最近広告やCMでもよく見かける、リクルートが提供しているアプリのサービス「スタディサプリEnglish」。口コミで高い評価を得ていますが、実際はどのような機能でどれくらいの効果が期待できるのでしょうか?
結果から言うと、英語初心者にも英語力アップに大変おすすすめのアプリで、使ってみて特に優れていると感じたのが、ディクテーションとシャドーイングの機能です!
筆者が実際に1年以上スタディサプリEnglishを使ってみた体験をもとに、概要とおすすめポイントを解説していきたいと思います。
1.スタディサプリをはじめたきっかけ
私がスタディサプリを使い始めたきっかけは、TOEICテスト対策を目的としたことからです。数ヶ月の短期間で、数百点もアップしている口コミが多く、中には800点超えまで達成したという声も見受けられました。
TOEICだけではなく、英会話やビジネス英語の強化に大変役立ったと実感しています。英語力が劇的に上がったおかげで、英語が苦手だった私が、現在は貿易の仕事で英語を使って活躍ができています。
スタディサプリEnglsihは現在、トレーニングしたい英語のジャンルに合わせて3つのコースが用意されています。
・TOEIC L&R TEST対策コース・・・TOEIC TESTのスコアアップに特化。
・新日常英会話コース・・・海外旅行や、日本でのおもてなしの場面で使える英会話の練習に特化。
・ビジネス英語コース・・・ビジネスシーンで使う実践的な英語の演習に特化。
筆者はこの3つの中でTOEIC TEST対策コースを選択しましたが、月額2,980円(税抜)で利用ができます。
6カ月分の一括払いであれば月額2,780円、12カ月パックであれば2,480円と、キャッシュバックがついてさらにお得になっています。
月々3,000円弱で英語をがっつりトレーニングできることを考えると、英会話教室や予備校に通うよりも圧倒的にコストパフォーマンスが良いと言えます。
さらに「日常英会話コース」というオプションを、上のどの3つのコースを選んでも無料で使うことができます。日常英会話コースでは、日常生活の様々なシーンを想定した基礎の英会話をトレーニングすることができます。
スタディサプリEnglishの中で、この「TOEIC TEST対策コース」とそれに付属した「日常英会話コース」の2つをほぼ継続的に毎日利用する習慣をつけ、実際に英語力アップを実感することができました。
2.スタディサプリ English 「日常英会話コース」と「TOEIC L&R TEST対策コース」の違い
次に、「日常英会話コース」と「TOEIC TEST対策コース」の2つの違いを紹介していきたいと思います。
まず、TOEIC TEST対策コースは、TOEIC Listening & Readingの試験対策に特化されていて試験のためのリスニング、リーディングの練習が核となっています。
それに対し、日常英会話コースは日常生活で使用するような表現を学び、リスニングやスピーキングの練習に特化しているため、より実用的な英会話向きと言えるでしょう。基本的にストーリーで話が進んでいくため、楽しみながら手軽に始めやすいと思います。
TOEICのスコアアップに注力したいならばTOEIC TEST対策コースで、テストに直結する勉強に注力していくべきです。
日常英会話コースは、テストには直結はしませんが、英語そのものに触れる機会を増やしたり、英語を話せるようにしていきたいといった場合に並行して進めていくのが良いでしょう。
強いて言えば、資格の中では英検の二次試験のスピーキング対策として活用ができます。
3.スタディサプリEnglish「日常英会話コース」の使い方
レベル別のコース編成
まずは「日常英会話コース」の特徴をさらっていきたいと思います。
このコースをスタートするにあたっては、まずはレベル1~レベル7のコースを選択することになります。レベルの目安は英検5級から準1級まで決められ、英語力に不安のある人でも自分のレベルに応じたコースで始めることができます。
流れてくる英文の意味をテスト形式で選択するレベルチェックテストで、自分のレベルの目安を確認することもできます。コースは全部で7つあるので、まずは1つのコースを終了できるように取り組み、上のレベルのコースへ進んでいくのが良いでしょう。
ストーリー形式の構成
本編は登場人物が何人かいて、ストーリー形式で話が進んでいく構成になっています。
200以上のレッスンでストーリーが進んでいきますが、1レッスンの中で本文は短い会話となっているので、1レッスンを通して15分程度で終えられるでしょう。そのため、スキマ時間を使って手軽に勉強をすることが可能となっています。
1レッスンごとに以下の内容が含まれています。
・内容理解クイズ
まず本文の英文を聞いて話の流れが理解できているか、本文に出てくる単語の理解度を確認
・ディクテーション
本文で流れた英文を書き取る
・会話文チェック
本文を聞きながら、表示される英文と日本語訳を確認
・なりきりスピーキング
本文を、登場人物になりきって読み上げる
英語もしくは日本語の字幕が表示され、順に読み上げていくトレーニング
・クイックレスポンス
本文の中で出た重要表現を、日本語を見て瞬時に英訳しスピーキングをする
本文のディクテーション、シャドーイング
