皆さんはアイルランドにどんなイメージをお持ちですか?
ケルト文化が融合した独特な文化を形成した国。
広大な自然と伝統ある街並み。
フレンドリーで親切な人々。
アイルランドは魅力いっぱいの国です。
日本人には少し馴染みが薄い国かもしれませんが、アイルランドがワーホリ(ワーキングホリデー)を受け付けていることを知っていましたか?
この記事では、アイルランドでワーホリをするために必要な情報を全て網羅してお届けします。
ワーホリに興味がある方、ワーホリをしたいけどまだ行き先を考え中の方は必読です。
第1回 2024年1月16日〜2月10日
第2回 2024年7月20日〜8月10日
の予定です。詳しくはアイルランド大使館をご覧ください。また、詳しい情報が入り次第こちらも更新いたします。
参照:https://www.dfa.ie/irish-embassy/japan/our-services/visas/working-holiday-programme/
アイルランドってどんな国?
まずはアイルランドを知っていただくために概要を紹介します。
アイルランドの基本的な情報をまとめましたのでぜひ参考にしてください。
人口 | 512万人(2022年) |
首都 | ダブリン |
気候 | 西岸海洋性気候 |
年間平均気温 | 9.8〜13.3℃ |
言語 | 英語・アイルランド語(ゲール語) |
通貨 | ユーロ(€) |
面積 | 70,300km2 |
日本との時差 |
-9時間 ※サマータイム時は-8時間 |
アイルランドは面積が北海道ほどの大きさの小さい国です。
人口のおよそ40%が首都であるダブリンに住んでいると言われています。
第1公用語がゲール語、第2公用語が英語とされていますが、日常的に使用されている言語は英語です。
アイルランドは気候が変わりやすいことで有名です。
突然雨が降り出してすぐに止むということはよくあり、「1日の中に四季がある」と言われます。
雨季はなく、年中雨が降りやすいため、突然の雨に備えて折りたたみ傘を持っておくと良いでしょう。
年間平均気温を見ると、日本より少し低いですが冬に雪が降ることはほとんどありません。
そのため、年間を通じて冷涼な気候であるということです。
また、アイルランドではサマータイムを導入しているため、時期によって日本との時差が異なります。
基本的には日本時間-9時間ですが、サマータイムを導入している3月最終日曜日から10月最終日曜日までは時差が-8時間になるので注意してください。
アイルランドのワーホリのメリット4つ
アイルランドにワーホリに行くメリットは下記の4点です。
①日本人が少なくて、ヨーロッパからの留学生と出会える
②働きやすくて時給が高い
③周辺のヨーロッパの国に旅行に行きやすい
④治安が良い
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
① 日本人が少なくて、ヨーロッパからの留学生と出会える
オーストラリアやカナダと比較すると、アイルランドへワーホリに行く日本人はかなり少ないです。
そして逆に地理的な事情より、ヨーロッパからのワーホリ参加者が多いという特徴があります。
日本人が少ない環境で、英語環境にどっぷりと浸かりたい人におすすめです。
② 働きやすくて時給が高い
アイルランドの最低賃金は€11.3です(2023年現在)。これは日本円に換算するとおよそ1,400円ほどの金額になります。
また、アルバイトであってもある程度就労すると、有給休暇を取ることができるため働きやすいと言えるでしょう。
③ 周辺のヨーロッパの国に旅行に行きやすい
アイルランド周辺には、イギリス、スコットランド、ドイツ、そしてフランスなど魅力的な国々が沢山あります。
地理的にも非常に近いためリーズナブルな価格で旅行することが可能です。
また、アイルランドはEUに加盟しているため、煩雑な国境審査を受けたり、お金を両替することなくヨーロッパ諸国に旅行に行けることも魅力的なポイントです。
④ 治安が良い
アイルランドの治安はヨーロッパの中でも、また世界的に見てもかなり良いです。
毎年多くの団体が世界の国や都市の治安や安全度をランキングにしていますが、ランキングによってはアイルランドの安全性は日本を凌ぐこともあります。
もちろん、夜の1人歩きは避ける、貴重品をあまり身につけないようにするなど日常生活でも自分で自分の身を守る意識を持つことは大切ですが、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
アイルランドワーホリビザ申請の条件・ビザ申請料
つづいてアイルランドでワーホリビザを申請するための条件やビザ申請料などについて説明します。
受給資格 |
|
発給人数 | 800名 |
ビザ申請料 | 15,200円 |
申請時期 |
2023年7月15日〜8月31日 ※2023年10月1日〜2024年3月20日渡航予定の方対象 |
滞在期間 | 1年間 |
