位を取得することができます。
学士過程は1年から3年のコースが一般的ですが、専門的な分野になると3年から4年かかることもあります。

1年から2年の課程を修了すると修士号を得ることができます。
修士号を取得したあと、3年以上のフルタイムの研究をすることで、博士号を取得することができます。

マルタ留学のデメリット4選

ここまでメリットを紹介していきましたが、留学前に理解しておくべきデメリット4つを紹介します。

現地ではマルタ語

マルタの公用語は英語ですが、現地では一般的にマルタ語が用いられます。

ローカルのお店ではメニューがマルタ語のみの表記ということもあります。

宿泊先にホームステイを選択できる学校が多いため、万が一ホストファミリーが家族同士で日常的にマルタ語を使っている場合は英語で話してもらうように伝えましょう。

日本から遠い

日本とマルタでは8時間の時差があります。
サマータイムがあるので3月から10月は7時間の時差です。

さらに現時点では日本からマルタへの直行便はないため、イスタンブール、フランクフルトやドバイなどで経由する必要があります。

そのためマルタ留学の場合は1週間などの短期留学より、1ヶ月やそれ以上の長期留学がおすすめです。

グループレッスンや授業数が少ない場合がある

マルタ留学では先生と1対1のマンツーマン授業ではなく、先生1人に対し10名前後の生徒で授業を受けるグループ授業がほとんどです。

学校によって差はありますが、グループクラスで午前中のみの4時間授業が一般的です。
その場合は、午後に予習や復習をしたり、友達と英語でコミュニケーションをとって一緒に出かけるなど楽しみながらアウトプットをするのがおすすめです。

タイミングによっても開催しているプランが違うため、どのようなプランが選べるのかご自身の希望と照らし合わせてエージェントに確認してみましょう。

遊びを優先してしまう人もいる

マルタ留学に来る国籍で最も多いのがトルコで次にブラジル、ヨーロッパ、アジアからです。
特にヨーロッパからくる人たちは休暇を兼ねてくることが多く、夜は遊びに出掛けている人も多いです。

一緒に遊びに行くことも息抜きや英語でコミュニケーションをとる良い機会ですが、翌日の授業に影響しない程度にしておきましょう。

楽しくなるとつい目的を忘れがちですが、限りある時間の中でどれだけ英語を習得できるかは自分次第です。

マルタ留学エージェントに関するよくある質問

マルタ留学エージェントとは何をしてくれますか?
学校の提案、入学申込や滞在先の手配、航空券の手配、現地でのサポートなど、留学に必要なことをサポートしてくれます。
マルタ留学エージェントは無料で利用できますか?
無料のエージェントと有料のエージェントがあります。サポートの内容にもよりますので、一概に無料が良いとも言えません。一般に語学留学は無料、大学への正規留学は有料のエージェントが多いです。
マルタ現地留学エージェントとは何ですか?
マルタ留学のみを専門に扱う現地に本社を持つ留学エージェントです。マルタには詳しいですが、その他の国はおすすめしてくれない傾向がありますので、他の国も考えているのであれば世界中の留学を扱う留学エージェントが良いかもしれません。
マルタ留学をするのにビザは必要ですか?
90日以内の留学であればビザは不要です。90日以上の滞在の場合は学生ビザ取得が必要となりますので、留学エージェントにご相談ください。
留学中もサポートをしてもらえますか?
多くの留学エージェントで、留学中も現地オフィスや電話で相談を受け付けています。特に現地オフィスがあるエージェントは、相談ができる以外に現地の最新情報を提供してくれるほか、他校の生徒さんと知り合う機会もあります。

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