「日常英会話コース」は1レッスンの中で、ディクテーションと会話文チェックの部分で、ディクテーションとシャドーイングを繰り返しながらリスニングとスピーキングに強くなれます。
ディクテーション部分では、1つ1つの会話・単語の音を正確に聞き取り、文字を打ち込んでいきます。
最初は聞き取れなかったり、1字1句書き取るのに苦労して間違えてしまうことも多かったのですが、繰り返し行っていくと短い単語や音でも聞き逃さないように、1文通して聞き取ることが楽になっていくと感じました。
応用して英文を組み立てるクイックレスポンス
クイックレスポンスでは、本文で出てきた重要な会話表現をマスターできるように、日本語から英語に直して発話するパートです。
例えば、What’s the difference between A and B? (AとBの違いは何?)という型を応用して、様々な文が出題されます。
瞬時に英訳するのは難易度が高く感じますが、これも次第に慣れていくことができれば実際の会話でも応用が利きやすくなっていきます。特に、自分がいざ言いたいことを表現したいとき、色々なフレーズが頭に入っているとあまりつかえずに会話ができるようになっていきました。
講師の解説が見れる、リスニングPLUS
レッスンとは別に、リスニングPLUSというトレーニングがあります。それぞれのレベル別に、英語のプロの著名な講師陣が担当をしていますが、このトレーニングでは、動画で講師の解説を視聴することができます。
リスニングのときに、音が変化していたり聞こえないとき、どんな法則があるのか、音の並び方である程度パターンを掴んでいくことができます。解説を聞いた後、こちらも英文のディクテーションを通じてリスニングのトレーニングをしていきます。
4.スタディサプリ「TOEIC L&R TEST対策コース」の使い方
単語トレーニング、Part別講義、文法講義、問題演習で構成
スタディサプリ「TOEIC L&R TEST対策コース」は、TOEIC対策で実績を誇るアプリです。こちらは英語の講師として分かりやすいと人気で、TOEIC対策の講義や著書でも実績を誇る、関正生先生が解説を担当しています。各問題やPart別の概要でも、解説動画をがっつり見ることができます。
関先生の解説は初心者でもとっつきやすい内容になっているため、聞いていて本当に分かりやすく説明が上手いと感じます。
TOEIC L&R TEST対策コースは、主に次の構成がメインとなります。
・パーフェクト講義
Part1~7の問題の概要を解説。
典型的な例題を扱い、TOEICの問題全体を知る構成となっている。
・実践問題集
本番同様の問題を掲載し、模擬試験20回分を解くことができる。
全ての問題に解説がついている。
・TEPPAN英単語
TOEICで頻出の英単語を扱う。
単語の音とセットで覚えやすくなっている。
・パーフェクト講義ー英文法編
TOEICで必要な英文法の知識を復習する。Part5対策だけではなく、問題全体を解くために必要な基礎を学べる。
まずはパーフェクト講義英文法編でTOEIC特有の文法問題をさらい、パーフェクト講義でTOEICのPart別対策を行い、例題までほぼ完璧にマスターできるように進めていくのがおすすめです。
それらを終えた後、実践問題集でひたすら問題に慣れていくようにしました。単語対策としては、TEPPAN英単語を問題演習と並行して進めていきました。1300もの単語が入っているので、一気にやらずに毎日少しずつのペースで進めていった感覚です。
TOEICのスコア対策としてはこのアプリを使い込んで、後はペーパー形式の問題集でひたすら時間を測って解いていく、これだけでスコアが期待できると思っています。
私はTOEIC対策としては、アプリと公式問題集だけで870点を達成することができました。このアプリは、TOEICスコアアップの一番の近道だと考えています。
各問題ごとに、ディクテーション、シャドーイングをトレーニングできる(リーディングは音読)
この「TOEIC L&R TEST対策コース」は各問題に解説がついていますが、問題を解き解説を読んで終わり、ではなくさらにディクテーションとシャドーイングで確実にマスターできる機能がついています。
Part6やPart7のリーディングの部分では、英文の音読になりますが、ディクテーション・シャドーイング・リーディングまでやると力がつきます。
TOEICの点数だけではなく、英語の総合的な力を伸ばしていくことが期待できます。
ディクテーション・シャドーイングまで完成させると、本番で全部音を聞き取るように習慣づけることができ、トータル的なリスニング力アップが期待できます。
音読の機能も、速読の習慣がつき、リーディングの力も伸びていくでしょう。
5.まとめ
スタディサプリEnglishは、資格試験だけではなくその先の総合的な英語力アップを後押ししてくれるアプリです。
アプリの中では、ディクテーションの重要性が強調されていますが、私自身使ってみて、ディクテーションで苦手なリスニングを強化することに成功しました。
また、毎日学習を進めていくような構成になっているので、毎日アプリを使う習慣をつければ必然的に英語に触れる機会が増えます。
スキマ時間に手軽に利用できるので、忙しい社会人にもおすすめです。
1日10分からでも実際に使ってみて、是非効果を実感してください。