就労の条件 | フルタイムで就労可。仕事の種類に制限なし。 |
就学の条件 | パートタイムまたはフルタイムでの就学可 |
その他、アイルランドへのワーホリに関して全体的な情報は駐日アイルランド大使館が発行している「アイルランドワーキングホリデーガイド(PDF)」も参考にしてください。
アイルランドのワーホリビザ申請に必要なもの・書類
アイルランドのワーホリビザ申請に必要なもの・書類は下記の通りです。
- 申請書と2枚の写真(6ヶ月以内に撮影したもの)
- パスポート原本とコピー
- 英文の履歴書
- 英文での卒業証明書
- 英文での残高証明書
- 医療保険証券または付保証明(原本とA4でのコピー)
- 補足申請フォーム、申請料振り込み控え
- 返信用レターパック510
- 航空券の原本とコピー
アイルランドのワーホリに申請する書類は多く感じるかもしれませんが、事前に把握することで期間内に間に合うように準備しましょう。
アイルランドのワーホリビザ申請から発給までの流れ
ここではアイルランドのワーホリビザの申請から発給までのステップを紹介します。
Step1: ビザ申請期間中に申請書をEメールで提出
アイルランドのワーホリビザを申請するには決められた申請期間中に申請書をEメールで提出で提出する必要があります。
提出までの流れは以下の通りです。
- 申請書はアイルランド大使館のホームページよりPDFでダウンロード
- 送付先のEメールアドレス(workingholiday.ie.jo@vfshelphine.com)に申請書を送る
- 申請許可メールが来たら次のステップに進む
Step2: 必要書類を郵送での提出とビザ申請費用の支払いをする
必要書類については改めてこちらを参照してください。
必要書類の準備ができたら下記住所に書類を送り、ビザ申請費用の支払いをしましょう。
〒105-0021
東京都 港区 東新橋 2-3-14 エディフィチオトーコー4F
合同会社VFSサービシズ・ジャパン
アイルランドワーキング・ホリデープログラム係
Step3: 許可証受領
ワーキングホリデー・オーソリゼーション(許可証)が発給されて自宅に郵送で届きます。
アイルランド入国後に必要な手続き
アイルランド入国後に必要な手続きは下記の3つです。
① 外国人登録
アイルランド入国後1ヶ月以内にアイルランド警察入国管理局(GNIB)に行って、外国人登録をし、IRPカードを受領する必要があります。
パスポート、申請料(€300)とワーホリ発給許可証を持参しましょう。
② 社会保障番号の取得
アイルランドの社会保障番号はPersonal Public Service(PPS)と呼ばれています。
Department of Social ProtectionのWebサイトに記載された方法に従って申請手続きをしてください。
2週間ほどで郵送されるでしょう。必要書類はパスポートと住所証明です。
③ 税務局への登録
アイルランドの税務局(Revenue)に就労者としての就労情報を登録する必要があります。
就労をスタートさせてから税金を納付することができ、税額控除証明(TCC)を表示させることができるようになります。
雇用主にPPSナンバーを提示して指定の用紙に必要事項を記入したものを税務局に郵送すれば完了です。
アイルランドのワーホリにおすすめの都市
次にアイルランドのワーホリにおすすめの都市は下記の3つです。
①ダブリン
②コーク
③ゴールウェイ
それぞれの都市の魅力についてご紹介します。
① ダブリン
ダブリンは1,000年以上もの歴史を持つアイルランドの首都で、政治・経済・文化の中心地です。
近年急激に経済成長が進んだことから、人口が増加し、アイルランド全人口の40%近くが住んでいると言われています。
それゆえに最も仕事を見つけやすい街です。
非常にコンパクトな街ですが、車の交通量が多く混雑していることが多いため、自転車での移動をおすすめします。
また、セント・スティーブンズ・グリーンという公園とテンプル・バーと呼ばれるカルチャーエリアがおすすめです。
② コーク
コークはアイルランド国内で最大面積を誇る街です。
アイルランド第2の都市であると言われており、南西部に位置しています。
海が近いため神戸や横浜に近い雰囲気があります。
歴史的名所やリゾート地が数多くあることから、サービス業・ホスピタリティ産業での仕事が見つかりやすいでしょう。
観光繁忙期の夏になると国内だけでなく、ヨーロッパ中から多くの観光客が訪れます。
比較的賑やかで大きな都市であるにもかかわらず、フレンドリーで気さくな人が多く親しみやすい雰囲気がある街です。
また、乳製品とシーフードが有名なので興味がある方はトライしてみましょう。
③ ゴールウェイ
ゴールウェイはアイルランド西部にあり、近年経済成長が目覚ましく大都市になりつつあります。
元々は小さな漁村で、ゴールウェイ産の牡蠣は世界的にも有名です。
人口のおよそ30%が学生であることから学生街であると言えるでしょう。
ケルト文化が色濃く残る街なので、ケルト文化に興味がある人におすすめです。
アイルランドのワーホリにかかる費用について
アイルランドのワーホリにかかる費用は150〜250万円ほどです。
主な内訳は下記の表を参考にしてください。
ワーホリビザ申請料 | 15,200円 |
航空券(往復) | 15-25万円 |
海外留学保険(1年) | 20-30万円 |
語学学校の学費(3ヶ月) | 30-50万円 |
生活費・滞在費(1年) | 70-100万円 |
その他費用 | 30-50万円 |
滞在費だけではなく、時期によって変動がある往復航空券や語学学校に通う予定の場合はその費用も事前に細かく下調べしてしておくことをおすすめします。
アイルランドのワーホリでかかる費用を参考に事前にどのくらい貯める必要があるか把握しておくのが良いでしょう。
アイルランドのワーホリでできる仕事
アイルランドのワーホリでできる仕事の代表例は下記の通りです。
- 日本食レストランでの接客・キッチン
- ホテルの受付や清掃
- ショップスタッフ
- 土産物屋の店員
- 日本人向けツアーガイド
- ベビーシッター
どの国ワーホリにも共通して言えますが、英語力が高いほど仕事の選択肢の幅が広がり、かつ時給が高い仕事に就くことができます。
出発前からしっかりと英語の勉強をしておきましょう。
特にアイルランドは他国と比較すると日本人が少ないため、日本人向けのお店やレストランが少ないです。
つまり、日本語を使ってできる仕事が限られるということになるため、ある程度の英語力があった方が現地での仕事探しがスムーズに行くでしょう。
アイルランドでのワーホリの仕事の探し方
アイルランドのワーホリの仕事の探した方の代表例は下記の3つの方法です。
①インターネット上の求人サイト
②語学学校や友人からの紹介
③飛び込み営業
それぞれの方法について解説します。
① インターネット上の求人サイト
アイルランドでよく使われる求人サイトは下記の3つです。
- Irishjobs.ie
- jobs.ie
- ie.indeed.com
これらのサイトで勤務地や仕事の種類などのフィルターをかけて検索しましょう。
② 語学学校や友人からの紹介
語学学校に通っていると、学校のキャリアセンターやクラスメイトを通じて仕事に巡り会うことができます。
知っている人から仕事内容について事前に聞くことができるため安心でしょう。
③ 飛び込み営業
飛び込み営業とは、履歴書を持って働きたいカフェやレストランを訪れ、求人がないかを聞いて履歴書を渡すという方法です。
英語で交渉できる力と、勇気が必要になるでしょう。
しかし、やる気が見込まれて採用になることもよくあるため、チャレンジする価値はあります。
アイルランドのワーホリをおすすめする人の特徴
アイルランドのワーホリが向いている人は下記の特徴があります。
- アットホームでのんびりとした雰囲気の中で学んだり働きたい人
- 広大で美しい自然を身近に感じたい人
- ケルト人の文化やヨーロッパに興味がある人
- 治安が良い国で働きたい人
- 人とは異なった経験をしたい人
- アイリッシュパブが好きな人
- 乗馬・ゴルフ・釣り・サイクリング・音楽が好きな人
- 日本人が少ない環境に身を置きたい人
上記に当てはまる項目が多い人ほどアイルランドでのワーホリをおすすめします。
アイルランドのワーホリに関するFAQ
最後にアイルランドのワーホリに関するよくある質問と回答を6つご紹介します。
アイルランドに渡航する場合は、フランクフルトやドバイなどを経由する必要があります。
アイルランドも同様で、アイルランド英語が存在します。
しかし、首都のタブリンのような大きな都市では、さまざまな国籍や人種の人が暮らしているためそこまで気にならないでしょう。
冬は雪が降るほど寒くなることはありません。
そのため、折り畳み傘や、フードのついた上着やパーカーがあると良いです。
しかし、近年募集枠が400名から800名に増員されたことから、倍率が下がり当選しやすくなっています。
まず、1つ目はアイルランドへの語学留学をすることです。
これは、どうしてもアイルランドへ渡航したい方におすすめします。
2つ目は、他の国のワーホリに参加することです。
国によっては、ワーホリの参加が抽選ではない国もあります。
このような国を選ぶことで海外で働くことを実現させられます。
まとめ:広大な自然を満喫しながらアイルランドでワーホリしよう!
今回はアイルランドへワーホリを検討している方に向けて申請方法や費用についてワーホリに必要な情報を解説しました。
アイルランドでのワーホリのイメージを描くことはできましたか?
アイルランドでのワーホリはカナダやオーストラリアと比較するとマイナーであるため情報も少ないでしょう。
しかし、他の人とは違った体験をできるという面白さがあります。
アイルランドでのワーホリに興味があり、さらに詳しく知りたい方はスマ留までお問い合わせください。